2009-09-20
最近観たDVD。
1、Volver
Pedro Almodóvarの映画はいつもテーマが重くって(病んでいる、とも言うかな・・・)、基調はどことなく物悲しい。今回もその例に漏れず。ただ、人間賛歌であり、生命賛歌であるところも共通。ヒトにはあまりお薦めないし、好き、というのとはちょっと違うけど、なんとなく惹かれるのは、きっと人間の弱さをどこかで肯定しているからでしょう。ペネロペ・クルスの演技は光っておりました。
2、The White Countess
James Ivoryの前作。感情の動きを細やかにかつ抑制して描くところが好きで、この作品も。第二次大戦中の上海を舞台にした、ロシアの伯爵夫人と失明した米国外交官のお話。と書くと、ハイソな空気が漂うけど、そうでもなくって、結構ヒドイ話だと思うが、家族さへも他人にしてしまうのは、戦争の悲しさか。真田広之はなかなかのはまり役で好演ではないかと。
3、It's a Wonderful Life
有名な映画ながら初めて。人並みに歳を重ねると猜疑心ばかりが強くなっていけませぬな。ヒトを信じてみよう、という気持ちになる、良い映画でした。見てよかった。
最近観た映画。
1、Informant!
Matt Damonの最新作ということで。90年代の国際的な価格カルテル摘発のお話がメイン。味の素、協和発酵といった名前も出てくるので、ちょっと親しみが湧きます。原作のタイトルは「Informant」で「!」はなかったそうですが、「!」をつけた理由が分かる、びっくりのストーリー展開。犯罪モノをコメディとして上手に仕立てたのはお見事でした。オススメ。
2、Julie & Julia
メリル・ストリープの最新作ということで。ブロガーJulieとちょっと昔の外交官婦人Juliaの物語。レビューはどれもイマイチ。WSJは、two half loavesと。食べ物を中心に幸せな姿を軽やかにコメディタッチで描いていて、思いのほかよかったような。観た後、何か美味しいものを食べたいな、という気持ちにさせてくれたので、それでよし、と。多くは求めますまい。
3、Inglourious Basterds
タランティーノの最新作ということで。とそんなのばっかりだな。中身はといえば、思わず目を背けたくなるシーンが続出、ちょっと行き過ぎなんではないか、と。隣に座っていたのは、歩くのもやっとな70歳代と思しき老夫婦。アメリカでは、いやNYではなのか、余生を送る夫婦の話題がタランティーノの映画か、と軽くカルチャーショック。post-modernものとしては成功らしいんだけど、僕はもう少し分かりやすくて穏やかなのがいいかな。ところで、カフェでのMelanie Laurentは比類なく美しかった。
Film: “Inglourious Basterds”
Making the unfunny funny
Aug 27th 2009
From The Economist print edition
But perhaps that is to misunderstand this film. Maybe it is not a movie about the Holocaust but a sophisticated piece of self-mockery. The blood-drenched climactic scene, which takes place in a cinema showing another gory war movie, rather supports that view. If it is right “Inglourious Basterds” is a glorious success―just not one worth taking seriously
iloveapple
2009/09/21 06:35
Volverいいよね〜。そして私、何気にInglourious Basterdsも好きだったよ。基本的にタランティーノは全て好きなので。(あでも、Resevoir Dogsはあまり好きではない。。。)
YKOZY
2009/09/27 15:40
iloveappleさん、コメントどうも。Volverは、知るAlmodóvar作品の中では、比較的明るい風景が広がっていてお気に入りの部類。タランティーノを好きなヒトは、僕の中では「通」として位置づけられています。
う
2009/10/20 17:58
お、更新されてる♪色んな映画見てて楽しそう〜!!うちは出産以来全くといっていいほど映画見てないけど、この間息子の世話を旦那に押し付けてお友達と一緒に「おくりびと」を見てきました。大きなスクリーンで見るのってやっぱりいいよねー!!
