自炊始めました

増えていくのは年の数だけで結構!
という訳で、散乱する本をどうにかすべく、電子化を始めました。

試行錯誤すること約1ヶ月。全く終わりの見えない戦いですが、色々気づいたことを自分用にまとめておきます。

  • 揃えた道具

ドキュメントスキャナ
FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

今見たら、私が購入した時より更に値段が数千円安くなってました・・・。
Canon(imageFORMULA DR-C125)とこれとどっちにするか散々迷った半年。
Canonが選択肢になった理由は、

  1. 傾き補正が優秀
  2. 雑誌の読み込み時にジャムが少ない
  3. OCRが早い

というPROSを目にしていたからですが、更に調べていくと、上の2つについてはどっちとも言えないという意見もちらほら。
更に、個人的に最重要ポイントであったOCRに関しては、AcrobatXそのものに機能があり、処理もそこそこ早いということが判明。
結局、周りにCanonユーザーが一人もいなかったことと、Acrobatが欲しかったことが決め手になって、ScanSnapに決定しました。
比較のしようがので、結果満足しています。

裁断機
180AT-P

180AT-P

180AT-P

これに関しては一択です!これ以外の選択肢はあり得ない。むしろ、この製品に出会ったから自炊を始める気になったと言っても過言ではない。
一般的に自炊裁断機についてはPK-513LNが最大シェアを占めていると思われますが、この製品は一言で言えば「ハンドルを畳んで収納できるPK-513LN」。
加えて、黒のボディのデザインもクール。
PK-513LNのオフィススチール家具色のダサさに我慢ならなかった人はきっと沢山いるはずだと思うのですが、どうしてこの製品がもっと話題にならないのか、不思議で仕方ないです。
詳しくは以下のブログをご参照。
http://www.hageatama.org/wp/795
畳んだ状態の大きさもわかると思いますが、丁度タワー型のPCケースくらいのサイズで、しかも9kgと軽い。
目下最愛のツールです。

  • 作業TIPS

私は幸い漫画は持っておらず、もっぱら単行本(ビジネス書やエッセイ、婚活指南書(笑))を自炊しています。
それでも、PDF化って労力に見合ってるのかよくわからないくらい、時間をとられますし、イライラします。
そんな時に出会ったこの言葉。

とにかくきれいでなければ気が済まない、ページが少しでも斜めだと気に入らない人は、自炊が進まないので無理。
自炊は、ある程度は、割り切らないとできないものです。

http://goldtumitate.blog41.fc2.com/blog-entry-286.html#more


・・・正しい。
とはいえ、本好きは大抵、紙の上に整然と並んだ文字というデザインの美しさを愛でているものなのではないでしょうか?
多少ななめってようが、ぐにゃってようが構わん!という人は、私とは本に対する興味の持ち方が違うのでしょう。
不細工は3日で慣れると言いますが、私に関しては全く慣れません。

そうは言ってもアラフォーが相手の顔に注文つけてちゃ一生婚活が終わらないのと同様、自炊作業も多少のゆがみをがたがた言ってたら一生仕事が終わりません。

私が調べ上げた結果、そこそこ納得できた方法を覚書しておきます。

[読み取り設定]

大抵のビジネス書には挿絵や、グラフ、また章のタイトルページの背景がグレーだったりという、無駄なデコレーションがあるものです。
なので、私は全ての本をグレーと白黒の2つのタイプで作成して保存しています。

グレー:スーパーファイン: 詳細設定 文字くっきり:文字列の傾きを自動修正
白黒:スーパーファイン: 詳細設定 文字列の傾きを自動修正

・原稿の向きを自動補正とかすると、上下が逆になったりして鬱陶しいことこの上ないのでチェックは入れない。
・白紙ページを削除すると、ページ抜けをチェックするのが大変になるのでこれもチェックしない。
・横向きに読み込ませるといいという人もいるが、単行本サイズの本でそれをやると、直線がぐにゃる確率が非常に高くなる。
・図や絵のあるページのみグレーで、他は白黒で、という人もいるが、時間の無駄。グレーと白黒、それぞれをスキャンしておいた方がよほど早い。必要に応じて編集すれば済む話。
・白黒で「文字くっきり」にするとくっきりすぎて汚くなる気がするのであえて外す。逆にグレーの場合、「文字くっきり」しないと本当に薄い文字になってしまうことがある。但し「文字くっきり」のせいで、薄いグレーのページなどは色が薄くぼやけることがあるので、(装飾か、文字か)どっちを重視するかにもよる。
・出来上がったものをチェックし、自動修正した傾き補正でかえって傾きが生じているページだけ、傾き修正のチェックを外して再読み込みし、差し替える。

(追記)
・文庫本を白黒でスキャンするときは、色を3段階薄くする。黄ばんだ本もこれでかなり綺麗に仕上がる。
・それぞれの設定を保存しておくととっても楽。


[仕上げ]

こうして出来上がったPDFに表紙だけカラーで読み込んだものをくっつけます。すると見開き表示にしたとき、本を見開きにしたのと同じ状態になります。
日本語の本は大抵右開きなので、Acrobatのプロパティ設定で(ファイル→プロパティ→詳細設定→読み上げオプション)右開きにします。

出来上がったPDFを後で時間がある時にAcrobatOCR処理(ツール→テキスト認識)でテキスト化します。いくつかPDFの出力形式がありますが(設定→編集)、「PDF検索可能な画像(非圧縮)」を選択。おそらくデフォルトは「PDF検索可能な画像」なのですが、これだと、例えば文字と挿絵があるページの場合、思いっきりページが傾いて保存される可能性があります。


今後も何か気づいたことがあれば追加していきます。

それにしても傾きの微修正だけはどうにかならんものかなぁ・・・。


(追記)
・傾きに関しては半オートでの修正をしてくれるフリーソフトもあるけど、JPEGにしか対応してないし、そもそもそれでも全然ダメなケースが多い。

・これはただの雑談だが、本がゆがむかどうかって著書の性格が出てるんじゃないかと思うくらい、ある特定の作者の本が激しくゆがむ。
私は(カミングアウトするの恥ずかしいなぁ)原田真由美が実は結構好きなんだけど(癒される)、原田真由美の本はほとんど傾かない。大抵の本で傾くところでも大丈夫なことが多い。
一方、某「きれいが勝ち」の方、あの人の本は発狂しそうなくらいゆがむ。なんでそんなに?というくらいに。本当に不思議な現象だが事実である。(だったらスキャンしないで燃やしちまえって話なのだが・・・。)


(追記)
[メンテナンス]

読み取った画像に青やら赤やらの線が走る時は、読み取りガラスに糊がついてます。
このガラス面の清掃には「無水アルコール」+「キムワイプ」がセオリーのようですが、はっきりいってこのために滅多に使わないキムワイプなんて買いたくない。(値段じゃなくて、置き場所に困る。)
私は普段から「ステリコット」という消毒用アルコール綿を常備しているのですが、これでふき取ります。今のところ全く問題ないです。
(が、消毒用アルコールは若干水分を含むので適さないという指摘もあるかもしれませんので、あえてリンクは貼らないでおきます。)
清掃すると重送が減ります。「もうパッド交換!?」と思わず、まずは清掃してみましょう。

無水エタノールP 500ml(掃除)

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キムワイプ 12×21.5cm /1箱(200枚入) S-200

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