夕立

夏休みはできればどこかでテント泊をやりたいところで、その予定をたてなくてはならないのだけれど初めのえいや!がなかなか踏み出せないでいる。三泊四日の縦走なんかをいつかやってみたいが、まだまだ初心者なので二泊三日の縦走テント泊としておくべきか。八ヶ岳あたりが良いだろうな。まずはなにより崩壊しているお腹の調子を元に戻さなくてはなるまい。乳酸菌とうどん、食べまくろうな。

登山家というのは生きざまのある人のことを指すのであって、若くして高峰を制した人のことを指すのではない、それはそれで十分すごいことだけれど。その意味で、山野井泰史はやはり登山家と呼ぶにふさわしい。今日もまた彼の本を読み返そう。生きざまを学ぶのだ。

雹が降った。帰ったら網戸がズタズタになっていた。夏の豪雨と雷は興奮する、みたいなツイートを見てちょー共感した。確かにワクワクしてしまう。街の中と山の中では緊張感が違う。仕事終わりの帰り道、2週間前のなつやすみバンドのライブ、あの素晴らしかった演奏を思い出す。自分の最近の出来事に寄り添った曲だったという事情を差し引いたとしても、ラストのお誕生日会、すべての奏者が打楽器に収斂していくようなあのシーンはもう。暮らし安心クラシアンに涙腺工事でも頼もうか。なつやすみバンドの名演は過去ほんとうに色々あるけれど、ああいう打楽器の積み木がさいご一気にペースをあげて積まれていき、音が止むと一瞬を置いて大歓声でさっと壊れる、みたいな演奏がぼくは一番好きかもしれない。na-tuだなと思う。まるで夕立だ。ダダダダっと降りしきり、かと思えば突然止み、静寂を光が破る。悲しみは僕をこえて、ラプソディーあたりは、この類いの曲だと思う。一番好きな曲は選べない。それでもハレルヤ、お誕生日会は常に上位にいる。

梅雨があけた。せっかくだし窓はあけておこうよ。それとも窓しめてクーラーつけて音楽聞こうか。それもいいよね。セミが死に始める前に。