新小児科医のつぶやき

2006-12-20 夢の年収による美しい国

経済財政諮問会議なるものが前政権時代から幅を利かしているの周知の通りです。何をするところかと言えば、民間メンバーと称する財界代表と、政府の政策に忠実な御用学者が集まって論議するところです。その論議の結果は行政府に大きな影響をもたらします。日本は三権分立はいえ、立法府の多数派が行政府を握るため、行政府>立法府の関係があります。そのうえ現在の与党は衆議院で2/3を越える圧倒的多数派を占めています。そういう中での経済財政諮問会議の重みは相当なものです。

先日御用学者の御高見として政府の経済聖典である新自由主義経済を盲信する御用学者の意見をエントリーしました。その中での一節を再掲します。

−規制緩和は弱者に厳しいと批判されるが。

「真の弱者が誰であるかを見極めなければなりません。改革への批判は弱者の仮面を被った強者の論理である事が多い。例えば今、労働市場で規制を強めて、労働条件を正規雇用者にそろえようとうい動きがある。これを単純にやれば企業にとってコスト上昇の要因となり、結果として非正規雇用者の雇用機会を狭める恐れがあります。長期雇用で守られている正規労働者という強者だけではなく、若者や女性への影響も十分に考えて制度の議論を進めるべきでしょう。」

非正規雇用者の賃金は正規雇用者に対し低く、同じ量と質の労働をしても待遇が不平等であるの意見はあり、これをなんとかしなければの議論はあります。この議論はあくまでも正規雇用者の賃金が標準で、非正規雇用者の賃金をそれに近づけようとするものだったはずです。またこの議論では長期にわたり非正規雇用者に正規雇用者同等の労働を課し、実質正規雇用者と仕事上では同じ扱いのものを正規雇用者と扱うようにすべしのものだったと記憶しています。

ところが御用学者は正規雇用者を増やす、ないしは賃金を正規雇用者なみに引き揚げると「非正規雇用者の雇用機会を狭める恐れがあります」と論じ、「長期雇用で守られている正規労働者」を雇用問題の強者とし、これを規制緩和により弱体化させるのが正論だと主張しています。なにかどう読んでも口の中がジャリジャリするような意見です。

774様から頂いた情報に経済財政諮問会議の正式民間メンバーの意見が12月18日付の毎日新聞に掲載されています。全文を引用します。

労働市場改革:正社員待遇を非正規社員水準へ 八代氏示す

 経済財政諮問会議の民間メンバーの八代尚宏国際基督教大教授は18日、内閣府の労働市場改革などに関するシンポジウムで、正社員と非正規社員の格差是正のため正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要との認識を示した。

 八代氏は、低成長のうえ、国際競争にさらされた企業が総人件費を抑制している中、非正規社員の待遇を正社員に合わせるだけでは、「同一労働・同一賃金」の達成は困難と指摘。正規、非正規の待遇を双方からすり寄せることが必要との考えを示した。

 また、八代氏は現在の格差問題が規制緩和の結果生じた、との見方を否定し「既得権を持っている大企業の労働者が、(下請け企業の労働者や非正規社員など)弱者をだしにしている面がかなりある」と述べた。

 八代氏は、労働市場流動化のための制度改革「労働ビッグバン」を提唱しており、近く諮問会議の労働市場改革の専門調査会の会長に就任する予定。【尾村洋介】

毎日新聞 2006年12月18日 20時31分

御用学者の主張を先に聞いていたので卒倒はしませんでしたが、相当驚かされたことは確かです。

    正社員と非正規社員の格差是正のため正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要

経済財政諮問会議の方針は明瞭に賃金水準を非正規社員なみに引き下げる事で、正規社員と非正規社員の待遇の格差を無くそうと言う事が分かります。さらに御用学者の意見とあわせると、この民間メンバーだけの個人的主張ではないのははっきり分かります。つまり公然たる賃下げです。非正規社員のワーキングプアとか身分の不安定さとかの問題も賃金が一緒になればすべて解決と理解すれば良いのでしょうか。

