クニョムク

僕はどうやら恋をしてしまったらしい。

推定年令29歳

サラサラヘアーとおしゃれなマニキュアと、カートさんみたいな大きなサングラス

ユーモアが何だってことかをよく知っている

ファニーなおとこのひと。

なんにもしない僕を、なんにもしないってことよりなんにもしないことを責め立てられるのが恐くて、誰からも、あなたからも、気の狂えた僕からも。

間延びした空気を不自然に引きつらせることも間違っていると思ってしまったり、それよりもなによりもたくさん足をつかうことのほうがいいに決まっていることがわかっていても、むりやり引っ込抜いた乳歯の跡からひもみたいな肉片がにゅるりと出ていたこととかを思い出したりしてみる。

何年経ってもくだらない奴らを見て安心してみたり、ソンケーしてみたり、薄ら笑いの僕のよこっ面を間違って刃のほうを握ってしまっている僕の右手が、うれしそうに殴り付けてくることが、正しいと思って早3年

そして5年

そして10年

うそっぱちのクレイジーと平凡な家族の視界。僕をうけとめてくれる柔らかな木々は年々おんだんかのえいきょうで少なくなっています。

だまれよ皮かむりが

だまれよなにも決めれないなら誰にも見えない

赤い屋根の古びた洋館、中では編み物しながら深く眠ってしまった老婆と、相手のいない発情期の猫。今じゃすっかり昔の話だけど、更地になってしまった今も猫は相変わらずそこで人間の赤ん坊のような叫び声をあげる。あんまりかわらないってことだよ。

ただ言いたいんだよ

何を?察してくれ、照れ臭いから。っておこがましいのでしょうか

いろんなかっこういい言動や振る舞いや考え方、どれが僕にあっているのか、うずまいてうずまいて、最悪なあいまいムードが臭いたつ。そのうちなんとかなるでしょう、ぽいのが何となく嫌。わけのわからないものになりたい。

底が知れるのに逃げ腰になっていたんだ!なんとなくゆううつなのも飽きはじめたけど楽だからいいか。ハートに火も着きはじめた。

でも清々しそうに見えるのは嫌だなあ、あたまわるそうに見える。暗くて救い用の無いように見えるのも世界がせまそうで嫌だけど。

ようするにふつうです。ふつうマンです。
ヨシミです。