効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地震

今日、能登半島近辺で震度6地震があった。朝新聞を読んでいて、何となくふらつく感じがしたので視線を上げると照明器具が揺れていた。すぐテレビのスイッチを入れると、丁度NHKが政治討論を放送していたのがすぐに消えて、津波警報の画面に変わり、それから暫くは地震のニュースばかりになった。倒壊した家もあり、死者も出ている。こちらではちょっとした揺れだったものが、震源地に近いところでは大きな被害。お気の毒に思うと同時に、今度は太平洋沿岸地帯に起きるのではないかと心配になった。
電柱も倒れていたから停電も広範囲にあったかもしれない。こういうときに、公民館や学校が避難所になるのだが、今回の場合、停電に対する準備はされていただろうか。阪神淡路大震災を教訓にして、太陽電池とバッテリーとの組合せによって、最低限のエネルギーを確保する計画が作られたが、これを日本全域に実施するのは至難のことだろう。災害がどこにどの程度の規模で起こるかを予測することは不可能に近いから、ある程度予算ばらまき型の補助方式で設備を拡充するほかないだろう。日本の電力供給の信頼性が極めて高いとはいえ、ここまでの面倒を見ることは企業努力としてできる範囲を超えている。
少し前に、自動車の発電機を家庭用電源にすることをここで書いたことがあったが、これを日本どこでもできるようなシステムを商品化できないだろうか。そのためには、自動車からの電源を接続すると、自動的に系統との接続が遮断され、かつ、屋内で漏電がないかを自動的にチェックし、安全を確認して電気の供給を開始するというステップが、誰にでもできるようにならなければならない。技術的にはできることだが、そのコストが災害対応として納得できるものになるかどうかが課題となるだろう。電力会社の系統との関係もあるため、家電製品的なものでもない。クリアーすべきことは多いかも知れないが、試みる価値はあるのではないか。