Silverlightアプリケーション最適化ツール「XapOptimizer」がWindows Phoneアプリに対応

 XapOptimizerは2009年にリリースされたSilverlightアプリケーションの最適化ツールで、アプリケーションパッケージのサイズ削減やコードの難読化といった機能を持っています。


Silverlightアプリを軽量化するツール「XapOptimizer 1.0J」 - Yuya Yamaki’s blog


 今回、このXapOptimizer 1.0Jのサービスパックがリリースされ、Windows Phoneアプリの最適化がサポートされるようになりました。


アプリケーション開発支援ツール/コンポーネント/ライブラリ | Developer Tools - グレープシティ株式会社


 Windows Phoneでは、20MB以上のサイズのアプリケーションは3G回線ではダウンロードすることができないという制限が存在します。


patterns & practices | Microsoft Docs

電話にダウンロードするパッケージのサイズが 20 MB を超える場合、GPRS または 3G 電話接続では Windows Marketplace からダウンロードすることはできません。サイズが 20 MB を超えるパッケージは、Wi-Fi 接続または物理的な有線接続を介してダウンロード、インストールしなければなりません。



 これはiPhoneも同様となっており、開発の際に20MBの壁を意識することは比較的認知されているようです。


LINE流行に見るアプリにとって20MBの壁が非常に重要な理由。3G回線利用比率は4割に | スマホアプリ開発記

有料アプリの場合、購入することすらできないため、単純に20MBを超えるだけで販売機会を逃すことになり、iPhone開発者にとってアプリを20MBに収めることが重要であることはよく認知されています。



 もちろんこのレベルのサイズの場合、大部分を画像や音声といったコンテンツが占めているためXapOptimizerでサイズ削減できる割合はあまり大きくないことが予想されますが、アプリサイズをできる限り小さくするに越したことはありません。


 下の図は実際にMarketplaceで公開しているアプリをXapOptimizerで最適化した結果です。





 今回のケースでは、アプリサイズだけでなく起動の速度やメモリ消費のピークも僅かに減っていることを確認することができました。


最適化前:



最適化後: