2006-10-18 その日が来たか・・・
奈良の事件です。まず亡くなられた患者様に深い哀悼の意を表し、残された御遺族の方に慎んでお悔やみを申し上げます。
事件の詳細はある産婦人科のひとりごとで詳しいかと存じます。ここでの管理人氏の意見が一番正論かと思います。宜しければそちらをまず読まれることをお勧めします。
事件の構図を簡単にまとめます。
- 分娩中に頭痛を訴え意識消失発作を起こした。
- 産科医は子癇発作と考えその処置を行なった。
- しかし経過が重篤で他院での処置が必要と判断した。
- 転送先を探すも18軒に断られ、19軒目の国立循環器病センターにようやく運ばれた。
- 患者は脳出血を併発しており死亡、子供だけは助かった。
ここで出てくる子癇発作の教科書的解説を先に入れておきます。
- 妊娠,分娩,産褥期に出現する強直性あるいは間代性痙攣と昏睡を主症状とする特殊型妊娠中毒症である.このうち分娩子癇が最も多い.妊娠中毒症の早期発見・治療により,子癇の発症は減少した.1,000〜2,000分娩に1件といわれている.前駆症状として脳症状,眼症状,胃症状が出現する.高血圧,蛋白尿,浮腫は高度であるが,時にこれらの症状がみられないこともある.まず,意識が消失し,強直性あるいは間代性痙攣がみられる.痙攣がおさまった後に昏睡がしばらく続く.脳・肝臓内の出血がよくみられる.予後は速やかな治療法により改善されてきているが,母児ともに非常に危険であることに変わりはない
この経過中の処置や判断についてはネット上で様々な意見が既に交わされています。子癇発作と脳出血の鑑別、妊婦の頭部CTの是非、子癇治療と頭部CT適用の境界線、転送判断時期の可否、脳外科医が当該病院に勤務していたそうですが、呼び出しをしなかったことへの判断の問題、などなどです。
これらの問題はなにぶん情報不足で、ここでの是非の分析は控えておきたいと思います。話は単純化して、産科医は患者の子癇発作が自分の病院では処置しきれないと判断したところから始めます。おそらく転送要請の内容は
- 「重症の子癇発作、母子ともに危険。緊急転送お願いします。」
ぐらいのような気がします。これに「経過から頭蓋内出血の可能性もあり」も付け加えられたかもしれません。この情報を聞いて受け入れる側の病院が考える事は、
- 緊急帝王切開が必要である。
- 脳出血に対する緊急手術が必要であろう。
- 胎児もリスクが高く、新生児室も万全の用意が必要であろう。
これらに必要な物は、産婦人科医、脳外科医、麻酔科医、小児科医がとりあえずまず必要で、さらにICU、NICU、夜間緊急手術スタッフ、十分な輸血量の確保ぐらいは誰でも考えます。さらに手術は帝王切開と脳外科手術を並行して行なう必要があり、ドラマやマンガの設定なら神の手医師が奇跡の腕を振るう山場ですが、実際の現場では例外中の例外の出来事であり、そんな事をやった事のある医師の方が稀ですし、いずれにしても非常に高い水準の技量が求められます。しかも時刻は真夜中です。また受け入れてもリスクが非常に高い症例です。母子ともに非常に危険な状態で、母親は命だけでも救えればラッキーで、母子ともに死亡する可能性が非常に高いものと予想されます。
さらに受け入れ病院には非常に重い十字架が架せられています。最近の医療では不十分な体制で受け入れる事も非難される時代になっています。義侠心を出して手薄な体制で引き受け、結果として不幸な転帰を取った時には「引き受けた方が悪い」と非難の的になります。「なぜもっと万全の体制の医療機関に送らなかったのか」の厳しい批判です。批判は単なる言葉だけの問題ではありません。莫大な賠償金付きの訴訟が待っています。訴訟が起されればマスコミからのリンチのような社会的制裁が待っています。そんなものを受ければ病院の存亡に関わる事態になりかねませんし、担当した医師は医師生命を断たれてしまいます。
この十字架についてはネットに参加する医師の間では既に常識化しており、「ロシアン・ルーレット」とか「ババ抜き」と表現されています。患者の為に医師の使命感に燃え、無理を承知で引き受けたものが破滅する怖ろしいシステムです。この十字架は都市伝説の類ではなく、立派に司法の場で繰り返し断罪され判例となっている事実なんです。
この十字架はネット上では常識ですが、あくまでもネット上のことであり、どれほど広く医師一般に広がっているかはこれまでよく分からなかったのですが、今回の事件で相当広範囲に伝播している事が判明しました。さらに今回の事件でより広く伝わる事は想像に難くありません。
そんな日が来るのは時間の問題と考えていましたが、ついに現実のものとなったかと言う想いです。助けられそうに無い患者は引き受けない防衛医療の広範囲の浸透です。この事件のもたらすものは、これを契機に救急医療の再構築をが一般の反応でしょうが、医師の反応は防衛医療のより一層の徹底化です。いくら「引き受けろ」と言われても結果責任を引き受け側がすべて問われる現状なら、ノータッチで一切触れないほうに急速に傾くのはもう誰にも止められません。
それでもドンキホーテはいるでしょうが、ドンキホーテはやがて各個撃破されて消えていきます。医療の焼野原への大きな曲がり角を通り過ぎた事件と私は思います。
- http://d.hatena.ne.jp/tondora/20061018
- [医療][記事]受けなかった病院のキモチ
- [医療][記事]後からいろいろ
- 追い詰めているのは
- 18病院が受け入れ拒否(大淀病院妊婦死亡事案)
- ババ抜き医療を防ぐために
- http://d.hatena.ne.jp/rynoath/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/moonstones/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/ykaw/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/yeuxqui/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/Bacchus19/20061018
