Wilm2006-10-07

晴れ

久しぶりに晴れた。雲は多いが、空は青く澄み切って気持ちがいい。

午後、長女の誕生祝を買いに、家族で新宿に出かける。紀伊国屋書店で本を見るが、彼女のお気に召すものがない。電子百科事典「エンカルタ2006」を勧めると、最初は難色を示していたが、安土城の3Dバーチャルツアーが含まれていると知るや、織田信長ファンの長女は急に乗り気になった。そこで、ヨドバシカメラに移動し、妻の大学生の身分を使ってアカデミックパックを買う*1。ラッピングをしてもらって、ようやく誕生プレゼントの出来上がりだ。

帰りに地元の氏神様のお祭りに立ち寄る。神社にお参りした後、娘たちはスーパーボールすくいをしたり*2、姫林檎飴を買ったりして、秋祭りの宵を楽しんだ。境内のマテバシイの梢からは、満月が冴え冴えと光っていた。

*1:11月には「エンカルタ2007」が出るようなので、使い込ませてからアップグレードすることにしよう。

*2:モナカのポイを巧みに操って、総計10個以上の戦果を挙げた。

月面観望

昨日は、雨天のため中秋の名月を見ることができなかったが、月齢上は、今日が満月(15.0)である。澄んだ空に月が美しいので、夕食後、愛機ETX-70ATで月を観る。バローレンズを装着した9mmの接眼レンズ(39倍*2=78倍)をつけると、視野いっぱいに月面が映る。

月の模様(暗い海の部分)を本を読むおばあさんに擬えると、頭が「豊かの海」、肩から腕が「静かの海」、本が「神酒の海」、首筋の上にある巨大円が「危難の海」、腹が「晴れの海」、広がったスカートが「雨の海」「嵐の大洋」になる。足先にあるのが、クレーター「ティコ」(直径85km)である。明るい部分の中央にあり、放射状に線が伸びているので目立つ。頭の上に白く乗っているのは、クレーター「ラングレヌス」(直径132km)。暗い「雨の海」の中で大きく光っているのは、クレーター「コペルニクス」(直径93km)だ。小ぶりながら月面で最も明るいクレーター「アリスタルコス」(直径40km)が輝点になっている。「嵐の大洋」のすぐ脇の地平線近くには、直径222kmの巨大クレーター「グリマルディ」が黒い楕円に見える。

接眼レンズを6.4mm(55倍*2=110倍)に換装すると、月面の縁が山脈でぎざぎざしているのがわかる。荒涼とした月面が煌々と輝いているのを見るのは不思議な気分だった。

東の空を見ると、オリオン*1が上ってくるところだった。この星座を見ると、私の好きな季節が巡ってきたことを感じる。

*1:左肩のベテルギウスが今年3月から減光を始め、9月依頼急激に減光して、現在、極小の0.4等まで下がっているという。脈動変光星なので、周期的に減光するようだ。