公式サイト:http://www.kontiki.jp/( 音が出ます!)
監督:ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ
脚本:ペッター・スカヴラン
制作:ジェレミー・トーマス
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
プロダクション・デザイン:カール・ユーリウスソン
(2012年 イギリス/ノルウェー/デンマーク製作 113分)
原題: KON TIKI
※ネタバレ含みます。
1500年前と同じいかだで太平洋横断に挑戦したトール・ヘイエルダーと5人の男たち。
自然とつながり、歴史とつながり、仲間とつながる、真実の冒険の軌跡。
(公式サイトより転記させていただきました)
【物 語】
ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールは、ポリネシアの島の人々の話や
様々な手がかりから、ポリネシア人の起源は東方の南米であるという仮説をたてる。
しかし当時は、ポリネシア人の東南アジア起源説が定説であり、ヘイエルダールの仮説は
学会から全く相手にされなかった。
意を決したヘイエルダールは、当時の条件でペルーからイースター島への航海に挑戦する。
この航海を描いた長編ドキュメンタリー映画『Kon-Tiki』は、1951年のアカデミー賞
長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している。
夏にピッタリの映画ではないでしょうか♪
この暑い時期に公開するにふさわしい、海洋冒険モノ。
見ていると、ドキドキしてちょっと汗ばみますけどね。
映画の冒頭は、1920年のノルウェー。トール・ヘイエルダールの幼少期のエピソードにより、
いかに彼が、向こう見ずで好奇心溢れる少年だったかというのがわかります。
そんなトールが1947年に行った漂流実験。その挑戦に彼と共に参加するメンバーもすごい。
すごいけど、無謀でもありますね。
トールも嵐が来るタイミングの見極めが甘かったりするし(笑)
しかし、計画を現実化してしまう彼の実行力は素晴らしいと思います。
冷蔵庫のセールスマン・ヘルマンなんて、みんなの足引っ張ってましたねー。
ジンベイザメにモリを打ちこんだのには、唖然としてしまいました。
ちょっと臆病な彼が大胆にもこの計画に乗ったのは、まさに人生の転機だったでしょうね。
そんな中、トールの幼馴染みエリックの穏やかさ(航海に関しての判断力は信頼できるし)と、
カメラマン・ベングトのマイペースで動じない態度には、ちょっとホッとさせられます。
100日以上にも及ぶ海上生活で、やはり大切なのは人間関係なんですよね。
些細な事で反目しあっても、やがて信頼関係を築いていく彼ら。
実務的な面で(この映画では)ちょっと頼りないように見えてしまったトールも
何があっても皆の前で動じる事無く、メンバーをまとめる役割を果たしていました。
そんなトールは、妻のリヴにとっては、また違った存在だったのだと思います。
あの妻の判断には共感する人も多いのではないでしょうか。
冒険家は結婚しなくてもいいんじゃないの?とか、個人的には思います。
迫力ある映像で、映画館で見る事をおすすめします。
なんばパークスシネマにて鑑賞。