3本立て
1本目
昔、5対5の団体戦に出ました時、私が出しに迷ってアドバイスを仰いだら、SA様と準SA(私からしたらSAと変わらない腕前な人)のお2人から「こうでしょ?」と当たり前のように言われて困ったことがありました。
言われた通りに撞くもしっかりミスをした私。お2人からしたら悩む球じゃないし難しい球でもないようなのですが、私には全くイメージがありませんでした。
その時は「イメージが無かったから成功させられなかったんだろうか」と思い、以降何度か練習してみたら、確かにお2人の仰る通りのラインを転がるし、練習してコツを掴みさえすれば普通に使えるショットであることが判明しました。「何度か」という程度の練習時間で習得出来ました。
アドバイスを受けた当日、残り2人のチームメイト(私と同じくらいのA級)からは同情されました。「あれはイメージないよね」「難しいよね」って。
ここら辺が、普通のA級とSAの差なんでしょうかねぇ。
この話から何が言いたいかって、発想を持って何回か練習すれば武器に出来るようなショットがあるぞってことです。
私はお2人からアドバイスを受けるまでまず発想が無かったし、発想を授けられてもその場ではなんせイメージが無いので上手く撞けなかった。その場では「難しくね?」って思った。けど、以後何度か練習してみたら高確率で成功させられるようになり「難しい」とは思わなくなったのであります。
話のレベルを落としまして、私が上の立場に立った時。ようするに下級者の球を見ている時ですが、他人事として「ショット自体の難易度と、自身の上手さ下手さの判別が出来てないな」って感じることが良くあります。
極論というか凄く低レベルな話ですが分かりやすいと思われし例を挙げますと、一般のお客さんがよくメカニカルブリッジのことを「インチキ棒」と呼んだり「それを使うのは卑怯」と言っていたりしますよね。
全てのショット技術が0点な一般の人からすれば、メカニカルブリッジの方が難易度が低いということなんでしょう。
しかし、我々プレイヤーからしたら当たり前ですが、メカニカルブリッジの方が難しい。
いるとは思いませんが、もし「メカニカルブリッジの方が球が入るから、全部の球をメカニカルブリッジで撞こう」なんていう人がいたら、全力で止めますでしょう?
今はメカニカルブリッジの方が成功率が高いかもしれない。けど、ちょっと練習したら絶対に普通の平撞きの方が球が入るようになるわけであります。メカニカルブリッジでは撞ける球が限られるという汎用性の問題もありますしね。
これはあまりにも低次元でのたとえ話ですが、プレイヤーレベルでも散見されます。
ゲームのステータス風に言えば
・上限LV.30のスキル。今現在LV.10
・上限LV.99のスキル。今現在LV.1
っていう2択があって、前者を選び続けてしまう人がいるっていう話がしたいのです。
確かに今はレベル1と10の比較だから10の方が強いけど、経験値を積んでのゲームの中盤以降で役に立たなくなってくるぞっていう。
試合の時であれば、今出来るショットをするべきです。試合の時に将来性を見越したショットをしていたら勝てないです。
けどそれは本番の時の話。練習の時は今出来るショットだけやってたら、なんも上手くならん。レベル30になった時に行き詰まっちゃう。
だから、LV99まで伸ばせる方のショットを推奨するわけですが、中々聞き入れてくれない下級者も多いもんです。
以上はこの間Bクラス達と撞いていて考えついたネタなんですが、Twitterを眺めていて同じようなことを思ったことがありました。
言葉の表現次第っていう話もありますが、「難しい」という表現が気になったのです。
どういうショットのことを「難しい」と感じるかと言えば、成功率が低いショットですよね。良いイメージが湧かないショット。成功させる自信が湧かないショットのこと。
ではなぜ成功率が低いのでしょうか。
そのショットの難易度が絶対的に高いから?それとも自分が下手だから?
たとえば、久しぶりに出しますこの動画
この4から5の出しを「簡単だ」って言える人はほとんどいないでしょう。言うまでもなく難しいですよね。
なんで難しいのかと言えば、ショットの難易度自体が高いからです。練習しても練習しても、そうそう出来ません。
では、フットに置かれた先球をフリーボールから入れられますか?となったら、ほとんどの人が「YES」「簡単」っていうと思います。
もし難しいという人がいたとしたら、それは初心者であり下手だからということになります(「ビリヤードに簡単なショットなんてないんだよ」とか言い出す面倒くさい人はおいとくとして)
これらは極端な例ですが、しばしば「単に練習していなくて下手なだけ」なショットのことを「ショットの難易度自体が高い」と思い込んでいる人に会うんですよね。
そういう人がいるというか、たぶん私も含めてほとんどの人が、そういう勘違いをしてしまうことはあるんじゃないでしょうかね??
