鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

ビリヤードにハマる

私がビリヤードに出会ったキッカケってのは、友達付き合いでビリヤードサークルの新歓に参加したこと。


また、それまでの趣味に挫折して新たな趣味を探していた時期でもあったので、友達の誘いを断らなかったってのもあります。



ビリヤードに興味を持っている友達がいなければ出会っていなかったでしょうし、それまでの趣味に挫折していなかったら大学に入ってからもそっち系のサークルに入ろうとしていたでしょうから、友達の「ビリヤードサークルを見に行こう」っていう誘いは断っていたはず。


偶然が重なってビリヤードに出会ったわけですが、出会っただけではビリヤードを続ける理由にはなりません。なぜ続けたのか。


学生サークル関係者の面々には私と同じような人が多いと思いますが、私は「ビリヤードを続けて行こう」と思ったわけではなく「このサークルに入ろう」と決めたのがスタートです。


球歴が1週間2週間になった頃には既にビリヤードにハマっていたとは思いますが、最初の最初はビリヤードの魅力に惹かれたわけではなく、サークルの雰囲気に惹かれたというのが正しい。


もしもあのサークルがダーツサークルだったら、それはそれで良かったのかもしれない。私はダーツプレイヤーになっていたかもしれません。



というわけで、私の場合はビリヤードの魅力に惹かれて始めたわけではありませんでした。


別のキッカケがあってビリヤードを始めてみたら魅力に気付いたっていう流れですね。


私自身にそういう経緯があったからこそ思うのですが、ビリヤードの普及なんてもんを考えた時に、既にこの業界に浸かりまくった頭で「ビリヤードの魅力」なんてもんを語っても無駄なんではないかと。


我々プレイヤーが考える魅力なんてのは、既にビリヤードにドップリとハマっているプレイヤーにとって耳障りの良い内容にしかならず、一般の人の心には届かないんではないかと。


皆様の考えるビリヤードの魅力は、初心者の頃に感じていたことですか?歴を経てからの後付けじゃない?



だからこそ、球を始めたばかりの初心者だとか、完全な一般の人達の声をしっかり聞き入れるべきだと常々申しておるのであります。どういったことが、一般の人の心に触れるのか。



外の人に内のことは分かりませんが、内の人に外のことが分からないのもまた然りでありますぞ。


友達や会社の同僚、家族などなど、身近な「一般の人」にビリヤードの魅力を語ってみなさいな。適当な相槌打たれて終わりでしょう?


(私は結構多くの一般の人にビリヤードについて尋ねてみているのですが、そこで得た情報は、まとめないままネタにすると1か月分くらいになっちゃうので割愛w いつか簡潔にまとめて発表出来ると良いんだけど)


逆に、皆さんが興味を持っていない事項について考えてみるのも良いかもしれません。


たとえば私はドラムが趣味ですが、私がドラムの魅力について熱く語ったとしましょう。


既にドラムを趣味にしているって方は少数ながらいらっしゃると思います。


興味があるのでこれを機に始めてみよう、教えてください!って人も、もしかしたらいるかもしれません。


なんとなく興味はあるけど、行動に起こすほどではない。時間や金銭的な余裕がないって人はボチボチいるんじゃないかな。


そして大半の人は興味が無いからスルーでしょう。


私がドラムを始めとしたその他の趣味のことをブログで書いていたら、読み飛ばすって人がほとんどでしょう?



恐らく、一般の人にビリヤードの魅力を熱く語った時の反応も同じ。


自分が興味はないことは簡単にスルーするのに、一般の人相手には「どうしてビリヤードに興味を持たないんだ」「こんなに面白いのに」とかいう人、かなりいますでしょう。おんなじなんですって。相手もあなたと同じというか、あなたも相手と同じ。


どうしてドラムやらないんですか?こんなに面白いのに!!w



興味がないことは簡単にスルーしてしまう皆様。そんな皆様が興味を持てるのは、どういう時?


それを考えてみるのも、ビリヤード布教の役に立つかも?




