昔と比べて、ビリヤードへの接し方、考え方が変わったなと思う点は色々あるのですが、悪い方へ向かっているなと思うことが幾つかあります。
今日は3つほど。
1つはフロックを出した時に謝るかどうか。
昔は、たまたま身近にフロッカーが多かったせいもあってか、フロックを出されるのが本当に嫌で、フロックを出された上に謝られないとなると、本当に腹が立ったもんでした。
しかしながら、歴が長くなり経験が増え、腕前も上がってきますと、フロックに目くじらを立てることが減ってきました。
理由としてはまず、戦況に関係あるフロックかどうかを見定められるようになったこと。
結果的に勝利すれば、別にフロックなんか何回出されたって良いし、むしろ「あんだけフロック出されてんのに勝ったぜ!」っていう自己満足にも浸れるし(笑)
この点は、腕前が上がれば勝率が上がるわけですから、フロックを気にする回数が減ってきます。
実力が無かったからこそ「フロックを出されて負ける」ことが多く、相手にも自分にもイラつくわけですが、「フロック出されても勝てる」ようになればね。そりゃ気になりませんわ。
またたとえば、2番をフロックインされたけど3番を外して回ってきたなんていう場合は、それこそフロックが戦況になんの影響も与えませんよね。
けど昔は、そんなフロックさえ嫌がっていたわけですな。メンタルですメンタル。
腕前が上がってきますと今まではフロックを出されまくって負けていたような相手にも実力で勝てるようになりますし、相手をすることになるプレイヤーのレベルも上がってきますから、Aも中ほどを過ぎてからフロックを出しまくるプレイヤーは、、、、あんまいませんね。
だからこそ、いざ出された時のショックは大きいですけども(笑) 上手い上に太い人ってのはどうしようもないですが、あんまりいないかな。フロックってのはミスの結果として出るもんですから、上手い人となればミスの回数も少なくなるわけですしね。
あとは、戦況に大きくかかわるフロックを出された後に、自分も大きなフロックをぶちかますってことが往々にしてあるので「お互いさま」っていう気持ちも芽生えましたね。
私もそうでしたけど、自分のフロックはすぐに忘れて相手のフロックにばかり不寛容な人って多いですよね。
なんにせよ、フロックをあまり気にしなくなったのですが。
昔はね。「フロックを出したら、お互い謝るべき」と考えていたから、自分が出した場合もちゃんと謝っていたんですよ。
ところがまぁ、相手のフロックを気にしなくなってきたら、自分のフロックまであまり気にしなくなってきてしまいましてな。
フロックを「謝る必要はない」と考える人達も多いですけど、私としては「自分に厳しく、相手に優しく」が理想なので、自分のフロックは謝るべきだと思っているんですけどねぇ。
自分に厳しく相手にも厳しくか、自分に優しく相手にも優しくか、どっちかしか出来んぞ。。。。
そうそう。プロの世界で、フロックを出した時に片手を軽く上げて謝意を表すシーンってしばしば見かけますでしょう。
あれをね。初中級者にやられると「格好つけかよ」ってちょっとイラッとするのでやめていただきたいw
それをやるくらいなら、むしろ謝らんといてって思っちゃう私です。
2つめ。お金に関して。
初級者の頃から一貫してアンチ賭け球派な私。
負けて払うのはもちろん嫌だし、勝ってお預かりするのも嫌だった。
なので5-9をやっている時にせよ、セットマッチを繰り返しやる時にせよ、自分があまりにも大勝ちしそうな場合は調整をしていました。
「舐めてる」って思う人もいるでしょう。けど巻き上げたくない。だからそもそもの話として賭け球をやりたくない。スポーツなら問答無用で本気で撞ける。
また、調整するってことは本気で撞かないわけですから、球撞きのイメージも悪くなります。
賭け球をやっていいことが何もないわけです。
それがですね。近頃賭け球をやらざるをえない状況に陥ることが少なくなったためか、負けてお支払いすることがあんまり気にならなくなりました。
それと同時に、お預かりすることにまで鈍感になってきてしまったなと、ふと気づいたのです。
自分が負けて「この程度の小銭なら」って思うのと、自分が勝って「この程度、大したことないでしょう」って思うのは、全く別物ですからねぇ。
うーむ。1つ目のフロックに関してと同じですが、理想的な振る舞いが出来ん。。。
最後、3つ目。
昔よりも、一球一球に対する真剣味が増しました。しっかり狙ってしっかり撞くようになった。
元々の私が適当すぎたせいかもしれませんが。真面目な人は初級者の頃から真面目ですからね。。。
なんにせよ「絶対に入れる!」という気持ちが強くなりまして、そこまでなら良いことだと思うのですが。
厚みの確認をした後。撞き位置まで距離がある時。
テーブルの周りを歩くことになるわけですが、先球から目を切りたくないわけです。一瞬でも目を逸らしちゃうと、せっかく確認した厚みがボンヤリとしたものになってしまうから。
けど、厚みに集中するとどうでしょう。周りが見えなくなって、周りのテーブルへの気配りが出来なくなります。
そういう意味で、元から台間の狭い店で真剣な球を撞くのは嫌だったんですが、撞かなければいけなくなった時には「出来れば目線を切りたくない」でした。
厚みのイメージを保つことより、周りのテーブルに目を配ることの方を優先していたわけですな。
結果的に厚みがボンヤリになってしまっても仕方がないって思っていたし、さすがにどうしようもなくなったら再確認しに行っておりました。
ところが今は、周りのテーブルに気を配ることよりも「絶対に入れる!」という気持ちの方が強い。
なので「出来れば目線を切りたくない」が「絶対に目線を切りたくない」になったのです。
そんなもんだから、この間のハウストーナメントの時なんか「人にブツかったらどうしよう」とか思いながらも先球から一切目を逸らすことなくテーブルの周りを歩き回っておりましたよ。
その時は運良く人にブツかることはありませんでしたが、今後こういう撞き方を続けていたら、絶対いつかは隣のテーブルの人に迷惑をかけることになるでしょう。
さて。どうしたもんですかね。
自分の球撞きを優先するか、周りに気を配ることを優先するか。
難しい、、、、