「うんこ」かなあ。うーん、どうでもええわ!ってのもいつも通りやしな。うーん、ああ、うんこやな。うんつまり「うんこ」。あ「ちんぽ」かな。いやでもちんぽは結構大事やしな。ううん、うー。もう「うんこ」な!

恐怖で、起き上がれないよ。ねえ、ほら。泣いとこう。
約束は守らなきゃ、遅れたらしかられる。しかられたら、三時間ぐらい固まってしまう。恐い目にあったハムスターみたいに。そんな時よく言われるよね。
「亡霊みたいだな、あんた」

笑顔を見せてくれって、よく言うけど、ハナからお門違いな話なのかもしれない。残酷なのは僕だ。何かが、何かが間違っている。少年は、我慢ならない自分の存在に気付く。そして、アリゾナの赤茶けた大地に思いをはせる。錆びたモーテル、見たことの無い車、プッシーの大安売り、それらを、エンジンのかかりにくくなった自慢のハーレー・デヴィットソンで次々と視界の外に流しながら、唯一流れないで居る真っ赤な空に軽くウィンクをする。
そしてまた、我慢ならない自分の存在に気付いて、それらの空想も自分を救ってはくれないと、十代の悲壮な快楽混じりの憂欝に頭を抱えて、誰もわかってくれないと吐き捨てる。

皆の、一つ一つの細かな思いが全てうまくいけばいいのになんて、柄にも無いことを思う。皆、意中の異性と仲良くなって、皆、わいわい騒ぐことにためらいが無くて、好きなミュージシャンと商店街でばったり出くわしたり、世間に認められたり。成績が優秀で、サイフも落とさない。苦い振られ方もしないし、誉められるセンスもある。何もしていなくても誰も急き立てないし、何かしたことで誰かに嫌われることもない。
妙な世界観が胸を占める。何の悦楽も無いと言うこと自体が悦楽になり、それもまた気分の坂を下ればイライラするんだろうし。

気を付けな、臭うぜ。誉められたくてする啓蒙活動はほどほどに。
空気を読みな、嫌われるぜ、嫌われてもいいって言う姿勢は格好良いけど、僕は素直にあなたを嫌うことにするよ。

自己嫌悪な猥談は独り言で十分だ、他人のそれなんて見下す対象でしかない。死にたい、死ねない、生きるしかない、しんどい、には飽き飽きしたぜ。根が暗いとか明るい性格とか、どっちもあんまり変わらない。そんなもんに重きを置いていたら死ぬまで死人のままだ。
はっはっは、お先に失礼します。半々の気持ちで常にボケーっとしている僕は一番かっこいい「斜め」だ。

お金ないけど。