2本立て
1本目
私はレストが長いです。この間Hさんには「鈴木さん以上にレストが長い人を見たことが無い」と言われました。
背が低めなのにバットエンドを持つから、そりゃ長くなりますよね。私よりレストを長くするには、私より背が低い人がバットエンドを持つしかありません。または、私は左手をだいぶ伸ばして構えるので、左手を曲げるようにして構える事でもレストを長く出来ますね。
いや、まぁともかく、他称日本1レストの長いプレイヤーな私ですが、何度も書いてますけど「レストを長くしたい」と思って長くしたわけではなく、「バットエンドを持ちたい」と思った結果長くなってしまったわけです。
バットエンドを持ちたいと思ったキッカケはうろ覚えですけど、多分スヌーカー講習会に参加したことだったと思います。スヌーカーのキューは短いです。スヌーカーの場合はバットエンドを持つことは至って普通。
バットエンドを持ってみたら振りやすいと感じ、ポケットでもバットエンドを持つようになった、、、、という流れだったと思います。たぶん。
というわけで、意図せずレストが長くなった私ですが、そのことで苦労した記憶はあんまりありません。苦労した記憶が無いというか、記憶が無いです。ボケです。
長くしようとして長くなったわけではないレスト。やはり「長すぎる」「安定しない」として駄目出しされることも多かったのですが、あんまり意に介していませんでした。
段々とレストが長いことが自分の個性であるように感じてきていたし、好意的な意見をいただくこともあったので「別にいいじゃん」と思っていたわけですね。
ところが近年は「レストの長さが欠点である」と思うようになってきました。
なので短くしようとしてはいるのですが、いかんせん、レストを短くすることのメリットよりも、バットエンドを持つことのメリットの方が上回るため、短く出来ない。
そのため「根本的解決をするためには、短いキューを作らなくてはいけない」と最近の私は思っているのです。スヌーカーキューくらいがちょうどいいのだけれど。
さて。レストが長すぎることのデメリットを考えると色々浮かんできます。
この後に2本目のネタとして「撞点を変える」ことについて書いているのですが、その下書きをしておりましたら、また新たなデメリットに気付いてしまいました。いや、デメリット共にメリットにも気付いたんですけど。
ブリッジの高さを変えずに撞点を下げようとしたとしましょう。仮に、ストップショットをするように一旦構えてから、思いっきり引くような撞点へと変えたとしましょうか。ブリッジの高さはそのままで。
その際、レストが短い人はキューにきつめの角度がつきますよね。
一方で、レストが長いとそんなに角度は変わりません。同じブリッジの高さからでも、ストップショットを撞くのも思いっきり下を撞くのも、そんなにキューの角度が変わらない。
ブリッジの高さを変えることなく撞点を下げるとなったら、グリップ部を引き上げることになるわけですよね。
そのグリップ引き上げの作業にしても、同じだけ撞点を下げようとした場合に、レストが短い人は思いっきり後ろを引き上げなきゃいけないけど、レストが長いとほんのちょぃ引き上げれば撞点は下がる。
「撞点を変えても、あまり変わらない感覚でストロークが出来る」ってのは、レストが長いことのメリットだなぁ、なんて思ったんです。
けど、ちょっと引き上げただけで思い切り撞点を下げられるってことは、意図せずストロークがブレてしまった場合に思いっきり撞点がズレてしまうということでもあるじゃないか、と。
意図的に変えるのは簡単だが、意図せずブレてしまう可能性も大きいぞ、と。
「それでいて、そこそこは撞けている俺すげーな」「撞点コントロールが下手なのは、レストが長いんだから仕方がない!」とか自画自賛と言い訳を同時にこなす私ww
その後、即気付きました。
そういやこの間西尾Pが「レストが短い方が、ストロークのブレが反映されづらい」って言ってたじゃん。まさにそれじゃないか、って。
私はブログに書いたことを読者様があんまり意識してくれないことにしょっちゅう腹を立ててるくせに、私自身聞いた話をあんまり意識してないぞwww 棚上げ棚上げ!!
と棚上げワッショイしながら2本目へ。
2本目
なんの条件も無しに「ちょっと構えてみて」って言われた時でも定型ってありますよね?自分にとっての最も基本的なフォームで構えるんじゃないでしょうか。
その時の狙い点はちょぃ下って人が多いんじゃないですかねぇ?
