2012-05-29 ディストピアからの連想
昨日の匿名希・望様の
今回の件に関しては、本丸は消費税増税だろうと思いますが、介護問題で顕著な伝統的家族関係への回帰思想とか、新設不正調査機関のポスト狙いとか、様々な思惑が絡みあった末に、一族の生活困窮者を姥捨てよろしく抹殺する「びっくりするほどディストピア」な社会に行き着くイヤな想像が頭を離れません。
恥ずかしながら「ディストピア」ってなんだっけと引っかかりました。聞いた事があるレベルだったので、個人的にお勉強です。参考資料は2つで、
ここからです。まず話はユートピアから始まります。これはトマス・モアがそのものずばりのユートピアと言う作品を発表したのが起源とされます。架空の世界に仮託して、現実世界では解消できない矛盾を解消しよう、ないし現実世界を風刺するぐらいの狙いぐらいに解釈すれば良いでしょうか。この架空世界に理想の世界を作ると言うモチーフは、とくにSF作家のモチベーションを掻き立てたようで、幾つものユートピア文学が発表される事になります。
その辺の系譜は「ユートピアとディストピア」に興味深く書かれています。一部読んだことがない作品もありますが、ユートピア文学の発展系の一つがディストピアぐらいに考えても良いようです。ユートピアの発展系がディストピアは皮肉な感じがしますすが、ここは「ユートピアとディストピア」からの引用です、
いくつか通常とは少し違う特徴を持った人々のユートピアを見てきた。これらのユートピアは、実現の可能性は薄いがその分想像力豊かで、何より現実に対するあきらめや妥協が入っていない分だけ、真のユートピアに近いといっていいと思う。だいたい現実の人間社会だけを生真面目に見ていると、あまりにもさまざまな問題が目についてきて、人間が人間であるかぎり永遠にユートピアの実現などありえないような気がしてくるものだ。
ディストピアはそういう悲観的な人間観から出てきている。ジョージ・オーウェルの「1984年」(1949年、イギリス)やオルダス・ハックスリーの「すばらしい新世界」の中のユートピアがディストピアになってしまっているのはなぜなのか。それは、人間は放っておけば無秩序状態に陥るのだから、正しい規律や道徳によって管理されなければならない、という人間不信の考え方が前提にあるからに他ならない。
「ユートピアとディストピア」を書かれ方の意見ではありますが、ユートピア世界を追及した一つの発展系がディストピアぐらいに解釈して良さそうです。ジョージ・オーウェルの「1984年」が1949年、オルダス・ハックスリーの「すばらしい新世界」はさらに遡って1932年となっていますから、もう80年以上の系譜があるようです。
ちなみに初めて具体的にディストピアの言葉が使われたのはwikipediaによると、
ディストピアという語の初出は、オックスフォード英語辞典(OED)によれば、ジョン・スチュアート・ミルが1868年に行った演説である。
またSF中の起源もさらに遡り、
ディストピア文学のはしりはH・G・ウェルズの『タイム・マシン』(1895年)や『モダン・ユートピア』(1905年)あたりとなろう。ジュール・ヴェルヌが書いた初の未来小説である『二十世紀のパリ』(1865年)は、SFにおけるディストピア小説の先駆的な試みといえるが、当時のヨーロッパにおける科学技術を賞賛する風潮になじまず、作者の生前は刊行されなかった。実際に急増するのは1920年代、ソビエト連邦が誕生し、西欧では各国で全体主義が勃興するころである。
なるほどと言う感じで、オルダス・ハックスリーの「すばらしい新世界」は読んだ事はありませんが、ウェルズのタイムマシンに描かれる未来社会はユートピアとはとても言えなかったと記憶しています。それよりwikipediaで注目しておきたいのは、
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実際に急増するのは1920年代、ソビエト連邦が誕生し、西欧では各国で全体主義が勃興するころである。
へぇ、全体主義の世界が未来にあるとのモチーフで、ディストピア文学が発展したとも言えそうです。これは起源論ではウェルズのタイムマシンまで遡れるとしても、現在に至るディストピア文学の源流はオーウェルの1984年であるぐらいの見方も出来るんじゃないかとも思えます。「ユートピアとディストピア」には「1984年」についても触れており、
オーウェルが社会主義の最終的な勝利を願いながらも、「1984年」において社会主義者がめざすようなユートピアがどんなにおぞましいものかを書かざるをえなかったのは、その頃イギリスにいた社会主義者が自分たちの信条に反するものはすべて異端として切り捨てる排他的な人間ばかりだったということが一因であるようだ。オーウェルのまわりにいた社会主義者は「何が正統的であるかを生活の隅々にまで徹底させた」人たちで飲み物にまで正統と異端の区別をつけるほどであったという(オーウェル「ウィガン波止場への道」P193)。
では彼らはいったいどんな世界を望んでいたのだろうか。オーウェルはこう書いている。「多くの社会主義者の心の底に横たわっている動機は、単に秩序に対する異常なまでの願望ではないか、とわたしは思う。・・・彼らが根本的に望んでいることは、この世界をチェス盤のように単純に割り切ってしまうことだ。」(同書P194)「1984年」の中で絶対的な規律(いや、正確に言うと絶対的ではない。党の考え方は時間とともに変化し、その変化にはいかなる論理的な理由もない。)を押しつけている党は、おそらくこの完全な秩序への衝動につき動かされている。だが、すべての人間を完全な秩序のもとに位置付けるというのは、それ以前のユートピア文学でもしばしば見られたものだが、結局それは親が子供にやたらに気遣いをするのと同じことで、余計なお節介でしかない。結局人間は国家のためではなく、自分のために生きているのだから、仕事や生き方をみんなの必要に合わせたりはできないのだ。(もっとも、こういう社会への欲望は誰の中にでもあるものなのだが)
なるほどです。ユートピア文学の前提は架空世界です。架空であるが故に、この世の不都合な部分を設定で消去した欠点の無い世界を描こうとします。それ故ににユートピアの日本語訳が理想郷になるわけです。ただ現実社会の問題点を設定で消去してしまうと、あまりにも現実社会と遊離してしまいリアリティがなくなってしまうの問題点が発生したんじゃないかと思います。
とくに未来社会、とくに近未来社会を想定する時には、現在からの延長と言う縛りが出ますし、問題点を解消するにもより合理的な説明が必要になったです。文学の発展とはそういう面は確かにあります。では現実社会の問題点は時間と共に解消するかと言えば、これでは余りにもプロットが御都合主義過ぎるです。リアリティを重視すればするほど、解消されないものとして残るになります。
プロットとしては解消されるのではなく、覆い隠される社会が出現する方向になったぐらいで良いでしょうか。矛盾点を社会制度によって強引に封じ込めた世界の出現です。必然的に統制社会による「完全秩序」の実現がリアリティのある未来世界になり、統制社会の目に見えるお手本が全体主義なり、旧ソ連などの社会主義国家であったです。
現在社会で問題となるのは、個人の欲望の存在であり、これを架空世界の御都合主義の設定で解消しようとしたのがユートピア文学であり、統制社会によって封じ込めるのを想定したのがディストピア文学ぐらいの解釈じゃ粗っぽいですかね。
解釈は粗いですが、私の知っているディストピア文学では良く用いられるプロットです。もちろんそれ以外のディストピアの設定もありますが、一つの類型として良く用いられているモチーフではあります。ナチスの全体主義は第二次大戦で滅びましたが、ソ連による社会主義体制は現実に広く存在したわけですから、そういう体制がやがて世界を覆いつくすのモチーフはリアリティが十分にあると言うところかもしれません。
さてさてなんですが、完全秩序による統制社会を人間は欲するかです。難しすぎるテーマなんですが、指向はあると私も思います。人間が生きていくためには共同(共棲)社会が必要です。その社会が無秩序である事は基本的に欲しません。共同社会には必ず秩序が必要と言う事です。また秩序も広く行き渡る方が基本的に望ましいです。
秩序もエエ加減より、徹底した方が望ましいもあります。たとえば順番待ちですが、これを破る者には良い感情を抱きませんし、順番破りが横行すれば「これを排除すべし」の声が高まります。高まった声は秩序を守るための強制力を容認します。別に不思議なステップとは思いません。そうやってドンドン秩序を広げた行き着く先が完全秩序であり、これを守る統制社会になるわけです。
ですが、現在の社会は必ずしも行き着いていませんし、行き着く様子も今のところあまりありません。国家レベルで出現したと言っても良い社会主義国家も崩壊しました。今でも残っている国はありますが、その方式が全世界に再び波及しそうかと言われれば、「どうだろう」てなところです。
どうも人間は本能的に秩序を嫌う部分があるんじゃないかと思っています。共同社会のために秩序は必要と理性的に考える一方で、すべてが秩序で覆い尽くされると息苦しくてやってられないです。ですからある程度まで共同社会のために秩序を受け入れるが、これは必要最小限に押し留めておきたいです。御都合主義みたいにも見えますが、人間とはそんなものの様な気がしています。
人間の感情のための無秩序部分と、共同社会のための秩序部分は常に天秤のように揺れ動き、無秩序が大きくなりすぎれば共同社会が維持できなくなり、秩序の度が過ぎると人間として耐えられなくなり、共同社会ごとぶっ潰すエネルギーになるです。だからある程度以上、秩序なり、無秩序に共同社会が振れ過ぎると、どちらであっても共同社会が成立しなくなるです。
wikipediaにディストピアの特徴を3つ挙げています。
- 指導者が自らの政治体制をプロパガンダで「理想社会」に見せかけ国民を洗脳し、体制に反抗する者には治安組織が制裁を加え社会から排除する(粛清)。
- 表現の自由が損なわれており、社会に有害と見なされた出版物は発禁・没収されることがある。
- 社会の担い手と認められる市民階級の下に、人間扱いされない貧困階級が存在し、事実上貧富の差が激しい社会となっている場合もある(格差社会)。
もちろんディストピア文学の特徴ではあるのですが、現実社会でもありえそうな話でもあります。ここまで秩序が進むと社会が崩壊するサインみたいなものです。歴史上でもディストピアの特徴を備えた国はあったと思いますが、いずれもそうなってから長くは持たずに崩壊しているような気がします。もっとも「長く」は定義で見方は変わりますが、今日は共同社会においてあんまり良いサインでないぐらいの受け取り方にしておきます。
でもって現在の日本ですが、そこそこ健全だと思っています。完全秩序と言うか過秩序に振れようとする動きがあっても、逆に無秩序に振れ過ぎる動きがあっても、それなりに修正されて適当なところに揺れ戻る柔軟性は生きている様に感じています。
人間は秩序を本能的に嫌うとしましたが、これは秩序の徹底を嫌うとした方がより正しいのかもしれません。大枠での秩序の必要性を認めても、その中の緩みと言うか遊びの部分が必要ぐらいの解釈です。その部分まで秩序を徹底されると耐えられなくなるです。ではどの程度のお話は・・・これは社会学の専門分野のお話にでもなるかと思っています。
ふぅ、ちょっと解説するのに無理がありました。SFはそれなりに読んだり、見たりはしていますが、実はさほど詳しいわけではありません。ですからユートピアからディストピアの流れと言っても極めて雑で大雑把なものであるのはお詫びしておきます。そうそうこの作品がユートピア文学になるのか、ディストピア文学に分類されるのかは存じませんが個人的に好きなのはハインラインの「夏への扉」です。
発表されたのは1956年となっていますからオーウェルの「1984年」の後の作品になります。まあ、夏への扉が好きなのは作品もそうですが、この作品をモチーフにした達郎の曲のせいかもしれません。最後にYouTubeを貼っておきます。
ありゃ、ピートは本当は猫なんですが画像が犬なのは御愛嬌と言うところで・・・。
2012-05-28 見方・考え方
吉本芸人の母親の生活保護問題が大きな話題になっているようです。意見は様々で、吉本芸人を擁護するもの、こき下ろす者、また国会で取り上げた片山議員を非難する者、逆に問題提起として評価する者、さらに厚労相のリアクションに対しても様々な意見が乱れ飛んでいます。
これらについては基本的に置いておきたいのですが、医療者としてはまず吉本芸人の家庭環境から這い上がった点は評価したいと思っています。医療者は正直なところ生保患者に余り良い感情を抱いていない者が多いと言うのがあります。なぜにと言う事になりますが、一つはプロの生保を相手にする事がどうしても多い点だと見ています。
プロが生保資格を維持するためには「働けない理由」を確保するのが重要になります。本当に病気で生保に甘んじざるを得ない人が本物ですが、プロは病気である事をなんとかして証明維持する事が商売の要になります。医師なら詐病であるかどうか見抜けるはずだと言われそうですが、病気の治療の基本は患者が自覚症状を正しく言うが前提になっています。もう少し言えば患者が「治りたい」「良くなりたい」であるです。
たとえば頭痛症にしても、本人が「死にそうに痛くなる」と言われれば、これを客観的に否定する術を持たないと言う事です。本物の頭痛症患者も、どんな検査でも異常は見つからなくとも頭痛があるからです。心身症関連も似たようなところがあります。医師の観察として「これはどうも違う」と考えても、患者の訴えとしてあれば否定するのは容易ではないです。
必然的に医療関係者が接する生活保護者で「あの野郎(女郎でも良いです)」と不快感をもつ者が、実数としても、比率としても、印象としても高くなってしまうです。プロはしばしば一族ぐるみでスキルを共有して増殖する事が多く、そういう環境から芸人として成功していると言うのは称賛できるものと私は思っています。褒めるところは褒めたいと思います。
もう一つ、ツイッターで匿名希・望様から指摘されて唸ってしまったのですが、事件と言うか騒動全体を俯瞰してみる大切さを勉強させて頂きました。この事件で抱いた違和感は、野党サイドの片山議員の指摘と言うか追及に厚労相が見事に反応している点です。通常かどうかはなんとも言えませんが、一つの類型として片山議員の指摘追及に対し、厚労相はたとえば、
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御指摘の通りの生保受給者がおられ、そういう存在は生活保護制度の存在意義に関るものであると認識しております。他にもそのような事例が存在しないかを調査し、今後はより正しい運用に努めて参らせて頂きます。
これぐらいでお茶を濁して終らす選択枝もあったはずです。国会質疑ではよくあるパターンじゃないかと思います。ところが厚労相は質疑をキッカケにさらに踏み込み、生活保護制度全般の見直しに問題を波及させ、さらに給付水準の引き下げまで言及しています。ちょっと反応が良すぎるんじゃないかです。これが与党議員の質問を受けてのものなら話はわかりますが、野党議員からですから「エエッ!」て感じです。
もちろん片山議員の余りにも見事な指摘に大臣、厚労相、さらには政府与党までが驚嘆しリアクションを起こした可能性は否定しきれませんが、そんな事が国会で起こる可能性が極めて低いのは良く御存知かと思います。起こった可能性は否定しきれませんが、起こっていないと今日は仮定して考えて見ます。
事実としては片山議員のパフォーマンスに厚労相は的確にリアクションを起こしています。このうち厚労相のリアクションですが、大臣個人の思いつきでなく政府与党の考え方を代表しているものと受け取りたいところです。現在の政権はしばしば個人の思いつきがヒョコヒョコと飛び出す点が厄介ですが、現在のところ与党内からもさほどの異論反論は出ていないように思います。
そうなると表面に出ている片山議員、厚労相だけでなくもっと背景があると考えるべきであろうです。つまり、
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片山議員は「誰か」を意識して質疑を行い、厚労相も「誰か」の存在を濃厚に意識して反応し、政府与党も「誰か」を濃厚に意識した。
生活保護制度問題では与野党とも「誰か」を濃厚に意識せざるを得ない状況があり、この「誰か」の意向に副う、もしくは逆らわない、もしくはこの問題では恩を売る必要性を感じたです。だから野党議員の質問にあれほどスルスルと与党が反応したです。では「誰か」とは誰なんですが、この前提なら推理は単純です。犯罪捜査の鉄則である「誰が一番利益を受けるか」です。匿名希・望様の見方は非常に鋭いと思いました。
言い様によっては一種の陰謀論になりますが、もしそんな陰謀があったとしたら大成功のような気がします。陰謀とは首謀者が表に出ないから陰謀であって、首謀者が操る表の人物・出来事にのみ注目が集まり、なおかつ首謀者の目的が達成される事だからです。そうそう、この見方・考え方が本当かどうかはあくまでも自己責任で御判断お願いします。
通りすがり
そういえば片山議員は財務省の主計官出身でしたね。
なかなか含みのある事態だと思います。
10年ドロッポ
財務省の官僚連中は医師なんかメじゃないレベルで生保に反感持ってそうだもんなあ…w
Med_Law
普通の庶民が「健康で文化的な」生活が難しくなっている御時世です
生保の人が「健康で文化的な『最低限』」の生活の保障であることを再認識するべきでしょう
権丈先生が言われるように、国民年金不払いを決め込んでいる自称"貧乏人”が国を信用しないからといって、最終的に生活保護で国に完全に依存するようなことになれば、まともに税や年金保険料を納めた人より低位に据え置かれるのは当然のことだろうと思います
「誰か」を意識するしないは別にして、ご正道に反する行為をしたのは吉本の某芸人であることは間違いなく、擁護のしようもないし、厳しく処断すべきだろうと思います
「支える人が支える気にならない情勢を、支えられる人が作り出す」ような構造は叩き潰べきです。
