え〜〜っと告知です

 社会学者の芹沢一也氏主催の知的交流スペースシノドスでセミナーをさせていただくことになりました.


飯田泰之 (聞き手:芹沢一也 司会:荻上チキ) 「経済学思考と現代日本の政策シーン」


 過去の出演者を見るとみんなすごい人ばかりでちょっとビビってます.しかも,経済学屋の出演はこれがはじめてっぽい.肝心の内容の方は,

あたりの3本建てで行こうかと(笑).過去のセミナーの様子とかを見ると思想系が中心みたいなので,全論点でガチンコの論争をすることになりそうで……なにげに楽しみ♪

 もし当日お暇にされている方がいらっしゃいましたら,コテンパンにやられる僕の様子でも覗きに来てやってくださいませ.

もういっちょ告知です

 上智大学の中里透師匠*1と共著の


『コンパクト マクロ経済学』


がめでたく発売されました.

本書はマクロ経済学の「入門の入門書」である.初めて学ぶ大学生や短時間で基礎的知識を整理し直したい社会人の方,公務員試験や経済・経営系の資格試験を受験したい方のために,取り上げるトピックを精選し数学の使用をなるべく抑えて手軽に読み通せる構成とした.同時にPointで重要事項を整理し,図やコラムで内容を補填しながら学習できる.見開き・2色刷.

って感じの本です(なぜかamazonに掲載されてない……).
 本書のウリは,かなり思い切った省略(SNAと45度線は本当に最小限しか出てこない)をしているくせに現代的なモデル(NKPCや金融政策ルール)に言及しているという入門書にはあまり見られない構成にあると(僕は)考えています.
 多くの教員が「マクロ経済学入門」みたいなコマを持ったときに感じるジレンマが,

いまどき45度線やIS-LMもなぁ……
でもまず雰囲気をつかむにはIS-LMだよなぁ
それにこれやらないと資格試験対応できないし……
いきなり動学モデルじゃ理解してもらえないだろうしぃ……

といったところじゃないでしょうか.本書では,我々教員サイドの勝手なもやもや感を緩和すべく,伝統的なIS-LMを解説した上でその後のマクロモデルの発展の「雰囲気」だけでもつかんでもらえるように工夫してみました.さらに学生の「経済学って難しいくせに現実と全然関係ない希ガス」という不満に答えるための日本経済ネタを終章に投下しています.


職場に1冊!
自宅に1冊!
んでもって保存用にもう1冊!


是非是非買ってやってくださいませ.

*1:なんの師匠かは秘密ですが,なぜか僕の世代は「中里師匠」と呼ぶのが通例です.院の先輩なだけでなく時代錯誤社という駒場の変なサークルの先輩でもあったり不思議と縁があるお方.ちなみに『月刊恒河沙』の人気企画教官教務逆評定を考えたのも中里さんたち.もひとつちなみに首都大の脇田先生も同サークルのOB.