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2007-08-01 組織にとっての情報共有のメリット、として思うこと

[][]組織にとっての情報共有のメリット、として思うこと

可能であれば、はてなGoogleがやっているような異常なレベルの情報共有をみんなやった方がいい、と最近考えています。

それがどんな情報共有かといえば、

私が、はてなで仕事を始めてまず不思議に思ったのは、彼等が社内で電子メールをあまり使わないことだった。その代わり社員全員が、ビジョンや戦略の議論、新サービスのアイデアから、日常の相談事や業務報告に至るまで、ほぼすべての情報を、社内の誰もが読めるブログに書き込む形で公開し、瞬時に社員全員で共有するのである。特定の誰かに指示を仰ぐための質問、それに対する回答、普通なら直属の上司にまず報告すべき内容、すべていきなり全員に向けて公開するのである。

http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u106.html

こんな情報共有です。

ちなみにGoogleは、

ユーザ情報やプライバシー情報は共有されない(Google

http://blog.livedoor.jp/heitatta/archives/54439839.html

といっていて、要するにそれ以外はほとんど共有しているということになります。で、私はこのレベルの情報共有をできるだけ多くの組織が行った方が良いのではないか、と思っています。理由は以下のとおりです。

  • 組織から個の時代へ、年功序列崩壊〜転職常識化
  • 組織に馴染む時間が取れない中途社員
  • 情報共有はそれの一つの解決案

組織から個の時代へ、年功序列崩壊〜転職常識化

リクルートワークス研究所によれば、2006年度、有料職業紹介事業の収益は前年度比、17.7%でした。そんな例を出すまでもなく、新卒を長期的視野で育てる、なんて育成方法は遠い過去のものです。中途採用第二新卒は増えるばかりです。

組織に馴染む時間が取れない中途社員

そんな中、日本人がよく使う「空気を読む」ですとか、「暗黙の了解」ですとか、そういったものの共有が難しくなってきました。当然です。転職するということは、新しい会社の空気や暗黙を再度学びなおす必要があるのですから。でも、即戦力が期待される中途社員にとってはそんな丁寧に社内の色々な人と対話して空気とか暗黙を学んでいる暇はありません。そうはいっても、そういった空気や暗黙は会社の状況やビジョン、メンバーのモチベーションに密接に結びついており、それを知らずしてその人が最大限にポテンシャルを発揮するのは難しいでしょう。

情報共有はそれの一つの解決案

だから、情報共有しようよ!と思うわけです。もちろん、こんな意見もあります。

あのね、文書にできる情報、言葉に書き出せる情報ってごくごく限られてるわけですよ。

なんでもかんでもWeb上で情報共有できると思ったら大間違いです。

http://gitanez.seesaa.net/article/46317116.html

しかし、会社の空気や暗黙が全くWebで共有できないとは思いません。むしろ、会社の事業内容がネットとは関係ない会社が情報共有をしっかりやっていたら、それだけでその会社の空気や暗黙がわかるというものです(この部分、ちょっと論点ずれているのはご愛嬌で)。

梅田望夫はてなに入社した際、自分について書かれた社内ブログを読んだそうです。そういった、直接的に会社の空気を知ることもありえますし、例えばコンサルティング会社ならば様々なプロジェクトの成果物を読み漁ることで、会社のスタイルを知ることができるはずです(これは間接的かなって思います)。

もちろん、

Web上で情報共有とか言う前に、近くの人なら直接話をきいてやれ

http://gitanez.seesaa.net/article/46317116.html

というのもわからなくはないのですが、人(特に上司)に質問するのは大変なんだから、Webで共有できるようなことはまず共有して、本当にWebで共有できないことが何かがちゃんとわかって、それについて話をすべきだ、と思います。…というのは少し意見としては強引で、現実的には両方を平行してやっていくことになるのでしょうか。(ここで言いたいのは、WebでSkypeとかメッセで会議しようと提案すると、Webで会議したことないのにリアルに固執する、なんてやめましょうという話)

やや脱線しましたが、要は、中途社員や第二新卒が当たり前の現代、情報を共有しないと、入社した社員のポテンシャルを最大限に生かすまで時間がかかりすぎるのでは?だから一生懸命情報共有をするのが得策ではないの?という意見です。

ちなみに、「全部共有したら情報が多すぎて何も見つからない」という意見をもつ方は、膨大な情報からみたい情報を探る技術は日々発達しているので、まずはそのあたりを勉強していただいてからもっと具体的な指摘をしていただきたいと思います。

終わりに

そんなこんなで、みんなもっと情報共有したらいいのに、と思います。組織ありきではなく、個ありきの時代にシフトしていて、そんな個が会社で早くポテンシャルを発揮するには、情報共有して、スピーディーに文字/音声/動画レベルで伝えられることは伝えてしまうのがベストなのではないでしょうか。

あと一つ。別にGoogleが情報共有を活用して色々なプロジェクトやサービスを生み出しているって話がありますが、

・例の「20% ルール」。「とにかく 20% は、まったく違ったことをヤレ」ということになっている。他のプロジェクトに協力するとか、今までやったことの無いことをやるとかして、新しいアイデアを生み出す

・売れるかどうかは考えない。それがたくさんの人に使ってもらえそうかどうかが大事。社内のデモ・サイトで使われなかったり、Google Labs で人気が出ないヤツはまずダメ

・社内デモ・サイトを立ち上げる(デモ・サイトは、社内ポータルからリンクされる)。デモができれば、他の人から意見を貰えて、そこからさらに、どんどんと改善していける

・社内デモで改善を重ねた後、Google Labs (βリリース)へ

Google Product として登場!

http://blog.livedoor.jp/heitatta/archives/54439839.html

このあたりはGoogleがWebでサービスをガンガンだす企業だからこその情報共有の利点で、これが全ての会社にとっての情報共有の利点かといったら違うと思います。で、付け加えると、Googleの情報共有の利点としてこういうものが(キャッチーだからか)よく紹介されているから、本当の情報共有の利点が伝わっていない(むしろあえて伝えていない)のではないか…と。

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