それが、結局は、支えられる人を助けることになるのだと、私は考えてます
Bugsy
生活保護って平成19年に150万人、24年2月には209万と過去最多の受給者数を記録しているそうで どう考えても国民の60人に一人が生活保護って以上です。
ここ数年急増です。予算は給付金のみですでに3兆円を超えてます。その他公共料金 医療費も補助ですからね。
実態はもっと多額になってるはずです。
問題は 急増している生活保護費の不正受給に国民の厳しい目が向けられている事でしょう。不公平感は否めません。片山議員は そこらへんを以前から問題視して なんども国会で取り上げている議員のグループの一人にしかすぎません。実に国会議員じゃないとなかなか突っ込めない部分も多く いい仕事をしてると個人的には思ってます。
もう一つは頭痛で働けないというなら働けない期間のみ休職して 痛みが取れたら復職すればよいのです。そのための診断書は日頃書いています。生活保護をいったん認められたら延々と保護の返上をしようとはしていないんですね。
仕事が無いというのは分かるが 働こうとしない人間まで保護するのは如何なものかとは思います。
Bugsy
X どう考えても国民の60人に一人が生活保護って以上です。
O どう考えても国民の60人に一人が生活保護って異常です。
生保の給付金に群がる変なビジネスも都内で仄聞します。かつていくつかの病院も保険審査がすんなり通るとして 生保の患者を集めたとして世の指弾を受けた時代もありました。
医療も身を正さないと。
そもそも芸人って貧乏なのは当たり前です。芸人に留まらず、未来の小説家、俳優を夢見て現在は無名なんてざらにいます。生保にならずにバイトをして頑張ってる若者は多いし、夢破れて生計のために別な職業につくのが普通です。
貧乏な事は恥ずかしい事じゃないけど 安易に他人の世話になろうという奴は恥を知るべきです。
今回国会議員のお偉いさんが立場の弱い芸人の家族を名指していじめたって見る向きもありましょうが 名指しで糾弾しなきゃ 永遠に貰い続けますよ。ひょっとして売れないからって生保に加入している芸人って実は多いのかなと疑い始めました。
元ライダー
>誰が一番利益を受けるか
低賃金でこき使っても生保に逃げられなくなるブラック企業でしょうか。
京都の小児科医
>国民年金不払いを決め込んでいる自称"貧乏人”が国を信用しないからといって、最終的に生活保護で国に完全に依存するようなことになれば
現状のシステムを正確に把握していないのですが・・・
これは生活保護費から国民年金を引いて支給すればいいのでは
京都の小児科医
え〜〜とちょっと見てみると
税金を滞納したり、年金を滞納したりして、督促状がきた場合は
生活が困窮して税金を滞納したり、年金を滞納したりしたりしているわけですから
督促状そのものが生活保護申請の証拠になると理解しました。
あと一般常識として、年金をまじめに払っている方の通常2倍は生活保護申請費として
支給されるのが現状ではと思います。
このシステムで、年金を真面目に払うのが何か変のように感じました。
私は、誰が一番利益を受けるかよりも次の世代をどうするかに関心があるのですが
中学校の授業で、年金+税金をきちんと納めますか、それとも生活保護を受けますか
の議論を2つのグループにわけてきちんとしたほうがいいように思います。
その際、議論にいわゆるプロ生保も含めるかどうかでしょうか
いや、実際に生活保護を受けている家庭もあるのでは差別になるというグループも
あるような気もしますが・・・
元ライダー
吉本芸人問題発覚以前の生活保護関連ニュースをググってみました。
2月24日:自民党の政策ビジョン:生活保護の現物支給を提言
3月 5日:最高裁:生活保護受給者の老齢加算廃止は違憲との訴えを退ける
3月16日:参院予算委員会で片山議員:「全生活保護受給者に占める外国人の割合が増えている」
4月 1日:マスコミ報道:自民党が生活保護の給付水準を10%引き下げる改革案
4月 8日:マスコミ報道:大阪市西成特区構想
4月 9日:厚労省:生活保護費の「積立制度」創設を検討
4月12日:NEWSポストセブン|母親が生活保護受給の人気芸人「タダでもらえる ...
あれですか、消費税上げに賛成しなかったら、生保カットもやむなしとかいうブラフ、生保擁護傾向の左側議員は消費税上げ反対でしょうし。そういうのもあるかな。
Bugsy
現行の生保の給付金が 最低賃金や年金より高く、別世帯として分ければ世帯ごとに給付されている、給付の抜け道も多い、おまけに公共料金や医療費は別途でただなんて現状を国民が納得するわけがありません。おまけに日本の国籍を持たない人間にも給付されていて人数も増えてるって噂がしきりです。伝説かもしれませんが 結構そう思い込んでいる国民は多いです。
生保カットとなっても一般国民にもすんなり行くと思います。自分の懐には入らない生保の給付金をカットとするかわりに消費税が上がらない、国家の歳出は確実に減るという論理で来られると 納税者は小躍りこそすれ、文句は一切言わないでしょう。
Yosyan
民法を確認していたのですが、
民法877条
1.第八百七十七条 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
2.家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
民法881条
扶養を受ける権利は、処分することができない。
なるほどプロが一族生保になるのは合目的である事がわかります。一族全員が生保であれば誰にも扶養義務は発生しないからです。逆に誰かが生保一族から抜け出せば、資産の許す限りの親族への扶養義務が自動的に発生するわけです。なんつうても一族ですから適用範囲は広いですからね。
Bugsy
>http://sankei.jp.msn.com/life/news/120527/trd12052701310003-n1.htm
全国銀行協会(全銀協)、本店一括照会、生活保護費の不正受給 収入・資産を調査
急増している生活保護費の不正受給防止に向け、厚生労働省と全国銀行協会(全銀協)が、生活保護の申請者や扶養義務者の収入や資産を正確に把握できるよう、銀行など金融機関の「本店一括照会方式」を実施することで、近く合意する見通しであることが26日、分かった。
生活保護を受けるには、居住地区の福祉事務所(市は市、町村は都道府県)に申請し、同事務所が家庭訪問などによる生活状況の調査のほか、就労収入や預貯金、不動産などの資産調査を行ったうえで、受給基準を満たせば保護費が毎月支給される。
しかし、申請者や扶養義務者の資産や収入の調査に不可欠な金融機関の口座照会について、
これまで金融機関は申請者の居住自治体周辺の支店しか応じてこなかった。 生活保護法では
金融機関に報告を義務づけておらず、福祉事務所にはそれ以上強制する権限がなかったためだ。
(生活保護者は)これを悪用し、申請者や扶養義務者が申請者の居住自治体から離れた
金融機関の支店に口座を作るなどして、生活保護費を不正受給するケースが急増していた。
全銀協は「早ければ今月末にも実施を確定する予定で、現在最終調整している」という。
福祉事務所に もうちょっと捜査権限を与えてもよかったはずです。生保Gメンみたいなやつです。公金の使い道に厳重に見張るのも社会の必要なコストと理解しています。
当然扶養義務のある家族にも当てはめていくかもしれません。行きつくところは国民総番号制でしょうか。
今回やり玉に挙がった吉本の芸人さんは身を挺して改革への筋道を作ってくれたんですねえ。
luckdragon2009
生活保護の実務・法務の情報。
ご参考に。
> http://d.hatena.ne.jp/luckdragon2009/20120528
匿名希・望
・元ライダーさま
>誰が一番利益を受けるか 低賃金でこき使っても生保に逃げられなくなるブラック企業でしょうか。
そう言えば、かのワタミの会長が生保の食事の現物支給化案を提案してましたが、自分の所への利益誘導が見え見えで、これぞ正にブラックジョークだと思いました。
今回の件に関しては、本丸は消費税増税だろうと思いますが、介護問題で顕著な伝統的家族関係への回帰思想とか、新設不正調査機関のポスト狙いとか、様々な思惑が絡みあった末に、一族の生活困窮者を姥捨てよろしく抹殺する「びっくりするほどディストピア」な社会に行き着くイヤな想像が頭を離れません。
医療現場に関して言えば、生保に限らず不適切な医療の利用を拒否する権限を強化する方が正道だし、
経済的には社会に生活保護より割りの良い仕事を作り出すのが政策担当者の務めです。
京都の小児科医
>なるほどプロが一族生保になるのは合目的である事がわかります。一族全員が生保であれば誰にも扶養義務は発生しないからです。逆に誰かが生保一族から抜け出せば、資産の許す限りの親族への扶養義務が自動的に発生するわけです。なんつうても一族ですから適用範囲は広いですからね。
一族が全員生保という集団が実際におられるのでしょうか
ちょっと都市伝説のような印象を持ちました。
京都の小児科医
元の憲法第25条は
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
ですから、官僚の最終目標はすべての国民全員生保社会が目標でしょうか
Yosyan
>一族が全員生保という集団が実際におられるのでしょうか
私の狭い経験かもしれません。でも都市伝説ではなく確実に存在します。
Seisan
全く個人的な意見なんですが、今の日本では、生保を受給している人にも普通通りの権利が認められていますよね。
もし、「生保を受給しているものは、その間公民権の制限を受ける」として、選挙権を停止したらどうなるでしょう。
そうなると、いわゆる「票集めのためにそういった低所得者・生保層にいい顔をしたがる」政治家たちがむりやり権利を主張するのが無くなるのではないでしょうか。
もちろん、生保受給者にしても、生保から離脱するための一定のインセンティブにもなりますし。
まあ、最初から選挙権のない外国籍の人たちには関係ないのが難点ですが。
今回の吉本芸人の件で腑に落ちないのは、「母親が生保の受給が始まったのは自分の年収がまだ100万円前後だったとき」というのはわからないでもないんですが、じゃあ、あなたはその年収で生活できていたのか、それだけではないとしたら、他に収入はあったのか(親族からの仕送りなど。あるいは本業の収入は100万円だが、バイトでの収入が別にあるということもあり得る)をちゃんと説明するべきでしたよね。
時折みられるパターンで、本人はバイト生活で生活が苦しく、生保の親から仕送りを受けているなんてこともありますからね。
匿名希・望
何か勘違いがある向きがあるのですが今回の件については、そもそも違法性はまず無い事例である事はお忘れなく。
言ってみれば正式な業務命令の無い残業を拒否したら「職場の和を乱した!給料返せ!」っていうレベル。
元ライダー
匿名希・望 様
>言ってみれば正式な業務命令の無い残業を拒否したら「職場の和を乱した!給料返せ!」っていうレベル。
今回の件は「違法性がないのに騒ぎになっている」ということを強調すべきでなく、「違法性はないだろうが、節度を失った非道徳的な権利の濫用」の一例として考えるべきと思います。医療関係者はそういう事例(生保に限らず)に日常的に遭遇していますよね。
また、仮に一連の騒動が消費税増税に関連していたとしても、生活保護制度は改善を要する問題であることは間違いありません。「消費税増税ができなければ生活保護はカット」という脅しに使うという見方もあるかもしれませんが、生活保護改善を放置したままでは消費税増税に対する国民の理解は得られないが、生活保護制度改革は容易でなく、消費税増税へのハードルがまた一つ増えたとの見方もあります。後者はみんなの党や自民党内上げ潮派(片山、世耕議員も?)あたりの主張にドンピシャです。
元ライダー
後段、省き過ぎました。「今回の件はそれぞれの立場で消費増税の議論に利用されるかもしれないが、生活保護制度改革の好機であることも間違いない。消費税議論に利用されるからと言って、生活保護の議論に蓋をしてはいけない。」ということです。
Yosyan
元ライダー様
一つ言えるのは、国会質疑一つでこれだけ政治が動いてしまった点だと考えています。今日のエントリーでは「誰か」の推定は容易としましたが、実はもっと根深いところでたくさんの「誰か」があるようにも思います。そういう方向性がどうなのかは、見させられる事になりそうです。
Seisan
うーん、吉本芸人の話に限ると、違法性の有無を言うと、厳密には、「扶養義務者が別にいて、扶養可能な場合は給付できない」はずなので、厳密にはモラルの問題ではなく、法の適正運用の問題になりそうな気がします。
ただし、いま国会などで騒ぎになっているのは、一般の生保受給者の中には、明らかに受給資格を満たさないのに偽装して受給を受けている例も多く、そういった違法受給者をどうあぶりだすか、という問題ではないかと。
その一方で、確かに扶養してくれる人もなく、仕事もなく(あるいは疾病により)、生活していくことができない生保受給者はいます。しかし、現実には「仕事をして生保を離れたほうが生活レベルが落ちてしまう」という現実があり、それ故に生保から離脱できないという問題があるのなら、離脱するためのインセンティブとして、あるいは生保を受けていることそのもののデメリットとしての公民権の制限(国政選挙権の停止など)があってもいいのではないかと思います。
ええ、ぶっちゃけると、生保受給者なのに、選挙になると、途端に元気になって選挙活動にいそしむ人って結構いるんですよ。そんなことができるのに生保なのかい、ってやつで。
Bugsy]
>今回の件については、そもそも違法性はまず無い事例である事はお忘れなく。
匿名希・望さま
現時点でこう言い切るには無理がありませんか。違法性がないというなら 自分から生保の受給金を辞退するというのもおかしな話だし
5年前まで遡ってというのも じゃ5年前以前は正統だといいたげですが5年前の収入は母息子とも明らかにしていません。息子は芸人としてそれ以前から売れてましたから。
会見で受給金を返納すると公言して 実際に返納の窓口はどこにあるんでしょうか。医療費がかかったとしても どこに返納する部署があるのでしょうか。年金や公共費用もしかりです。司法か警察こそ乗り出して交通整理をすべきでしょう。
弁護士に時効の話をされての作り話でしょうか。返すこと自体が無理と知ってからの発言でしょうか。
彼への同情論もありましょうが オイラには道義的問題だけではなく法律的に不正をしている、この事実をぼかして道義的責任だけにしているしか映りません。となるともっと別な違法性のある内容 同じことをしている仲間を隠していませんか。と こうくるわけです。
>「職場の和を乱した!給料返せ!」。
そうではなくて 法の隙間をついて入り込むように教唆した仲間もいるのかなと疑うのが本筋でしょう。
返せばよろしいとなってはなりませぬ。
>この「誰か」の意向に副う、もしくは逆らわない、もしくはこの問題では恩を売る必要性を感じたです。
多分オイラの予想している複数の「誰か」とは相違するようですが 少なくとも政府や官庁の意向をうまく汲み上げ かつ一般人のように誰も知らないところで圧力をかけられる惧れが少ない公人となると 元主計局出身のしかも女性代議士というのはぴったりですね。
政策立案能力もあり 財務省に顔がきき 女性なので圧力を声に出すと声が一般に届きやすい。まさに彼女はうってつけです。
何でもかんでも政府与党のいう事に反対するだけの野党代議士じゃ無理なんですよ。
はらきり
今の生活保護の問題は、個人が恥と思わない限り、一般に働く生活に戻ることに利点がないことだと思います。どっかのWEBでも見ましたが・・。
企業も余力がないところが多いから、いつ頭痛いだのって仕事休みだすかわからん人間雇ってリスク抱えられるところも少なくなってます。
生保の人間を就業させて、生保解除に貢献した企業に補助金なんていうと、ブラック企業が補助金以下で住み込みにして、飼い殺しとかしかねない時代だし・・。
正直、本気で最低限度(月1人手取り3万+光熱費程度、家賃は不動産会社に直接みたいな)しか支給しないとかにしない限り、職業生保みたいな人間は減らないと思ってます。
下手すると、公民権停止の話も、どうせ投票なんていったことないから、公民権停止されてもいいやとかも居そうだしなぁ。
luckdragon2009
ふーん。
結局、焦点がぼけているので、何を告げてよいのか分からんので、ひとまず、これを。
> http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/8a701532738817afa121f72f24ffd590
> 不正受給の実態
匿名希・望
取り敢えず、法律上の見解は弁護士の黒葛原 歩 @ATsZRA 氏の一連のツイートが簡潔に説明しているので、URL貼ります。
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207057723722960896
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207058203245150210
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207059316673486848
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207059966383763456
長くなるので、一旦切ります。
匿名希・望
続き
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207060665184169984
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207061326344884224
https://twtr.jp/user/ATsZRA/status/207062123900190720
返還に関しては、福祉事務所に寄付の形で良いんじゃないですか?
