季節の記憶 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-02-21 新型車「パレット」

パレット(カタログより)

 新型車「パレット」

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我が家のワゴンRが、10年目の終わりを前に、11万キロ近くを走り、極端に燃費とパワーの衰えを示すようになった。

愛着は深いが、そろそろ乗り換えるときがきたかな、と正月ごろから考え始めた。


次もスズキの軽にしよう、と3代に渡ってお世話になっているディーラーの方に相談してみたところ、ワゴンRMRワゴンセルボのパンフレットと共に、「もうすぐ新型車が出るので、それも見てから決められたらいかがですか、という助言を戴いた。

それがパレットである。


内部情報的に流してもらった「1枚もののパンフレットのコピー」でしか目にできなかったものが、販売が近づいてその「1枚もの」の現物を見、販売開始とほぼ同時に正式なパンフレットを見る、という、新型車購入ならではの楽しみを堪能した。買い替え時期と新車の発表が重なった「偶然」のたまものだ。


パンフレットで、ある程度自分なりに目測をつけた上で、購入する方向で話をすると、「じゃあ一度乗ってみてください」と今日、試乗車を持ってきてくださった。


普通は、現行他社の車と比較して云々、ということなのかもしれないが、私の場合は10年目の初代ワゴンRとの比較しかできない。

運転席に座ると、天井ははるかに高く、フロントガラスもはるかに奥。斜め前の大きな平行四辺形のガラスは視認性が高くて、なんだか水族館水槽に面しているような印象である。シートが相対的に低く感じられ、ちょっと違和感があるが、困るほどではない。リアシートは実に広く、乗り心地もいい。

10年前ワゴンRが来たときにも、内装については、「いまどきは軽自動車ってこんなに普通車張りの贅沢なつくりをしているのか」と驚いたが、10年を経てその実感はさらに強まる。


ターボの反応はソフトで、車体とドライバーとの一体感や、ぐいぐい走る感じは、今乗っているワゴンRが元気だった頃に及ばないが、これはそういう車なのだと思う。


このごろは、雑誌などプレスのプレビューが流れるよりも早く、2ちゃんねるなどで毀誉褒貶、玉石混交の情報が飛び交う。

ちょっと目を通してみると、ダイハツのタントと比較して、シンパ同士が激しくやりあっている。

タントはたしかに相当に優秀な作りのようで、今回ばかりは後追いとなったスズキが、そう簡単に優位に立つことはできないようである。

エンジンやリアサスペンションなどで、新技術を投入していないことや、デザインのおとなしさ、オーディオの有無についてずいぶんとたたかれている。

ふーん、とそれはそれで納得するが、読めば読むほどに、いったい何のための主張なのかわからない書き込みがほとんどだ。人それぞれにある「気に入るポイント」っていうものの「ありうる多様性」に対する、想像力の欠如と不寛容に満ちていて、ちょっと疲れる。大事ではあるけれど、性能や費用対効果を厳密に比較して、1番じゃなきゃ嫌、というものではない。


「いい加減」と言われればそれまでだけれど、スズキに対する一定の信頼と、試乗した際に困った印象がなかった、という2点だけで、今回の私はOKである。

今の3代目ワゴンRのデザインよりも今回のパレットの方が私は好きだし、コラムシフトでないこともうれしい。

娘の出産予定日だった日と同じ1月24日が発売日で、コンセプト的にも家族の変化と合致して・・・という「たまたま」の一致も、買い物の理由としては十分に面白く感じている。


両側が電動のスライドドアである必要はない(特に運転席すぐ後ろは簡単に開かないほうがいい)ように思うし、タコメーターがないのは少しさびしいが、ミラーに指示器がある、エアロパーツがついている、などはそれほど重要とは思わなかったので、Xという3番目のグレードの4WDに決めた。


今のワゴンRくんとはしっかり名残を惜しみ、新しくパレット君が来たら、負けずに大事に乗ってやろうと思っている。


[fin]