- 彼女が紀子様だったら助かっていた
- http://d.hatena.ne.jp/theta/20061018
- 新小児科医のつぶやき
- 昨日に引き続きこんなこと書くのも何ですが、あえて。
- http://d.hatena.ne.jp/moyasi45/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/aquila2664/20061018
- [医療]奈良県 町立大淀病院での妊婦死亡について
- http://d.hatena.ne.jp/Duke_mosso/20061018
- http://d.hatena.ne.jp/sakuneko/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/masafumix/20061019
- 急患引き受けは「ロシアン・ルーレット」
- http://d.hatena.ne.jp/kimototakumi/20061019
- [news] 新小児科医のつぶやき - その日が来たか・・・
- http://d.hatena.ne.jp/bata64/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/jo_30/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/NAPORIN/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/kazu_kamo/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/learningtoplay/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/simaki_i/20061019
- 奈良事件
- http://d.hatena.ne.jp/riruhi/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/law/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/mol_1213/20061019
- 18病院たらい回し出産後妊婦死亡事件を見て、リスクを背負わない...
- http://d.hatena.ne.jp/umeten/20061019
- 奈良産科転送事件 3
- http://d.hatena.ne.jp/Su-37/20061019
- 転送拒否による死亡事故について
- http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/n_y_a_n_t_a/20061019
- http://d.hatena.ne.jp/harux/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/20061020
- [社会]奈良県の妊産婦たらい回し報道についていろいろ(追加情報あ...
- 2006/10/20 医師への期待
- http://d.hatena.ne.jp/kimuco/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/taron/20061020
- 奈良・妊婦死亡のニュース、毎日新聞夕刊一面トップ
- http://d.hatena.ne.jp/inumash/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/garugon/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/shintaro709/20061020
- 医療崩壊についてブログメモとかエピソード
- http://d.hatena.ne.jp/abmin/20061020
- http://d.hatena.ne.jp/sipon/20061021
- http://d.hatena.ne.jp/qwqw/20061021
- 主体性
- 「ババ抜き」で構わない
- http://d.hatena.ne.jp/gamma_ut/20061021
- http://d.hatena.ne.jp/ericzauber/20061021
- http://d.hatena.ne.jp/Dryad/20061021
- http://d.hatena.ne.jp/V301SH/20061021
- http://d.hatena.ne.jp/TAKY/20061022
- http://d.hatena.ne.jp/sadakiti/20061022
- http://d.hatena.ne.jp/marmoo/20061022
- http://d.hatena.ne.jp/youkiti/20061022
- 受け入れ不能
- http://d.hatena.ne.jp/akatsukirankoku/20061022
- http://d.hatena.ne.jp/meeakat/20061022
- 奈良の事件を考える
- http://d.hatena.ne.jp/cinnamon_m/20061023
- http://d.hatena.ne.jp/twooclock/20061023
- WITH ATTITUDE
- http://d.hatena.ne.jp/terra-natal/20061024
- [チラ裏]マスコミ教育ママ
- 奈良県の妊婦死亡について
- 奈良事件で考えるべきこと
- 拒否ってのは…ちがくね?