大体五年以上前の年収だってテレビ・ラジオのレギュラー出演が2009年からですよ。
結婚して殆ど奥さんの稼ぎで喰ってたはず。
大体、国庫への貢献度を言うたら、今の彼の納税額はここで文句言ってる大抵の人より高いはずですがね。
Yosyan
冗談ではなく、生保レベルの生活を獲得するのが容易でない問題が確実に存在します。だから生保の生活水準を耐えられないぐらいのレベルに引き下げれば解消するかと言われれば複雑です。なにか他の方向にエネルギーが向かいそうな気がします。
すべては不況が悪いで逃げたらラク何ですが。
luckdragon2009
で、いわゆるプロの生保の人って、一般的なんですか?
いわゆる生活保護から抜け出せない人って、障害者や持病もち、精神科に通ってたりして、それ働かない、のではなく、働けない、のでは?
そして、いわゆる生活保護に至らず、医療機関にも通えず、餓死したり(札幌でありましたよね)しているわけで。
生活保護をそもそも受けられるのは、必要とされている層の二割とされていますが、それって、不正受給(全体の0.5%)を防げば、解決する問題なんですか?
どう見ても 0.5% < 400%(2割の充足なら、全体のパイは 4倍ということですから。)って、すごいバランス悪い数字ですよね。
0.5% を防ぐために、一体経費をどれくらい使うのか、というのもありますし、その 0.5% を防いで、残りの 400% をどうやって捻出するつもりなんですか?
luckdragon2009
あ。
間に色々入ってしまいましたが、私の主張は不正受給に論点あるけど、それって、生活保護の本質的な問題なのか、という点です。
ちなみに、芸人の話は、さらに焦点が矮小なので、そもそも、最初のリンクで説明しているので、重ねません。
luckdragon2009
で、報道が変なので、こういう声明まで出てます。
真面目な話、本当に餓死者、出ますよ、こんな報道していたら。
> http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-33.html
> 生活保護制度に関する冷静な報道と議論を求める緊急声明
luckdragon2009
ちなみに、札幌の事例は、これです。
> 札幌姉妹「孤立死」事件。の巻
> http://www.magazine9.jp/karin/120523/
本当に、不正受給の方の量が多いのかね?
必要な方に行き渡ってない方が多いように思うんだけどね。
nomnom
コツコツ40年毎月払っても(国民年金だけだと)月に6万円ちょっと。払っていない人はもらえません。それだけだと整合性があるけど、払ってなくて年金がもらえない人には生活保護があるんですね。こっちがまじめにコツコツ払ってもらう年金より大きく8万円ちょっと。これではモラルハザードがおきて当然。プライドさえ捨てれば、はらわなくて生活保護もらった方が楽だもの。
マスコミもおかしいんです。生活保護=弱者って視点でしかみない。たとえば以前裁判で、生活保護の老年加算の廃止は合理的って判決が出たけど、そのときの報道では高齢生活保護者はかわいそうっていう視点ばかり。でも冷静に考えると高齢になって増える必要経費ってほとんどが、医療費、介護費でしょう。どのみち生保ではただです。年金もらってる普通の人の年金額が高齢になれば増えるっていうのなら整合性がありますけどね。震災の後で、保証金や義援金もらえたから生活保護打ち切りもかわいそうっていうニュアンスで報道していましたが、ひるがえって生活保護もらっていない一般のひとは、給料もでなかったり収入がなかったり。逆に生活保護だけ特別扱い?
nomnom
luckdragon2009さま
確かに、不正受給の方が多いとはいいませんが、どう見ても働けるだろうって方は、現場でみてると0.5%より遥かに多い思います。
元ライダー
仮に今回の件に違法性がないとしても、権利の濫用として救急車の安易な利用に通じるところがあると思います。トンデモな救急車の利用でも、大抵違法ではないけれど、やっぱりダメですよね。芸能人がツイッターで「すぐに診てもらえるから救急車を呼んだ」なんてつぶやいたら、謝罪会見まで行かなくても、何らかの謝罪表明を迫られますよ、きっと。。
大抵の権利の濫用はすぐに規制がかかるけれど、命にかかわることは濫用があっても直ちに規制という訳にはいきません。その意味でも生活保護と救急車は相通じます。
>大体、国庫への貢献度を言うたら、今の彼の納税額はここで文句言ってる大抵の人より高いはずですがね。
それ言っちゃいけませんよ。早めに取り消すことをお勧めします。
>不正受給(全体の0.5%)
発覚した不正受給(全体の0.5%)でしょう。
まー不正の意味も、違法から不適切まで人それぞれでして。
Bugsy
>不正受給(全体の0.5%)
生活保護の申請が受理されても 何年かたったら今回のように適応から除外されるべき生活保護者が 相変わらず給付金をのうのうと受理し続ける場合もあるわけです。やはり期間ごとの再審査という手間は厳しく適正にかけるべきでしょう。
法の網の目をくぐる人間が出てきたら取り締まる人間を増やすしかないのでは?やはり社会のコストです。それこそ納税者が納税意欲を失いますよ。まともに税金を払うのが馬鹿らしいという人間が増えただけで社会全体の損失です。
もう一つは生活保護者の世代構成の変化です。地域によっても違うようですが どうも高齢者は昔からで就業可能な若年層が都市部で増えてきたようです。田舎には見かけないが都市圏では若い世代が多いです。
時給1000円とは高い部類に属しますが バイトで一日8時間、週5日働いて生保の給付金よりも少ない さらに健康保険も公共料金も自腹ですから いったん生保の生活に慣れれば職に就くのは馬鹿らしいでしょう。結局生活保護を受ける人間だけの問題じゃなくなってます。納税者のやる気も損なう。
生保も次の就業までの限られた時期に限定すべきで ダラダラと続ける人間がいるのはやはり問題です。
公共事業はどうなんでしょう。労働を対価として行政が金銭を支払うなんて可能じゃないかな。道路掃除でも公園の清掃でも。
それで最低賃金ぐらいを支払えばいかがかな。軽作業の可能な人間なら可能でしょう。いわゆるハローワークで職がなければ地元自治体が職を提供するとかです。これぞ公共事業の意義はあるように思います。
本当に救わなければならないのは 働きたくても体に問題があって働けない場合じゃないですかね。払う側が対価を求めないから もらいっぱなしになるし、あてにする働き盛りの世代も増えるのでしょう。現金で支給せずにフードチケットじゃだめですかね。
たま
こんばんは、皆様。いつもはROMなのですが、緊張しつつ、書き込みさせていただきます。
Bugsyさん、はじめまして。いつもYosyan先生との歴史談義楽しく拝見しています。
>生保カットとなっても一般国民にもすんなり行くと思います。自分の懐には入らない生保の給付金をカットとするかわりに消費税が上がらない、国家の歳出は確実に減るという論理で来られると 納税者は小躍りこそすれ、文句は一切言わないでしょう。
正直、かつて生活保護をうけて高校進学を果たせた自分としては、小躍りできない複雑な気分でご意見拝見しました。
不正受給についての問題は深刻であり、議論が重ねられるべきと私も考えます。
しかし、世間のムードが不正受給とは関係ない生活保護うけている家庭にまで、バッシング
が及びそうで考え込んでしまいます。
あの・・それと、生活保護の人がまったく働かず受給費のみで生活しているかというとそうではなく、確かに少数ではありますが、「補足性の原則」として働いても最低水準に満たない場合は不足分を、補ってもらう形をとっている場合もあります。
我が家もそうでした。公立高校へ進学できたのは、育英会の奨学金と生活保護のおかげであると振り返って思います。
確かに不正に受け取っている方もいるでしょうが、
大多数が必要な生活の支えとなったりしているのが、生活保護であると思います。
勉学への夢や、進学への希望の支えとなっていることもあると思う。
セイフティネットへの議論は慎重であるべきと、皆様の議論を読みながら、唸りながら考えてしまいます。
moto-tclinic
年に96万円の生活保護不正受給と、年に96万円の脱税とは、罪の大きさという点では同じなんだろうなあ。
そういう意味じゃ脱税と同じように、ときどき査察が入ってしかるべきだと思う。
moto-tclinic
税務当局は、日本国内の銀行預金をすべて補足できるんだから、生活保護受給者も、預金やお金の出入りを調べて、不正受給だったら、悪質な場合は重加算税つけて追徴するべきでしょう。
あくまで不正受給の場合はですけど。
moto-tclinic
生活保護費は、マイナスの税金と考えて、財務省・税務署の直接管轄になればいいのに。
まあ、十歩譲って厚労省管轄のままでもいいけど、査察機関は、税務署のほうがいい。マイナスの税金と考えれば、おかしな話じゃない。
元法学部生
>バイトで一日8時間、週5日働いて生保の給付金よりも少ない
いや、そうなんですけどね。
生活保護ってのは生きていくためにいくら必要かからの逆算な訳ですが、生きていくのに必要な費用を確保した家計において「個人的なちょっとした上乗せ収入が欲しい」という希望は確実にあるわけで、本当に賃金が生活保護水準を超えてなきゃならないかどうか疑問です。それこそ働いて得られる収入で生きていくのに足りないなら、その分を補填してもいいんじゃないですか?
働くの馬鹿らしいから働かなくなる?
