効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水素・酸素ガスの液化

水の電気分解で得られた水素と酸素の混合ガスを液化することに、プラントメーカーの日本テクノが成功した。液体酸素や液体水素とは異なる性質の液体になったそうだ。液化した混合ガスは燃焼させると超高温で燃えるらしい。おそらく燃焼速度も極めて速いだろうから、燃焼させるためのバーナーの設計も従来にないものとなるはずだ。酸素は零下183℃、水素は同253℃で気体から液体になる。この混合ガスは酸素より3〜7℃高い温度で全体が液化するというから面白い。液体は無色透明で液体酸素のような青色ではない。液化試験に協力した東工大の谷岡教授によると、「混合ガスで水素と酸素が未知の形で結合している可能性もある」とのこと。
液化した混合ガスは水に低周波の振動を与えながら電気分解して作ったもので、水素と酸素が2体1の比率で含まれる。なぜ低周波の振動が必要なのだろうか。水を凍らせないためだろうか。水はH2Oだから、分解して個々の分子になると2H2とO2で2対1となるのに不思議はない。水を電気分解して水素ガスと酸素ガスにしてから冷却して液体にするのか、水を凍らせないようにして電気分解するのかよく分からない。その液化温度が零下180℃より高くなるのはどういう物理現象かよく分からないと云うから、飛べないはずのアブが飛んでいたり、翼のない飛行機が飛んだりするのと同じで、未知の現象なのだ。電気分解したものではなくて、別に作った純水素と純酸素を2対1に混合液化してもこのような現象にはならないのだろうか。同一の水分子から分解した水素と酸素でなければこの現象が起こらないとすれば、水分子を作る水素と酸素に何か特殊な結びつきがあるとも考えられる。
液体を再び気化させたら、元の性質を持つ混合ガスに戻ったということだが、別プロセスで作った水素ガスと酸素ガスを2対1にしたのと性質が違うのだろうか。この気体はガスバーナー燃料などに利用されはじめているということだ。だが、水素ガスと酸素ガスを別に供給して燃やすことはできるが、その燃焼とは異なったものになるのだろうか。身近にあるものの性質がまだよく分かっていないということを再度認識させられた。