鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

ボールとラック

つづき



新作ラックシートの話をしていた時に「確かに」と思ったことがありました。


誰との会話だったか忘れてしまいましたが(仮称Aさんとの会話ということにしておきます)ボールの大きさの誤差について。


ビリヤードのボールは使っているうちに摩耗して小さくなりますよね。そのことによって、ラックの密着度合いが下がって来てしまう。


ラックシートは、最新シートの説明によれば0.7mmまでの摩耗を許容してくれるそうなのですが、0.7mmまでしか許容してくれないとも言えるわけでして。


球屋オーナーさんくらいしか分からないと思うんですが、新品のボールが0.7mm摩耗するのに、どれくらいの期間かかります?


私、ボールの摩耗具合に対しても恐ろしく鈍感で、周りの人が小さい小さい言っているボールも全く気付かず撞いているような男ですので、0.7mmの摩耗ってのがどれくらいなのか全く分からないんですけども、、、、


勝手な想像ですが、0.7mmって案外すぐで、0.7mm以上摩耗しているボールの方が多い気がするのです。


ボールも結構お高いですから、球屋さんもそうそう買い替えられるもんじゃないですよね。


で、Aさんが言うには「摩耗したボール用のシートも作って欲しい」と。


確かにね、って。


1枚のシートでの対応の幅を広げるってのは無理でしょうから、別のシートを作って欲しいと。


現行のシートが新品〜0.7mm摩耗まで対応しているというなら、0.7〜1.5mm摩耗までに対応したシートを作るとか。


2枚1組の販売ですから、各1枚ずつとか良いかもしれない。


現実を見ると0.7mmより摩耗しているボールが多いわけで、球屋の経営状態を見ると「0.7mmよりも擦り減っていたら買い替えろ!」とするのも非現実的なわけでして。


ところがですね。


クラウドファンディングに際して、マルチラックシートの社長さんから話を聞いておりますのでなんとなく想像がつくんですが、より擦り減ったボール対応のシートを作ろうとしたら全く新しいシートを作るのと同じになるわけで、また莫大な資金が必要になる。こっちはこっちで非現実的なわけです。


ビリヤード業界、どこにも金ないな!!


っていう結論でよろしいですか?




別の話でもうちょっと続けさせてくださいな。


西尾Pに10ボールブレイクを教わりに行った時のこと。


その時は10ボールラックの物理について教わりに行ったわけでして、レクチャーを受けた後に西尾Pが実演してくださったわけですが、どうも理論通りにボールが動かない。ラックが立っていない。10番ボールが動くほど。


西尾P、毎回慎重にラックを立てるも、どうにもこうにもラックが立たない。最終的に10番ボールを11番だったか14番だったか(11から15のどれか)に置き換えたら、綺麗にラックが立つようになりました。


10番ボールがとりわけ擦り減っていて10番周りがどうしても浮いてしまっていたらしい。


西尾P曰く、9番10番はゲームボールになるということで練習に良く使われるらしく、特に摩耗が早いらしい。


(1番ボールも早いと言われますね。手球はもちろんのこと。逆に、11〜15は遅い)


西尾P「(別のボールに置き換えるだなんてのは)ゲーム中には出来ませんけど(笑)」


ゲーム中だったらどうするんだろうと思っておりましたw


たぶん、色んな店で試合していたら、10番ボールだけ小さくてラックが立たんなんてことはいくらでもあるだろうしなぁ。相手と協議して他のボールに置き換えるって、ルール上可能??



10番ボールだけ小さくなってしまっている原因として、使われる頻度が高いということともう1つ「一般のお客さんが他の台のボールと入れ替えてしまう」ということを西尾Pは挙げておられました。


定期的にノギスでボールのサイズを測って、各テーブルのボールサイズが出来る限り揃うようにしているそうですが、一般のお客さんなんかは気にせず隣のテーブルのボールと混ぜてしまったりするのだとか。


大変ですよねぇ。バグースは大型店が多く、特に新宿店なんて30台近くあるってのに、各テーブルのボールを管理しなきゃならず、それを一瞬のうちに混ぜ合わせられちゃうなんて。。。


いま書いていて思い出したんですけどもね。


西尾Pは「一般のお客さんが」って仰ってましたが、プレイヤーでもいましたよ。


バグースでの話ではないですが「サイクロップの色が慣れないんで!」とか言って、サイクロップボールの色として特徴的な6番7番あたりを隣の台のアラミススーパープロと入れ替えようとしているB級が、、、、


まず試合の場で「自分が慣れないから」という理由でボールを入れ替えようとするのが自己中だし。


そして、仮に入れ替えるとしても全とっかえせーや!


って話でね。



その店、アラミスとブランズウィックとサイクロップと3種類のボールがあるからこそ別の種類のボールが混ざっているとすぐに気付けるんですけど、混ざっていること結構多い。


プレイヤーなのか一般客なのか分かりませんが、混ぜる客はかなり多いもよう。。。。







さらに思い出しましたけど、「ボールが汚れているから」とかいう理由で隣のテーブルのボールと入れ替えるですとか。


隣同士で練習していて、「こんな配置でさー」と自分のテーブルからボールを持っていって「どっちがこっちのだっけ?どっちもでもいいかw」とか言って適当に選ぶ人とか、ちょくちょくいるなぁ。


ボール30個のエニーボールとか、ボール30個のブレイクとかするやつもいるしなぁ。


一般のお客さんは知らないだけだから仕方ないですけど、プレイヤーは。。。


それでいて、ボールのサイズが合わなくなってラックが立ちづらかったりすると店に文句を言うわけですからね。


お店もやってられませんな。




余談ですが、その昔9番病に悩まされていた頃、9番のシュート率が低い原因の1つに「9番ボールだけストライプボールである」というのが挙げられるんじゃないかと考えたことがありました。


ストライプボールを撞く回数が少ないがために、見慣れない。厚みが見えづらい。シュート率が低い。


実際それが本当に9番病に関係していたかどうかは今でも良く分かりませんが、その時期にストライプボール対策として7番〜15番のボールを使っての9ボール練習をしていたことがありました。


ボウラードをやる時も、6番〜15番を使ってストライプ多めの布陣でやってた。


そうしたら某店の店長さんから「その方が、ボールの擦り減りが平均化されてありがたい」って言われたんですね。使われる機会の少ない10番以降のボール(当時は9ボールが主流でしたから10番も)をどんどん使ってほしいって。


自分の練習にもなって、店のためにもなるならと思って当時は良くやっていました。


ブレイク練習をする際も「いつも同じボールを使っていると痛いだろうから可哀想!(特に1番)」とか思って、違うボール使ってたりしましたしw


そういえば最近はやってないな。普通に1〜10番を使っているや。


またハイナンバーボールで練習しようかな。