何をおっしゃいますか、民法に「親族扶養の義務」があるように、日本国憲法には「勤労の義務」があるんですw
親族扶養の義務を厳密に運用するなら、勤労の義務も厳密に運用すればいいんです。
働かないやつは全部訴追して刑務所で強制労働させるように法律変えましょう。
ああ、いっそ働きたくても病気で働けない人も全部訴追して医療刑務所に入れましょうかね。これで生保の無料医療問題も解決ですね。
>税務当局は、日本国内の銀行預金をすべて補足できるんだから、生活保護受給者も、預金やお金の出入りを調べて、不正受給だったら、悪質な場合は重加算税つけて追徴するべきでしょう。
生活保護のタンス貯金率高いですよ。いや給付は原則振込なんですが、すぐに引き出して現金管理してる人多いです。
ついでにいうと、福祉事務所の人的資源で税務署並みの体制を求められても無理です。
税務署と福祉事務所の建物の大きさの違いは、だいたいそのまま税務署と福祉事務所の職員数の違いです。
元法学部生
>生活保護費は、マイナスの税金と考えて、財務省・税務署の直接管轄になればいいのに。
>査察機関は、税務署のほうがいい。マイナスの税金と考えれば、おかしな話じゃない。
ああ、それは悪くないアイデアかもしれませんね。ただ、先ほど指摘したように税務署には結構な人的資源が配置されていますが、それだけの人員を割いても所得の捕捉率はトー・ゴ・サン・ピンとかク・ロ・ヨンと言われているのをお忘れ無く。
10割や9割の補足率を達成して居るであろう給与所得は、源泉所得税という日本中の事業所全てに事務処理を分割アウトソーシングするという魔法で達成しているだけなことも。
元法学部生
>どう見ても働けるだろうって方は、現場でみてると0.5%より遥かに多い思います。
失礼ですが、おそらく個人的なサンプルは抽出が偏っているかと思います。
医療現場でのサンプルは、日本人全体と比較すると病人が多いぐらいですからw 明らかに母集団の分布に従ってません。
山田
生保の不正受給を医療費の診療報酬不正請求や医療問題と置き換えて考えてみると実に面白いですね
「問題は 急増している医療費の不正請求に国民の厳しい目が向けられている事でしょう。不公平感は否めません。」
「そもそも人の命を預かる医者ってのは重い責任を負って当たり前です」
「5分診療で必要も無い薬を出してガッポガッポな医者が増えてるって噂がしきりです。伝説かもしれませんが、結構そう思い込んでいる国民は多いです。
診療報酬カットとなっても一般国民にもすんなり行くと思います。自分の懐には入らない金持ち医者の収入をカットとするかわりに消費税が上がらない、国家の歳出は確実に減るという論理で来られると 納税者は小躍りこそすれ、文句は一切言わないでしょう。」
「保健組合にもうちょっと権限を与えてもよかったはずです。医療費Gメンみたいなやつです。公金の使い道に厳重に見張るのも社会の必要なコストと理解しています。」
「医療現場への同情論もありましょうが オイラには道義的問題だけではなく法律的に不正をしている、この事実をぼかして道義的責任だけにしているしか映りません。となるともっと別な違法性のある内容 同じことをしている仲間を隠していませんか。と こうくるわけです。」
「ラクしてデカイ家やいい車買って豪奢な生活してる医者は、はるかに多いと思います」
「法の網の目をくぐる人間が出てきたら取り締まる人間を増やすしかないのでは?やはり社会のコストです。それこそ健康保険加入者が保険税納税意欲を失いますよ。まともに税金を払うのが馬鹿らしいという人間が増えただけで社会全体の損失です。」
まあこういったところでしょうか。それが正しいとお考えならどうぞ正しい主張をされていかれれば良いと思います。
現実に、過去医療費問題が議論になったときに厚生労働省方面から「医療費の不正請求が発覚しただけでこんだけあってどうこう」と言った話がマスコミに出て、世論の流れに大きな影響を与えように記憶しております。今回の事例は実にそれに共通する部分が多いと思うのですが、そういう事例を批判してた人達が、直接自分らに累が及ばない、または日頃気に入らないところ相手であればホイホイ小躍りして乗ってしまうというのであれば、いやはや、
なんともチョロイ話です。
luckdragon2009
一言。
ごめん、本当はこんなこと言いたくないし、生活保護を受けている人は、実は私はあんまり好きな層ではない。
でもね。いくら好ましからざる人だとしても、一言だけ書いておきたいのだが、なんで、生活保護に関する議論に、ネットで反論がないか、一言言っておきたい。
生活保護や、生活困窮している層って、要はお金がないわけでしょ。
要はPCや携帯がないわけ。まあ、ネットカフェにはいけるかも知れんけど、そんなことやってくる位なら働いていると思うよ。
もしくは、病気で寝てるよ。
要するに、そもそも、ネットという最低限必要なお金を持っている層、というバイアスがかかっている事もお忘れなく。
ネットでの情報は、そういうバイアスがかかっている意見です。
あと、医療機関ですが、そもそも、医療機関にこれるだけのお金か、生活保護か、健康保険加入というバイアスが入っていることもお忘れなく。
健康保険払えなければ、そもそも、医療機関に来れませんから。
あと、一言だけ。
障害者や、てんかん故の解雇事例でもありますが、社会は障害者、闘病者、高齢者に非常に厳しいです。
働かない、とか言いますが、正確にはほとんどは「働きたいけど雇ってくれない」もしくは「食っていけるだけの賃金だしてくれない」、こっちが本当の話のはずですよ。
社会の底辺層にとっては。
ちなみに、私も本当の底辺層は知りません。
...湯浅さんあたりは、知っていそうですが。
私だって、ホームレスとか嫌悪感抱くこともあります。
でもさ、自分がああいう層にならないための、セーフティネットでしょ。
自分が十分な生活が出来る幸運を、もう少し意識して居たいと、私は思います。
匿名希・望
さて、プロの生保に関してはここで去年ネタにした、
d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111215
のコメントから余り論点に進化が無いんですが、
生活保護の捕捉率の話から今回のテーマに沿って考えると、厚生労働省の落とし所としては、生活保護のパイを財務省に押さえられてる以上本気で捕捉率を上げる訳にはいかないはずです。
それでなくてもここ2年の受給者増には震災被災者で失業→生保ルートが含まれるし、これからも増えます。
恐らく「不正受給対策を口実に窓口審査を厳格化して捕捉率も下げる。できたら調査能力の強化を口実に人員・ポスト増もできたら最高!」というのが本音ではないでしょうか?
財務省や政府の方も「そもそも働き口が無く底辺労働ばかり」という経済政策の失政の責任から目を逸らせます。
・元ライダーさま
>>大体、国庫への貢献度を言うたら、今の彼の納税額はここで文句言ってる大抵の人より高いはずですがね。
>それ言っちゃいけませんよ。早めに取り消すことをお勧めします。
なるほど、一私人の収入に税務署でも無いのに説明を要求するのと同じくらい不躾でした。
「彼を吊し上げで転落させた時に失われる税収の方が、母親一人の保護費より多いだろう」と言い換えます。
・山田さま
ウマイ!我が意を得たりな感じです。
luckdragon2009
で、こういう落ち、らしい...。
> http://synodos.livedoor.biz/archives/1933029.html
luckdragon2009
本来のセーフティーネットの意味を今一度考えてみてください。
やれる事は、どこかにあるはずですが、
それは芸人を吊し上げ、プライバシーを暴露し、不正受給を追求する事ではない、と思います。
京都の小児科医
>それは芸人を吊し上げ、プライバシーを暴露し、不正受給を追求する事ではない、と思います。
プロ生保がおられるのなら、プロの芸人もおられると理解しています。
プロならネタにしていなおることもあると思います。(私の理解では)法律違反を
おかしたわけでないので・・・
また、厚生労働省や、財務省の○○ポスターに出ることもあるとるのでは
これで、芸人としての寿命がのびたのでは
うらぶれ内科
医療費の不正受給の問題は、健康保険をやめれば解決する問題です。
そして結構保険なんぞくそくらえと思っている医師も少なからずいる。
生活保護の不正受給の問題は生活保護を廃止すれば解決する問題です。
そして大多数の国民は廃止しても影響はない。
両者にアナロジーを見出すのはちょっと違うんじゃないでしょうか。
りゅう
>生活保護や、生活困窮している層って、要はお金がないわけでしょ。
要はPCや携帯がないわけ。まあ、ネットカフェにはいけるかも知れんけど、そんなことやってくる位なら働いていると思うよ。
もしくは、病気で寝てるよ。
このような状態の人達への生活保護適用には誰も文句は言っていないのでは?
実際に、携帯を持っていない生活保護受給者なんて高齢者を除けば、かなり少ないです(経験上)。
10年ドロッポ
山田様、
基本的にはご高説ご尤もではあるんですが、査定が過剰に厳くて不正請求どころか必要な医療までいちゃもんとしか言いようがない理由で削られているケースが多い、そもそも摘発された不正請求額より査定費用の方が嵩んでるらしいとのもっぱらの噂の(ソースは発見出来ませんでしたが)、ついでに言うと母集団の困窮率が低く失う物が多く、従って動機に乏しい医家の診療報酬と、一旦認定されると査定がなきに等しく、ほぼ野放しなな上アタリマエですが困窮率がほぼ100%な上失うものもなく、動機バリバリな生保を同列に扱うのは如何なものかと…。
まあ柔整ならまっくもっておっしゃる通りおや誰か来
luckdragon2009様、
>ごめん、本当はこんなこと言いたくないし、生活保護を受けている人は、実は私はあんまり好きな層ではない。
でもね。いくら好ましからざる人だとしても、一言だけ書いておきたいのだが、なんで、生活保護に関する議論に、ネットで反論がないか、一言言っておきたい。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」ですねカッケーw
>やれる事は、どこかにあるはずですが、
それは芸人を吊し上げ、プライバシーを暴露し、不正受給を追求する事ではない、と思います。
…代替案なき提言に耳を傾ける必要はないってばっちゃが言ってたんですが…。
匿名希・望様、
>「彼を吊し上げで転落させた時に失われる税収の方が、母親一人の保護費より多いだろう」と言い換えます。
空隙となった彼のニッチを占めた他の芸人が払ってくれますよ心配しなくてもww
うらぶれ内科
>基本的にはご高説ご尤もではあるんですが
だけれど、健康保険というのは医者に恵みを施す制度でもなんでもないわけで、その点意図的とも思える誤解があります。
だから、健康保険制度なんてやめりゃいいんですよ。不正受給といわれることもなくなります。
sasimininja
>生活保護や、生活困窮している層って、要はお金がないわけでしょ。要はPCや携帯がないわけ。
いやいや、最近の生保さんはみんな携帯電話お持ちですよ。怪盗ロワイヤルやってる人すら見かけます。ただ、彼らに情報発信する能力があるかというと微妙なように思いますけどね。
sasimininja
>働かない、とか言いますが、正確にはほとんどは「働きたいけど雇ってくれない」もしくは「食っていけるだけの賃金だしてくれない」、こっちが本当の話のはずですよ。
それがですね、現在の生活保護システムにおいては「働いたら損なんじゃね?」という方向にインセンティブが働いて、受給者の勤労意欲を奪ってしまうのですよ。
まあ、現在生活保護受給している健常者が全員勤労意欲を持ったとしても、必要とされているjobの総量は変わらないわけだし、結局失業に陥る人の数は変わらないようにも思います。むしろ、プロ生保化するような輩が犯罪に走らないように、ある程度の衣食住を保証しておくのは有用でしょう。でも、結構な割合でとっぱらいの副業(?)で小遣い稼ぎしてるのよね、あの人たち。
ただ、現在の生活保護システムは、最初から悪意を持って生活保護目当てに来日する外国人に対して非常に脆弱であることは考慮に入れておくべきでしょう。実際にそういう事例もありました。
sasimininja
元法学部生 2012/05/29 01:47 さま
>医療現場でのサンプルは、日本人全体と比較すると病人が多いぐらいですからw 明らかに母集団の分布に従ってません。
「生活保護かつ医療機関に通う病人」というサンプルは、母集団と比較してむしろ逆方向に偏ってるとおもうんですが?
大学腫瘍内科
ほとんどの医師は、現場に出るとすぐに生保の患者さんに悩まされる経験をするので、かなり厳しい意見になるんじゃないかと思います。現場に出てから大体半年くらい経験すれば「生保ってさ・・」みたいなあるあるネタの話になってるんじゃないでしょうか。福祉の人以外では、医師くらいなんじゃないですかね、日頃から生活保護受給者に接する仕事って。
実際に高齢者で不正受給じゃない生保だったとしても、夜中の3時に「睡眠薬をくれ」とか「頭がクラっとした」とかの訴えで起こされる経験をしてない医師はほとんどいないんじゃないでしょうかね。あと糖尿病のコントロールをまるでする気がない患者とか、アルコール性肝硬変とか見てると「まあ、そりゃ働けないんだろうけど・・」という気分になりますし。
だからどうしてもバイアスのかかった見方はしちゃうんじゃないかと。
だからって、国会議員がわざわざ個人名をあげつらうのもどうかと思うし、セーフティーネットの要項をあまりギチギチにするのも良くないと思うので、今回の問題は複雑な気分がします。
nomnom
10年ドロッポ様
ソースはここですね。審査支払機関の在り方に関する検討会
支払基金の事務費は868億円に対し、査定額は232億円。なんだか査定しない方が安上がりではないか?
