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やしお このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-07-04 Mon

ツッコミからの防御レベルを引き上げる

 仕事なんかでダメ出しやツッコミから防御するには二通りあって、

  1. ツッコミポイントを全部つぶす
  2. やらない理由を考える

 前提としてきちんと自分の中でツッコミポイントの洗い出しができているという必要がある。そもそもここが洗い出せていないと絶対にダメ出し・ツッコミを受けるに決まってる。「えっなんでやんなかったの?」「いやあ、なんか……気づかなくて」「ダメじゃん」「すいません」ってなる。

 それで洗い出した後で、1の「全部つぶす」というのはある意味気が楽な方法かもしれない。そして「こいつはしっかりしてる」「事前準備/検討ができている」という好評価をもらえるかもしれない。しかし、時間がかかる。何ならそのかけた時間がまるまる無駄になる可能性もある。でも、これを「仕事」だと思ってる人がもうかなり多い。見ていてとてもかなしい気持ちになる。それで何時間も残業して疲れていくのはかなしみしかない。結局会社にとっては「金を(永続的に)儲けること」以外に目的なんて存在しないのに、その目的と関係ない「仕事」で時間を浪費するなんて、本人もうすうすわかってるから精神も消耗する。


 それをやめるのが2の「やらない理由を考える」。

 「その作業をしなくてもいい理由」、「そこを潰しておく必要がないということ」をもう誰がどう見ても納得するしかない形で提示できれば、やらなくても済む。これは頭を使う必要がある。どれだけそもそもの目的から理論を展開できるかという、その一点にかかっている。一体何のために、誰のためにこの作業が必要なのか、そのおおもとの「何」や「誰」が本当に要求していることは何なのか、という点をきちんと抑えて、そこから一つずつ理屈を進めていって、最終的に「だからこれをやる/やらない」という話を展開しないといけない。

 しかも、人によっては「こいつ自分が楽したいから言い訳つけてやらずに済ませようとしてる!」と勘違いされることもあるから面倒くさい。話の入り方に工夫がいる。「いやあー、私も最初やろうかなって思ってたんですけどよくよく考え直したら、あらっ、これやる必要ないのかなって気づきましてねえ」とかぬるぬる言うみたいな本質的ではない技術が必要になったりする。丁寧に説得的にやる必要がない理屈を構築して見せた後で、「どうなんでしょうか。でも実際やった方がいいんでしょうか。自分もちょっとどうかなと思っていて……」と言って相手に「いやあ、必要ないでしょ」と言わせるように仕向けるとか。こういうのが面倒くさくて「もういい! 自分でやる!」ってなっちゃう人もいるけど、でもそれだと不必要な仕事にまみれていくことになる。


 (a)→<洗い出し>→(b)→<整理>→(c)

 というプロセスがあって、この(a)が「人に言われたからやってるだけ」のレベルで、「えっ何でやらなかったの?」「何でそうしたの?」のツッコミで崩れるレベル。(b)以降はツッコミには耐えられる。(b)が1のツッコミポイントを全部潰すのレベルで、(c)が2の理由を固めてやらないのレベル。

 うちの職場を見ていると、(a)から(b)のレベルに上げれば一人前、みたいな風潮があいまいに存在している。もし上司が(b)レベルで留まっているとそういう風潮が色濃く出てきてしまう(自分とこの上司は(b)と(c)のあいだくらい)。検証できるポイントは何もかも全部検証作業をした方がいい、それこそができる人間なんだ、という認識だと(b)が最高で(c)はサボり魔みたいにされてしまう。でもそれにめげずに、そんな相手でももう問答無用で「どう考えてもやる必要がない」と思わせるだけの理屈を構築して上手に伝えないと仕事が減らない。そして自分だけじゃなくて、後輩だったり部下だったりメンバーだったりを、(b)どまりじゃなくて、(c)にまで引き上げないといけない。それをしないと「みんなで残業ゼロ」の世界に行けない。みんなで約束の地に行くんだよ。

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