2008-07-28
■小型水力発電
日本に昔は、ちょっとした川があるところには沢山水車があって、田んぼへの水上げや米つきなどに使われていました。しかし、ガソリンエンジンが導入されてから、便利さとコストのせいでほとんど全てが駆逐されてしまったのです。しかし、これが炭酸ガスを出さない電源として再び注目を浴び始めています。国の補助があってもまだ通常の電力と対抗できるかは必ずしも保証されませんが、面白い商品が開発されたと発表されています。
シーベルインターナショナルという東京の会社が、独自に開発した流水式の水力発電機の販売を始めたそうです。水力発電というと通常は水の落差を利用するのですが、これは、川の水が流れる力を利用するものです。この商品の出力は、5キロワット、15キロワット、40キロワットの3種類で、川や水路の表面に浮かべて、というよりも、少し沈没させて水の流れを取り入れて、狭めた通路を水が通るときに流速が早くなるのを利用して水車を回すようにしたものです。本体が流されないように、ロープで両岸につなぐのですが、川幅が大きいときには固定方法を別に考えないといけないでしょう。
販売第一号は東京都水道局が運営する長沢浄水場(川崎市)に設置される出力5キロワットのものです。東京湾、大阪湾周辺には沢山の工場があって、冷却水などを大量に使い海に放流しています。勿論落差の利用もできるでしょうが、流速が十分あるところであれば、このタイプの水力発電機を利用することができます。そのような場所は多いのではないでしょうか。ただ大規模な工場の場合、そこへ供給される電力の単価は安いですから、この発電機がどれほど対抗できるか分かりませんが、グリーン電力としての価値を加算すれば、案外意味のある設備になるかもしれません。
5キロワットのもので長さ3.2メーター、高さ1.1メートル、幅1.5メートルほどということですから、案外使い勝手は良さそうです。月に一度は引き上げて保守作業をする必要はあるものの、水さえあれば95%以上の稼働率が見込めるそうです。定格発電に必要な水の早さは毎秒1.2メートルですから、別に激流でもありません。長い水路であれば、幾つも設置できることになります。案外関心を惹く商品になるのではないでしょうか。工場であれば景観に配慮する必要もないでしょうから。
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