JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

VE申請

前回のエントリーにあるように、米国のコールサインが無事発給されAmateur Extra級の免許人になったので、早速VEに挑戦してみました。VEとはVolunteer Examiners(ボランティア試験官)のことです。日本では総務省認可の財団法人(日本無線協会やJARD)が国家試験・講習会を開催、団体の職員によって運営されているのですが、米国ではGeneral級以上のアマチュア無線家がボランティアで試験官となり、つまり、FCC(連邦通信委員会)がVEC(VE Coordinator)に委託し、VEが試験を監督・運営するというのが大きな違いです。
いろいろなVECが存在するようで、日本ではARRL/VECとW5YI/VECがメジャーなようです。

ARRL/VECのVEになるには、ARRLが発行している97ページにわたる"VE Manual"をよく読んだ上、VE申請書と”Open-Book Review"という問題集を解いてARRLに提出せよとのことで、早速取り掛かってみました。
Open-Book Reviewの問題は、TechnicianやGeneral級のQuestion Poolに出てくる問題もあります。例えば「VEになるために必要な最小年齢は?」や「CSCE(科目試験合格証)の有効期間は?」などQPですでに勉強済みな簡単な問題から、試験の方法や書類の書き方など実質的な試験運営の詳細に関する問題も含まれています。下の画像はVE申請書です。

合格点数がある試験ではなく、分からないところは空白でよいそうなので、とりあえず分かるところだけ埋めました。VE Manualが割と良くできているので、時間をかければすべて解ける内容となっており、一問を残しすべて回答しました(もちろん問題も回答も英語です)。

ARRLでダウンロードできるOpen-Book ReviewのPDFはフィリングタイプのPDF(空欄にタイプして書き込める)はずなのですが"Yes/No"を選択するラジオボタンの動作がおかしく(どちらにもOnにできないなどバグ?がある)、PDF直書きを断念。結局PDFを印刷し、手書きで回答し、スキャナで再度PDFを作成しました。そのPDFをARRLに送付し、翌日VE担当者から返信がありました。「最低でも3週間待て」とのことです。忘れたころに届くのでしょうね。ちなみに送り先を日本の住所にしておきました。

順調に行けば、VEデビューは次回の横浜VE(6月26日)か神戸VE(於関ハム7月16, 17日)になりそうです。