冒頭に挙げた例の私もそれです。2人の上級者からアドバイスを受けたその場では「イメージが無い」「難しくね?」って思った。けど日を改めて練習してみたら、ほどなく習得出来て難しいわけではないと気付いた。
単に発想が無かっただけ。単に今まで練習したことが無かっただけ。それを「難しい」と思っていたわけです。
確かにアドバイスを受けた時点では「今の自分には難しい」ではありましたが、ほんの数時間程度練習すれば習得出来るようなショットは、ショットの難易度自体が「難しい」とは言いませんよね。
皆様にもあると思うんですよ。「難しい」と思って敬遠しているけれど、よーく冷静になって考えてみたら「単に練習してなくて下手なだけだわ」って気づくですとか。確かに練習はしてきたけど、練習の仕方を間違ってしまっていて自分で勝手に難しくしてしまっていたですとか。そういうこと。
深く考えたこともなく、なんとなく難しいような気がしちゃって練習していないとか。はたまた好きじゃなくてあまり練習する気が起きず、練習するのが面倒くさいようなショットを「難しい」と言っちゃったりとか。色んなパターンがありますね。
難しいと思っているそのショット。本当に難しい?
ちょっと練習すれば出来るようになるショットをスルーしちゃってるのは勿体ないですからね。
余談ですが、上の方で
・上限LV.30のスキル。今現在LV.10
・上限LV.99のスキル。今現在LV.1
なんていう例を挙げて、今は前者が得意でも、将来性は後者の方があるんだから後者を鍛えるべしってな話をしたわけですけども。
でも上限レベル30の方も、1度クリアした後の2回転目では上限解放されてレベル100以上まで持って行ける!なんてことがある気がします。
ありません?「そのショットを選択するのは初級者かプロだよ」みたいなショット。
プロレベルの技術になると、一周回ってそれが一番成功率が高くなる、みたいなショットってあると思います。
じゃぁ、それが正解なのかといえば、あくまでも「プロレベルの技術力があれば」の話。
プロにとっての正解が、一般アマにとっての正解とは限りません。
まずは一度ゲームをクリアするレベルまでは持って行かなきゃならんのです。ファミコン時代の超高難度ゲームをクリアするようなものw クリア出来る人の方が圧倒的に少ない。
度々言ってますでしょ。一流と三流の発想が一緒だと。三流は一流を見てないで二流にならなきゃいけませんよっていう(^^;
2本目
1本目となんとなく繋がっている話ですが、I氏と球を撞いている時にI氏がこんな残り2球を迎えまして
8番をシュートミスし、ラック終了後にどうすべきだったか尋ねられました。
私だったら、少し逆(右)を捻りながら押して9番に厚く出しに行きます。
I氏もそうやろうとしていました。やろうとしてミスをしていた。難しいですからね。少し絞ったポケットでしたし。
私ももっと渋い台だったり、調子が悪かったり、プレッシャーでピヨピヨになっていたりしたら、余裕でミスします(^^;
I氏が今後どうすべきかとなったら、逆押しを成功させられるように練習していくべきなんじゃないかなと思います。
が、あの時あの場でI氏はどうすべきだったのか。これは難しい。
逆押しは実際に選択して失敗しました。
バタバタさせる??8番が厚いのでほぼフルショットになっちゃいますよね。成功率が高いとは言えません。
捻らず押しだけで我慢する?ストップ気味に撞いてほとんど手球を転がさない?
9番入れ勝負な選択。逆押しが出来ないならこれなのかなぁ?と思いはするのですが、やはり9番が難しくなってしまいますから、確率が高いとは言えない。
技術力が無いと、どういう選択をしたところで手詰まりってことはありますよね。。。
JPAをやっている皆様。もし普通のBクラスに今回のような8番9番でタイムアウトを取られたら、どんなアドバイスをします?
3本目
昔はハラスメントというとセクハラくらいしか耳にしなかった気がするんですが、段々とパワハラという言葉が台頭してきて、近年はなんでもかんでも「〇〇ハラ」なんて言ってみたりして、マスコミが話題作りに躍起になっておりますでしょう。ハラハラしますね(オヤジ)
ビリヤード業界でも、セクハラやパワハラはもちろん、世間一般で言われるような〇〇ハラは跋扈しておりますけども、ビリヤードならではのハラスメントと言えばなんだろう!?
ってなことをブログネタにしようと思ったまんま、考えるのが面倒くさくて放置していたら、ビリヲカさんに先にネタにされてしまったwww
「他人事ではないハラスメント - ビリヤード・ウォーカー ビリヲカ」
さすが、私のブログなんかとは出来栄えが違うな。。。