- 奈良の事件情報に関する個人的なまとめと感想
- http://d.hatena.ne.jp/chishiro/20061022
- 産科医数日本一:徳島県
- http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20061109
- http://d.hatena.ne.jp/arisugawajuri/20070628
- 奈良県妊婦死亡事件 マスコミは二重に関わっていた
- 妊婦に絡む事故、また奈良県だ!
- 救急医療機関における救急患者の 「受け入れ不能」 問題

場違いとは思いましたが、トラックバックさせていただきました。
このような問題の解決に、本当に本当に微々たるものではありますが、後見したいと願って、記事中にリンクを張らせていただきました。
全く異なる話題を主に取り上げているサイトであるからこそ、そこにこれらの意見を紹介することが効果的ではないかと考えた次第です。
まさに故 糸川英夫氏の言う「定率法の原則」(=蓮の花理論)ですね。
http://www.elifestreet.com/news/column/itokawa_01.html
成人の気管支喘息の方が、日曜の深夜、発作を起したが、どこも受け入れてくれなかったとのこと。市内と隣の市の夜間救急当番の医療機関に家族が電話するが、「内科医が不在だから、吸入治療はできない」と断られ、119番に電話したところ、「自家用車があるのなら、家族が運転して約30数km先の市外の救急病院(家族も場所を知らない)に行きなさい」と言われたとのこと(これは?な対応ですが)。結局、薬使用せずに発作が治まって、命に別状は無かったようですが…(今回は発作が軽かったのでしょう)
産科領域に限らず確実に「始まった」と感じた矢先の、奈良の報道で、行くとこまで行くしかないのかと、なんとも言えない気持ちです。
今までは立場上、病院>>勤務医とされてきましたが、東ヨーロッパがテレビ・ラジオ電波で真実を知り人々が解放されたごとく、ネットをする勤務医やそのまわりでは、実は立場は病院<<勤務医、という事が知れわたる事となりました。
今は時間外救急、特に救急車を病院側が受けろといっても、「そんな義務はない」「じゃあ辞めます」という勤務医が増えているようです(私も昨日軽く教育してしまいましたが)。田舎の病院ほど救急体制が崩壊していくでしょうね。病院自体が崩壊途上ですが。
この件の報道の影響や裁判の結果によっては、気管支喘息の夜間治療に呼吸器内科医以外が手を上げなくなる状況になるのではと、心配です。
情熱と正義感で支えられてきた医療はもう過去のことですね。
マスコミに叩かれる医療者側を、マスコミと一緒になって叩いてきた国民、
いまだマスコミに踊らされているようでは、このような痛ましい事件は、
これからも起こり続けるでしょうね。
とりあえず部下たちには、当直なんだから直接来ようが救急車で来ようが絶対診るな、事務が勝手に受けたのは事務に最後まで対応させろ、それで病院から怒られたら訴えろ、医局人事で動いているのだから解雇なんか気にするな(というか解雇の法的根拠が無い)、とでも教育しようかな。
田舎なので、うちの科だけでもそれをやると地域の救急医療が崩壊してしまいますが、身を守るためには仕方ありません。
巷では病院の都合で月曜・火曜出産が増えているそうですが。
これも含めた視野で検討しても良いのでは?
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
今日、飛行機乗ったんです。機内。
そしたらなんか大慌てで「お医者様いらっしゃいませんか」と呼び出しでなんです。
で、よく見たらC.A.が医者探しでいっぱいいっぱいんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、急患如きで普段してないアナウンスしてんじゃねーよ、ボケが。
急患だよ、急患。
しかいかたないから、前のほうから後ろのほうに行ったんです。
そしたら、なんか医局連れとかもいるし。医局員4人で登場か。おめでてーな。
よーし医長酸素投与頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、感謝状やるからそのままやってろと。
急患ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ストレッチャーに乗っている患者家族と、医療者とがいつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと戻ってきたかと思ったら、C.A.の奴が、ありがとうございます、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ありがとうございますなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ありがとうございます、だ。
お前は本当にわかっているのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ありがとうございますって言いたいだけちゃうんかと。
機内通の俺から言わせてもらえば今、機内通の間での最新流行はやっぱり、
知らず立ち去り、これだね。
若く元気に立ち去り。これが通の頼み方。
勤務医が減っているのはただ自覚ないだけ。そん代わり結構病状進行している。これ。
で、それにやめる人が若い。これ最強。
しかしこれを知るとと次から行政にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、NHK特番で医者批判をしてろってこった。
そんなドンキホーテもいなくなると思います。
nsikuさんが書かれているように、喘息発作も何科が当直していても診るのが当たり前とされてきましたが、今後は拒否の方向へ向かうかもしれません。ちょっとしたケガでも、CTが動いていない、技師がいない、形成外科医がいない、脳外科医がいない、等と断りまくる事になってしまいます。
そればかりでなく、宿直医は見回りや避難誘導程度が業務範囲で、夜間外来を行う義務は無い事がもっと多くの勤務医に知れ渡ると、時間外救急をする人が救急専門医以外いなくなります。
今までの医療事件の集大成のような出来事です。この出来事の成り行き次第では、日本の夜間休日救急医療は終わります。病気は平日昼間に罹りましょう・・・
飛行機会社もわかっているのです。以前某全国紙で(4−5年前かな)、飛行機会社側の人が、医師を同乗させていないのは、コストの問題と。そのうえで、免責などの法的整備をしないまま、客である医師の善意に頼っている今のシステムは持たないかも、と書かれていました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061018k0000e040059000c.html
>>774様
つ
吉野家コピペのガイドライン Part17【つゆだく】
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1140695759/2
先生の記事を拙ブログにてリンクとして紹介させていただきました。これからもよろしくお願いします。
勿論このコピペは存じております。ただ、医師の善意に頼っておきながら、何かあれば医師に責任を押し付けるという、昨今の風潮は以前から知っていましたので、あえてレスさせていただきました。飛行機の話は、以前は「よきサマリア人法」がらみの話で話題になりました。
あぁ独り身でよかった。子供という選択肢を絶っていてよかった!
これから我々30代独身男性は日本の医療の崩壊をおもしろおかしく眺めながら、悠長な自殺期間に入ろうと思います。
戦線が崩壊し、後方支援も得られなくなる前線の医師たちに敬礼!
なお、一般に免責事項とされる「よきサマリア人法」にも適応条件があります。
