効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池車の普及目標

新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は水素で走行する燃料電池車(FCV)について、2040年の普及目標を初めて策定した。航続距離を今の1.5倍の1000キロメートルに伸ばし、普及台数も2千台から40年に300万〜600万台に増やすというもの。この数字を見てもどうもピンとこない。自動車全体の数も関係するが、もっとも分からないのは、水素の充填所の数をどうするかについて示されていない。新聞報道だけで策定されたロードマップを見ていないので、そこには示されているのかも知れないが。車に搭載する電池の単位あたりの出力は3倍に増やす。水素タンクの小型化によって、車体を軽くする先端技術の実用化をロードマップに盛り込んだと報じられている。政府は17年12月の「水素基本戦略」で30年に80万台に増やす目標を掲げていたが、NEDOは40年の目標設定を通じて一段の普及を後押しする。水素を燃料として走るこの車は、走行中にCO2を排出しないことでエコカーとされるが、水素の製造過程では当面CO2の排出がある。将来再生可能エネルギーからの電力で水素を製造するようになるかもしれないが、それが2040年の段階でどれほどの比率になるだろうか。これについては電気自動車も充電に使う電気がどのように作られるかのよってエコの度合が変わるが、太陽光発電による充電が普及するのは早いかも知れない。