2010-06-11 2010年の松平頼則作品演奏予定
2010年の松平頼則作品演奏予定
音楽 |
2010年度は、企画制作者多忙のため、『101年目からの松平頼則』公演はお休みさせていただきます。
しかしながら、本年度には松平作品の注目すべき演奏会が幾つかありますのでご紹介させて頂きましょう。
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まず、第1に、7月9日(金)に東京文化会館小ホールで行われる、東京シンフォニエッタの公演が挙げられます。
この公演では、1988年に高橋アキを独奏者として作曲された、『ピアノと16楽器のためのコンチェルティーノ』が演奏されます。
ピアノ独奏は藤原亜美、指揮は板倉康明。
曲目は他に、金子仁美 『暮れなずむ頃』〜笙と弦楽四重奏のための(2009-2010)、石井眞木 『起−承−転−合』尺八ソロと6人の奏者のための(1998)、諸井誠『コントラディクション? 雲のある風景』(1987)。
開演19:00、入場料:全席自由 一般:4000円 学生:3000円 東京コンサーツ(03-3226-9755)などでお求め可能です。
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第2に、10月5日(火)にサントリーホールで行われる、「作曲家の個展」30周年記念コンサートです。
毎年一人、コンスタントに日本の作曲家を紹介してきたこのシリーズが30年を迎えることを記念し、これまでにこのシリーズで委嘱された3作品に、シリーズ開始の年の1981年に取り上げられた作曲家:松平頼則の未初演のピアノ協奏曲が加えられ、計4曲が演奏されます。
松平頼則には、ピアノ協奏曲と題された作品が3曲あり、1曲は1964年に作曲。これはイタリアのツェルボーニ社から出版する際に事故で行方不明になった、とされている作品でありますが、上野学園大学にスコアが収蔵されていることが確認されました。
次に、1979年から80年にかけて作曲された「ピアノ協奏曲第2番」で、これは「作曲家の個展」第1回コンサートで、高橋アキのピアノ、秋山和慶指揮のNHK交響楽団の演奏で初演されました。
今回演奏される「ピアノ協奏曲第3番」は、その死の年となった2001年の前半を使って作曲された93歳時の作品です。この作品については、今回のソリストとなる野平一郎が松平頼則の病没の翌週に発表した追悼文に載っており、その存在のみ知られてましたが、残念ながらこの9年間演奏されることはありませんでした。この作品が、今回ようやく陽の目をみるということで、要注目の演奏会といえましょう。
曲目は他に、望月京:インスラ・オヤ(2007)、北爪道夫:管弦楽のための協奏曲(2003)、近藤譲:夏に(2004)
開演は19:00、入場料:全席指定 S席:4000円 A席:3000円 B席:2000円 東京コンサーツ(03-3226-9755)などで7月1日の発売となります。
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第3に、10月16日(土)に門仲天井ホールで行われる、大井浩明 作曲家の個展 Portraits of composers の第2回コンサート
ここで演奏されるのは、松平頼則のピアノ組曲『美しい日本』(1970)。「前奏曲」「朗詠的な幻想(七夕)」「わらべ唄(手まり唄)」「草刈り唄」「平曲のパラフレーズ(横笛)」「箏曲風の終曲(茶音頭)」の6曲からなるこの作品は、企画物のような題名に反して、錯綜する前打音が複雑怪奇な様相すらみせる難曲で、クセナキスをはじめとした現代音楽のみならず、近年は古楽演奏にも積極的な大井がどのようにこれを捌いていくのかが注目されましょう。
開演は19:00ですが、入場料など詳細は未定なようです。演奏者のblogに後日案内が載ることと思います。
2009-07-20 101年目からの松平頼則 II 終了いたしました
101年目からの松平頼則 II 終了いたしました
音楽 |
101年目からの松平頼則 の2009年度公演は、成功裏に終了いたしました。なお、次回公演の予定につきましては現時点では未定です。ご希望される方には公演案内を差し上げますので、以下のアドレスまで、「公演案内希望」のサブジェクトにてご連絡先をお送りください。
住所をお知らせ頂く必要はありませんが、お知らせくださった方には、公演のチラシをお送り出来ます。
matsudaira101@live.jp
公演についてのご感想、ご意見ご希望(取り上げて欲しい作品など)もありましたら、上記アドレスまでお寄せください。
