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2009-01-13 なぜオタは処女信仰が高じてバージニア州へ旅立ちますか?

『true tears』について

はいどうも、今日は2008年に放送されたテレビアニメ『true tears』についてのお話です。多くの人が指摘しているように『true tears』では俯瞰が、高い所から見下ろした構図が多用されています。見下ろすということ。その行為は作品内においてどのように機能しているのでしょうか。まずは主人公の眞一郎くんとヒロインの一人である比呂美さんとの間でどのように表れているかを探っていきたいと思います。

眞一郎くんが見下ろすこと

第一話、眞一郎くんと比呂美さんが一番最初に言葉を交わすシーンを見てみましょう。ここでは眞一郎くんが一段低い部屋でパソコンに向かう比呂美さんを見下ろす構図になっていますね。眞一郎くんは彼女を夕食に誘うのですが上手い言葉を見つけられずに失敗してしまいます。自らの不甲斐なさに彼は一人うずくまるのですが、その姿を酒蔵の少年に見られてしまい屈伸運動だと誤魔化すこと。その後、学校の体育で男子だけが懸垂をやらされることからも視点位置の上下が作品において重要であることが窺えます。

第二話の終わりにも眞一郎くんは比呂美さんを見下ろすことになります。比呂美さんからの「お願い」を済ませた眞一郎くんがその報告をすると「もういいの」と一方的に言われ「ごめんなさい」と頭を下げられてしまうシーン。眞一郎くんは一話と同じように言葉がでず「TO BE CONTINUED」の字幕によって二話は終わってしまいます。

第三話も終わり近く、学校内を歩いていた眞一郎くんがベンチに腰掛けた比呂美さんと友人の会話を聞いてしまうシーンです。眞一郎くんは思わず身を隠すのですが座っている比呂美さんの口から彼女は眞一郎くんではなく他の男の子が好きだということを知ってしまいます。

どうやら眞一郎くんは比呂美さんを見下ろすのが苦手、というより彼女が自分より低い位置にいる時は物事が上手くいかないと運命付けられてさえいるようなのです。もはや「呪い」のようにも思えてしまう見下ろすという行為は、作品を通して最も印象深いであろう第五話の比呂美さんの部屋のシーンで決定的なものになります。見下ろすことが生んだ不幸を見てきた私たちは、比呂美さんが机に腰掛けることで、眞一郎くんに対して下の位置を獲得してしまった瞬間を見逃すことはできません。見下ろすことを強制された眞一郎くんはサブタイトルに冠された言葉を告げられてしまうでしょう。

以上のことを踏まえると、第一話においてヒロインの一人である乃絵さんが眞一郎くんを飛べない鶏「じべた」と同じだと評した洞察力に脱帽せざるをえません。「じべた」である眞一郎くんは見下ろすことが禁じられていて、それを破ってしまうと不幸が訪れるようです。そして作品序盤は眞一郎くんが「飛べる」ようになること、比呂美さんも含めた他の女の子を見下ろせるようになることを目標として進んでいきます。

見下ろすことのトラウマ

ではどうして眞一郎くんは女の子を見下ろせないのでしょうか。そのために第三話のBパートで明かされる過去、全十三話の明示されたストーリーで一番はじめに起きたと思われる出来事をもう一度見てみましょう。子どもの頃のお祭りの日に眞一郎くんとはぐれた比呂美さんが迷子になる事件です。ここで私たちが注目してしまうのは「おいてかないで」と涙を流しながら走る比呂美さんではなく、眞一郎くんが比呂美さんを驚かせるために上から「飛んで」きたこと。うずくまって泣く比呂美さんを眞一郎くんが見下ろさなければならないという、またも繰り返される構図です。

この事件は現代の比呂美さんの先行する内的独白によって締められることから、彼女の回想のように思えます。しかし比呂美さんが「おいてかないで、か」と呟いた後に続くカットで、現代の眞一郎くんもあの事件を回想していたこと(シンクロ!)が示されます。そしてここでも眞一郎くんはあの時と同じように何かを見下ろしているのです。次のカットでそれは何も描かれていないスケッチブックだと分かります。

