「女性セブン」のやぶうち優インタビュー記事を読んでみました
買ってきました「女性セブン」。
こういった女性誌は滅多に読まないのに。
というわけで、http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20061211/JoseiSeven_YabuuchiYu:TITLE=先日の日記でも触れた、
やぶうち優先生のインタビュー記事を早速読んでみました。
(前回の日記)
http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20061211/JoseiSeven_YabuuchiYu:TITLE
ちょっと長いですけど、こんな感じの記事でした。
少女漫画家・やぶうち優さん(37)
小学生が「ママに読ませたい」性教育漫画
「そ…、そっか! 生えてる子はかくしてるんだ!」
「赤ちゃんができるってことはぁ…、お父さんとお母さんが、えっちなことをしたってことじゃん?」
このセリフ、何を意味しているのか、おわかりですね?前者は陰毛、後者はSEX。『小学五年生』(小学館)で連載中の少女漫画『ないしょのつぼみ』で、小学生の女子たちが交わす会話の一部なのだ。学年誌には昔から「なぜ生理になるの?」「ブラジャーの着け方」など、性にかかわる疑問、悩みに応えるページがあったが、『ちゃお』(小学館)でデビューしたやぶうち優さんがそのテーマをストーリーに盛り込み、“性教育漫画”というジャンルを確立した。
『ないつぼ』連載が始まったのは約3年前。編集部からの「主人公は、読者が共感できる等身大キャラでいきたい。性への興味や戸惑い、不安にも真摯に向き合う“性教育風味のファンタジー”で!」というオーダーにやぶうちさんが応え、安定した人気を保つ。本作品以前にやぶうちさんには、やはり思春期の心と体の成長を描いてアニメ化もされた『水色時代』があり、“性教育漫画の第一人者”といわれている。
「光栄ですね(笑い)。でも私が連載漫画を描き始めたころは『美少女戦士セーラームーン』が大人気で、本音を言えば私も、前向きで闘うタイプを描きたかったんですよ」
確かにやぶうち作品の少女たちは、下着売り場でクラスの男子と遭遇し、恥ずかしさのあまり腰を抜かしたり、わずかに生え始めたワキの毛に大騒ぎしたり、まさに“リアル読者”。実際に読者からは「初経(「初潮」のこと)がきたときは驚いたけど、漫画を読んでいたから怖くなかった」「自分の気持ちをわかってほしいから、ママにも読ませたい」と言う声が圧倒的。とはいえ、つねに小中学校ではどこまで性教育を行っているか、どんな表現を使っているか、親は何を気にするか、のリサーチは怠らない。主要な登場人物とは直接関係ないコマで、大人によるキスシーンを描いたら「こういうシーンは描かないで。まだうちの娘には触れさせたくない」というクレームが母親から来たこともある。そうかと思うと、「私が思春期のときに読んでいたら、怖い思いをせずにすんだのに! 小学生に娘にぜひ読ませたい」というネットへの書き込みも。
「漫画は登場人物に感情移入できる分、授業で習うよりも理解はしやすいでしょう。でもそれだけ読者への影響力は強いですから、線引きをどこでするかのさじ加減は難しいですね」(やぶうちさん)
そもそも「エピソードの半分は自分の体験」だというやぶうちさんのデビュー作は、胸の大きな中学生がそのコンプレックスを卒業するというコメディー。
そのとき、やぶうちさんは中学2年生。思春期真っ盛りだった。モデルは姉、タイトル作成は祖母、母親は「私がペン入れを手伝う」と張り切っていたという。
「漫画を描くのを反対されたことは一度もない。デビュー時からずっと家族全員が応援態勢で、結婚したいまは夫が原案を担当(笑い)。
私の漫画の表テーマは“命”なのですが、裏テーマとして“親子の絆”も意識しています。3才の息子が生まれてから、自然と主人公よりその母親に自分を投影させていますね」(やぶうちさん)
性の話は、やっぱり人間の愛情につながるのでした。
やぶうち優先生の顔写真もありました。
中学生でデビューしたやぶうちさん。「当時(23年前)、少女漫画家はみなそのくらいでスタートでした」。
判りにくいですが、デビュー作「ボインでごめん!」の一コマも。
『ないしょのつぼみ』は単行本第2巻が発売中(小学館)。デビュー作の『ボインでごめん!』は『やぶうち優ファンBOOK』で読める。
もっと短い記事かと思っていたら、
約1ページの分量のしっかりとしたインタビュー記事でした。
「本音を言えば私も、前向きで闘うタイプを描きたかった」とは意外。
でも、やぶうち優さんが描くカッコ良く戦うヒロインというのも
見てみたいですね。