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![[ 悠 々 日 記 ]](http://d.hatena.ne.jp/images/diary/Y/YUYUKOALA/titleimg.jpg)
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月刊誌「創」7月号の映画特集の記事の一つに、
映画「スカイ・クロラ」の監督・押井守さんへのインタビュー記事が
ありました(聞き手は廣田恵介氏)。
この中で、これまでの押井作品とは異なり
映画「スカイ・クロラ」の主要キャラクターを
若手俳優が演じている理由として、
現在の若手声優についての「ある問題点」を指摘していました。
──声優ではなく、俳優がキャスティングされているのは、どんな理由から?
押井 アニメ映画に限らず、日本映画全体が、旬の役者さんを主演にする傾向にあります。極論すれば、役者の事務所の都合でスケジュールも脚本も決まる。僕が今まで声優さんしか使わなかったのは、それがアニメーションにとって有効だと思ったからです。自分の生理とは違う動きに、自分の呼吸を乗せていくというという独特の技術を、声優さんは持っているんです。
でもね、今回の作品を声優さんばかりのキャスティングで成立させられるかと言われたら、それは出来ないんですよ。十代後半のキャラクターというのは、実は日本の声優さんでもっとも手薄なんです。頭数はあっても、同じタイプのキャラクターしか演じられない。週に90本といわれるアニメの中で、極論すると80〜90%ぐらいのことが全部同じなんですよ。女の子のキャラクターでいえば、3種類ぐらいしかない。それはもうわかってたんです。音響監督も「今の声優さんには、たぶん無理でしょう」。じゃあ、オーディションをやって若手声優を抜擢しようかというと、音響監督は「それもあまり期待しないでくれ」と言うんです。だから、もともと選択肢があったわけじゃない。それなりに存在感もあり、演技力もある役者を使うしかない。たとえ苦労することになっても。
──そもそも、声優には無理なキャラクターばかりだったんですね。
(略)
──同じシーンを録り直したんですか?
押井 そうです。最終的には「この役者でなければならない」と感じさせてくれるかどうか。そういう意味では、加瀬亮も菊池凛子も堂々たる物でしたよ。土壇場で決まったけど、ラッキーでしたね。逆に、周りの大人たちのキャラクターは絶対に破綻しない、プロ中のプロの声優さんたちにお願いしました。あの人たちは、僕が一番信頼しているから。
(月刊誌「創」7月号 p79-81より)
というわけで、主要キャラクターとして
主人公に加瀬亮、ヒロインに菊池凛子が選ばれたのには
このようなウラ話があったからのようです。
数多く放送されているアニメの中の声が、
同じタイプのキャラばかりで8〜9割の声が全部同じだ、
というのは、かなり手厳しい評価かもしれません。
でも押井守監督だけでなく、音響監督も同じような評価を
しているようですので、けっして押井監督の評価が
特別なのではなく、若手声優の「層の薄さ」という
業界が抱えている問題の一端を垣間見た気がします。
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