素材性の高い公演

今日は、
AKB48 K4「最終ベルが鳴る」公演全体の印象から
書いていきたいと思います。


とても 素材性の高い公演 だと感じています。


輪郭は しっかり描かれているのだけれど、
色は 淡くしか塗られていない
下描きの終わった絵のような状態だと
感じているということです。


これは 悪い意味ではありません。
むしろ、
これから どのような公演に進化するのか
とても楽しみな素材を与えられてよかった、ということです。


デッサンが正確で 形は大きく 美しいが、
まだ淡い色しかついていない状態だと、
さまざまな塗り方の工夫を 楽しみながらできます。
色の響きあいを感じながら 
 一つ一つの色味を調整することもできるでしょう。
もようを描き加え あっと驚かせることもできるでしょう。


例えば
おしべとめしべと夜の蝶々」が初日から話題になりましたが、
大堀さんと河西さんの それぞれの個性という色が
どう響きあったらいいのか よく考えられた結果、
あのしゃべり方 あの仕草になったのでしょう。
また、
どのようにボディタッチをするか、といった
+アルファとしての もようの描き加えが行われているから、
この曲の世界が きわだって鮮やかになったのでしょう。
(もちろん、これで完成というわけでもないでしょうから
 今に満足することなく 改善を続けて
 この曲もさらに進化することを願っています。
 おそらくその方向は、過剰な表現を進める方向ではなく、
 ダンスの流麗さを磨く方向、そして、二人の動き方の違いを
 際立たせ、個性を強調する方向であると思っています。)



全体曲も、どのユニットも、
一人ひとりの個性が生きるように
メンバーの連携を見つめていく。


表情 仕草 動き 拍への乗り方などを
一つ一つ じっくり詰めていく。


そのように熟成させていけば
これまでのK1からK3までの公演をしのぐ
スケールの大きな公演になる可能性を
十分に持っていると思います。



高度化したダンスの振り付けは、
しっかりとした輪郭となって
この公演を 堂々と支えています。


1つ1つの楽曲も
それぞれの世界をしっかり持っていて
工夫して色付けしていくのに
値する曲たちだと思います。


だから、
チームKのメンバーのみなさんには
自分たちの公演に
自信を持ってほしい
そう思います。


どんな意見を聞いても
がっかりしたり いやしく感じたりすることなく、
堂々と胸を張って
明るい笑顔で しっかり顔を上げて
この セットリストに 取り組んでいってほしいと
感じています。


応援しています
負けないで がんばって!!
心から そう伝えたいです。


さて、
曲の世界を感じ
解釈し
感じた世界を表すのにぴったりの工夫を加えていく。
このことは
早野薫さんにとって 得意中の得意
すでに素晴らしい表現がたくさん見えます。


次回からは
かおりん出演のそれぞれの曲の印象を
少しずつ書いていけたらと思っています。