Lambdaカクテル

2012-05-08

秋芳洞に行ってきたわけだが

今週のお題ゴールデンウィーク

旅行から二日も放置になっていたが、山口県秋芳洞に行ってきたのでめも。

まずはじめに、とにかく立地がアレだ。すんげーわからん。まよう。

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とにかく洞窟近くでの一枚。川がとても美しい。

苔むした岩岩の間をしぶきを立てながら流れてくる、つんと冷たそうな水の轟音とひやりとした空気が肌にふれる。

高くそびえた樹々から透けて落ちる種種の色の光。

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とりあえず中に入る。

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なんだか最高にCOOLな光景である。

水に濡れた乳色の巨岩、時折したたる水滴。ここでは常に水が降るようだ。

湿気のまとわりつく、それでいて不快ではない雰囲気。ロンドンだな。

この空間はバカみたいにでかいので、あちらこちらの観光客の声が、むわんむわんと反響している。

しかし言葉を判別する役割を持つ周波数帯であるフォルマントが失なわれていて、まるで言葉の意味は聴き取れない。

壮大な光景の割に、なんとも騒がしい。

ここで気がかりな事があった。

そこいらに観光用に照明が配されていて、僕たちは洞窟を探検できるようになっているのだけれども、

その照明が照らされているところに、苔が生えていたのだ。

苔といえども植物だから、光合成をして生きていることになる。

ひっきょう、照明あるところに苔が生えていても何の問題もないのだけれど、

どうしてこの苔はこんな辺鄙な場所にわざわざ居を構えているんだろう。

まるでわけがわからない。苔の世界にもこんなやつがいるのだろうか。

洞窟といえば鍾乳石だ。

もちろんここにもそれはあった。蟹の甲羅みたいなやつがひっくりかえったような、

乳白色の、アルカリ温泉のようにぬめっとした、生きているようなやつが。

しかもそれがあちらこちらにあるから、ありがたみがあまり感じられなかった。

たまに照明があまりない区画がある。このご時世、節電に追われているのか以前よりも照明が減ったというのは母の弁。

そのような区域に足を踏み入れると、体の周りのひろい空間が、水の流れる音で充填される。

こんなところでわざわざストロボを焚いてまで写真を撮るというのは無粋というもので、

体中で雰囲気に呑まれるのもまた一興。

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洞窟にはところどころに水溜りがある。暗い中の水溜りはとても光を反射しやすいようで、

天井の鍾乳が反射して水面の向うに写って、深い穴のようになる。

あまりにも精巧な錯覚に、腰が抜けそうになった。これはマジである。

しばらく進むと、空気が均質になっていくのがわかる。

まったく風のない空間。しかも100%の湿気。

しかも真っ暗なのだから、洞窟内は異様な空間に変貌する。

自分が空間に溶け出したような感覚を起こす。これが実に恐い。

天井は低く、なんとも心地悪い。窒息しそうだった。

そんなわけで目の前に、急な階段の配されたトンネルが出現し、みなそこから外界に帰ることになる。

トンネルの壁面には、地球や人類の進化を象徴するような絵が描かれていて、足を踏み出すたびに、歴史とともにあるような、

自分がすごく偉くなったような気がした。

ところで、外にはタクシーやバスが待ち構えていて、僕たちを麓へと運ぶことになっていた。

いい商売だと思った。

でもまた洞窟を逆に歩いて帰ろうという猛者はなかなかいないだろう。

この洞窟、1km近くあるのだから。

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