余は如何にして左翼となりしか

引き続き「最も小さな政治的クイズ」で。
私は立派な左翼であった。個人に関するポイントが80、経済に関するポイントが30で左翼。それぞれの問いとそれに対する回答について私がなぜそれを選んだのか、また昔と比べてどう変わったのか、ということを考えたい。
質問項目を再掲する。

[個人に関する質問]
・政府は言論・出版物・メディア・インターネットを検閲すべきでない。
・兵役は志願制であるべき。徴兵はだめ。
・同意する成人のセックスに対する規制はなくすべきである。
・成人がドラッグを所有・使用することは許されるべきだ。
国民総背番号制のようなものはなくすべきである。
[経済に関する質問]
・「企業助成」をやめよ。政府は企業に金を渡すな。
・政府は国際自由貿易の障壁を作るのをやめよ。
・人々は自分で老後をコントロールすべきだ。社会保障制度は民営化せよ。
・公的な福祉制度は私的なチャリティで置き換えよう。
・税金も政府支出も50%以上ずつ削減されるべきだ。

個人に関する質問についてはあまり変わらない。いかなる検閲も反対。兵役に関してはそもそも以下ry。同意する成人のセックスについて何を規制することがあるだろう。それこそ自己責任だ。ドラッグは犯罪を誘発する危険性が多いので規制すべし。国民総背番号制は管理の強化ということを考えると反対。
大きく変動するのは経済に関する質問である。企業助成をやめよ、というのは昔から変わらない。しかし自由貿易の障壁に関しては昔はもう少しグローバリズムに偏向した意見を持っていたように記憶している。具体的に言えば農産物の輸入自由化を主張していたはずだ。社会保証制度や福祉制度も含めたさまざまな公営のものを民営化せよ、というのは高校時代には賛成だったが、大学進学以降転向した。すべてを民営化してうまくいくとは限らない。低負担低福祉よりも私はこれは昔から高福祉高負担論。所得の再分配は私の昔からの持論。まあ小学校からの日教組教師の影響が大きいとは思うが。
そこで若い頃の私の思想をまとめてみると次のようになる。

[個人に関する質問]
・政府は言論・出版物・メディア・インターネットを検閲すべきでない。イエス
・兵役は志願制であるべき。徴兵はだめ。イエス
・同意する成人のセックスに対する規制はなくすべきである。イエス
・成人がドラッグを所有・使用することは許されるべきだ。ノー
国民総背番号制のようなものはなくすべきである。イエス
[経済に関する質問]
・「企業助成」をやめよ。政府は企業に金を渡すな。イエス
・政府は国際自由貿易の障壁を作るのをやめよ。イエス
・人々は自分で老後をコントロールすべきだ。社会保障制度は民営化せよ。イエス
・公的な福祉制度は私的なチャリティで置き換えよう。イエス
・税金も政府支出も50%以上ずつ削減されるべきだ。ノー

個人に関する質問80、経済に関する質問80。ということでリバタリアンということになる。年を取って自分の将来に不安を覚えてリバタリアンからリベラリストに転向したのだろう。