「自信を持って行えない治療はしない。よきサマリア人法は,同じ資格を持ち同様のトレーニングを積んだ者が同じような状況下で行うであろう行為のみを免責とすることを忘れてはならない。 Gendreau, M.A. and DeJohn, C.: Responding to medical events - during commercial airline flights. N. Eng. J. Med., 346, 1067-1073, 2002」
>>774様
「よきサマリア人法」の適応条件、知りませんでした。
ご教示ありがとうございます。
裁判ではだめ。マスコミではだめ。政治でもだめ。
ならば、どうするか。
そして、そのために何をまずするか。
それは、自由な言論の場をつくることと、それが社会的に影響力を与えられるようにすることです。
医療関係の頭のよい方々なのですから、社会のシステムを変える方法を模索すべきだと思います。
いまのマスコミを批判するのではなく、もうひとつの言論のチャネルをつくればいい。そう、思っています。
ご興味のある方は、スポンタ、平成目安箱とぐぐっていただければ、私が何を言おうとしているか、ご理解いただけると思います。
愛知県豊橋市の産婦人科病院が内診を看護婦にさせていたと書類送検されたそうだ。また、栃木県の大田原赤十字病院で胆石摘出(内視鏡)後に合併症で死亡した症例も、主治医が書類送検されたと。
昔は民事訴訟に気をつければいいと思っていたけど、最近は刑事事件沙汰になる事が多いですね。送検なので起訴されるかは分かりませんが、日本では、逮捕・送検=犯罪者の誤ったイメージが強いので(誰の責任だ!)、つらいですね。医療制度でなく診療内容にも警察(行政)や弁護士&裁判官(司法)が介入してくると、どうしても萎縮治療になっちゃいます。一方で警察官は、飲酒運転だろうがWinnyで秘密情報漏らそうが救急車内で盗撮しても軽い罪。不公平ですね。
ただし警察官の大多数が真面目なのは十分承知しています。住民から真に慕われているのに、指導した若者が嘘の陳情書を警察上層部に出して解雇された、警察官もいます(住民の署名活動で復帰できた)。そういう意味では医師と同じなのかもしれません。真面目なほど損をすると。
あなたの投げやりな姿勢に疑問を感じます
トリオ・ジャパンの件もありましたし、無念です。
しかし技術の中身も知らずに驕り高ぶった国民が、バベルの塔と同じく
滅びへと向かうのは当たり前の事なのでしょう。
私は、真面目な医師は余計に防衛医療を徹底してほしいと思います。
そして絶対生き残って欲しいです。
死人に口なし、逮捕されては終わりだと思います。
偽の774がいるな。けど書き込みの2/3ぐらいはほとんどの若手医師が思っているだろうな(w ところでトリオ・ジャパンの例って何? 似たような事例ですか。
名無し 様
では具体的にどうすればいいのでしょうか? 相手を非難することはたやすいですが、対案を出してくれないと、どうしょうもありません。これ以上は荒れますので止めますが。
この件では、NHK職員である女児の両親をマスコミ各社は擁護しています。
2ちゃんねるでは、資産を持っている人が自分の財産を温存したまま、募金活動をするのは誠実ではないと指摘しています。
http://www.2nn.jp/
上記からたどっていくと良いでしょう。
2ちゃんねるで批判が起きようとも、両親は自分たちの財産を温存したまま募金活動をしつづけています。
社会保障、医療費を削減しまくる小泉(安倍)政権などにたいして
諸手上げて賛成しておいてソレか?
こうなることは目に見えていたろ?
いまさらだよな
あと、なにが自由な言論の場をネットでだか…
某掲示板では医者叩きが盛んだったが、その医者を叩いていた
バカどもがこの期に及んでまでも口を拭って、見当違いな方向に
逝こうとする様には絶望すら覚える。
ただ煽ったり叩きをしたりをしたいだけの連中に
なんの建設的な意見が述べられるんだかな。
挙句に「頭が良いんだから」とか他人任せにして
医者だけじゃない、過労死などにも付随するが
真面目に仕事をやったりする誠実な人などが損をする世の中だ
それを後押ししたのはクソ与党と、それを支持した人間だろ
繰り返すぞ もう一度、本当に問題なのはなん”だった”のか
良く考え直せ
必要な技術を持った人材を緊急に集めるシステムが欲しいですね。
緊急招集される人材は優秀である必要があるでしょうから、
一定期間ごとに更新試験が必要な資格も欲しいですね。
「一級医師免許」みたいなものがあれば、患者が医師を選ぶ
一つの基準にもなり得ますよね。
