2本立て
1本目
毎日のようにサンビリ6時間パックを使って練習をし、時には6時間パックを2サイクル、たまに3サイクルするという球馬鹿ぶりを披露する我がJPAチームのキャプテンUさん。今シーズンが始まったあたりから、ハードブレイクに目覚めたらしい。
そんなUさん。最近のブレイク練習の目標が「(練習で)週に100回ブレイクをする」だそう。
それを聞いて私「少なっ!」と思ったのであります。
御歳5●のUさん。私はピチピチの20代なので50代の気持ちは分からないのでありますが、週に100回ブレイクするというのは大変なんでしょうか?週5回の球撞きだとしても、1日あたり20回であります。
私、週に100回など、これと言ってブレイクしたい気持ちが無い時であっても余裕で達成しますよ。週3くらいのペースでも。
ネタにしましたっけね?何年か前に「今日はブレイク練習dayだ!」と意気込んだ時に、ブレイクを何回するのか測ってみた事がありましてな。あのカチカチするカウンターを持って行って。
5時間撞いて、その数350回。キリが良いからそこで辞めたってだけで、もうちょっと行けましたよ。だって30秒に1回のペースで撞き続ければ、5時間で600回は撞けますもんねぇ。
さすがに今はそこまでやる気しないですけど、体力面だけで言えば1日に100回は余裕でしょう。
しかしながら、その無駄に数をこなす練習方法が駄目なんじゃないかと気付き、減らしたわけです。今現在のブレイクを撞く回数は、昔に比べたらグッと減ってるんです。あれでも。
もっと減らさなくてはならないと思う。
減らす事に意味があるわけじゃなく、意味のあるブレイク練習をしたら、数はこなせないと言った方が正しい。
土方プロや大井プロが「フルブレイクは1日に10回が限度」と言っておったわけですよ。本当のMAXブレイクは体力の消耗が激しく、10回も撞いたら当たらなくなるんだとか。
私の場合「数をこなす事」が前提となってしまっている。
ハードブレイカーだと、試合で勝ちぬいた時など、途中で腕が疲れてきてしまう人って多いと思うんですけど、私の場合それが無いのは良いのかもしれない。
けど、数をこなす事を前提として練習していたら、1発1発に全然力を込めていないってことでしょう。フルブレイクをしようと思っても、知らず知らずに力を抜いてしまっているわけですよ。それが癖になってしまっているから、思い切り撞こうと思っても撞けない。
10回も撞いたら練習続行出来なくなるほどのブレイクをしなきゃならないと思う。
たまに、最初のうちは当たっていたのに段々と当たらなくなる事がある。そんな時は「なんか調子が悪くなってしまった」とか思うんですが、むしろそういう状態の方が良いのかもしれない。当たらなくなったらそこで無理に強く撞くのをやめればいい。
もう1つ、構えた時点で当たるイメージが湧いてこない時でさえ「時間と場代が勿体ない」と思って“とりあえず”で撞いてしまう。イメージが固まっていない状態で数をこなしたら、それは正しくマイナスの反復練習であります。
冷静になって、イメージトレーニングをしたり素振りをしたりして、一球一球しっかりイメージを固めてから撞く。
練習の時は、撞く前の予習と撞いた後の反省をするべきだと思うのです。
(初級者ですと、無駄に頭を使わずに、とにかく数をこなした方が良い場合が多いですけどね。中級以上となると、ただ撞いているだけだと中々上達出来んのです)
そういう風に撞いていたら、1球あたりにかかる時間が長いですから、当然数はこなせませんよね。
プレイの練習にしてもブレイクの練習にしてもそうなんですけど、「時間と金が勿体ない」という感覚が常にある。「勿体ないから、とりあえず撞いとけ」みたいな。。。
練習は、時間の余裕がある時に場代の安い店で、ジックリとやるのが良いのだとつくづく思います。
2本目
引き球の練習をやるとブレイクが強くなる。ブレイクの練習をしていると引けるようになる。
同じハードショット部門として、繋がりがあるようです。どちらも効率的な腕の使い方を学べて、キュースピードやタイミングが向上しますよね。
けれども、撞点の問題というものがあります。キュースピードとタイミングだけでは「ポテンシャルがアップした」としか言えないでしょう。どんだけ速いキュースピードを持って良いタイミングで撞けたとしても、撞点が合わなきゃ引けません。
ブレイク練習をしまくった後にいきなりロングドローをしようと思ったって引けないだろうし、引き球の後のブレイクも同じ。
撞点ばかりは、引きなら引き、ブレイクならブレイクで練習しなきゃならんでしょう。
私が一番引き球が切れる場面ってのは、当たり前ですが引き球の練習をしばらくし続けた後です。
それは分かりやすい話ですが、次点がちょっと不思議で相撞きや試合中。俗にいう“本番”の最中なのです。
一人で9ボールを転がしていてロングドローをしようと思った時と、相撞きで9ボールをやっている最中にロングドローをしようとした時だと、後者の方が成功率が高いのであります。
練習と本番を比べたら練習の方が成功率が高いってのが普通であり、逆ってのは不思議な感じがしますよね。
練習の時は引こうと思っても引けなかったりミスキューしたりするけれど、相撞き中にロングドロー配置になった時など、結構な高確率で成功させられる。
理由を考えてみますと、たぶんメンタル的なものなんですよね。
普通は、練習中の失敗は仕方が無い事であり、本番中の失敗は極力減らしたいと思うはず。
ところが、ブレイクでの手球場外や引き球でのミスジャンプは、練習中の方が格好悪いと考えてしまうみたいなんです。私。
自分でも良く分かりませんけど、本番中はメンタル面の問題から成功率が下がるのが普通であり、そういう場面でミスするのは仕方が無いという言い訳が立つとでも思ってるのかな??
結果として心に逃げ道が出来るので、かえってキューをしっかり出せて引けるっていうね。
ちなみに、一番引けない場面ってのは「ちょっと引き球見せてよ」みたいに言われた時です。
いきなり引けるわけ無いし、引いてやろうと力んで大振りになるし、注目されているもんだから早く撞こうと思って全然まともに構えてないし。
ブレイクにしても引き球にしても、求められた時に求められた結果が出せるってのが理想ですなぁ。
P.S.
明日は月曜日恒例にするつもりのサンビリ練習をする予定ですので、どなたかお相手よろしくお願いします。
相手がいなかった場合は「ブレイクしたい衝動を抑えて、真面目にプレイの練習をし続けられるかチャレンジ」をしようと思っているんですが、たぶん無理です。諦めの早い男。