「工事現場から」へ

2006-11-04 美術家:ドクター・中松

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(mixiより)

☆東京綜合写真専門学校の学校祭へ、行って来た。

愉しかった。

☆受付嬢は、チャイナ・ドレスでした。受付嬢以外にもチャイナドレス多数。他には看護婦もいました。あと・・・・なんだっけ。

なんの学校なんだ、いったい。

☆ドクター・中松の講演会が聴きたくて、行ったのだけど、都合で菊名まで行ってしまって、遅刻。しかし、なんど菊名まで行ったことか。いや、これからも行きそう。列車って、「速いやつ」と「各停」の分類しか認識しないもんだから、しばしば日吉に停まらない列車に乗ってしまう。新幹線に、名古屋素通りの列車がなくてほんとに助かっている。

☆ドクター・中松、講演は聴かなかったけど、展示してあった写真は、よかった。ただ自分の外食の記録を撮ってるだけなんだけど、これが面白い。日付を見る限りでは少なくとも十年はつづいている。またいろんなものを食べてる。それをロール大に延ばしてインクジェットで出力したものが、講演会場に張り巡らしてあっただけなんだけど、圧巻。あれを見れただけでも学校祭へ行った価値はあった。

 講演は、面白いに決まっているのだし、どっかの美術館で展覧会やればいいのに。アイドル展なぞよりは、ずっと面白い筈。

☆多分、学生の企画なんだろうけど、いい企画だよなあ、と感心。美術系キャレーターではできない企画。だって、ドクター・中松って、ナマものっぽい人で、しかも「旬」を外しているから、ちょっと呼べない。確かに彼が写真/カメラマニアだってことは知ってたけど、写真の展示をさせる勇気は誰もないだろう。その昔、「フロッピーの発明者」「石油ポンプの発明者」「あやしげなジャンピングシューズを履いた立候補者」として話題になってた頃ならいざ知らず、「今」って部分がないから。なにせ、もう誰もフロッピーなんて使わない。若い子たちなんて知らないんじゃないの? 

 でも写真展は、面白かった。たまたま学校祭へ来た人たちは、ラッキーだったと思う。

☆学生たちの展示もことのほか面白かった。学校の備品を使っていろいろ展示してるだけなんだけど、いちいち面白い。暗室、スタジオ、ホールに常設してあるiMac、マガジン・ラック、教室にあるプロジェクター、トイレまで展示に使ってあった。映像作品には、気分のいい音楽がつけてあって、それがどれも気が利いてる。音楽が日常的にある生活になれてるんだろうなあ。

年中、学祭やってた方が、面白いんじゃなかろうか?

☆ベオグラードの年賀状展の年賀状を校長室で見た。おもいっきりみんなの性格がでてたかも。「あ、この人真面目」「職業的なプライドがこうさせたんだ」「かたっ!」「・・・なんにも考えてない・・」等々。

☆校長が持ってたドクター・中松の名刺が、すっげぇ良かった。ぎりぎり名刺の機能は保っているものの、既に名刺に見えないほどに、文字で埋め尽くされた名刺。記号の過剰、記号の横溢。アピールしたいものが多すぎて、「名前を示す」という名刺の機能を危うくしてた。すごいねえ。

☆東京都現代美術館で、ドクター・中松の展示って、見たい。立体造型で埋め尽くされてしまうかな? 平面美術の感覚も飛び抜けたものがあります。

☆嘗て「ドクター・中松のインチキを暴く」とかって感じページがあったけど、暴くまでもないじゃん。「そうだよ」って自分でアピールしてるんだもん。そもそもがフロッピーを巡る知的所有権でもって世にアピールし出した人だし(そのページによるとどうやらフロッピーの発明者ではないようなのだけど)、何かの資金源があるとすれば、その辺りしかない人の訳で、いわば「ポスト産業資本主義」的な売り出し方をよくよく心得た人。その意味でも「やる気で勝負」「一次産業的」「からだが資本。あたま悪いです!」をアピールしたがる美術系の人々の中に置けば、飛び抜けている。いや、ドクター・中松的商売でシノギたい人が美術系の都市プランナーやらアートディレクターやらインディペンデント・キュレーターやらディベロッパーやらクリエイティブディレクターやらメディアレイピストやらアーティストキュレーターやらアーバニストやら「研究」やらになってる訳だから、「じゃあ、その道の一流の人を美術として評価しましょう」ってのは、スジが通っている筈。

 

☆「へたな考え休むに似たり! 芸術はやる気だ!」や「むずかしいことはわかんない。いいものがいいんじゃない?」の人々が、都市プランナー、アートディレクター、インディペンデント・キュレーター、ディベロッパー、クリエイティブディレクター、メディアレイピスト、アーティストキュレーター、アーバニスト、研究等々・・に小銭をちょろまかされる構図が蔓延する中、都市プランナー、アートディレクター、インディペンデント・キュレーター、ディベロッパー、クリエイティブディレクター、メディアレイピスト、アーティストキュレーター、アーバニスト、研究等々・・以上にいかがわしくてスジは通っているけど、才に長けていて・・・というラインを、美術家たち自身が狙うのは、理にかなっていると思う。 いや、そうしないと次はない。

☆しかし、いい企画だったよなあ。

☆会場に評論家のnano_thought氏もいたけど、「どつき漫才」は出来ず。まあそれに応じる程の人なら、こっちも「どつき漫才」をしたいなどとは思わない。

☆方々で、「appel高橋辰夫(さん)が怒っている」という話を聞く。怒ってるってなんだ?! 「謝罪はしない。決闘なら受ける」と伝えてある筈。まあ、そういう人だから、こっちも軽蔑をあらわにするしかないのだが。