忍者と言えば
オジャマモンやカルロスの顔を見飽きた僕は、病床にあって、封を切っていないゲームに手をつける事にした。『忍道 戒』と『SIREN』の内どっちにしようか迷ったものの、ただでさえ夢見が悪いのに『SIREN』のようなホラーゲームに手を出してしまうと、グロテスクなゾンビに食い散らかされる夢のオンパレードが待っているだろうから、ここは一つ忍びの道に足を踏み入れる事にした。
- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: Video Game
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PS2版で発売された『天誅 参』だが、2時間ほどで放置した。以後やっていないし、人にも貸さない。まあ、貸す価値も売る価値もないゲームだと思っている。大したバージョンアップもされていない上に、移動速度の遅い主人公。そして何より、刀を納められない。忍者の癖に、足が遅い…。説明書を何度見ても、ダッシュボタンも加速コマンドもない。【 主人公のスピードが遅い=敵のスピードも遅い&無茶な配置もされない 】。「これでも充分楽しめる」って言う人もいるだろうけど、これじゃ、ただのバージョンダウンだ。
って『天誅』の不満を長々述べたが、『忍道 戒』は『アクアイア』と『スパイク』の合作ということで購入したゲームだ。ただ、『天誅参』のことがあって、封を開けるのが嫌になってしまっていた。
で、やってみてだけど、面白いっす。スゲーは、『アクアイア』。いや、凄くねーは、『K2』&『フロムソフトウェア』。もう、刀を納めるとか何とかケチ臭い事は言ってないで、加速ボタンが追加。自動車より早い忍者の誕生である。加速中のジャンプ+壁跳び+鉤爪で、登れない屋根はない。見つかっても、ぶっちぎりで敵を置いていける。その分、敵が滅茶苦茶配置されていたり、まともにやったら勝てない相手なんてのがウヨウヨしている。また、見つかると評価点を下げられてしまうので、気にする人は高い技術を要求される事になる。
さらに、忍具の購入・任務成否による勢力の増減・調合による作成・自宅に敵が襲ってきた時の為の罠配置などなど。とりあえず、考えられる要素は、追加しまくりです。「新作は当然、バージョンアップじゃなきゃね?」って製作陣の声が聞こえてきそうなぐらい、バージョンアップがされている様子。日数分ミッションをこなすわけだけど、60日ぐらいでクリアになったから、60面遊んでいる。こういうアクションモノで、途中で飽きさせないのが、何より凄い所だと感じた。
まあ、バグも目に付いたけどね…。操作性においても、投げとしゃがみ+血祀りコマンドが同じボタンだから、周辺の敵との兼ね合いで血祀りをズラすと投げになったりして、マジでムカついたよ。溺死させようとして、仲間に斬り付けられる体験をするプレイヤーも、大勢いると思われるしさ…。その辺は、すぐに直せたんじゃないかと。
あと、主人公の鴉のゴウって、どう見ても『天誅』の主人公『力丸』だよね?いいんだけどさ…。版権的にいいのか???それに、パッケージの裏面右下の写真、センス0です!さぞ、購買者を減らした事でしょう。