そのような資格を取得できるような、高い技術と仕事に対する意欲を持つ
医師にならば、高い報酬を支払うことに抵抗感を覚える人は少ないような気が
します。
せっかくの格差社会なんだから、医師の技術と意欲の格差もはっきりさせたいですね。
勤務医にとって、あらゆる人材、科、機械などの医療資源がそろって働けるのは理想的ですね。人数は多ければ多いほどよろしい。2人よりも3人、3人よりも10人と人数がいれば何とかなる事も多いです。それは国の方針でもあります。現在中核地域への医療資源の集約化が進んでいます。戦力の集中運用は、戦術の基本中の基本ですからね。もちろん資源は限られていますので、割を食う無医村地域が激増するのですが・・・
医師の免許更新制はモチベーションを保つ一つの方法ですね。今は事実上、各学会が専門医を更新性にして、ある一定の水準が無いと更新できないようにしています。よって学会認定専門医は、一定の水準をクリアできているわけです。それを医師免許そのものに対して行うので、各医師は必死で勉強するでしょう。いや、忙しい病院でバリバリ働く医師は勉強する暇が無くて医師資格を失うでしょうし、暇な医師は勉強時間も十分あるので試験に合格します。僻地では試験のために勉強したり受験しに行っている間は医院は休診となり、ばたばた人が死ぬ事態もありえますがしかたがないですね。これを機会に医師を辞める人も、この状況下では後をたたないかもしれません。今までは医師を辞める(医籍からの離脱)方法が無かったですので。
医師免許に階級を設けたり、科ごとの医師免許にする案も御提示されていますが、大賛成です。まあ学生時代に習う事はどの科に進むのもほとんど同じなので、医師の等級や科ごとの免許は膨大な教育費の無駄遣いのような気がして会計検査院の監査対象となりそうですが、私だったら1つの科の免許をとって、それ以外は診られないからと、宿直を辞退する格好の理由になりますので、是非導入していただきたいです。
しかし今は何でも屋といわれる科にいて、途中で麻酔科をまわったり皮膚科・形成外科をまわったりして他科の技術を身に付けていますが、科ごとの免許なら、他科の技術を学ぶ事はできませんね。もちろん他科の病気を診る権利もなく、何か苦情がきても、「私は○△科ですから、そちらの病気を診る事ができません」「内臓の処置はしました。縫い跡を綺麗にしたかったら、皮膚科か形成外科のある病院でお腹を閉じてもらって下さい。当院にはありませんので太い傷になります」ですみますので、楽でよいですね。是非そうなるよう厚労省に働きかけてくださいませ。
こういうのを聞くと、また無力感が強くなってやる気を失う。もうこの手のコピペに何十回マジレスしたかな。
しかしここで腐らずに建設的で包括的な打開策を提案していく事が重要ではないでしょうか。
医療現場に限らず、どの業界の職場でも同様の問題は発生しています。
自分のいるレイヤのみの視点ではなく、多面的な視点で物事を考える事を心がければ必ず解決策は見えてきます。もちろんすぐに結果は出ないと思いますが。
患者、マスメディア、司法の側に医療リスクに対する理解や認識が足りない、と糾弾する以前に、今回のは単なる人的ミスだったようで。こうやって医療関係者に対する信用がますます低下し、世間の嫌疑の目が常態化していくのでしょう。何かアクションを始めるなら無能な同業者を血祭りにあげるところからですね。
保護産業従事者には分からないかもしれませんが、自由競争産業では顧客の選り好みする余裕なんてないし、リスク丸抱えな上に値切りと無償対応てんこもりです。自分達が何のために保護動物として養われているか理解してるなら、患者を人質に見立てて成り行きを楽しむような言動は慎むべき。責務を果たさない家畜にいつまでもエサをやり続けるほど納税者だってバカじゃないです。せいぜいビッグバン到来まではぬくたい檻の中でゴロゴロ肥え太っていてください。
ところで父親に「母子共に既に危険な状態に陥っているので、万一のことがあっても責を問わない旨、念書を起こしてほしい」と申し伝えてみたりするのはどうよ? 数十年前はそうしてたみたいだけど。
単なる人的ミスじゃないと書いてあると思うのですが。
だから医療業界もそうです。確かに医療は自由競争とは言えないかもしれませんが、保護なんてされてませんよ。
>せいぜいビッグバン到来までは
ビックバンなんて来ませんよ。じゃ、聞きますが、あなたならこの業界に参入しますか?参入する気があるなら調査が足らないと思います。
この事件は私自身、場合によってはあったかもしれない事だったので涙が出てしました。