また、今回お送りした公演案内の一部が不着にて手元に戻ってきております。思い当たる方がいらっしゃいましたら、上記のアドレスまでご一報ください。
2009-07-16 101年目からの松平頼則 II
101年目からの松平頼則 II
音楽 |
第25回<東京の夏>音楽祭2009 参加公演
101年目からの松平頼則 II
日本音楽史上の奇蹟・松平頼則再び 〜大編成室内楽作品を交えて〜
2009年7月16日(木) 19:15 開演 (18:45 開場)
杉並公会堂 小ホール (荻窪駅北口徒歩7分)
全席自由(チケット発売中):前売り3000円、当日3500円
主催:<101年目からの松平頼則>実行委員会
後援:上野学園大学
協賛:<東京の夏>音楽祭 SONIC ARTS
助成:財団法人 野村国際文化財団 財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
1907年、東京に生まれた松平頼則(まつだいら・よりつね 1907年5月5日−2001年10月25日)は、ほぼ独学で作曲を修めた作曲家でありましたが、雅楽と西欧音楽の様々な語法を融合させた極めて質の高い作品を書き続け、ついには西欧音楽の嫡子たるメシアン・ブーレーズにすら影響を与える地平に立った、日本音楽受容史上の奇蹟とすら評せられる作曲家です。
昨年7月に開催した第一回公演では、ソロ作品やデュオ・トリオといった小編成の室内楽作品を中心に松平の創作史を俯瞰し、好評をもって受け入れられました。今回の第二回公演では、松平が雅楽を作品に取り入れた最初期の作品である「チェロ・ソナタ」から、松平の1980年代を代表する作品である「雅楽の主題による10楽器のためのラプソディ」まで、現代音楽演奏の一線に立つ奏者の演奏にてお聴き頂きます。
「弦楽4重奏曲第1番」(1949)
甲斐史子(vn)、亀井庸州(vn)、生野正樹(va)、多井智紀(vc)
「3つの律旋法によるピアノのための即興曲」(「律旋法によるピアノのための3つの調子」)(1987/91)
井上郷子(pf)
「雅楽の主題による10楽器のためのラプソディ」(1982)
木ノ脇道元(fl)、宮村和宏(ob)、中秀仁(cl)、塚原里江(fg)、川崎翔子(pf)、甲斐史子(vn)、亀井庸州(vn)、生野正樹(va)、多井智紀(vc)、溝入敬三(cb)、石川星太郎(cond)
ローソンチケット Lコード 35524
0570-000-407(オペレーター対応 10:00〜20:00)
0570-084-003(自動)
2009-07-15 ローソンでのチケット取り扱いが終了いたしました
ローソンでのチケット販売が終了いたしました
チケット販売 |
ローソンでのチケット販売が14日中をもって終了いたしました。これより演奏会当日である16日の午前2時7時まで、
matsudaira101@live.jp
にてチケットの予約を承ります。
1、お名前
2、連絡先(電話番号)
3、枚数
を明記し、送信頂けましたら、当日、窓口にて前売り料金にて精算させていただきます。ただし、開演10分前までにはチケットをお引取り下さいますようお願い申し上げます(チケットがキャンセル待ちのお客様へと廻る可能性がありますので、ギリギリ、あるいは開演後のご来場となりそうな場合は、前もってその旨をご連絡頂くか、当日会場:杉並公会堂03−3220−0401までご一報下さい)。
2009-07-14 101年目からの松平頼則 ? 曲目解説
101年目からの松平頼則? 曲目解説
曲目解説など |
松平頼則が音楽史の中で占める位置は、溝口の映画史における位置と重なるように思う。いうまでもなく、溝口とは、海外で黒澤・小津以上の評価を得、トリュフォー、ゴダール、ロメール、タルコフスキーといった錚々たる作家たちが賞賛を惜しまない、偉大な映画監督であるところの溝口健二(1898-1956)である。
今でこそ、日本映画のモダニズムを代表していたかのように語られる溝口であるが、彼が拘った長廻しといった技法、それから扱う題材ゆえだろう、海外では早い時期から熱狂的な支持者を生み出したのに反し、国内では時代遅れの映画監督であるかのような不当な評価を受けていた時期がある。筆者はそこに、まさに松平頼則との共通点をみる。ブーレーズやメシアンのような作曲家からの賞賛を受けながらも、いまなお、松平のモダニストとしての業績は正確に評価されているとは言いがたい。1950年代以降、12音技法から総音列技法へと、猛烈な勢いで西欧前衛を追いかけ、独自の方法で吸収した後のことはまだしも、1940年代までの新古典期的な作品にもまた、モダニスト松平の足跡が刻まれていることに、はたしてどれだけの方が気付かれているのだろうか?