http://www.m3.com/iryoIshin/article/118747/index.html?portalId=mailmag
2012-05-26 m3ブログランキング
ブログの内容は自由です。何を話題に取り上げようが、長かろうか、短かろうが書き手の自由です。最近は怪しい系のビジネスブログのTBが増えましたが、ビジネスに利用する事自体はブログの範疇です。ただ無制限の自由であるかと言えばそうではありません。大枠は公序良俗に反しないことです。どこかのブログ(もちろんSNSやツイッター、掲示板)で犯罪に該当する事を書いて警察沙汰になる話は定期的に出現します。
それとブログも著作物になります。それも全世界に公表している著作物です。当然の様に著作権も生じますが、著作権法にも問われるです。著作権法は親告罪に近いので、冒しただけですぐに違反を問われる事はありませんが、書き手としては常に念頭に置いておくべきかと存じます。少なくとも私はそう考えてブログを書いているのですが、世の中には、
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出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想
このスタイルのブログはゴマンとあります。最終的には書いたブロガーの責任になりますから、云々するのは余計なお世話になりますが、ま、注意喚起ぐらいはしておいても悪くないと思いますから「抗弁できない著作権法違法」であるとだけさせて頂きます。ここはあえて注釈を加えておきますが、
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リンク + 一行感想
これなら著作権法をクリアできるんじゃないかと考えています。リンクについても著作権法の議論がありますが、このスタイルであれば現在の解釈では、余程の悪用でなければ問題なかったはずです。これも保証の限りではありませんので自己責任で宜しくお願いします。
さて、そういうスタイルのブログはさほどの人気を集めるのは難しいのがブログの世界です。ブログのエントリーも一種のコンテンツですから、内容がお粗末なものは見向きもされないです。ある種の読み物の面白さがないと読んでくれないです。世の中よく出来ているもので、違反ブログでは人気が集まらずスルーしてくれるです。
ただ「出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想」でも異様な人気を集めているらしいブログの存在が指摘されています。Back To The Street ふろむ診療所様の独占、m3ブログに掲載されている画像を見ていただくとわかります。ちょっと読み取り難いですが、
このブログがランキングを独占する勢いであるのが証拠として残されています。ブログの内容は、
-
出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想
m3は御存知の通り、原則と言うか建前として医師でなければ加入できず審査まであります。私も入る時にかなりの審査期間がありました。当然ですがm3ブログも医師が書いているはずです。当該ブログのプロフィールにも、
ニックネーム shushu
専門科目 眼科
性別 男性
年代 60代
こうは書かれています。もっともm3であってもニセ医者がしばしば紛れ込むので、真贋は読み手のリテラシーになりますが、とりあえず本物らしい印象だけは受けます。真贋を論じても答えは出ないので、今日は医師として扱いますし、言い方を変えれば医師と名乗って書いている限りは、医師としての矜持を問います。
問題点は2つです。
小見出しにしたセリフはあんまり使いたくないのですが、今日はあえて使います。医師の書き物といえば論文があります。これを書く時に無断引用どころか、無断転載を行うのがどれほどのマイナス評価(つうか論外)になるかは常識です。ブログと論文は違うという主張もあるかもしれませんが、公開されるコンテンツとしての引用・転載ルールは基本的に同じです。
何が言いたいかと言えば、著作権法について無知ではなく、引用の手法も知っている人間が平然とこれを無視している点です。知らなかったで済むとは言い難いです。もっとも、医師であってもこの程度の内容のブログは他にはないとは残念ながら言えませんので、この点は医師ともあろうものが「あんまり感心しない」程度にさせて頂きます。
ブログの内容はお粗末であるのはブログの多様性(あくまでも自己責任)として看過するとしても、珍妙極まるのは、この程度の内容のブログがランキングの上位を独占していると言う事です。ブログ系のランキングは順位と質が必ずしも一致しないのは知っていますが、あまりにも極端であろうです。またコメント数とランキングも必ずしも一致しないとは言え、私がザッと見る限りスパム・コメント、さらにはスパムTBしか見られません。
m3のランキング・システムはよく存じませんが、どうなっているのだろうです。ざっと見る限り「推薦」ボタンがあるので、一定期間の推薦数でランキングが行われているんじゃないかぐらいは見て取れます。そうなると、
- 本当に推薦したいと思った読者が推薦ボタンを押した
- なにか人為的な操作で一時的に推薦数を増やした
これも真相は不明です。ただ短期に推薦数が集まったらしい傍証として、Back To The Street ふろむ診療所様のエントリーに、
・・・と言うことで、本日午前中の「珍事」です。この記事をアップしたので既に快挙も消えたのですが、いつかこの日が来ると懸念していましたが、
前々からランキングに顔を出していたが、瞬間最大風速的にランキング寡占状態が出現したらしいです。ふ〜ん、てなところですが、そうなると考えられるのはランキング評価の基になる推薦数が非常に少ない可能性が出てきます。簡単なお話ですが、ランキング集計を行う単位時間内の総推薦数が100程度であれば、ものの10人(10ヶ所)ぐらいから推薦を送ればランクインするのは難しくないです。
ブログ・ランキングと言うシステムはブロガーのモチベーションを掻き立てる存在として否定しませんが、内実が薄っぺらだとランキングの価値自体が低下します。読み手はランキングされるぐらいだろうから、幾多の激戦を勝ち抜いた人気エントリーであろうと無意識に思うのですが、実は学級会程度の規模の投票数でランキングが決まっているんじゃないかです。
別に違法でもなんでもないのですが、これはブログ側が悪いと言うより、ランキング運用システムの問題になるかと考えます。言ったら悪いですが場末ランキングみたいにも見えてしまいます。
ここで別の可能性は残るには残ります。十分な推薦数なりの母数があり、真にこのブログが支持されている可能性です。理由も無い事も無く、どうも転載しているのはm3記事が中心のようで、m3記事には会員専用コンテンツとして会員以外は読めない記事があったはずだからです。それを読める形で提示している点に人気が集まっているです。一種のリーク・ニュースみたいなものです。
どっちなんでしょうねぇ? 私としてはm3ブログランキングがどうであろうと、あんまり興味が無いのだけは確かですが・・・。
Bugsy
「医療審査の独り言」を拝見しました。大変驚きました。
まずもってコメントが全然寄せられてないんですね。ブログの人気ってコメントの多さと比例するものだと思ってましたから。ブログの在り様は色々あったほうが読者としては面白いです。アカガマさまのようにユーモアでくるんだり ssd様のようにシニカルにピシッと物申し、読者もそのスタイルを分かっていてそれに合わせてコメントを寄せてます。
読者の立場からすると「医療審査の独り言」って退屈です。引用元が記載されてないという部分とは別に どっかで聞いたことのあるニュースばかりだからです。従来の医師の立場とは別の解釈や切り口を見せてくれたら 読者だって得たりやおうとばかりに意見が述べられるからです。そうしたら別の読者が自分の意見をコメントとして述べられます。
実に退屈でした。論文も最近は引用文献のcopy&pasteはすぐに見抜けます。Googleに査読者がそのセンテンスを放り込めばズラズラ出てきますから。そして自分が咀嚼した内容ではなく他人の解釈の流用だとわかるや 科学的価値がないとされ一発でrejectです。残念ながら日本人の投稿にそういった傾向が目立ちます。
医療関係のニュースのダイジェスト版にしか見えませんね。某巨大掲示板のニュース速報の片隅にでもひっそり置いておけば盛り上がるのかもしれません。
moto-tclinic
えー、わたしはm3ブログで「脱ステロイド関連の文献を読む」というのを書いておりましてですね(^^;。
現在22位です。月間閲覧人数38,841人ですから、1日平均1000人超くらいです。
単純に、ランキング右横の「閲覧数」で決まるみたいですよ。
moto-tclinic
謎なのは、下の「月間推薦記事ランキング」のほうです。
わたしのブログには、推薦ボタンが付いてないし、管理画面のどこをいじっても、推薦ボタン表示させる方法がわからないんですよ(^^;。
だれか知ってる人いたら教えてください。
moto-tclinic
わたしの場合は、非医師の閲覧が圧倒的に多いわけです。
それで、なんで「医療審査の独り言」が閲覧多いかですが・・。
レセプト審査は、保険診療の先生皆気になるだろうから、「医療審査」ってワードが気になって、ついついクリックして内容確認したくなっちゃうとか。
あるいは、ふだんの更新記事はたいしたことなくても、過去記事のいくつかが、検索→アクセスが集中するとか。
m3が意図的にランキング上げてメリットあるようなブログでも無さそうだし、まあ、なんかアクセス多くなる理由が、どっかにあるんでしょうかねえ(^^;。
kurojun2
moto-tclinic先生
推薦ボタンの件、気になったので、先生のブログを確認しましたところ、推薦ボタンは表示されていました。
推測になりますが、多分、ログインした状態で、自分のブログを見ると、推薦ボタンが表示されないようになってるのではないかと思います。
ついでだったので、最新の記事の推薦ボタンを押しておきましたヽ(´ー`)ノ
moto-tclinic
ああ、そういうことだったんですか、なるほど、いや気が付かなかった自分が恥ずかしい・・。ボタンありがとうございました。
physician
他のブログまでみてないので、違うかもしれませんが、新着コメントはspam系ばかりで、そういうのに補足されてコメント数あるいはロボットのクロール数が多くてランキングがあがってるとか?トラックバックもそういうspam系ばかりですね。
なので、作為的にしているわけではなさそう、という印象です。
Yosyan
physician様
>作為的にしているわけではなさそう、という印象です。
そうなんでよね。m3ブログのスパム対策は存じませんが、自分のブログの保守に熱心ならスパム排除は定期的にやりそうなものです。うちも入ってきますし、とくにスパムコメント対策に難儀した挙句「なぞなぞ認証」まで導入しています。
エントリーを書いた後にふと思ったのですが、今のブログはああいうスタイルが実は受けが良いんじゃないかみたいな疑念です。これは読者の好みなのですが、あれが主流のスタイルならブログと言うか、ネット言論は終末期みたいに感じてしまいした。
moto-tclinic
てか、言っちゃなんですが、ブログ自体がスパムみたいなブログですよね?
クリックしてせっかく訪れたのに、なーんだ、クリック返せみたいな。
・・と、毎度スパムみたいなコメントしてる私が書いてみる(^^;。
Yosyan
>単純に、ランキング右横の「閲覧数」で決まるみたいですよ。
そっか、そっか。推薦数だけで評価されると思うから良くないんですよね。言ったら悪いですが、あの内容ではそうは推薦が得られるとは思えません。これがPV数なら話はわかります。ブログ名に魅かれて覗いてみるです。なんつうても「医療審査」なんて書いてあると、とくに開業医はビビンと来ます。なにか有益な情報があると直感的に思います。
ただそれで見たとしても、二度目はあんまり期待できないと思うのですが、案外続くものですねぇ。成功の秘訣はブログ名にありです。うちも変えようかな?そうですね「レセプト査定の虎の穴」ぐらいならランキング上位に行けそうです。
Bugsy
ブログを主宰する人の立場からだと如何なのでしょうか。
毎日せっせと文章を掲載して スパムしか反応がなかったら気持ちがくさくさしませんかね。
自分が世間に向けて自分なりに情報を発信して反応が全くなければ落ち込みますね。息が切れて中断します。
オイラだったら釣ってやろうとして わざと反発くらうような内容にしちゃいます。
「医者は全員僻地に行きやがれ」「医療崩壊は全部医者が悪いんじゃ」それでも次から次へとは出てきません。その点新潟のクリーニング屋さんは凄かった。医療系に殴り込みをかけて自分のブログにまんまと誘導しました。それでいてコメントの返事も一切くれませんでした(笑)。あれはあれで分かりやすかったです。
虎の穴で思い出すのは えーと論文のまとめ方で執筆されてブログを連載されていた医師がいました。
今は探しても出てきません。お体でも壊されたのでしょうか。そこでは論文をまとめるのに悩んでいた読者が集まって意見を交わして楽しかったです。自分も随分教えていただきました。目的がはっきりして 著書も手元に持っていますがブログご主人の名前も勤務先もはっきりしていて安心できました。
2012-05-25 定期予防接種を巡る即興劇
実質のところ増えると言うか変更されるのはIPVだけで、後のHPV、Hib、PCV7については中途半端な基金運用から定期接種に格上げですから、実質としてあんまり変わりありません。もちろんそれでも、ここまで来るまでの道程を考えると偉大な成果であるとまず評価しておきます。関係者の長年の努力の賜物として良いかと思います。
この予防接種の行方を握っているのは国であり、財務省であり、厚労省なんですが、その動きが端的に見えるのが厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会になります。建前はここでの提言なり答申が大きく左右するはずなのですが、それはそれ、この手の会議は外に見せるためのパフォーマンスのためにありますから、プロットだけ決められている即興劇みたいなものです。
その観劇の感想を5/24付ロハス・メディカルが取材しています。真面目な会議と信じるからため息がでますから、即興劇と思って感想を読んでみます。
開始後まもなく、「予防接種制度の見直しについて」と題された第二次提言の内容の確認が行われたが、「予防接種法の対象となる疾病・ワクチンの追加」に関する2項目目の文言について物言いがついた。指摘したのは、このたび保坂氏に替わって新たに委員となった小森貴氏(同じく日本医師会常任理事)で、具体的には、「ただし、新たなワクチンを予防接種法の対象とし、定期接種として実施するためには、円滑な導入と安全かつ安定的なワクチン供給・実施体制の確保や、継続的な接種に必要な財源の確保が前提となる」という文章のうち、「前提となる」という文言は「必要である」程度の意味に置き換えるべきとの主張で、これについて多くの議員がそれぞれ是非を述べるという、予想外の議論に発展した。
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「予防接種制度の見直しについて」と題された第二次提言
まだ議論中ですから正式には発表されていませんが、ほぼ決まりの叩き台はわかります。これは第21回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の資料2−1 予防接種制度の見直しについて(第二次提言)(たたき台案)(PDF) としてあり、該当部分を引用しておくと、
ただし、新たなワクチンを予防接種法の対象とし、定期接種として実施するためには、円滑な導入と安全かつ安定的なワクチン供給・実施体制の確保や、継続的な接種に必要な財源の確保が前提となる。
「前提」か「必要」かで非常な活発な議論が繰り広げられたとなっています。う〜ん、お役所用語ではどう違うのかを御存知の方はコメント下さい。それでも会議室的には重要な点であるようで、該当部分の前段にはこうあります。
平成23年3月11日のワクチン評価に関する小委員会報告書では、医学的・科学的観点からは、7ワクチン(子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、成人用肺炎球菌)について、広く接種を促進していくことが望ましいとされている。
