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2009年 07月 28日 (火)

「サマーウォーズ」についての新聞各紙の取り上げ方を比較してみる

細田守監督の映画「サマーウォーズ」の公開が

いよいよ今週末に迫ってきました。

公開に先立ち、主要新聞各紙がこの作品を

どのように取り上げているか、まとめてみました。

 

f:id:YUYUKOALA:20090725103110j:image:w80 f:id:YUYUKOALA:20090728144046j:image:w80 f:id:YUYUKOALA:20090728205906j:image:w80 f:id:YUYUKOALA:20090728205908j:image:w80 f:id:YUYUKOALA:20090728231617j:image:w80

 

まずは朝日新聞

先日の日記で取り上げたように、24日の夕刊に

映画評が掲載されていました。

 

朝日新聞(24日夕刊)

f:id:YUYUKOALA:20090725103110j:image:w300

「サマーウォーズ」

少年の「現代的」冒険

 

 数学やコンピューターの操作については天オ的なのに、実生活ではどことなく自信なげな″理系少年″である健二が、同じ高校の憧れの先輩、夏希から奇妙な夏休みのバイトを頼まれる。当初は山間にある彼女の実家への帰省に同行してほしい、ということだったが、驚いたことに、自分が生まれ育った環境と正反対な大家族の前で夏希のフィアンセ役を演じる羽目に……。

 幼さの残る少年が波乱に富んだ夏休みの冒険を経て一人前の大人へと成長する……といった通過儀礼の物語と要約できる。ただし、ここでの″冒険″には現代的な味つけが加わる。本作の舞台となる世界では、様々な機能を完備したデジタル仮想都市に世界中の人々がアクセスすることで日常生活が営まれる。ところが、何者かが仮想都市の管理システム内に侵入、現実世界にまで深刻な危機をもたらす。夏希の家族と共にその阻止へと動くことこそ、健二にとっての″冒険″なのだ。

 本作では、仮想世界をできるだけ現実世界に近づけて描くというより、その仮想性をあからさまに示す戦略が採用される。ハリウッドを仮想敵とする際、仮想の現実化に必要なCG映像などの技術的洗練において日本映画はいつも敗北を喫してきた。そうではなく、仮想をどこまでもマンガ的に(?)具現化することで、むしろ仮想/現実の二元論が超越され、僕らのちっぱけな世界での戦いが壮大な世界でのそれへ、あるいは仮想として始まった恋愛が現実のそれへと接続されるのだ。

 前作「時をかける少女」に引き続き、細田守監督は、誰もが若き日々に体験する″夏休み″のほろ苦さを確実に画面に刻む一方、日本映画独自の娯楽性の開拓に成功した

 

「日本映画独自の娯楽性の開拓に成功した」との評価です。


続いては日本経済新聞

こちらは28日の朝刊の最終文化面にコラム記事が載っていました。

 

日本経済新聞(28日朝刊)

f:id:YUYUKOALA:20090728144046j:image:w250

注目の若手、細田守監督アニメが来月公開

 

 将来を最も嘱望される若手アニメーション監督の1人だろう。2006年の映画「時をかける少女」で日本アカデミー賞を受賞、ファンタジー映画祭の最高峰シッチェス・カタロニア国際映画祭ではアニメ部門の最優秀長編作品賞に輝いた。世界が注目する細田守監督の新作「サマーウォーズ」が8月1日、全国で公開される。

 長野の大家族が、インターネット上の仮想世界を支配する敵と人類の命運をかけて戦う。「グローバル化の象徴としてのネット世界があり、一方に大家族というドメスティックなものがある。両者を善悪の二元論で語るのではなく、世界を取り巻く問題の本質的な部分を一家族を切り口にして考えてみたかった」と細田は話す。

 制作過程では周囲に「アニメで家族を描くなんて」と疑問を持たれた。「ロボットものとか美少女ものとか、ジャンル化が進み、アニメの表現のあり方が狭まっている」と現状を憂う。「人間の、世界の普遍性を描こうとする僕は銀河の隅っこにいる」。それでもアニメで普遍性を描くことに意味があると考える。アニメ映画はうその集合体だが、そのうそを徹底的に突き詰めると、実写を超えるリアリティーを持つ瞬間がある。自分を王道だと確信して高みを目指していく」と信じる道を歩む。

日経新聞という性格でしょうか、評論も硬めな文章です。


次にweb版で取り上げていた内容です。

 

毎日新聞は九州版で取り上げているようです。

毎日新聞(web版)

f:id:YUYUKOALA:20090728205906j:image:w300

サマーウォーズ 物語を超える視覚的快楽

 

 映画は言うまでもなく大衆娯楽である。万人を楽しませる間口の広さは言語不要な映像の力によるが、物語という普遍的な枠組みも見逃せない。それは貴種流離譚(たん)だったり、忠臣蔵に典型的な敵討ちだったり、古くから数々のパターンが存在する。場面場面の描写は物語の流れと不即不離にならざるを得ず、凡作だと物語に従属してしまう。

 ところが近年のアニメ映画ときたら、物語の展開を踏み越えるほど完成度の高いシーンを続々と生んでいる。代表例として「鉄コン筋クリート」のラストや「崖の上のポニョ」の波の上を駆けるヒロイン、今年も「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の戦闘場面が鮮烈だった。これらは映画から切り離しても、単体でアート作品として成立するほど純粋な視覚的快楽に満ちている。そして本作の電脳空間の描写も、誰も見たことがないネット世界の視覚化に挑んで見事な表現を達成した。もうこれは現代美術と言うしかない。

 物語の方は、信州の旧家一族がネットシステムのトラブルに巻き込まれ、90歳の祖母を先頭に世界の危機に立ち向かう荒唐無稽(むけい)な内容だ。ただ、優れたアニメ特有のディテール描写でリアリティーを失うことはない。数十億人が参加するデジタル空間と、顔と顔を突き合わせるアナログな大家族関係を対比させながらの展開もうまい。含蓄あるセリフも満載で親子が楽しめる、この夏休み最高の一本だ。

 

http://mainichi.jp/seibu/shakai/cinema/news/20090724ddg041070004000c.html

こちらも現代美術との高評価です。

 

続いて産経新聞。こちらは単独記事ではなく

この夏公開される映画の紹介記事の中で取り上げていました。

 

産経新聞(web版、抜粋)

f:id:YUYUKOALA:20090728205908j:image:w300

世界の敵と戦う大家族

 「日本の田舎の家族が、ネット上の世界的な敵と戦い勝つアクションエンターテインメントです」

 2006年夏に公開されるや、ティーンから30代まで広い層に口コミで評判となり、9カ月ものロングラン上映を達成したアニメ映画が「時をかける少女」。これを監督した細田守(ほそだ・まもる)氏が、8月1日に送り出す3年ぶりの新作が「サマーウォーズ」だ。

 3月末に開かれた「東京国際アニメフェア2009」で、細田監督は「『時かけ』は、日本の女の子のバイタリティーを表現したいと作り上げた。『サマーウォーズ』では、大家族のバイタリティーを描きたい」と、内容に込めた思いを訴えた。

 キャラクターデザインは「時かけ」でも組んだ貞本義行(さだもと・よしゆき)氏。6月27日から公開される「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にも参加している人気クリエーターが、「サマーウォーズ」では夏休みの旧家に集まる老若男女を描きあげる。メーンの少年少女の声には、神木隆之介(かみき・りゅうすけ)さん、桜庭(さくらば)ななみさん、谷村美月(たにむら・みつき)さんら若手俳優を起用し、役者のファンを映画館へと引き寄せる。

 

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090616/gam0906161619000-n1.htm

 

最後に読売新聞

 

読売新聞(web版)

f:id:YUYUKOALA:20090729060435j:image:w300

 彼らは由緒正しき旧家の当主たるおばあちゃんの誕生日を祝うために、全国から長野の田舎へと集まってくる。親戚一同が顔を揃えれば、世間話をし、それぞれの悩みを打ち明ける。酒が入ると「うちの家系は……」なんて毎度同じ事を言う親戚のおじさんやおばさんの姿を眺めているだけでも、どこか懐かしさが感じられるはず。そう、こうしたディテールの細やかさが、“家族”というテーマ性を引き立たせ、独自の世界観を支えているのだ。

 陣内家の人々は、健二が夏希の偽の恋人だとわかっても、おばあちゃんが認めた人物として受け入れ、彼に協力し、みんなで力をあわせてトラブル解決に挑む。そんな家族の絆(きずな)や温かさといったものは、失われつつある、日本に受け継がれる理想の家族像と言えるだろう

 核家族化がより一層進むなかで、見失われつつある家族の絆というものを再確認させてくれる本作。この作品を見れば、幼い時に田舎の実家を訪れたような懐かしい気分が味わえるはずだし、もし、遠方に親族のいる方は思わず子供を連れて出かけたくなるような気分にさせる、夏休みにぴったりな一本と言えるだろう。

 

http://otona.yomiuri.co.jp/pleasure/movie/movie090724.htm

 

一方、読売新聞は映画本編についての記事に加えて

細田守監督へのインタビュー記事がweb版に載っています。

 

読売新聞(web版)

 

「サマーウォーズ」細田守監督インタビュー

https://yorimo.yomiuri.co.jp/csa/Yrm0402_C/1221737653991

 

f:id:YUYUKOALA:20090728231617j:image:w300

「実は、前作が終わってから結婚をした。そして、彼女の家のご両親や親戚の方々にあいさつにうかがった時に、自分が持っていた家族、家庭像とか親戚像とえらく違う家族たち、親戚たちがいるんだ、と知った。結婚って、面白いことに一挙に親戚が倍に増える。そして、親戚の仲が良いのが、すごくうらやましくて……。仲の良い家族はやっぱりステキだなあと思えて、その感触を頼りに映画を作ってみたくなった。自分の実体験に基づくことも大きいかもしれない」

 

そうでした。御結婚されたんでしたね。

自身の結婚という実体験までもが映画作りの礎となるんですね。

 

やはり各紙とも、概ね評価は高いようです。

映画「サマーウォーズ」、公開の8月1日が待ち遠しいです。

 

追記:続きの記事あります

「サマーウォーズ」についての新聞各紙の取り上げ方を比較してみる(其の2) - [ 悠 々 日 記 ]

通りすがり通りすがり 2009/07/30 11:24 細田監督って名前の割りに太いね。

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