系図を辿れば徳川家康にも行き着く旧石岡藩主松平子爵家の嫡子が、日本伝来の雅楽を素材とした典雅な作品を作曲している。安易に出来上がってしまうだろうこうしたイメージから、20世紀屈指のモダニストの相貌を理解するのは確かに難しい。だが思い出してみてもらいたい。音楽と情念が分かち難く結びついてしまっているこの国の中で、音を情念の呪縛から解き放ち、音の動きの愉悦としての音楽を追い求めるために、どれだけ激烈な抵抗を松平が行ってきたことか。こうした新古典主義的な革命を、モダニストの仕事と呼ぶことに何を躊躇する必要があるだろう?新古典期においても、松平は音楽の前衛であることに変わりは無かったのだ。
ゆえに今日、溝口健二の「残菊物語」が日本を代表するモダニストの作品と評価されているならば、松平頼則の「セロ(チェロ)・ソナタ」もまた、同様に評価されなくてはならないだろう(それゆえに、このコンサートシリーズは今後も続いて行く)。そして、この作品に続いて生まれた、典雅で、だがその実相当奇妙なギミックに溢れた作品群を聴くとき、その新古典主義的モダニスト:松平頼則の姿を再定義することが出来るはずだ。そしてそれは、40代も後半に入った作曲家が、12音技法の習得とともに、かくも過激で見事な変貌を遂げることが出来た理由ともなる。松平の変貌は決して突然変異ではなかった。この変貌は、彼がはじめて雅楽を露わに素材として用いた「チェロ・ソナタ」の頃から、人知れず連続していたのだった。
さて、1907年5月5日、松平頼孝子爵の一人息子として東京に生まれた松平頼則は、1925年秋にフランスのピアニスト:ジル・マルシェックスによる連続演奏会を聴いたことにより音楽を志した。この音楽史を俯瞰していくかのような演奏会にて、彼は音楽作品を音楽史のダイナミズムの中で捉えることに開眼し、以後、突端の作曲家としての矜持を持ち続け活動して行く(詳しくは、第一回の曲目解説をご覧頂きたい)。
1940年代とは、松平がラヴェルやプーランクに代表されるフランス新古典主義に傾倒し、その展開の行く先に音楽史の突端を見出そうとしていた時期にあたる。今回、演奏会前半から後半に1曲目で演奏される作品は、何れも新作曲派協会の作品展にて初演されたもの。戦後、1946年に発足したこの会は、1952年に最後の作品展を行うまで、音楽学校出身者はただの一人も加入することのない、非アカデミズム志向の、そして幾らか民族的な、在野の作曲家の集まりであった。グループの代表的な作曲家としては、早坂文雄、清瀬保二、そして松平頼則が挙げられる。後に、武満徹や鈴木博義もここに加わり、武満が「二つのレント」を発表し、批評家:山根銀二より「音楽以前」との評を書かれたのは、まさにこの会の第7回作品展でのことであった。
松平頼則は、全9回の作品展のうち、第1回から第6回、第8回で、計7曲の作品を発表し、新古典主義の先にあるモダニズムの探求に明け暮れた。昨年、本シリーズ第1回にて取り上げた「ピアノ・トリオ」(1948)は、この第3回作品展で演奏された作品。1940年代後半から、50年代初めに書かれた松平の室内楽作品の多くは、この会にて発表されたものということになる。
「セロ(チェロ)・ソナタ」は、1942年に作曲。1947年、大規模な改作を施された上で、12月12日の新作曲派協会の第1回作品展にて、鈴木聰のチェロと谷康子のピアノで初演された。元々は、日本音楽文化協会(戦時中の国内の音楽演奏を統制した団体)の公募に入選。1942年の3月16日の協会の第一回室内楽演奏会において初演されたもので、松平が、そのキャリアにおいて初めて、雅楽的素材を露わに使用した(第2楽章)記念碑的な作品でもある。第1楽章と第3楽章は、1947年に抜本的に書き直され(第2楽章にも部分的な改作の手は入っている)、二調の伸びやかで清冽な響きの中に、松平が偏愛した増4度の響きと、音楽の進行を曖昧にし、瞬間毎に凍らせていくかのような平進行とが、少しずつ忍び込まされている。本日使用の楽譜は、上野学園大学所蔵の手稿譜より起こされたものである。