比呂美さんが「おいてかないで」という言葉を発して過去と現代を繋いだように、眞一郎くんは見下ろすという行為であの事件の有効性を示していたのです。ここから分かるのは、あの事件で眞一郎くんは比呂美さんと同じように、もしかしたら彼女以上に、傷ついてしまった。使い古された言い方を許してもらうのならばトラウマになってしまったのです。その傷は今でも女の子を見下ろすことで疼き、眞一郎くんと女の子を苦しめるのです。

愛子さんの身長

眞一郎くんをめぐる見下ろすことの不吉さについては一応の決着が付きました。と、ここで私たちの胸は裂かれてしまいます。三人目のヒロイン愛子さんはどうあがいても眞一郎くんと結ばれないという悲劇に気付いてしまうからです。第一話においてビールケースを足場にして仕事をしなければならないほどに背が低いと指摘される彼女は、見下ろすことを禁じられた眞一郎くんにとってあまりにも不釣合いな存在です。愛子さんが眞一郎くんと仲良くできるのはビールケースを足場にして対等な目線で話せる喫茶店「あいちゃん」のカウンターだけだという残酷な事実。第四話で例外的に眞一郎くんデートに誘えたのは、堤防の上に立つことで眞一郎くんから見下ろされなかったからに他なりません。外へ出て眞一郎くんから見下ろされてしまった彼女がどれだけ悲しい思いを重ねてきたか、私たちは痛いほどに目撃してきました。眞一郎くんが愛子さんを恋愛対象として見られなかったのは「幼馴染のお姉ちゃん」だからではなく、背が低かったからなのです。いくらおっぱいが大きくても眞一郎くんに対しては無意味です。愛子さんの不幸は第二次性徴期からすでに始まっていたのです。

眞一郎くんに見上げられること

愛子さんという多大な犠牲によって私たちはまた一つの示唆を得ました。眞一郎くんは背の高い女の子が好きなのではないかということです。見下ろすことを禁じられた眞一郎くんはその反動で、自分より高い位置にいる女の子を「見上げる」と好意を抱いてしまう。そのように思えてしまう場面がいくつも見られるのです。

『true tears』では女の子を映す際に足から顔へ見上げるようなパンアップが多用されることはもちろん、思い返してみれば眞一郎くんと乃絵さんとの出会いは木に上っている彼女を見上げることから生まれました。第一話のラストカットは堤防の上に立つ乃絵さんの姿がハーモニー処理されたものです。眞一郎くんが乃絵さんに愛の告白をする第七話においては彼女を真俯瞰で見上げる場面も用意されています。私にはどうも、眞一郎くんが真俯瞰というこれ以上ない形で乃絵さんを見上げてしまったがために告白したように思えてしまうのです。その後、眞一郎くんが比呂美さんへと鞍替えを果たすのも、それまで同じ家の一階に住んでいた比呂美さんが別のアパートの二階へ引っ越したから、より高い場所へ移動したからのようにも思えてしまうのですが、妄想はそのくらいにしておきましょう。しかしどうして比呂美さんのアパートのベッドはあんな高い所にあるのでしょうか。そういえば乃絵さんと比呂美さんはどちらの方が背が高かったのでしょうか。

まとめ

しかしここまでのお話はどうでもよいのです。私が言いたかったのは作中においてついに描かれることのなかった眞一郎くんとヒロインの初体験、その体位は何なのか、ただ一点のみです。ここまで読んでくださった皆さんはもうお分かりですよね。そう、騎乗位しかありえないのです。作中には眞一郎くんとヒロインがハプニングで体を重ねてしまうエロティックな場面が何度も出てきますが、その際にヒロインが上に倒れこむ形で表現されており、その逆は存在しないのです。そして全話を視聴した者ならばもちろん破瓜の血の赤と肌の白が対比されることを忘れてはなりません。絶頂を迎える瞬間はハーモニー、それしかない。『true tears』のエロ同人は騎乗位こそが王道なのです。

騎乗位大好き騎乗位大好き 2010/04/30 16:10 またがって揺れる騎乗位のエロス

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