YKOZY
2009/12/14 21:49
「う」さん、コメントバック遅れてしまいました。。。お子様ともどもお元気そうで何よりです。年末前には一度ご連絡を差し上げますね。
2009-04-19 8ヶ月
前回のエントリーから早8ヶ月。Readerにでも登録してもらわない限り、誰も見に来てくれなくなるには、充分過ぎる時間と言えるでしょう(笑)。
この8ヶ月は、仕事ばかりしていて、あまり生活に余裕がありませんでした。新しい職場で、これまでやってきたM&Aの仕事に加え、企画、会計、資産運用、コンプライアンス、人事、総務他(要は何でも屋)、小さな会社ながら、会社運営の相当部分について、主体的に取り組むことが求められるポジションに着いたおかげで、なんだかいつもばたばたしていたような気がします。
その分、プライベートは大いにサボってしまいました。ゴルフの回数も大幅に減り(その前がやり過ぎ?)、もうしばらくクラブを握っていないので、ただでさえ下手っぴぃなのが、腕がさび付いて、大変なことになっているのではないか、と不安でなりません。。。ゴルフ場に出るのが怖いです。
ところで、久しぶりにブログを更新をしようと思ったきっかけは、新しいカメラをついに購入したからです。NYに来て、計3台のデジカメを壊しました。一台目はビニール袋の中で、水浸しにしてしまい、即座に機能停止。二台目は手から滑り落ちて地面に落下。しばらくの間粘るも、程なくして起動しなくなり、お蔵入り。三台目は、晴れた春の日に写真を撮った後、またも手から滑り落ち、地面に向かって真っ逆さま。ズームレンズが固着し、使用不可能に。
過去の失敗を踏まえて、今度は手から滑り落ちないカメラを!と思い、首掛けストラップのあるデジタル一眼レフを買うことにしました。そして、購入後初めての週末、左肩から掛けて、街中をてくてく歩いていると、肩で感じる重みに突然の変化が・・・。まずい!と思うも、時既に遅く、ストラップがするするとカメラ本体から外れて、あえなくコンクリートの地面に垂直落下。。。がーーん。。。
今のところ、特に異状が認められないのは不幸中の幸いながら、精密機械なので、ちょっと心配です。自分のおっちょこちょい加減に、ほとほとあきれ果てると共に、カメラにはよほどご縁がないのか、と、がっくりです。何か写真を撮れたら、upしたいと思いますが、またその前に落としそうな気がしてなりません・・・。もしかしたら、またダメにしてしまったかもしれません。。。
さらに話は転じて、とあっちやこっちやに行きますが、実は少し前からもう一つブログを持っています。こちらは、個人的な備忘録として使用しており、気になった雑誌記事、新聞記事、小説や詩の一節などの寄せ集めとなっています。レイアウトは無頓着で、また脈絡が無さ過ぎて、面白みも何もないかもしれませんが、更新頻度はこちらの方が高いので、生存確認には良いかも。ブログはこのように使うととても便利だな、と思います。
気負った感じになっているところもあり、今となっては少し気恥ずかしいのですが、そこはお目こぼしのほどを。
http://d.hatena.ne.jp/ykozy1108/
少し仕事が落ち着いて来たのと、諸々のタイミングを考慮して、home leaveをとって、来週末から二週間程日本に一時帰国します。渡米してから3年が経ち、この間4回程東京に戻る機会はあったものの、いずれもトンボ帰りに近く、ゆっくり出来るのは、今回が初めて。なので、とても楽しみです。日本にいる方はぜひお会いしましょう。
2008-08-23 ひとりゴルフ
前回のエントリーから、もう4ヶ月も経ってしまいました。なかなか更新しないね、四半期開示以下だね、NYにもういないの?etcいろいろな、お声を頂戴しつつ、さぼっておりました。元気にはしておりまして、まだNYにもおります。
会社を移って、仕事への不慣れさと己の力不足と不徳の致すところで、あまりプライベートがない状況が続いていました。この頃、少しだけスローダウンして来たので、たまには更新なぞもしてみんとす、と思い立ち、と。
で、そこでたまの休日にすること、と言えば一つしかありません。夏です、NYです、ひとりです。
木洩れ陽の小径を抜けると、そこは・・・
ゴルフ場です。
パブリックのゴルフ場にふらりと一人行く楽しみの一つは、新たな出会い。ここのところ、仕事以外の出会いは、ほとんど無かったので、ちょこっと心躍らせて向かったのだけれど、この季節に、午後一時半からプレーを始めるヒト、というのは、少ないようです。ゴルフ場、独り占めでした。
やりたい放題の贅沢な時間でした。誰も見ていないのをいいことに、ティーショットは、各ホール2,3発ずつ。スコアを気にすることもなく、アイアンもパターも、ある程度納得の行くまで打ちます。
ロングパットが入った嬉しさに、小さくガッツポーズを決めたはいいものの、ふと周りを見渡して、そういえば、ひとりだったわい、と気づいた時には、思わず苦笑してしまいました。が、たまには、こういうのも悪くありません。
ハーフ終了後、クラブハウスの前で、しばらく空を見ながら、ぼーっとしていると、tee groundに向かう姿がちらほら。照りつける陽射しが、少し柔らかさを含んで、盛夏のそれではないことに気づきました。考えてみれば、もう8月も下旬。夏ももうすぐ終わりですね。