「フルート・バスーン・ピアノのためのトリオ」は、1950年に作曲され、同年6月7日に開催された新作曲派協会第6回作品展で、高橋安治、三田平八郎、田中立江によって初演された。田中立江は、新古典期の松平が最も篤い信頼を寄せていたピアニストで、作曲家:田中カレンの叔母に当たる人物である。2本の木管楽器とピアノという編成においてプーランク(「オーボエ、バソン、ピアノのためのトリオ」)、「プレリュード」「フーガ」「アリア」「トッカータ」による組曲という体裁においてラヴェル(「クープランの墓」)という、松平が若き日より規範としてきたフランス新古典主義2つの精華へのオマージュである。ピアノが奏する深みのある和音の中で、2本の管楽器は互いに小さな齟齬を孕みながらも寄添うように動き、雅楽的なヘテロフォニーを志向して行く。第3楽章はまさに雅楽の松平的和声付け。なお、この楽譜もまた、上野学園大学所蔵の手稿譜より起こされたものである。
さて、元来ピアニストで、1934年までに4回のリサイタルを開いたこともあった松平にとって、最も親しみがあり、かつ精通していた楽器といえばピアノであった(そのことは、ここまでで演奏された2曲の時代を超越したピアノ書法をみても明らかだろう)。それ故に、1949年の段階で作品表に載っている室内楽曲で、ピアノを使用しないものは「フリュートとクラリネットのためのソナチネ」(1940)1曲を数えるのみ。しかし、上野学園大学には2601年(皇紀、西暦でいうところの1941年)の日付とともに、南部民謡の採譜者:武田忠一郎への献辞が記された弦楽4重奏曲の手稿譜が現存する。「音楽之友」1942年4月号清瀬保二署名記事において、近々演奏予定の作品として「チェロ・ソナタ」とともに挙げられている「弦楽4重奏曲」が、上記の作品であると推定されるが、慣れ親しんだピアノから離れて弦楽4重奏を発表するのは時期尚早だと判断したのだろう。この作品はついに発表されることがなかった。
「弦楽4重奏曲第1番」は、1949年に作曲。同年4月26日の新作曲派協会第4回発表会にて、岩切博、板橋順、北爪規世、三鬼日雄によって初演された。余談であるが、ヴィオラの北爪規世はクラリネット奏者北爪利世の弟で、つまり、作曲家の北爪やよひ、北爪道夫姉弟の叔父ということになる。さて、上記の習作の作曲を踏まえて、戦後、弦楽4重奏という編成に再び取り組むに当たって、松平が手本としたのがラヴェルの弦楽4重奏曲である。戦前、戦中と、海外から輸入される音楽作品を筆写することで最新の音楽語法を吸収していた松平らしく、この作品の第1楽章で、松平はラヴェルの弦楽4重奏曲という鋳型の中に自分の表現を流し込もうとした。楽曲の構成は極めてラヴェルに似ているが、松平が好んだ増4度の音程がここでも頻出し、作品に独自の陰影をもたらしている。増4度の多用は、松平の複調/複旋法志向によるものといえるが、続く第2楽章のスケルツォでは、4つのパートが各々異なる調性で書かれ、重ね合わせられるという松平好みの実験が試みられている。第3楽章は、越天楽を主題にしたアリア。第4楽章はプロコフィエフのように絶え間なく疾走するフィナーレ。なお、本日使用の楽譜については、作曲家の小内將人氏より提供を受けたものである。
さて、本公演では、作品は1950年代、60年代を飛ばして一気に1980年代へと向かう。1951年以降、雅楽と12音技法に代表される西欧前衛の音楽語法とを結びつけ、独自の世界を構築した松平であるが、情念とは無縁に漂う音世界の創造へと向かったという点については、新古典期志向の延長線上に理解できよう。
