やしお

ふつうの会社員の日記です。

青木理『日本の公安警察』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12649066

味方につければ心強く、敵にまわすと恐ろしい公安の話。やってることはエゲつないのね。組織が暴走し始めて事故(不祥事)を起こすまで止まらない、という状況は、根本的に各個人が他人(特に身近な)に好かれたいと思っていると、その個人群で構成された組織は、組織の方針を強化する方向へ一気に走りだすからなんだろうなと、ある程度人数の多い組織(会社)に属してみると実感としてよく分かる気がします。その方針が「いい製品を作ろう」とかじゃなくて何せ「国民を管理して治安を維持しよう」だから人権とどこかで衝突して事故を起こすという。

 あとは、刑事と公安の捜査手法の違いみたいのも知られて面白かったです。本書が出版されてから十年が経ったけれど今の状況はどうなんだろう。

日本の公安警察 (講談社現代新書)

日本の公安警察 (講談社現代新書)