Rossi
ナントも見慣れた景色・・・。ゆっくりとした時間を満喫出来た様でなによりです。
YKOZY
ありがとうございます。Rossiさんもご多忙そうで・・・。ゆっくりできる時間がたまにはあるとよいですね。また近くお会いできればと思います。
NYlawyer
ん?これどこ?一枚目からするとバンコートランドだと思うんだけど、下の写真が何番ホールなのか分からない。。。
YKOZY
NYlawyerさん、どうも。これはバンコのお隣のMosholuというコースの9番ホールでして。家からだと地下鉄に乗ってすぐなんですよー。
Mune
いいねぇ(笑 僕もずっと一人ゴルフNYで帰り間際やってよ。1回Mosholu行ってみたかったなぁ。
日本ご帰国の際は、絶対ゴルフやろうねー。
YKOZY
Muneさん、ご覧頂いていたとは露も知らず・・・。次回はきっと東京ですね。楽しみにしていまーす。
YKOZY
cagrさん、地味にコメントをどうも(笑)。もう少ししたら、ブログの更新も再開できれば、と思っています。
2008-04-18 お別れ
採用の最終面談をしてくれた常務(当時)が、副社長を最後に退任されるということで、会う機会があった。
内定のオファーをもらう時、希望の部署にいけるかどうかの保証はありませんよ、などと、人事部がお茶目なことをいういうものなので、オファーをもらった帰りがけに、その部署を担当していた常務に、なんとかしてください!と言って、泣きついたことがあった。二つ返事で、よし、分かった、と言ってくださり、その場で、目の前に人事部の副部長を呼び出し、「人事部は、人事事務部でいいんだ、採用は現場が決めるんだ」と言って、小一時間くらい、いささかお説教&クレームじみて、話しをしてもらった。結局、その甲斐あってか(実はマイナスに作用したかもしれない(笑))、希望をかなえることができて、今のキャリアの基盤となる部署に配属となった。
その後、仕事上の接点はほとんどなかったものの、今の自分があるのは、原点としては、力になろうとしてくれた彼のおかげ、という思いは離れず、いろいろな絡みの中で、親密にはなりにくい関係だったのだけれども、内心ではいつもとても感謝していた。
まとまった時間、話しをさせてもらえるのは7年ぶり。ましてや、恩義を感じている人との話しというのは、それだけで楽しく、嬉しいもの。
丸テーブルで隣合わせになって、お話しをお伺いしながら、退任後はどうされるのか、と思って聞いてみると、それなりのポジションでのオファーもいくつかあったようだけれど、なびくことはなく、心動かなかったそうな。組織の名前で培ったリレーションを金で売ることはできない、もうそれほど金も欲してはいない、と。少し前に、そのような前例がすぐ身近なところであっただけに、業界の重鎮達からよく話しを聞いていたようで、それも気にされているようだった。
一定の年齢になるとそんなもんなのかな、とも思った。初めてお会いした時には、もう少しぎらぎらしていたと感じたものだけれども。何を失い、何を得るのか、と天秤にかけたときに、お金の比重が下がったのだろうし、違う舞台での自己実現への欲求も希薄化したということかもしれない。歳を重ねると、きっと孤独への耐性は弱まるものだろうし、(一部の社会の文脈における意味で)身奇麗に人生を着陸させていくことに思いを致すのかもしれない。
「永遠に組織にいろとは言わない。ただ、自分できちんと恩返しをした、と胸張って言えるまでは辞めるな。自分を安売りするな」
「みんな見ている。ディールを一緒にやるときには、最後の土壇場まで決して逃げない、という信頼がないとだめなんだ」
東京を離れるとき、組織への思い入れはもうほとんどなかった。NYに来て、違う世界を見て、組織への思いは更に薄れた。けれど、幸せな思いをさせてもらった分、心理的な負債残高は少し積み上がった。
レストランを出て、ホテルへと戻っていくリムジンを見送りながら、「お世話になりました」と心でつぶやいて、しばしのお別れをした。
つった
>>少し前に、そのような前例がすぐ身近なところであっただけに、
これは僕も知ってる人かな。。。もしそうだとしたら後日談も更に仕入れているので今度話すよ。
>>心理的な負債残高
いいんじゃない。多少レバレッジした方がEVは大きくなるからね(笑)
YKOZY
「ゆ」さん、いやはや、たしかにビミョーな言葉遣いでしたね。もちっと、人生わかりやすくなるよう、がんばりまーす。
YKOZY
つったさん、おそらくそうではないか、と。同業のところに行った方ですね。後日談、楽しみにしてまーす。そうそう、レバは利かせて、アセットを積み上げていくのも、一つの道かなあ、とも思いますねぇ。
Rossi-ny
そんな遣り取りがあったのか。
心理的な負債残高。確かに数年で増減するし、面白い表現ですね。
YKOZY
Rossiさん、どうもー。もしかしたらご存知の方かも、です。「遣り取り」は前段の方でしょうか??振り返って、若気の至りだなあ、と思います。
Rossi-ny
ん??コメントの遣り取りはベタなんでだいたい検討つくけど、副社長を最後になぁ。多分、僕の知っている「元副社長」ではないような・・・。
2008-03-09 春遠からじ?