1987年に作曲された2台のピアノのための「6つの調子」から、井上郷子のために音を選び出して1991年に再作曲された作品という点で、この「3つの律旋法によるピアノのための即興曲」は昨年演奏の「呂旋法によるピアノのための3つの調子」と双子の関係にある。ゆえに、今回の公演パンフレットでは、「律旋法によるピアノのための3つの調子」と告知してしまったが、松平はこの双子ともいえる作品に「呂旋法」の3曲とは異なる名前を与えていたのだという。というより、同一素材の改訂、書き足し、再作曲を繰り返す松平ゆえに、もう題名のことなどどうでも良くなっていたのかもしれない。この作品は、1991年の井上郷子最初のリサイタル「SATOKO PLAYS JAPAN」にて、1991年2月6日に初演された。基本的には音列技法によって書かれているものの、特定の音を引き伸ばすことによって薄い旋法性を作品へと与えている。一音の中に潜む様々な音の要素が際立たされる、松平が到達した音世界の中でも、極めて禁欲的で厳しいもののうちの一つ。
「雅楽の主題による10楽器のためのラプソディ」は、エリザベス・スプレイグ・クーリッジ財団の委嘱によって1982年に作曲された。スコア表紙の自筆サインによると、完成は11月。エリザベス・クーリッジ(1864-1953)とは、アメリカの有名なパトロンで同時代の室内楽作品作曲への援助で知られる。バルトーク「弦楽4重奏曲第5番」、シェーンベルク「弦楽4重奏曲第3番」「同第4番」、ヴェーベルン「弦楽4重奏曲」、そしてラヴェルの「マダガスカル島民の歌」といった錚々たる楽曲が、彼女の援助によって作曲された(彼女の遺志を継いだ財団も、プーランクに「フルート・ソナタ」を書かせたという点で音楽史に銘記されてよい)。
作品は、雅楽「輪鼓褌脱」を素材とした自由な音列技法による。序奏と12の変奏曲、そして終曲からなり、全曲の大部分がピアノかそれ以下の音量にて演奏される。極めて厳格な記譜により、ほとんど非常識とすらいえる跳躍音形があらゆる楽器に出現するが、奇数連符を多用した独自の構成が、これらを漂うような音風景のうちに纏めていく。厳格なシステムが、未分化なまま漂うような柔構造の音風景を生み出していく、新古典期から一貫した松平の志向がある意味極限へと達した瞬間の記録。その音風景は、あたかもヴェーベルンとフェルドマンの美学が、雅楽とともに鼎立しているかのような、極めて個性的なものとなっている。
初演は1983年10月30日、アメリカ議会図書館(日本の国会図書館はここをモデルに開設された)、クーリッジ・オードトリウム(ワシントンDC)。ちなみに、初演時の録音と、スコア・パート譜一式はこの議会図書館に収められ、ワシントンへ行けば閲覧することが出来る。翌秋のISCMの音楽祭(カナダ)にて入賞し、再演。日本初演は1985年3月16日、日本現代音楽協会のコンサートにおけるムジカ・プラクティカによるもの。使用楽譜は、自筆譜のコピー(スコア)と、初演時に作られ松平の手元に残されたパート譜のコピー(日本近代音楽館、蔵)である。
2009-07-13 101年目からの松平頼則 II チケット購入方法
101年目からの松平頼則 II チケット購入方法
チケット情報 |
7月11日の讀賣新聞夕刊にて、本公演をご紹介いただきました。この記事によって、当公演を知った方もいらっしゃるかと思いますので、今回改めてチケットの購入方法をご案内いたします。