ちょっと脇道にそれますが「7ワクチン」として列挙されているものの順番にもお役所的意義がきっとあるはずです。なんつうても順番ですから、7つの中でもさらに優先順位が設定されているです。少なくとも並列配置でないのは定期接種化されているのが前半の3種である事からもわかります。ただもし次に定期接種化されるのなら水痘、ムンプスと成人用肺炎球菌ワクチンなんて報道もありましたから、まあそんなところです。
それはともかく2つの文章をあわせて読むと原案では、
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望ましい、されど必要な財源の確保が前提となる。
財源がなければ実施できないのは行政の鉄則ではありますが、「前提」と「必要」ではきっとかなり意味が違うんだろうと思っています。ただ財源問題に触れた点についてロハス記者は冷ややかな視線を向けており、
法改正によって定期接種化されるワクチンの数の話。7種類になったかと思っていたら、やっぱり財源が確保できないから3種類で、ということになって。財源の話は完全に政治マターなわけですが、そこまでひっくるめて予防接種部会による第二次提言として示すことになっているのです。
本来の手順としては7種類のワクチンが必要と医学的・科学的に判断されるのなら、予防接種部会としてはこれを提言とし、どれだけの予防接種を実際に定期接種化するかは財源問題も含めて「政治マター」のはずであると言う事です。財源を決めれるのは政治の職掌であり、たかが専門家部会がそこまで踏み込むのは越権行為の見解です。
ところで予算的にどれほど必要かですが、5/24付薬事日報より、
3ワクチンを定期接種化すると、約1200億円の費用がかかる見込み
ワクチン単価はモノによって異なるのですが、小児科医として優先順位の高い水痘、ムンプス、HBVを公費化してもOPV、Hib、PCV7を上回ると思いません。あくまでも粗い概算ですが2000億円もあれば可能なような気がします。もちろん水痘、ムンプスは2回接種としてです。800億円は巨額ですが、たとえば子ども手当は当初2.7兆円、もし満額になっていれば5.4兆円です。
国家予算規模からすれば、その程度のものの財源を越権行為の批判を覚悟してまで、提言の中にわざわざ「ついで」に入れるあたりに即興劇の面白味があります。ま、これで専門家も「そう言ったから」で後の仕事は大変やりやすくなるのだけは理解できます。
第1幕だけも十分なのですが、劇の面白味として続けます。
議論の中盤で突然、廣田良夫委員(大阪市立大大学院教授)が、「以前、当時の長妻厚労大臣がこの部会に来て、『3ワクチン以外のワクチンもしっかりやる』と言っておられた。それについて過去の議事録を調べて確認したのだが、削除されたのか見つからなかった。厚労省の事務方はじめ職員も代わって梯子を外されたとなると困るだろうから、今回は改めて私の発言として、念のため、長妻大臣が過去にそういう発言をこの場でされたという事実があった旨、議事録に残しておいてほしい」と言い出した。3ワクチンとは、法改正による最優先の定期接種化が今回の部会(第二次提言)でも確認された子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3つ。ちなみに、今回の第二次提言に至るまでに予防接種部会と民主党の予防接種小委員会とのやりとりが繰り返されており、法改正により何種類のワクチンを定期接種化するかについても行ったり来たりがあったらしい(しかも厳密には予防接種部会の委員はさしおいて、実質的に小委員会と厚労省の事務方の間での朝令暮改、ということのようですが)という背景がある。
予防接種部会も幾多の発言が積み重ねられているのですが、
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当時の長妻厚労大臣がこの部会に来て、『3ワクチン以外のワクチンもしっかりやる』と言っておられた。それについて過去の議事録を調べて確認したのだが、削除されたのか見つからなかった。
へぇ、そんな事があるんだと感心しました。議事録は作成される時に不適切発言や不規則発言、表現上の「てにをは」を修正されます。これはある程度必要な措置だとは思います。ただ大臣発言はかなり重いものです。そうなれば大臣発言を聞いたものがいたと言う事は、
- 当初から不適切発言として厚労大臣の発言は議事録に掲載されなかった
- ある時期まで掲載されていたが、後に不適切とされて削除された
さてどちらんなんでしょう。もし2.ならちょっと問題かと思いますし、1.も「う〜ん」てなところです。ロハス記事を読む限り不適切発言とは感じがたいものですが真相は不明です。それと予防接種部会はさらなる劇中劇つうかプロット作成部もあるようで、
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予防接種部会と民主党の予防接種小委員会とのやりとりが繰り返されており
これも真相については知る由もありませんが、権限的には十分ありえるお話です。この2つの委員会のどちらが決定権が強いかと言えば民主党の小委員会です。与党の賛成がなければ法案改正など夢の夢ですから、与党小委員会の議論の流れは予防接種部会にも大きな影響が出るわけです。ロハス記者はさらに冷ややかで、予防接種部会と与党小委員会がやり取りしているのではなく、本当にやり取りしているのは、
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厳密には予防接種部会の委員はさしおいて、実質的に小委員会と厚労省の事務方の間での朝令暮改、ということのようですが
つまり財源の決定権を握る与党小委員会と、実務上の遂行者である厚労官僚が相談し、その結果で出来たプロットを予防接種部会で即興劇として演じられているわけです。驚くようなお話ではありませんが、ロハス記者はなかなか良く見られております。
部会開始から1時間が経とうという頃、宮崎千明委員(福岡市立西部療育センター長、日本小児科学会予防接種・ 感染対策委員会メンバー)から、今回の部会に同席していた藤田一枝厚労政務官に対し、「現在のワクチンギャップをどれ位のペースで埋めていくのか、政権としての優先順位などもあるだろうが、党の覚悟をもう一度聴かせてほしい・・・」と言いかけたところ、早々に加藤達夫部会長(国立成育医療研究センター前総長)に、「政務官からは後ほどご発言があるかと思います。この場では質問は必ず部会長である私を通してください。直接はやめてください」と遮られる。では別の議論がまだしばらく続いてそれから藤田政務官の発言があるのかと思いきや、その直後にもう「それではご多忙のところおいでいただいた政務官のご挨拶を」と加藤部会長が促し、政務官の発言となった(わざわざ遮っておいて! ちなみにこの時以外にも、加藤部会長が事なかれ主義に基づいて議論を適当に引き取る場面がしばしば見られ、「なんとしてもシナリオどおりに会を進行させるのだ」という執念なのか、使命感なのか、とにかくブレずに突き進んでいる姿がとても印象的です)
第2幕を踏まえて読んで頂くとわかりやすくなるのですが、与党小委員会と厚労官僚の間で作られたプロットは議長にしっかり渡されているわけです。議長はいかにプロットにそった即興劇を委員に演じさせるかがお仕事です。委員の中にはプロットを渡されている方がおられる可能性も否定しませんが、それより議長が指し示すプロットの流れを敏感に読み取って演じられる方と、そうでない方がおられるぐらいの理解の方が良いかもしれません。
そういう即興劇の演出上、
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藤田一枝厚労政務官に対し、「現在のワクチンギャップをどれ位のペースで埋めていくのか、政権としての優先順位などもあるだろうが、党の覚悟をもう一度聴かせてほしい・・・」
こういう演技はプロット展開において好ましくないです。そうなれば取られる処置は、
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「政務官からは後ほどご発言があるかと思います。この場では質問は必ず部会長である私を通してください。直接はやめてください」と遮られる
政務官の出番はここではないとの「空気を読め」とのアクションです。議長は「この場では質問は必ず部会長である私を通してください」とはしていますが、たぶん通す気はサラサラないと判断して良さそうです。つうのは改めて議長から出番の掛け声が出た後の政務官の演技は、
その肝心の藤田政務官の発言はというと、「2年半、22回にわたる積極的、熱心な議論をいただいた。皆様のご意見は、厚労省としてもしっかり受け止めていく覚悟。ワクチンギャップ改善のために新たなワクチンを定期接種化する法改正は平成13年、高齢者のインフルエンザ接種に関する規定以来、久方ぶりとなるが、鋭意努力していく。財源確保、負担については、市町村としっかり調整したい。法案提出はできるだけ迅速に行いたい」と、事務方の用意した“挨拶”をしっかり読み上げたのみ。ワクチンギャップ改善の問題に至っては、WHOが推奨する8種類のうち結局3種類しか定期接種化されない方針となった法改正を、さらに「鋭意努力する」と言っているわけで・・・。驚くばかりの頓珍漢ぶり。最後に「本日はありがとうございました」と締めくくるや否や、事務方が「政務官は公務の都合でここで退席されます」と宣言し、その通りあれよあれよと言う間に政務官は省議室を後にした。よくある光景とはいえ、そのあっさりぶりには宮崎委員ならずともアレレと感じずにいられない、見事な肩すかしっぷりだった。
ポイントは、
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最後に「本日はありがとうございました」と締めくくるや否や、事務方が「政務官は公務の都合でここで退席されます」と宣言し、その通りあれよあれよと言う間に政務官は省議室を後にした。
政務官の出番は決定宣告だけであり、他はなにもするなと言うところでしょうか。もちろん議長は無事政務官様の出番を確保し、余計な演技を付け加えさせなかったので「やった♪」と微笑まれた事と存じます。
WHO推奨ワクチンとは具体的に何かですが、健康百科より、
WHOが現在、全世界で定期接種を推奨しているワクチンはBCG、B型肝炎、ポリオ、DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風混合)、ヒブ、肺炎球菌(結合型)、ロタウイルス、麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、ヒトパピローマウイルス(HPV)の10種類。
日本で定期接種が行われているのはこのうち、BCG、ポリオ、DPT、麻疹、風疹の5種類のみ。B型肝炎とロタウイルスを除く残りの3ワクチンについては現在、厚労省予防接種部会などで定期接種化に向けた議論が進行中だ。また、日本小児科学会は、B型肝炎のほか、ムンプス(流行性耳下腺炎)、水痘(水ぼうそう)ワクチンの定期接種化を要望している。
2010年、WHOが発表した世界の予防接種率の進捗状況によると、乳幼児期に3回のB型肝炎ワクチン定期接種を実施している国は1989年当時、WHOに加盟する193カ国中23カ国にすぎなかったが、2010年には179カ国まで増加している。日本はこの中に含まれていない。
ちょっと表にしておくと、
| WHO推奨ワクチン | 現行 | 改正後 |
| BCG | ○ | ○ |
| HBV | × | × |
| ポリオ | ○ | ○ |
| DPT | ○ | ○ |
| Hib | △ | ○ |
| PCV | △ | ○ |
| Rota | × | × |
| 麻疹 | ○ | ○ |
| 風疹 | ○ | ○ |
| HPV | △ | ○ |
| その他 | 現行 | 改正後 |
| 日本脳炎 | ○ | ○ |
| 水痘 | × | × |
| ムンプス | × | × |
「その他」はインフルエンザや、シナジス、A型肝炎などもあるのですが、とりあえず3つだけ上げておきました。
定期接種がなにはともあれ増えたのは歓迎します。どうせなら、この際、表にあげた程度のワクチンも一挙に拡大していれば、残り1年少々の民主党政権にとって、厚労行政における数少ない功績になるのにと思うと少々惜しまれるところです。そんなアクシデントは起こらないかなぁ、その点だけは妙に期待できる政党なんですけど・・・。
京都の小児科医
定期予防接種を巡る即興劇は
分類を悲劇か喜劇かとなると私は喜劇とおもいました。
ある程度キャラはわかっているので
役者(委員)の解説書とあらすじが事前にわかっているとさらに興味深い話題になると思います。
観客は多数おられると思いますし・・・
あと本即興劇は日本語で行われるので、英語でも翻訳していただくと世界的にも
ウケルのでは
元法学部生
「○○と××や、継続的な予算の確保が前提となる」と書いてある場合、役所としては予算要求には並べるけど、査定に対して特にがんばる予定はないからね(はぁと)というニュアンスですが、「〜必要である」と書かれてしまうと他の継続事業を削ってでも査定にねじ込むという決意になる感じでしょうかね。
ちなみに「継続的な予算の確保」という表現は本予算で確保しなきゃダメという表現で、ただ「予算の確保」だと緊急経済対策などといって編成される第n次補正予算とかにねじ込めればOkって表現です。
Seisan
HPVワクチンは完全に政治マターです。
もちろんしないよりする方がいいんですが、優先順位はムンプス、水痘、HBのほうが上のはずなんです。
しかも、コストを考えると、HPVを省略すれば、ムンプス・水痘・HB全部が定期接種で可能になります。
ただ、HPV/Hib/PCV7の予算は、定期予算かどうかだけが問題で、既に国および自治体の予算編成に入っているものなので、新規の予算確保をする必要がないので、定期化が簡単である、というメリットがあります。
政治マターとしても、これ以上の財源確保の必要がないので、やりやすい、というだけの問題で、国民に対するメリットをかんがえて「頑張って確保しました!」とはとても言えるレベルではないと評価します。
各委員の先生方が頑張って検討してきたけど、結局最初から決まっていたものだけが定期化になったということで、今回の決定は政治的には全く評価しておりません。
HB、水痘はまだしも(もちろんできるに越したことはないですが)、せめてムンプスは定期化してほしかったものです。
Seisan
ワクチンネタで追記
現在個人輸入の不活化ポリオワクチン(サノフィパスツール社ImovaxPolio)は大体2000円前後(+輸送費)なんですが、国内流通品(サノフィアベンティス社が販売)は5000円くらいになるそうです。
がっつり差額で儲けてるよなぁ(www
京都の小児科医
仮にどの役まわりをしてみたいかを考えると
やっはり、議長役と事務方役のほうが味があってやってみたいです。
私なら、(事実はよく知らないのであくまで推測ですが)
本当は気が小さいのに対外的には強面の議長とか
本当は裏ですべて仕切っている(部会シナリオを書いている)があまりうまくいってなくて実は心痛で胃をこわしている事務方役とか
すこし、役廻りに書き込んで演じてみたいように思いました。
小児科医としてはワクチンの話は皆様、真面目でおもしろいです。
Yosyan
京都の小児科医様
私はやりたくないですが、シナリオ作成と言うか舞台進行役の事務方は、胃が痛くなると言うより議長役を「下手くそ」と毒づいているだけのような気がします。「あんな奴にはもうやらさん」みたいな感じです。
ただ修正ツールは沢山持っています。どんなに異論反論が渦巻こうが、「皆様の議論をまとました」で出してくるアレです。それでもが起こったら、必殺の議長一任(事実上は事務方一任)を持ち出してきます。まあそうならないように「やりたい」ぐらいのところと見ています。
塾の先生
おっさんネタで申し訳ありません。
つまり、お役所は「ああせい、厚生ロードショー」
なワケですな。
お後が宜しいようで・・・
luckdragon2009
> 国内流通品(サノフィアベンティス社が販売)は5000円くらいになるそうです。
...なんで、また、こんな値段に...。
微妙に嫌な汗を感じてしまいましたが、基本的には流通コストとしての上乗せなんですかね?
(純粋に、こういう内容の値付けの基本が分かってませんが...。)
Yosyan
luckdragon2009様
ワクチン価格だったら、新型ワクチンの時の流通経費を見れば参考になります。
デック
成人にも帯状疱疹として発症して蔓延している水痘と
100万人以上キャリアがいて輸血製剤での負い目があるHBVを定期接種しないのは残念です。。。。
政治家が帯状疱疹にでもかかれば身に染みるのかしら?
