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2014-12-30

今年の3冊(2014)

 今年ももうすぐ終わりです。とりあえず年内予定の原稿などは書き終え、休みに入ろうと思ったら校正ゲラが届き、それを終えたら今度はゼミ生から卒論の草稿が届くなど、なかなか完全オフモードには入らせてもらえません(苦笑)。

 というわけで、今年(2014年)読んだ本の中から、特に印象に残った三冊をピックアップして紹介します。

 「日本はなぜ公務員数が少ないのか」は前から気になっていた論点。それに対して、福祉国家論を含む幅広い視点からアプローチしている点が印象に残りました。タイトルもとてもいいと思います。

 

 

 この本を読んで韓国の面白さにあらためて気づき、ゼミ韓国からの留学生といろいろと盛り上がりました。

 

二〇世紀の歴史 (岩波新書)

二〇世紀の歴史 (岩波新書)

 20世紀の歴史を新書でまとめるというのは大変だと思うのですが、一定の視点から見事に描かれているという感じで、大げさではなく感動しました。

 

 そのほかにもいろいろと感銘を受けた本は多いのですが、3冊というのが区切りがいいので、このあたりで。3冊中2冊が新書ですが、今年は全体的に新書に良い本が多かったという印象ですね。

 

2014-12-12

2014ゼミ終了

今年もあっという間に学部の方のゼミが終了しました。我が大学では2学期制になってから、12月にはゼミが終わってしまうのです。ただ4年生に対する卒論指導はここからが本番ですので、個別指導に移るという感じですね。

 秋学期は、3年生が、自らの研究テーマにかかわる文献を選んできて、それをみんなで読むことにしています。今年度は、以下のような文献をゼミで扱ってきました。

 

現代日本農業の政策過程 (総合研究 現代日本経済分析 3)

現代日本農業の政策過程 (総合研究 現代日本経済分析 3)

日本財政 転換の指針 (岩波新書)

日本財政 転換の指針 (岩波新書)

 なお、大学院ゼミの方は1月いっぱいまであります。今学期は以下の文献を読んでいます。最近僕がちょっと興味あるテーマの一つ。今ちょうど真ん中あたりで、面白くなってきたところです。

 

Democracy and Expertise: Reorienting Policy Inquiry

Democracy and Expertise: Reorienting Policy Inquiry

 

2014-04-21

2014ゼミ開始

またしばらく書くのをさぼっているうちに、2014年度も始まってしまいました。今は第一週が一回り終わったところで、新しい人たちとの顔合わせが多いので、やや緊張して疲れる時期ではあります。

 そんなわけで、春学期に扱うゼミのテキストも決定。まず学部ゼミでは、以下の文献を読んでいくことにしました。いずれも、現代政治上のホットな論点を扱いながら、思考法や分析方法が学べるようなものということで僕がチョイスした中から、学生が選んだものです。

(1)

(2)

日本の財政 (中公新書)

日本の財政 (中公新書)

(3)

(4)以下の本の、仁平さんの「社会保障」の章と、貴戸さんの「教育」の章。

 そして大学院の方は、最近またガヴァナンス論が注目されているようなので、とりあえず下記の本を読んでみることにしました。春学期を通じて1冊を通読します。

Interactive Governance: Advancing the Paradigm

Interactive Governance: Advancing the Paradigm

 大学院では、読んでみたいが、なかなか一人では読む時間が取れない本の中から、大学院生合意のとれた本を読む、ということが多いですね。今回はまさにそれです。

2014-01-31

ゼミ終了

 1月最終週は、卒論の提出の週でもあります。政治学専攻では卒論は任意ですが、今年も数名のゼミ生が無事に卒論を提出しました。その後、3年生を交えていわゆる追いコンをしました。卒論が終わったばかりの4年生はもちろん、3年生もまた4日間にわたる集中講義が終わったばかりだったようで、その解放感からかいつも以上に盛り上がった飲み会となりました。

 ここの学生は卒論にも「謝辞」を書くことが恒例のようで、結構こそばゆいことを書いてくるのですが(苦笑)、目立ったのは「ゼミで多種多様な本を読んだことが、大変ためになりました」というもの。まあ、僕のゼミの特徴をちゃんと評価してくれてるということで、うれしいですね。

 秋学期もいろいろな本をゼミでやりました。秋学期は、3年生が自分のテーマとの関連で読むべき本を一人一冊ずつ(僕と相談の上で)選び、それを毎週検討していくのが恒例です。扱った本を、以下にすべて列記します(対象となるのは、その中の一部の章である場合が多いです)。

労働市場改革がテーマのMくん。

「最後の社会主義国」日本の苦闘

「最後の社会主義国」日本の苦闘

利益誘導政治がテーマのTくん。

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

地方政治がテーマのYくん。

地方政府の民主主義 -- 財政資源の制約と地方政府の政策選択

地方政府の民主主義 -- 財政資源の制約と地方政府の政策選択

マスメディアと政治がテーマのJさん。

ジャーナリズムと権力 (SEKAISHISO SEMINAR)

ジャーナリズムと権力 (SEKAISHISO SEMINAR)

福祉国家がテーマのKさん。

中国政治がテーマのSくん。

現代中国の政治――「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)

現代中国の政治――「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)

・社会的包摂がテーマのYさん。

・日本の安全保障がテーマのAくん

自衛隊―変容のゆくえ (岩波新書)

自衛隊―変容のゆくえ (岩波新書)

・ネットと政治がテーマのYさん。

・地域政策がテーマのSさん。

また、11月の一橋大学との合同ゼミでは、以下の文献を共通テキストにしたうえでディベートしました。

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

こうして並べてみると、ほんとに多種多様な本をゼミでやっていますね(苦笑)。

あと、ついでですが、院ゼミも先日終わりましたが、秋学期は次の本を丸ごと読んでいました。制度論の基本を押さえつつ、野心的にその統合・発展を目指した本で、想像以上に面白かったです。なんというか、実にイギリス政治学者の議論っぽい感じがしました。

  

2014-01-14

年末年始の収穫

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。年末年始は、例年通り実家に帰省していまして、しっかり体重を増やして戻ってきました。そして仕事始めだった先週からは、卒論指導や博士論文審査(しかも英語)などが集中的に入り、さっそく時間の余裕のない状態になっております。

 さて、今年の予定というか目標というか願望ですが、こんな感じ。

 ・いま進行中の社会民主主義政党の比較研究は最後の部分(ドイツSPD)に差し掛かっていますが、これを何とか夏前までに一本くらいは形にしたい。

 ・夏には、ある共著企画の執筆に専念する。

 ・それが終わったら、上記の比較研究を取りまとめるような作業に入りたい。

 …といったところ。このほかにも、一つ具体的な共同研究の企画が発進しつつあるので、それがうまく滑り出せばそれもやることになります。また、さらにもう一つ、発進させませんかと言われている企画もあるのですが、そこまで手が回るでしょうか。

 あと、迫りつつある研究室の引っ越し(耐震補強のため)と、確実にやってくる自宅の引っ越し(いま住んでるところを出なければならないため)に備えて、荷物の整理も着実に進めなければ…(これが一番気が重い)。

 さて、年末年始の休み中に読んだ下記の本は、僕的には大収穫でした。我が意を得たりという感じ。来年度の学部ゼミのテキストに是非採用したいところです。

 

 あと、これは政治学には関係ないですが、(いま住んでいるところでは上映されていないので)帰省先の映画館で見に行ったこの映画もなかなか良かったです。

 

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