[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

日経新聞朝刊の深夜アニメについての解説記事

先日の読売新聞で(福)さんが

http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20070407/Fuku:TITLE=一体誰のためにコレだけの数が作られているのか、不思議にすら思う。

アニメ作品数の膨大さについて、記事で触れていましたが、
日本経済新聞4/8朝刊には
「アニメ番組なぜ増える?」という疑問への解説が
掲載されていました。
「SUNDAY NIKKEI α」の中の一ページで、
探偵事務所を舞台とした「エコノ探偵団」というページです。


ほぼ1ページに渡る内容ですが、
アニメ好きなら既に知っているような内容かもしれません。

深夜帯で放映増加

 まずアニメの放映数が多いテレビ東京に向かった。今年1月時点で毎週40本と5年前に比べて13本増えている。「2002年に始まった学校の完全週休2日制に対応し、土曜日の午前中のアニメ放映枠を増やしました」と編成部の走尾奈美絵さん(34)。今は朝7時から11時まで30分番組を8本流している。


 続いて日本テレビ放送網を訪ねた。編成部プロデューサーの中谷敏夫さん(38)は「最近は20代や30代も楽しめる深夜アニメに力を入れています。人気漫画が原作の『デスノート』は深夜の平均を上回る4%前後の視聴率をとっています」と話してくれた。


 調べてみると、テレビ東京やTBSなども深夜帯でアニメを拡充していることが分かった。「視聴者層が大人にも広がっているのね」と明日香。


 アニメ専門紙『アニメージュ』によると、06年に全国でテレビ放送されたアニメの新作は329作品で、2000年の2.2倍に増えた。編集長の松下俊也さん(39)が解説してくれた。「深夜アニメが製作本数の増加に拍車をかけました。以前は1年間放映するアニメが多かったのですが、深夜帯は3カ月から半年の放映が大半です。放映期間が短くなれば、作品数も増えます」

DVDの販売増加見込む

 「そもそも深夜アニメの多くはDVDを売るために放映しているのです」と松下さん。「サザエさん」など夕方までに放映される子ども・ファミリー向け番組はテレビ局がアニメ制作会社に制作を依頼する。一般企業がスポンサー(広告主)になりCM収入が期待できるからだ。一方、深夜アニメはDVD制作会社自ら放送枠を買い取るケースも多い。


 「DVD制作会社の話も聞かなくっちゃ」。明日香が大手のバンダイビジュアルを訪ねると、取締役の森本浩二さん(44)が説明してくれた。「深夜はスポンサー料が安いうえ、視聴者の年齢層が高くDVDの販売が見込めます。テレビ放映はDVDの宣伝と位置付けています」。同社がスポンサーになって放映されたあるロボットアニメはDVD販売が約22万本のヒット商品となった。


 同じくDVD制作のGDHは、独立UHF局や衛星放送の深夜帯にも番組を提供している。「民放キー局よりスポンサー料が安いのが魅力です。熱心なアニメファンも多く、DVDの販売にもつながります」と社長の石川真一郎さん(40)。


 「DVD販売をあてこんだ制作会社が放送枠を買い取ってアニメを流しています」。報告を聞いた所長は首をひねった。「制作数が増えればDVDの販売も鈍るだろう。DVDだけで制作費を回収できるのか」


 実際、日本映像ソフト協会の調べによると、06年の日本製アニメソフト(DVDとビデオ)出荷額は前年比2%減の950億円と伸び悩んでいる。途方に暮れた明日香に、何でもコンサルタントの垣根払太が助け舟を出した。「国内だけでなく、海外にも目を向けてごらんよ」


 ヒントを得た明日香はもう一度、GDHの石川さんに聞いた。「海外にも作品を販売しているのですね」。「そうです。売上の約2割を占める海外販売を抜きにアニメは制作できません。中でも成長著しいアジア市場が有望です」と石川さん。

専門チャンネル

 市場拡大を受け、GDHは昨年6月、シンガポールのアニメ専門ケーブルテレビ(CATV)局に作品を提供する契約を結んだ。同局のCATVは、台湾、韓国、東南アジアなどアジア各地で視聴されている。


 アジアでは「ドラえもん」など日本のアニメを見て育った層が成長し、最近は大人向けアニメの有力な視聴者になりつつある。一部作品に見られる性や暴力の過剰な描写を規制する国も多いが、こうした規制をクリアできれば、需要は大きい。


 アジアのアニメ事情に詳しいアニマックスブロードバンドキャスト・ジャパン(東京・港)社長、滝川雅夫さん(56)によると、台湾と韓国には現地資本のアニメ専門チャンネルもあり、日本製を中心に放映している。「アニメだけを放映し続けるわけですから、子ども向けから大人向けまで数多くの作品が必要になります」


 次に総合商社の双日を訪ねた。制作費の一部を負担し、海外販売権を獲得していると聞いたからだ。「海外のテレビ局が買うだけでなく、DVD用の需要も高まっています」とコンテンツ・環境事業課の水嶋恒三さん(41)。06年度のアジア向け販売額は前年度に比べて3割伸びた


 「アジアでは違法コピーの海賊版が多いと聞きます。値段の高い本物が売れるんですか」。明日香の質問に水嶋さんは「海賊版対策のためにも一刻も早く本物を販売する必要があるのです。最近は日本との同時発売も増えています」と答えてくれた。「アジアが日本のアニメ産業を支え始めているのね」


 同時に制作現場でのアジア依存も進んでいる東映アニメーションは背景作画や彩色を中心に制作作業の半分以上をフィリピンの現地法人や中国の協力企業に任せている。専務の吉岡修さん(68)は「日本の制作会社はアジアの人の手を借りないとアニメを作れません」と明かす。


 同社は2000年にフィリピンと日本を結ぶ専用通信回線を確保した。デジタル画像のやり取りができるようになり、海外での制作比率が一気に上昇した。ただ、国内での作画作業の技術継承が難しくなり、若手の養成が遅れているのが悩みだ。


 アニメ業界に詳しい東京工科大学教授の金子満さん(68)は「手作業が人件費の安い国に移るのは時代の流れです。企画やシナリオ作成など付加価値の高い分野に軸足を移す必要があります」と指摘している。



現在のアニメ事情について詳しく解説されていました。
これが


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「ファミリー経済」の解説でされるということは、
深夜アニメを含めて、アニメの本数の多さが
一般的に認識され始めたことの一つの表れなのかもしれません。