さてさて。今回のネタを書こうと思った直接のキッカケは何週間か前に見かけた初級者なんですが、似たような人は過去に何人か見かけたことがあります。どういう人かというと「狙い点を変えられない人」です。
とある日とある球屋にて私が球を撞いている時、隣の台でプロのレッスンが行われておりました。
様子を見る限りレッスン生は昨日今日球を始めたわけではなく、定期的にプロのレッスンを受けている様子。1年くらいは歴があるようです。
全くの初心者はブリッジを組んだりアドレスをしたりするのに時間がかかりますが、そういうレベルではなく、構えるまではサッと出来る程度には出来るもよう。
けれども撞点が1つしかない。まさにイレイチしか出来ずストップショットすら出来ない。なのでプロは撞点を増やさせるべく、まずはちょっと下を撞かせようとして教えているのですが。。。
プロ「今より少し下に構えてみてください」
生徒「こうですか(全く同じところに構える)」
プロ「もうちょっと下です」
生徒「こうですか(全く同じところに構える)」
プロ「変わってないですね。一度構え直して、思い切り下を狙うつもりで構えてみてください」
生徒「(構え直すも、全く同じところに構える)」
プロ「(ついに直接触ってフォームを矯正。狙い点を下げさせる)ここです。そのまんま撞いてみてください」
プロ「。。。。。。。。。。(もう一度触って直す)」
生徒「(今度は比較的まともに撞く)」
プロ「出来るじゃないですか。ほら、引けてきましたよね。上手です。今のをもう一度やってみてください」
生徒「(振出しに戻る)」
プロ「・・・・・・・・・・・」
もどかしぃっ!!
いるんですよねぇ、こういう人。狙い点を変えてみてと言われても、全く変えられない人。本人としては何を変えたつもりなんだろうか。
狙った通りの撞点が撞けないというなら分かるのですが、狙い点を変えることが出来ないってのはどういうことなの??
上下の限界撞点の見極めが甘い人ってのはBクラスになってもAクラスになってもいますけども、そういうレベルの話じゃなくて、半タップというレベルですら狙い点を変えられない人がしばしばいる。半タップどころですらないかもしれない。1/8とか(^^;
場面は変わりまして、これはキッケー氏と撞いていた時のこと。
きっけー氏から「撞点を変える時は、どうやって変えてる?」と聞かれました。意外と答えるのが難しい質問です。
左右の撞点の話を出すと話がややこしすぎるので、上下の撞点に話を絞りまして。
私のフォームの基本形はキュー先が真ん中ちょぃ下に向かうくらいの形です。
そのちょぃ下からMAX下までの撞点を撞く時は、基本的にブリッジの高さはずっと一緒です。ブリッジの形は一緒。グリップ部を上げ下げしてキューの角度を変えることで撞点を変えています。
昔は撞点に合わせてブリッジの高さも変えていました。出来る限り常にキューの角度を一緒にするために、撞点を下げる場合はブリッジの高さも低くしておりました。
が、ある時から(具体的にいつ頃からだったかは全く覚えていない)下の撞点に関してはブリッジは一定なままで撞くようになりました。
理由は単純で、その方がショットに安定感があるから。
ブリッジを低くしてキューの角度を一定にしようとするより、ブリッジはそのままでキューの角度を変えた方が入れと出し共に安定します。
あくまでも私の話であって、一般論としてどうなのかは分かりません。
1本目で書いた通り、私はレストが長いのでキューの角度を変えると言っても大して変わらないというのも大きいのかもしれません。
ただ、しばしば弱い力加減で正確に下の撞点を撞きたい時ってのがありまして、そういう時は水平なキュー出しを意識した方が成功率が高いため、ブリッジを下げます。
基本的には下の撞点を撞く時はブリッジは一定だが、一部例外もあるっていう感じです。
以上は下の撞点の場合。
続きまして真ん中〜上を撞く場合。
真ん中を撞く場合。下を撞く時とはブリッジが変わります。
基本形のブリッジのまま真ん中を撞こうとすると、キューが水平になり過ぎてキュー出しが難しいので、少しブリッジを高くします。
何年か前までは、真ん中より上の撞点は全てオープンブリッジで撞いていました。手が小さいせいもあって、オープンじゃないと高いブリッジが組めなかったからです。真ん中すら撞けんかった。
平撞きブレイク練習を始めてからは、ブレイク用に考案した高めのスタンダードブリッジをプレイに流用することで、オープンじゃなくても真ん中〜上の撞点も撞けるようになりました。
上の撞点を変える時は、ブリッジの高さごと変えますねぇ。上を撞く時はちょぃ上〜MAX上までキューの角度は常に一緒でブリッジの高さ&グリップ部の高さを引き上げて行って撞点を変えてます。
引きの撞点チェンジに関しては結構色々考えてきた結果ですが、押しに関しては今も昔も「練習していないからこそ苦手で下手」でありまして、なぜブリッジの高さを変えて撞点を変えているのかという理由は「なんとなく」でしかないです(笑)