「星界の断章 I」に2ちゃんねらーと思しき種族が出ている件について
先日発売になったハヤカワ文庫JAの「星界の断章 I」(ISBN:4150308020)(amazon)。
いわゆる「星界シリーズ」の短編集にあたります。
この中には全12編の短編が収められてますが、
その中の「戦慄」は特に一風変わっています。
どう変わっているかというと、
どこかで見たことのあるような一族についての
顛末が描かれています。
その地上世界はディシャンデルと呼ばれ
→2ちゃんねる
ワローシュ人
→ワロス「ヲタク」が変化したらしいです(コメントより)
文字や記号で絵らしきものが描かれていた
→アスキーアート(AA)
「○○(人物名)台所は行ってもかまわない」
→「○○厨は逝け」
「○○に発芽します」
→「○○萌え」
「道行き発芽は氏族です」
→「皇帝(行程)萌えは氏ね」
これはどう考えても「2ちゃんねらー」の文化を受け継いだ一族としか思えません。
しかも、ただの2ちゃんねらーというよりVIPPERな感じさえします。
この「戦慄」の初出は2003年9月発売のPCゲーム「星界の戦旗」の付録です。
ちなみに赤井孝美による表紙絵には
・16歳の麗しい少女
・ツインテール(おさげ)で雀斑(そばかす)の眼鏡っ娘
・生まれ立ての赤子の女の子
と「星界」の本来の世界観と掛け離れたイラストが描かれています。
その他の短編でも
「饗宴」では年2回の某イベントについて、
「秘跡」ではとある設定の女性キャラについて、
「暴君」では腐女子を姉に持つ弟について
それぞれ描かれています。
こんな異色の短編を集めて1冊にするよりも、
本編「戦旗」の続きをさっさと書いて欲しいものです。