今朝はセントラルパークでのマラソンに出るはずだったのに、寝過ごしてしまった。今日からサマータイムになって、一時間時計の針が進んでいたことも、少しは影響したのかもしれない。予定通りに事を進められないと、精神衛生上よくない。反省。
埋め合わせの意味をこめて、午後から公園を走ってみる。今日は寒い。気温はそれほど低くはないと感じたものの、ともかく風が強い。春一番は、ちょっと前に吹いたかと思ったのに。三寒四温(とは言わないか・・・?)、なかなか春の本格到来とはならない。
走った後、春の訪れを告げるようなものはないものか、と少し歩いてみる。
マンハッタンで、平和な気分になれる場所はあまり多く知らないけれど、近所にたまに足を運ぶ場所がある。
Fifth Avenue/105thにある、Conservatory Garden。左右対称の手入れの行き届いた庭園で、噴水あり、藤棚あり、緑の回廊あり、と変化に富んでいる。今見てみたら、セントラルパークのTop 10 Greatest Placesの7番目に位置していた。それなりに人気があるみたい。ちなみに、1番は動物園。
http://www.centralpark.com/pages/top-10-lists.html
春と夏には、色とりどりの花草木が庭園内を賑やかにする。シーズン中は、セントラルパークを走った後、憩いを得るべく、ベンチで日向ぼっこをし、散歩してアパートに戻る、というのが、一つのコースになっていた。
花を好む人は、家族に誰か花好きの人がいるんだよ、とは誰の言葉だったか。僕の場合は、おそらく祖母と大叔父だろうか。好む、というほどに通じているわけではないのが、ちょっとくやしいのだけれど、少しばかりの愛でる心が育まれたことを、寿ぎたい。
ということで、寒風吹きすさぶ中、けなげに佇む二つの小さな花をぱちり。春よ、早く来い。
これはおまけ。同庭園内のベンチにつけられたプレート。
To My Dear Husband,
Harvey
I am always with you on the other side
う
相変わらず頑張ってるね〜写真の白い花はスノードロップかな?うちの庭にも咲いてます♪
私はつわりの方は徐々に落ち着いてきたものの、今度は腰痛と闘う毎日。ストレッチしたりマタニティサポートベルトを着用しているもののあまり改善されないのでそのうちマタニティヨガの教室に通う予定・・・
YKOZY
「う」さん、順調そうで何よりです。しかし、腰痛とはつらいですね。カイロはよいとは聞きますけれども、最終的には筋肉だそうですから、気長に付き合っていくしかないのかもしれません。近くお電話を差し上げますね。写真の花は、おそらくそうではないかと(自信なし)。
Rossi
詩人やねェ・・・。寝過ごした理由にサマータイムを持ち出すも「少しは影響したのかもしれない」と、いうのがらしくて良いね。(笑)
YKOZY
Rossiさん、コメントありがとうございます!口調でどなたか分かりましたよー。ご賢察の通り、つまりは怠惰な寝坊、ということなんです(笑)
Kaori
”I am always with you on the other side”
何て素敵なセリフでしょう。私も将来そう言おうっと ;-)
YKOZY
Kaoriさん、コメントありがとうございます!先立たれても、こんな風に思える人生、思われる人生は素敵ですよね。将来、言ってみたいものです。