あれは、、、つらいですよー
にゃご
ちなみに、宮崎千明委員の福岡市立西部療育センターは、藤田一枝厚労政務官の地元(福岡三区)にあります。 宮崎先生は以前に藤田議員と話す機会があったのではないかな。
2012-05-24 続々原因は
どこの続きの話かと言うと、
この話の続編です。ちなみに事件が起こったのが2010.5.27、報道が為されたのが2010.12.21になりますから、2年前のお話です。当時はマスコミ報道を中心に情報をかき集めた上での推測でしたが、続編を書いたのは新たな資料を入手したためです。出所については明かせませんが、この事件に関連して助産師会が出産に関った助産師を除名処分にした文章です。なにぶんjpgなのでやや読み難いのですが、
偽造品ではなく本物のコピーと判断できると考えます。
前回までは産婦の年齢ぐらいしかわからなかったのですが、かなり詳細な情報が掲載されています。
39歳の初産婦で、近くの産科診療所で健診を受けていたが、助産所での出産を希望し、34週から助産院を受診した。助産院での健診は、34週、37週、38週の3回のみであった。36週の医師健診で「胎児が小さい2298g」と指摘され、自宅で安静にしていた。
ここで助産師会が指摘した問題点は、
- 39歳、初産婦を妊娠34週から扱っている
- 36週の医師健診で「胎児が小さめ2298g」といわれたが、医師と管理方針を話し合っていない
平たく言えば、ハイリスクにあたる高齢の初産婦の分娩を請け負った上で、医師によるIUGR(今はFGRと言うそうです)の指摘を無視しているぐらいで宜しいかと思います。助産師会の指摘は間違っていないと思うのですが、事実関係は何かを伏せているような違和感を覚えます。妊婦が助産所出産を望んだのは事実でしょうが、この事をそれまで診ていた産科医に果たして伝えていたのだろうかです。
34週から助産所に受診したとなっている一方で、36週にも産科医の検診を受けています。産科医と助産師の連携があれば高齢初産婦であるだけでなくIUGRの可能性のリスクも加わるので、当然ですが「どうする」の協議が必須のはずです。どうやら妊婦は助産師に産科検診による「胎児が小さめ2298g」を伝えた様ですが、これに顧慮せずに分娩に突き進んだのは事実です。
あくまでも憶測ですが産科医に断りなく助産所分娩に切り替え、助産師もこれを受けたんじゃないかの可能性も考えます。
助産師会の記録より、
2010年5月27日、39週0日(出産前日)午前3時より不規則な陣痛があり、午後6時50分に間欠10分発作30秒、子宮口開大1cmであった。自宅が助産院のすぐ近くであるため、自宅待機を指示した。
2010年5月28日、39週1日(出産当日)の朝、産婦より助産院に電話があったが来院しなかった。当該助産師が午前6時20分に産婦の自宅を訪問すると子宮腔全開大で、産婦は動けない状態であった。午前7時10分破水し、午前8時12分に自宅にて分娩となった。
この経過に対する助産師会の指摘です。
- 陣痛発来している産婦を自宅待機させ、来院できない状況になるまで約12時間観察していない
- 自宅到着時の胎児心拍聴取の記録はあるが、分娩にいたるまで約2時間の胎児心拍記録がない
12時間か・・・これの数え方は「午後6時50分に間欠10分発作30秒」からになります。その前の「午前3時より不規則な陣痛」からだと15時間以上27時間以上になりますが、おそらくですが産婦から助産師に連絡が入ったのが「午後6時50分に間欠10分発作30秒」ではないかと考えます。
さて前に考察した時にはアングラ情報として出前専門の助産師だとありましたが、助産師会のレポートを読む限り助産所を経営している気配を窺わせます。ここは一つのポイントで助産所を持っているか、出前専門かで助産師も少々違います。簡単に言えば嘱託医を持っているか持っていないかです。助産所を持っているなら産科嘱託医の存在が必要ですが、出前専門ならそれは不要の見解を助産師サイドは持っています。
この助産師が助産所を持っているのなら、高齢初産婦かつIUGRの可能性もある妊婦の取扱いを嘱託医に相談しているかどうかも問われるところかと思われます。もちろん分娩後に起こるトラブルに対する対処にも嘱託医の存在理由が出てくるはずです。
どっちにしてもですが「午後6時50分に間欠10分発作30秒」からさらに「朝、産婦より助産院に電話」があっても助産師が「自宅が助産院のすぐ近く」であるにも関らず動こうとしなかった理由自体は説明されていません。あえて推測すれば高齢初産婦ですから「どうせ時間がかかる」で高を括っていたぐらいです。
助産師会の報告より、
午前8時12分に自宅にて分娩となった。APスコア7点(1分後)。
出生後の新生児の呼吸状態が悪く、出生1時間20分後に当該助産師の自家用車にて近くの小児科Aクリニックに搬送した。Aクリニックでは対応しきれず、出生約2時間後に当該助産師の自家用車にてH病院に搬送した。しかし、H病院では人工呼吸管理ができないため、出生約4時間30分後に救急車にてC病院に搬送された。ところが、C病院にて重度の熱傷が判明し、熱傷管理のために出生約10時間後に救急車にてY大学病院に搬送された。
診断:低体温、呼吸障害(胎便吸引症候群)、重度熱傷(足指3本切断、熱傷の原因は不明)
ここでまず2010年12月時点でマスコミ情報からかき集めた経過を再掲しておきます。話が少しだけ遡りますが、
| 日付 | 時刻 | 事柄 |
| 5/27 | 夕 | 不規則な陣痛があり助産所受診。「まだ大丈夫」と言われ帰宅。 |
| 深夜 | 陣痛が強くなり助産師に連絡 | |
| 5/28 | 8:12 | 助産師立会いの下に出産 |
| 9:45頃 | 乳児の呼吸状態が悪く、助産師の判断で診療所に搬送 | |
| 時刻不明 | 診療所では対応しきれず、秦野日赤に搬送。呼吸不全、低体温症の診断 | |
| 13:50 | 秦野日赤から市立病院に転送 | |
| 日付不明 | 時刻不明 | 熱傷が発見され、大学病院に転送 |
| 6月 | * | 右足の小指と薬指、左足の小指を切断 |
当時の情報で
-
不規則な陣痛があり助産所受診。「まだ大丈夫」と言われ帰宅。
出産前日の陣痛発来の時には産婦は助産所まで行っているようです。たしかに出産当日の朝は助産師会のレポートでは「電話」と明記されていますが、前日の陣痛発来時については記述がありません。さらに助産師会の「12時間」を信じれば助産所を訪れた時には
-
午後6時50分に間欠10分発作30秒
こういう状況であったわけです。いや助産所を訪れた時にはまだ至ってなかったかもしれませんが、どう考えても間もなくそうなったわけです。そうなると不思議なのは産婦が次に連絡を入れたのは翌朝です。どういうアドバイスを助産師が産婦に行ったかは興味深いところです。
この話はこの辺にして、新生児への対応への助産師会報告です。
- 分娩を1人で扱っており、出産後新生児搬送が切手からも助産師を手配していない
- アプガースコア計測が生後1分のみであり、低体温、胎便吸引症候群と診断されているが、バイタルサイン計測を一度も行っていない
- 出産時に羊水混濁なしと判断しており、吸引が十分に行なわれていない
- 搬送の必要性を判断する時期が遅い
- 呼吸障害があって搬送しているにもかかわらず、呼吸障害の治療が行えないクリニックに搬送している
- 自宅に出産直後の産婦を残して新生児搬送に同行しており、産婦の管理が行われていない
- 搬送から戻ってきてすぐに産婦を訪問しておらず、産後のフォローが不十分である
- 搬送先2施設目まで救急車でなく、自家用車で搬送している
- 4施設にわたっての新生児搬送となったが、同伴したのは最初の2施設のみで、2施設目も処置の途中で、30分程度で帰宅している
- 新生児の搬送先に対して経緯説明等を行なっておらず、本会の指導を受けてから説明に行っている
少し的外れじゃないかの指摘もある様には思いますが、確認できる事実として幾つかピックアップしておきたいと思います。
まずなんですが出生時体重の記載がありません。出生時データの記載の常道は週数に続いて、出生時体重を記載するのは初歩の初歩です。今回は妊婦検診でIUGRの可能性を指摘されているわけですから、小さくないポイントだと思うのですが、助産師会レポートが伏せたのか、当該助産師が計測していなかった、もしくはカルテに記載していなかったぐらいが推測されます。
それ以外で助産師会報告で気になるのは、
Apgar計測の原則は、満点(10点)になるまでの経過観測が必要です。最低でも生後5分の計測が必要です。1分値が7点は無茶苦茶悪いとは言えませんが、注意を要する数値であるのは常識です。それとこれは私の狭い経験に過ぎませんが、小児科医が計測するのに較べるとやや甘い印象があります。当該助産師がどうであったかは確認する術もありませんが、通常の感覚であれば1分値7点と計測すれば、必然的に5分値はどうかは自然に注目されると言う事です。
もちろん場合によっては5分値を計測する余裕がない時もあります。助産師は1人で対応しているわけですから、児の処置に追われて計測するどころでなかったです。ただこれも状況からして疑問符は付けられます。最初の搬送判断まで1時間以上あるからです。
最終搬送先のY大学病院(横浜かな?)からの指摘にも注目すべきものはあります。
- 当該助産師の新生児の異常に対する緊急判断が極めて乏しいこと
- 周産期救急システムを利用し、嘱託医療機関の2次救急機能を有するO病院に搬送すべきであったこと
- 到着時にはまれに見る重度の低体温状態であったこと
- AクリニックからH病院に自家用車で搬送しているが、救急車で搬送すべきであり、救急隊員が対応していたら状況は変わった可能性があること
- 助産師が新生児蘇生Bコースを受講しているのに適切な対応ができていないこと
- 家族への対応が不十分であること
ここから推察できる点は、当該助産師には嘱託医がおり、それはO病院(小田原かな?)である事です。そこへの連絡はまったく行なわれていなかったです。これはたぶんですが、高齢初産婦の分娩を請け負った事も、産科検診でIUGRの可能性もある事も連絡・相談は行なわれていなかったと考えて良さそうです。それと小児科開業医から秦野日赤への搬送手段の選択の主導権も当該助産師にあったと判断してこれも良さそうです。
前からの疑問なんですが、開業小児科医から秦野日赤の選択はどう行われたのだろうです。常識的には受診が行われた開業小児科医が搬送先を探したと考えたいのですが、どうもそうシンプルなものではなさそうな気配があります。助産師会報告で確認できる事実として、
- 助産師は嘱託医療機関であるO病院(小田原かな?)に連絡を取った形跡がない
- どうも秦野日赤への搬送手段として自家用車を選んだのは助産師主導の形跡がある
小児科医が主導権を取っていれば救急車を選択しない理由がチョット思いつかないのです。助産師が主導権を握れる理由として強いてあげれば、手続き上の問題があります。通常の小児入院と異なり、新生児入院の場合は新生児搬送用紙が必要です。なくても入院は出来ますが、あった方が好ましいです。これはまず開業小児科にはありません。うちももちろんありません。持っているとすれば助産師じゃないかです。
さらに報道時のドライヤー話があります。今日は熱傷の原因について新たな情報がありませんのであえて深く触れませんが、秦野日赤ではクベースを温めるためにドライヤーをどうやら使ったらしいはあります。ではクベースを温める時間がなかったかですが、助産師会の報告では
-
出生約1時間20分後に開業小児科医
出生約2時間後に秦野日赤
単純計算ですが開業小児科医に到着してから秦野日赤に到着するまで40分あります。いつの時点で秦野日赤に連絡が入ったかは不明とは言え、開業小児科医を出発する時にはクベースの保温は始まっていたはずです。前に調べたらマップ上で6.5km、時速40km平均でも10分ぐらいは必要です。10分もあればクベースは温まっているんじゃないかです。
それと秦野日赤では呼吸管理が出来ずにさらに次の搬送先に移っているのも事実です。開業小児科医とは言え、児の重症度はある程度までわかるはずです。この辺は力量差があるのは否定はしませんが、秦野日赤の小児科医に症状を伝えれば、ある程度の判断は秦野日赤の小児科医にも出来るはずです。時間帯は平日の日勤帯の朝ですから、症状を聞いて対応しきれそうになければ、他を当たってもらう選択は十分にあるです。
何が言いたいかですが、助産師は開業小児科医を受診した後に、そのまま秦野日赤に飛び込んだ可能性も十分にあるのではないかです。だから救急車も使わず、また秦野日赤もドライヤー使用までして緊急にクベースを温めたり、さらに再搬送を余儀なくされたです。
小児科医師間の、とくに新生児の搬送ではそんな事が起こるのを想像するのも難しいのですが、当該助産師の行動を確認していくと起こしている可能性は否定できないです。それでもY大学病院の指摘は、
-
AクリニックからH病院に自家用車で搬送しているが、救急車で搬送すべきであり、救急隊員が対応していたら状況は変わった可能性があること
この表現をどう取るかで変わります。救急車の搬送を指摘しているぐらいですから、やはり秦野日赤への連絡はあったとも受け取れない事もありません。しかしです、もしクベースを緊急でドライヤーで温めるような事態に見舞われたとしたなら、開業小児科医と秦野日赤との間に情報の齟齬があった可能性があります。と言うのは救急隊員とて新生児相手ではやれる事はより限られます。
「救急隊員の対応」とは、ひょっとしてより正確に児の状態を病院に伝えるの意味が含まれているようにも思われます。実はこれもおかしな話で、医療知識的には「助産師 > 救急隊員」です。もし小児科医が情報を伝えていたのなら、「小児科医 >> 救急隊員」です。う〜ん、実際はどうなっていたのかの謎は不明としなければならないようです。
ここの疑問を整理しておくと、
- 他にも選択枝があるにも関らず、何故に秦野日赤が選択されたか
- 秦野日赤は十分な対応が出来そうにもなかったのに何故に要請を応諾したか
- 秦野日赤に要請した(情報を伝えた)のは助産師であったのか、それとも開業小児科医であったのか
- なぜに救急車を選択しなかったのか
- もしクベースをドライヤーで温めたとしたら、そこまでの準備不足が何故に生じたのか
私ではこれ以上は無理です。ちなみに疑問として列挙していますが、新生児ではむしろ「やっていない」方が不思議な事柄であり、疑問の性質としては「やっていない」もしくは「できていない」理由です。
「あえて」の前提なのでその程度の代物としてお願いします。これも助産師会の報告にあるものですが、
すべての搬送先の医師より初期対応のまずさを指摘されたいるが、当該助産師は「私はやるだけの事をやったので悪くない」という認識で、謝罪の気持ちを感じられない。
謝罪の気持ちは置いとくとして、かなり状況を軽視していたように見えます。軽視していたこそ1時間以上も褥婦宅で粘り、最初の搬送先に小児科開業医を選択したんじゃないかです。秦野日赤に搬送した段階でも、クベースで温めて、酸素をしばらく投与すればすぐに回復するぐらいの状況判断で動いていたとすれば話の筋は通るには通ります。
経過からすると、まずちょっと背伸びして高齢初産婦の分娩を助産師は請け負っています。これが背伸びした感覚があったのか、日常的にそうであったのかは情報がありません。次に分娩時期の判断の誤りがあります。もっと余裕があるとの判断であったのが、駆けつけた時には既に子宮口全開状態です。「しまった」ぐらいはさすがに感じるかと思います。
それでもここまでは結果オーライかもしれませんが、次に児の状態が良くなかったです。これ以上のミスを重ねない様に「児は悪くない」を判断の基軸に据えたです。今回のような大騒ぎにならずとも、これで児が入院なんて事になれば後々宜しくないです。それぐらいに推測してみても、それなら児の状態の改善にもう少し、呼吸はともかくとして最低限で言えば保温にもう少し配慮を払いそうなものです。
どういう治療を行っていたのか・・・情報が無いので不明です。ただ狼狽はかなりあったとしてよさそうで、
助産師会報告を読む限りでは、新生児搬送となれば応援の助産師を呼ぶとなっているようですが、これも素っ飛ばし、褥婦を放り出して動き、さらに秦野日赤から帰った後は褥婦宅にも行かず、家でグッタリしていたぐらいに推測できます。
傍証ばかりなので無理はありますが、児は「ごく軽症である」いや「軽症であらねばならない」でひたすら動き回った結果ではなかろうかです。
助産師会は生後3日目(2010.5.31)にY大学病院から連絡を受けて動きだしたとなっていますが、助産師会の報告書からその後の動きを拾ってみます。
| date | 経緯 |
| 2010.5.31 | Y大学病院より助産師会に連絡が入る |
| 2010.6.28 | 神奈川県助産所部会に初めて出席し、本件の報告を行っているが、その後助産所部会への出席がない |
| 2010.12.16 | 本部安全対策室長とともに助産院に当該助産師を訪ね、出産当事者夫より示された問題点について確認しようとしたが、途中、助産院の事務担当者(当該助産師の夫)が話し合いを何度も中断し、わずかしか回答が得られなかった。 |
| 2011.4.19 | 出産当事者夫より提供された資料を整理し、日本助産師会会長と神奈川助産師会会長の連名で当該助産師に対し「改善勧告通知書」を送付し、当該助産師の見解及び改善策についての回答を求めた。 |
| 2011.4.23 | 当該助産師より「改善勧告通知書の回答」を受け取った。 |
| 2011.5.1 | 当該助産師の「改善勧告通知書の回答」内容に対して、日本助産師会および神奈川県助産師会が合同で分析し、当該助産師が開業助産師として分娩を取り扱うには能力的に十分でない事を相互に確認した。 |
| 2011.5.8 | 日本助産師会会長と神奈川県助産師会会長同席のもと、分娩業務の開業禎氏か、開業を停止し2年間の指定研修を受けた上での再開許可の選択を勧告した。 |
| 2011.5.9 | 当該助産師より2年間の指定研修の回答 |
| 2011.5.16 | 当該助産師よりどちらも選択せず、業務を続けられるように弁護士に依頼したとのFaxが届く |
| 2011.5.23 | 神奈川県助産師会臨時総会において、当該助産師の除名処分が決議された |
| 2011.5.27 | 日本助産師会通常総会において、当該助産師の除名処分が決議された |
5月に事件が起こり、6月に助産師部会に出席があってから、次のアクションまで半年ほど空いています。何もしていなかった訳ではなく出産当事者夫からの訴えは記載されており、書いてありませんが、おそらく非公式であっても弁明・釈明の要請を行っていたんじゃないかと推測します。ただどうも反応は乏しかったようで、改善勧告通知書を送るになっています。
これに対しても2年間の指定研修の選択を一旦回答しながらも、数日後に全面拒否で通常通りに助産事業を続けるとFaxで通告しています。さすがにそこまでなれば、堪忍袋の尾が切れたのか一気に除名決議になっているようです。
弁護士への依頼がどうなったのか、また現在も助産業務を続けているのかは不明です。
元法学部生
>12時間か・・・これの数え方は「午後6時50分に間欠10分発作30秒」からになります。その前の「午前3時より不規則な陣痛」からだと15時間以上になりますが、
「午前」3時から「午後」6時50分なので、27時間以上だと思います。
Yosyan
元法学部生様
申し訳ありません、御指摘の通りです。訂正させて頂きます。
physician
typoと思うのですが『切手』→『決まって』
Bugsy
おや?と思うのはこの点です。
>開業を停止し2年間の指定研修を受けた上での再開許可の選択を勧告した。
監督官庁ではないので、助産師会の通達は行政処分ではありえず あくまで勧告であるはずです。
開業を停止だの指定研修を受けたうえでの再開許可という日本語が理解しづらいですね。
助産師会からの除名は出来ても 開業を停止までは強制力はないように思うのですが。
Bugsy
開業をしばらく休みなさい ちょっと勉強しなさいよという穏当な表現なんですかね。
Yosyan
Bugsy様
エントリーでは原文を少し端折ってますので、正確なところを出しておきます。
『日本助産師会会長と神奈川県助産師会会長が同席のもと、当該助産師に対して開業助産師として活動するには能力的に十分でないことを伝えた。それに伴い、分娩を取り扱う開業を停止する(分娩以外の業務は対象外)か、いったん分娩を取り扱う開業を停止して本会が指定する約2年間の研修を受けた後で本会の許可が出てから分娩を取り扱う業務を再開するか、どちらかを選択するように、また回答がない場合は除名を含む処分を検討せざるを得ない旨の「分娩取扱い業務に関する勧告」直接手渡した。』
これはあくまでも助産師会会員に留まるか否かの選択を迫ったものと解釈すべきかと存じます。その傍証として、開業停止も研修も拒否した後の除名処分に踏み切った理由として、
『当該助産師が、これまで同様に分娩業務が続けられるように弁護士に依頼した旨の内容について、「本会会員」として分娩を取扱い続けることによる母子への危険性を回避するには速やかな除名処分が適当であること』
ここの解釈は、助産師会への所属と助産業務を続ける事はリンクしておらず、助産師会が懸念しているのは助産師会会員として分娩業務を行なうことへの懸念と受け取れます。助産師会が今回の事件を受けても、会員である事を認め、さらに分娩業務を看過したのなら批判は必至ぐらいの解釈で良かろうかと思います。
除名により縁切りすれば、助産師会と助産師の関係はなくなり、今後に何があっても助産師会は直接の責任は問われないです。尻尾切りとみるよりも、精一杯の処分がこの程度であると見た方が良さそうな気がします。
放置医
当該助産師が誰なのかは分からないですね。どこかで公表されているのでしょうか?http://www6.ocn.ne.jp/~nerijo/20110922.pdf
もしかして助産院をいまも営業しているのかと思ったら・・・。
奈良の産科医をさんざん誹謗中傷したマスゴミどもはこのての件には全く沈黙、そして助産院や自宅出産礼賛が続くと・・・。
のりぞう
で、この助産師は保助看法14条1項各号の処分の該当になったんでしょうか?