本公演のチケットは、その多くをローソン・チケットに委託しております。13日(月)の23時59分まで14日の23時59分までは、お近くのローソン店舗にてチケットを購入することが可能です(ローソンチケットでのパソコン、モバイル、電話での受付は終了しておりますが、店舗での直接購入は未だ可能です。詳細は下記の店舗でのチケット購入方法のまとめをご覧下さい)ので、こちらが便利かつ確実と思います(今回は全席自由席のため、事前の予約等は必要ではありません)。ローソン店舗でのチケット購入方法につきましては、下に写真入りで解説しておりますので、これを参考にしていただければ幸いです。
ローソン店舗でのチケット購入方法のまとめ
http://d.hatena.ne.jp/Y-T_Matsudaira/20090605/1245365097
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お近くにローソン店舗がない場合、または、車椅子席(4席)をご利用の場合には、主催者メールアドレス
matsudaira101@live.jp
までご連絡下さい。上記メールアドレスに、
1、お名前
2、連絡先(電話番号)
3、枚数
を明記し、送信頂けましたら、予約という形でチケットを確保。前売り料金にて精算させていただきます。ただし、この場合は開演10分前までにはチケットをお引取り下さいますようお願い申し上げます(チケットがキャンセル待ちのお客様へと廻る可能性がありますので、ギリギリ、あるいは開演後のご来場となりそうな場合は、前もってその旨をご連絡頂くか、当日会場:杉並公会堂03−3220−0401までご一報下さい)。また誠に勝手ながら、準備の都合から、7月16日午前2時を締め切りとさせて頂きます(予約を受理させていただく折には、当日朝までに必ず返信させて頂きます)。
以後、空席がある場合は、当日18時30分より当日券として販売させていただきます。一部メディアに記載漏れがありますが、当日券は3500円にて販売させていただく予定です。ご了承下さい。
2009-06-19 朝川万里&多井智紀 チェロとピアノのデュオコンサート
朝川万里&多井智紀 チェロとピアノのデュオコンサート
告知 |
公演メンバーの多井智紀が福岡県北九州市のウテルス・ホールにて、松平頼則の「セロ(チェロ)・ソナタ」(本年7月公演曲)を演奏いたします。
2009.6.20(土)
ウテルスホール
■17:30開場 18:00開演
■チケット 4,000円/当日4,500円
ピアソラ:ル・グランタンゴ
コダーイ:アダジオ
松平頼則:チェロとピアノの為のソナタ
その他
■朝川万里プロフィール
東京生まれ、5才よりピアノを柿沼洋子氏に師事。12才で家族とともにニューヨークに移る。15才でウエストチェスターコンクール優勝、グリークのコンチェルトを演奏。続いてリンカーンセンターにてバッハのコンチェルトを演奏。翌年16才でジュリアード音楽院に入学し、ジョルジュ・シャンドール氏に師事。続いてエール大学大学院音楽科を卒業。1995年よりイタリア・ベスカーラ音楽院にて、メッツェーナ氏に師事する。1999年、フロレスタノ・ロッソマンディ国際ピアノコンクール入賞。以降、ヨーロッパ、日本を中心に演奏活動を開始する。2003年にはプロコフィエフ没後50年を記念して、イタリア、日本、イギリスを含む合計10カ所でプロコフィエフピアノソナタリサイタルを開催した。2005年、イタリアPhoenix Classicsからプロコフィエフソナタ:戦争ソナタ6、7、8番のCDがリリースされ、東京・津田ホールにてCD発売記念リサイタルを開催し大好評を得る。現在愛知県立芸術大学で非常勤講師。2008年3月にはパリ・日本館にて「20世紀の音」と題するリサイタルを開催した。
■多井智紀プロフィール
大阪生まれ。
両親の影響で幼少より音楽に親しみ、9才のときにチェロに出会う。
中学の頃より、日本と世界の古学、前衛音楽、ノイズに傾倒し、東京芸術大学にて学ぶ。
ekiben,多井武沢トリオ、セレブ弦楽四重奏団、ensemble Bois, nextmushroom promotionなどで、作編曲と演奏を行っている。
参加CDに「細川俊夫作品集」(fontec, 2006),
「Strings Feilds Forever」(sony,2007),
「ごった煮」(celb record,2007)がある。
■チケット予約お問い合わせ先
tel 093-691-3474 fax 093-693-6055
mail@uterushall.com
朝川万里ホームページ
http://www.mariasakawa.com
ネクスト・マッシュルーム・プロモーション
http://homepage2.nifty.com/kinoko2001/index.html
2009-06-05 101年目からの松平頼則 チケット購入方法のまとめ
101年目からの松平頼則 チケット購入方法のまとめ
告知 |
早いもので、公演日まで一月半ほどになりました。早々とチケットをご購入いただいているかたも、随分といらっしゃるようです。誠にありがとうございます。皆様の期待に沿える演奏会できるよう、主催者、出演者ともに全力を尽くす心算です。
さて、本日は、ローソン・チケットを利用してのチケットの購入方法について説明いたします。
今公演では、席は全席自由と致しましたので、直接最寄のローソン店舗へ行かれても、チケットを購入することが可能です。
まず、最寄のローソンへ向かいます(周囲にローソンがない場合は店舗検索→こちらが便利です)。写真は、今回快く写真撮影にご協力いただいたローソン錦糸一丁目店(すみだトリフォニーホール前)。
店に入ると、レジ付近にLoppiの端末があります。
近づいてみましょう。
画面左上の「商品番号/Lコードをお持ちの方」をタッチ、当公演のLコード35524を入力します。
公演のページが出ますので、席種(全席自由)を指定し、決定します。
枚数を決めます。
以後、端末の指示通りに進めると、レシートのようなものが出てきますので、これをもってレジへ行き、チケットを受け取り、料金を支払います。
しかし、Lコードを記憶/記録せずともチケットを買うことが可能です。最初の選択画面にて、「キーワードで探す」をタッチします。すると、下のような画面となり、キーワードを入力することが出来ます。
まつだいらと入力すれば十分です。
漢字変換も可能です。変換したのがこちら。
これで「次へ」をタッチします。
松平のキーワードに引っかかったのは2件のみでした。「101年目からの松平頼則 II」を選択いただくと、Lコードを入力したのと同じ画面へと行き着きます。
以後は同じです。
なお、杉並公会堂小ホールには車椅子席が4席ございます。こちらのチケットをご用命の方は、主催者(matsudaira101@live.jp)までご連絡ください。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
2009-05-14 101年目からの松平頼則 II フライヤー出来ました
101年目からの松平頼則 II フライヤー出来ました
音楽 |
本年(2009年)7月16日に開催いたします、「101年目からの松平頼則II」のフライヤー(チラシ)が出来ました。今月下旬くらいから、都内を中心に配布する予定です。オペラシティにラッヘンマンの室内楽を聴きにいかれると、プログラムに挟み込まれていますのでご覧下さい。
今回は、竹島善一さん撮影の写真を使って構成させて頂きました。














