神様はいるな

6月に人事異動でメンバーが減り、しかし業務は増えていく流れになかなか夏期休暇がとれない。今週の山の日は、前日の19時、帰宅するタイミングで「明日出てくれ」と指示があった。休むつもりだったのでなんだか余計に疲れた。しかし上司は23時頃まで残業してるところを考えると文句なんて言えるわけない。ぼくはめちゃくちゃ生意気だけれど、仕事の筋は通したい。しかしceroフェスで盛り上がるなかしこしこと仕事してるぼくには宝くじくらい当たらないと帳尻が会わない。

水曜日の夜は小学校からの友達と飲んだ。一軒目は神楽坂のアジア料理屋、二軒目は玄関だけは料亭みたいな大衆居酒屋だ。三件目へ移動中、電車でみんなにガムをあげたらひとりが包み紙をポイ捨てした。相変わらずくそ野郎で安心した。もう8年も彼女がいないらしく、神様はいるな、と思った。唯一の既婚者はそっとごみを拾ってそいつの靴のなかに押し込んでいた。世直しのやり方を教わった思いだ。この集まりはこの既婚者のおかげで続いているような気がする。

大人になったんだから新宿で飲もう。となったまではいいんだけどビビって一時間3000円のガールズバーだったところにぼくたちの器の小ささを感じてしまう。宵越しの金はくらいの豪快さが欲しいところだ。ガールズバーやキャバクラはこっちがトークの主導権を意識したり色々気を遣ってしまうから好きではなかったのだけれど、いつのまにかなにも気を遣わずに話だけするということができるようになった。カウンターに5人もいたのにドリンクの注文を全く覚えてなくて他の客の注文を教えてあげた。

そういえばこの前クレジットカードを申し込んだ。カードは学生のときに海外旅行で作ったものの、使うのが怖くて机のなかで眠らせた経験しかない。社会人になるとともに解約したのだが、不便を感じることか多くなったため作ったわけだ。

ひとつひとつ確実におとなになっているはずなのだが、いまだに年齢確認されてしまうところだけはもうなんとかしたい。