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008f8x.html#shingi13
ここを見てもさっぱりわかりません
元法学部生
2012年1月25日 保健師助産師看護師分科会看護倫理部会議事要旨
では
傷害、詐欺、道路交通法違反・自動車運転過失傷害、詐欺・窃盗、麻薬及び向精神薬取締法違反、覚せい剤取締法違反、道路交通法違反・自動車運転過失傷害、傷害、児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反、広島県青少年健全育成条例違反、道路交通法違反1件、埼玉県迷惑防止条例違反、道路交通法違反、建造物侵入
しかないので、いずれにも該当しない当該助産師は処分されてないと思います。
一年前の2011年1月26日の審議で処分されてたら2011年5月に除名もへったくれもありませんし。
Yosyan
のりぞう様
たしかにかの助産師には不手際がありましたが、まだなんらかの司法責任(民事も含めて)が生じたとは聞いていません。情報で告訴から警察が捜査しているらしいとか、家族が民事訴訟を起した、もしくはそういう動きがあるとも聞いた事がありますが、いずれにしても決着はまだかと思います。
そういう段階では公的な処分はまだかと思います。助産師会の除名処分は司法段階とか保助看法での処分を考える上で状況証拠として意味を持つでしょうが、それだけで保助看法の処分まで行っていないと見ます。
Yosyan
そうそう問題の助産院の特定はある程度まで可能です。自宅分娩の現場となった住所は報道されていますし、助産院がその家と近い事は助産師会の報告にあります。該当する助産院は1ヶ所しかなく、さらに日本助産師会の全国リストに掲載されていません。これだけの条件で調べれば特定は可能です。
つう事で有力候補の助産院は今も分娩業務を続けている事が確認できました。
ふぃっしゅ
Yosyan先生、こんばんは。
この件が最初に報道された時点で「医療ミス」は主に熱傷のことをさしているようなニュアンスでした。周産期関係者が読めば自宅分娩で呼吸障害、低体温を起こしたところが一番再発防止を必要とする部分だと思える内容だったと思うのに、視点がずれていると感じていました。
まして高齢初産、IUGR疑いの出産を自宅出産させる判断の甘さが、結果的に熱傷をおこしたことになるといえるでしょう。
今回の記事の資料「5ページ」目の以下の部分を読んで感じたのは、本来なら熱傷で指を切断したのはあくまでも二次的な被害であったこと、自宅分娩で新生児の状態が悪い場合の搬送手順や設備の見直しが必要であったと、助産師会側が社会にきちんと説明することが必要だったのではないかと思います。
「4. マスコミが動き出すと神奈川県助産師会だけでなく、日本助産師会にも多大な迷惑がかかり、大きな社会問題になる可能性があるため、長期化は避けること。」
「5. (ホメオパシー問題の渦中にある現在)日本の開業助産師の存続も危惧される事態であることを認識し、適切に対応すること。」
ちっぽけな助産師側の矜持を守ることではなく、出産の安全性のための再発防止策という視点で考えない限り、信頼の回復は難しいことと思います。
それは開業助産師だけでなく、すべての助産師が考える問題なのだと思います。
参考になる記事をいつもありがとうございます。


だとするなれば、「家畜人ヤプー」かな思いました。
時代背景とするなれば、発表は高度成長期の初め頃です。
戦時中の日本もリアルには知りませんが史料を見ると結構なディストピア社会だったように思われますけど、軍よりも民衆自身が熱狂するコア層と何となく追随するフォロワー層で自身を統制し、戦争遂行を支えていた側面が否定できません。
そして当時のマスコミは嬉々として「空気を読んだ」煽り記事を書いていた訳ですが、どうもその遺伝子は脈々と受け継がれているようです。
↓
www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/05/29/kiji/K20120529003348840.html
私も民主主義のそういう側面は好きじゃありませんが、それを否定すれば指導者とか指導層とかいう考え方になって、現存する自称共産主義国家のようになってしまう危惧があります。難しいとこです。
政治体制についてはギリシャ・ローマ時代に色々摸索されています。ちょっと知識が怪しいのですが、実際に行われた物として、
モナルキア・・・・いわゆる王政
ヂュアルキア・・・王が2人いるもの(スパルタがそうだったらしい)
アリストクラティア・・・貴族政
オリガルキア・・・ローマの元老院体制みたいなもの
デモクラティア・・・アテネで実現した直接民主制
現在の議会制民主政治とは、デモクラティアとオリガルキアの中間みたいなものぐらいの理解をしています。古代のオリガルキアは終身制でしたが、現代のオリガルキアはデモクラティアを経た任期制であるみたいな感じです。こういう理解を推し進めれば、前首相が言っていた「期限を区切った独裁制である」みたいな見解が出てくるのかもしれません。
アテネの直接民主制は今でも絶賛はされていますが、同時に衆愚政に陥った末路もまた有名です。現在の間接民主主義もその危険性は常にあるように思っています。オリガルキアに近い要素はあっても、次の任期の行方はデモクラティアを経なければならず、これを余りにも強く意識すれば、いわゆる衆愚政になってしまうです。
歴史の結果から言えば、政治体制はモナルキアに傾きます。モナルキアに傾いた流れが再びデモクラティアに変わるにはフランス革命まで待たなければならなかったです。現在の民主政治はこの流れを組んでいますが、体制的にアテネの轍を踏む危険性は内在しているぐらいの理解をしています。
共産主義は一神教に似ています。経典の解釈次第でいくらでも分派が出来ます。
また他人の価値観を認めないので、異教徒を征伐するのも異端paganを殺戮するのも十字軍として正当化しました。
共産党の政府も政権担当者は 建前は終身制ではなく家系で後継も出来ないので共産主義を謳う限りは異議申し立てや権力闘争はしきりです。同時に共産主義の解釈も色々派生し分派も当然誕生します。内紛もお家芸です。宗教もイデオロギーも他人を幸せにするという名目で外国にも勧めます。本来的に侵略をする要素があるのです。ヨーロッパで生まれた宗教やイデオロギーといった文化を本来関係のないアジアに押し付けるのは相当無理があるのです。
ドイツの30年戦争も最初は宗教戦争だったはずが 最後には諸外国を巻き込んだ国際戦争でした。それで国民は飽き飽きとしたのです。共産主義も建前はともかく民衆を養えない限り国民の支持は得られません。
立憲君主制はイデオロギーではありません。まあ長年に亘って先祖が下手すりゃ放逐されたり、首をちょんぎられたので現代では無茶をする王様はいません。まあ統治の老舗で知恵もついたのでしょう、下手をうちません。国民の象徴としてまとまりはいいので、社会不安には繋がりません。外国も侵略してこないので安心してお付き合いができますよ。王室外交も付き合いが長いので手馴れたものです。選挙のたびに政権担当者がころころ変わる国よりも安定しています。
まずは人類の知恵なんじゃないですか。
君主が事実上統治を担当しないからこその立憲君主制だと思いますが。
これって現日本のこととの理解でいいでしょうか
歴史的には、その後のナポレオンやヒットラーが浮かびました。負けるが勝ちという至言もありますし、日本は戦争の勝敗にかかわらず、天皇制や官僚制度を残した非常に重厚な国と思います。しかし、話題の法律の元になった憲法第25条を事実上作った森戸辰男氏の人生を考えると仮に枢軸国(大日本帝国を含む)が勝っていれば別の形になっていた可能性はあると思います。
昭和天皇が崩御されて しばらく経った後、木戸内大臣の日記が公開されました。戦争中昭和天皇がしきりに悩んだのが軍のクーデターで別の皇族を担ぐのじゃないかということです。歴史が古いと血族も多いので、担ぎあげる親戚も候補が多いという事になります。余計君臨はしても統治をしてない王さまや皇帝は身を処すに慎重になるでしょう。
英国の元国王ウィンザー公もナチスから傀儡政権の主にされるんじゃないかって噂はしきりでした。彼は親ドイツだったのは当時有名だったからです。
一方外国からしてみると伝統のある王室と云うのは余程つぶしにくいものなのでしょう。第2次戦争中ベネルクス3国 北欧三国もナチスドイツに簡単に敗れたのですが ドイツ敗戦後また生き返りました。モナコなんて王国でもない大公国は江の島に対岸の土地がちょろっとある位の驚くべき小国ですが ナチスドイツもつぶせなかったんですね。
そこが老舗の強みでしょう。ポーランドも王さまが残っていれば大戦後の国境線も違っていた事でしょうね。スペインも枢軸国ではあったのに生き残れたのは フランコ総統がブルボン家に国王の地位を残し保全していたからと思います。
日本の場合天皇制が続いたのは幸運でした。なければとっくに今頃北海道にロシアの衛星国が出来ていた事でしょう。
ナポレオンも兄弟を各国の国王にはしたのですが 失脚後はさっさと王の地位を放逐されました。所詮は新参者だったのです。タイ王国も少数民族も多いし 軍事クーデタもあるようですが国としては分裂していません。王様が乗り出すとすっと引くんです。周囲があんな時代でも共産化はしていません。植民地にもならず独立を保てました。王様のいたはずのベトナムは戦後も混迷が続くのですが そこが違うようです。じつに大したものです。
細かいところまで規則でがちがちにしないで空気にまかせる、というのはそんなに悪いやり方じゃないと思います。
「権力による統制」より「空気」の方が方向転換は容易ですし。
戦後、日本人の復興に向けた変わり身の早さは見事なものではなかったでしょうか?
そもそも戦時中、そんなに国民が空気読まずに好き勝手できた国ってありますか?
アメリカがそうだというならそれだけ国力に余裕があったという話でしょう。
日系人は収容所送りですしね。
解放後のパリではドイツ人と仲良くした女性は丸刈りにして晒し物です。
河本氏の擁護で「違法性がない」とかいうのはピントがずれています。
道徳に反する、とはその道徳を守る人々の敵になることを選んだということです。
キリスト教原理主義者の前で聖書を踏みにじってせせら笑うとか、
あるいは謹厳なムスリム(に限る必要はないけど)の妻を寝とるとかしたのなら、
法律に反してないとか聖書にも矛盾があるとか愛が至上の原理とか役所が悪いとか政治がもっと悪いとかそんな理屈は無益です。
ひたすら謝り倒すか敵として対立を貫く覚悟を決めるかするべきです。
河本氏は法に触れていなければ法では裁かれないし法を侵していても罰則を受ければ法的には終わりですが、人々の評価はまた別の話です。
ネットの普及で、日本は一面で再び相互監視の目が光る村社会に戻りつつあると思います。
空気読めない(読みたくない)人には不都合かもしれませんが、封建時代の村社会よりはるかに自由だし、少数派の声も拾い上げることができる、という利点もあるわけで、世の中進歩していくんじゃないかと楽観的に考えます。