効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英中関係

昨日テレビのニュースで中国の習近平国家主席を迎える様子を眺めていて、歓迎というよりも、媚びを売っているような印象を受けた。英国王室が前面にこれだけ出るのは極めて珍しいと思う。中国の売り込みを英国がどのように受け入れるかと思っていたら、今日のニュースで、英中がエネルギー協力を拡大する具体的な内容を知って、英国もここまでへりくだるのかという感じを受けた。報道によると、「英石油大手BPは21日、中国の国有エネルギー大手2社との協力拡大を発表した。電力大手の中国華電集団に液化天然ガス(LNG)を供給する最大100億ドル(約1兆2000億円)の契約を締結。中国石油天然気集団(CNPC)とは中国のシェールガス開発で提携する。英国が中国製の原子炉を導入することで合意したのに次いで、中英両国のエネルギー分野での関係強化の象徴となる。」英国は天然ガスをロシアからパイプラインで直接間接に輸入している。昔はエネルギー輸出国だったが、いまでは輸入国になっている。でありながらBPが中国にこれから20年間LNGを輸出し、中国が技術を持たないシェールガス開発で提携することにセットした英国は、どうもなりふり構わずといった印象だ。原子力技術の開発国であった英国が、中国製の原発を輸入するようになることも信じられないほどのこと。斜陽英国と言っても良いくらいの情勢になっている。