今3歳の娘を妊娠中、胎児の成長が良くないのと中毒症の疑いで8ヶ月後半で入院となって絶対安静。常にお腹は張りっぱなしで、9ヶ月に入り、Drの判断で「子癇発作になった時では搬送も厳しいので…」って事で自宅から1時間半離れた周産期医療の整った公立病院への転院、その後2日で出産しました。その公立病院で夫と母が「大丈夫なんでしょうか?」と言った所、「大丈夫じゃないから搬送されたんです!」と叱られて「覚悟を…」と言われて、私は念書のような物を書きました。医療トラブルと輸血に関するものを。幸い、私は何のトラブルも無く、娘は低体重だったものの現在は元気にしています。
私の住む町では産婦人科はなく、隣町(車で25分)に正常分娩のみ対応の医院が1件です。その医院も雇われDrなので毎年のように入れ替えがあります。2人目を希望しても医療体制の整っていない現状、医院から「ウチでは診られない」と言われてしまいました。出産した公立病院でも「ウチよりも高度医療設備が整った病院での2人目の対応をお勧めします。」と。勧められた県内の病院はいずれも同系列の医大病院で高速で1時間少々の所と、一般道で2時間弱の病院の2箇所です。隣の県の医大病院はDrヘリの対応ではあるものの自分では2時間30分かかります。そして行政の体制は整っていなくてリスクもあります。
↑にどのような方か分かりませんが絶望したくなるような事をお書きの方がいらっしゃいます。私はそこら辺にいる普通の子育て中のオバチャンですが、みんな我が子を抱くまでの間、自分には何も起こらず、普通に産んで祝福されるって思ってるんです。産めば産んだで成人するまで全て親の責任と必死に育てています。
医療の世界に入った時、志は高く澄んだものだったと思います。どうかあの頃の気持ちを忘れないで下さい。
志が報われないことが問題なんです。
報われないことを続けるのはなかなか厳しいですよ。
我々はロボットじゃないんですから。
>アーリーマミー様
私も含め多くの医者は医療が見る見るうちに崩れていく状態を喜んでいるわけではありません。私も含め医療が危ないと感じた医者は、危機の原因がなんだろうか、どうすれば回避できるんだろうか、そのための処方箋はどうすれば良いのかを考えています。
私もエントリーの中でしばしば書き込んでいますが、医療者は条件さえ与えられたら日本中津々浦々まで高度医療のネットワークを築きます。もちろんそんな事をすれば天文学的な予算が必要です。また昨今の医療情勢はこれもご存知の通り、医療費はひたすら抑制削減するものとなっています。抑制削減される予算の中では医療は整備拡充でなく、サービス低下規模縮小を余儀なくされます。それがあなたが身をもって経験された話につながっています。
もちろん青天井に医療費をよこせと医者は言っているのではありません。医療費と享受できる医療は比例する部分が大きいのです。どの程度の医療を患者が望み、それを実現するためにどの程度の予算がいるかのバランスを考えて欲しいのです。
医療費は削減するのは当然だが、医療水準は精神で補ってくれと言われても限界があります。アーリー・マミー様には心外かもしれませんが、これまで医療水準を保持するために医者は相当な努力を重ねています。それが限界に達してきたため、現在のような医療の現状が出現しています。これはもう医者の使命感では支えきれないと悲鳴をあげているのが現実だと分かって欲しいのです。
アーリー・マミー様のような患者に当たる方が声を上げて頂かないと、医者がどんなに声を上げてもほとんど影響力はありません。アーリー・マミー様のような方に一人でも多くこの状態を理解してもらい、声を上げてもらうために私はこのブログを書いています。
これからも切実な声を聞かせていただければ幸いに存じます。まだまだ多くの医者は根性まで腐りきっていません。根性は腐りきっていませんが、精も根も尽き果てようとしています。精も根も尽き果てたらアーリー・マミー様がご懸念のように本当に志が低い医者が蔓延してしまいます。そうなって欲しくないと心から願っています。
わたしのところで今回「報道の読み方」というコラムをアップしました。
http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/media.html
そのなかでYosyanさんのログからいくつかの文章を引用させていただきました(出所明示・リンクともにしてあります)。
事後報告になりましたが(実は、事前にどう了解をとったらいいか、よくわからなかったのです)ご了承くださったら幸いに思います。
もし引用のやり方などに問題などありましたらお知らせください。
すぐに書き直します。