私がビリヤードに出会って続けた最初の最初の理由は「たまたま出会ったビリヤードサークルの雰囲気に惹かれた」であり、1〜2週間後にはビリヤードにハマっていたと上で言いましたけど、何故ハマったのか。掘り下げて思い出してみます。



まず1つは、サークルに誘った友達であり、一緒に球を始めた友達でもあるK氏が、高校時代にも遊びでちょぃちょぃやっていたこともあって、私よりちょっと上手かったんですね。


(そういやK氏も高校生時代はとあるスポーツにのめり込んで成績も出していたはずなのに、なんでそれを辞めてビリヤードに興味を持ったんだろ。聞いたことないな)



「あいつに負けたくない!」って気持ちがありました。ライバルってやつですね。


サークルの先輩や球屋の常連さん達を見て「あの人たちくらい上手くなれたらなー」っていう憧れの気持ちもあったと思います。


でももっと根底には「自分でも出来そう」「自分でも上に行けそう」っていう気持ちがあったはずです。


「ビリヤード簡単そう!」って思ったわけではないです。プレイヤーのレベルが低いなって思ったんです。




ビリヤードサークルの見学に行って、もし私と一緒に見学しに来た新入生たちの中にAクラスがゴロゴロいたとしたら、たぶん私ビリヤードやってませんよ。


実際には同級生は初心者ばっかり。だから「今から始めても輝けそう」って思えたわけですね。


そこがマイナー競技の良いところ。



ビリヤードだって世界のトップを目指そうとしたら幼少期からやってなきゃ無理でしょう。


けど、サークル内で上位に食い込むとか、球屋内で上の方に行くとかくらいだったらね。大学デビューでも充分早いくらいなわけです。充分に輝ける。井の中の蛙になれる。


メジャーな競技じゃそうはいきません。大学から野球始めて6大学野球でスタメン出場なんて無理無理無理無理。



マイナーだからこそのレベルの低さ。ハードルの低さ。


そこが魅力の1つだと感じてビリヤードを始めた人は、恐らくかなり多いはずです。恥ずかしくて口に出せないかもしれませんが、本音ではそう思っていた人、心の中で挙手!w




・ライバルに負けたくない
・先輩たちへの憧れ
・マイナーだから今からでも輝けそう


最初のうちの動機ってそんな感じだった気がする。


この辺は私だけの話じゃなくてビリヤード布教のキーワードになって来るとは思うんですが、言ってしまえばこれって全然「ビリヤードにハマってた」じゃないですよね、、、別のマイナー競技でも良かったってことになりますね。


んー?自分が本当にビリヤードにハマった瞬間っていつだ?


今は今で「Aクラスと言える程度に結構撞けるようになったから楽しい」っていう理由が大きかったりして、これまた「ビリヤードだけの」「ビリヤードならではの」っていう理由じゃないしなぁ。


あれ?他の競技でも良かったのか??自分にとってのビリヤードの魅力ってなんだ???(また思考のお時間のお題が出来てしまった)


一般の人をビリヤードに出会わせるのは、そこまで難しくは無いです。1回だけ球屋に連れて行くってのはさして難しくない。


難しいのは2回3回と球屋に通わせること。



続けていれば段々と上手くなります。上手くなれば楽しさも分かってくるはず。では、最初のうちどうやって通わせるか。


ビリヤードは最初の敷居が高いのが欠点だとは良く言われますよね。どうやってそこを跨がせるか。



またしても話が横道に逸れますが、最初っからビリヤードにのめり込んだって人も少なくないと思います。初めてビリヤードをやった瞬間からビビビッと来たっていう。ビリヤードと波長が合ったとでも言いましょうか。


それは言わば選ばれし者達なわけでして、そういう人達ばっかりであれば「とりあえず一般の人にビリヤードをさせてみる」というキッカケ作りだけで話は済むんですよね。


けれども実際には、世の大半の人はいざビリヤードに触れてみてもさほどの興味は持たない。その1回きりで終わる人は多いでしょうし、多少面白さを感じたとしても「たまーに遊びでやる」くらいにしかならない。


普及させることを考えると、そういう人達も取り込まにゃならんわけでして。



そこは「ビリヤードの魅力」じゃなくて、他の点で攻めた方が良いと思うんです。


つづく