これに労働側の強硬な反対があっても実現させるのを既定路線にしているホワイトカラー・エキザンプション(WE)が組み合されれば、経営者たる財界人は実に素晴らしい果実を手に入れることになります。WEの対象年収が最終的に幾らになるかは不透明ですが、経営者側の主張は400万でした。400万でなにがホワイトカラーだとは誰でも感じますが、正規社員の賃金を非正規社員まで引き下げるのならば理屈は分かります。これからの会社員は年収400万円が夢の年収になると言う事です。夢の年収を手に入れる代償は無制限の残業、無制限の長時間労働でもって報いられ、賃金評価は成果主義ですからこういう時に頻用される簡単な物指しである「前年度比」一つで成果の評価はいくらでも抑えられます。

400万が夢の年収になるのですが、夢の年収で夢の生活が送れる社会になるのでしょうか。400万で夢の生活をおくるためには物価が大幅に下がる必要があります。ところが政府は巨額の財政赤字の解消や景気振興のために、物価を上げる方向に誘導する事に必死です。つまり経済政策はインフレ路線です。簡単に言えば物価は上げる方針です。

400万がサラリーマンの夢の年収になり、物価は上げる方針、また税金も企業は下げる方針が目白押しですが、個人に関しては消費税まで含めて増税路線まっしぐらです。もちろん社会保障費はどんなに政府がケチろうとも団塊の世代の高齢化で着実に増えます。私たち日本人は実に素晴らしい「美しい国」を約束してくれる政府を戴いている事を忘れずにいるべきでしょう。

勤務医勤務医 2006/12/20 15:04

「正社員と非正規社員の格差」といえば社会保険の雇用者側の負担があります。米国の企業はそれこそが製品のコストを押し上げるので 国際競争力を損なう、社会保険の分担金額が低い日本なぞアンフェアだと主張しています。日本でも米国でもなんとかカットしたいという動きがあります。米国と異なり 日本では違法労働移民を使う事は法律上困難です。日本の経営側もリストラの種も尽きてきたので 雇用にかかわるコストを下げたいのでしょう。以前と比べて 正社員に対する退職金の引当金も積まねばならなくなりましたからね。これも年度ごとの収益にかなりの影響を及ぼしているようです。
一方で非正規社員は 雇用期間も不安定で自払いで国民健康保険を支払わねばなりません。無意識のうちに天引きされる社会健康保健と異なり 金銭的な重みが十分感じられるわけです。従って自分の希望と相違した検査や治療を受けると 「医者が金もうけの為に薬を出した。五千円も払わされた。」となるわけです。
本日も私の外来で 検査結果は異常なくよろしかったですねというと 「だったらこんな無駄な検査をなぜ押し付けた。生活が苦しいのに 莫大なお金がかかったじゃないか。」と机をたたいて30分ちかくも怒鳴られました。
従って本人の窓口負担が3割ですむといっても、生活の怒りはすべて医師にふりかかっています。
古くからの友人で 10数年前から芸術家の卵や自称音楽家をやっている連中が数人います。もちろん定職はありません。彼等の父親が団塊の世代で社会保健の家族ということで治療費を支払っています。生活費はほとんど親が面倒みています。30-40台のフリータ−も数十万人近く目立って来ました。両親が退職したらどうするつもりなんだろうと思います。

774774 2006/12/20 15:35
 昨日書いたことを少し修正してみました。一つ一つの法案や決議を見るといい面も結構あるのですが、全部総合すると、こういう悲惨なシナリオしか思い描けません。

派遣法改正 → 派遣が可能な業種が大幅に増えました。
  ↓
正社員と非正社員の格差拡大、貧困層・ニートの増加 → 正社員からは、累進課税を緩くしろ、最低課税額を引き上げろ、無駄な福祉を削れ、の大合唱がおこりました。それに乗って政府は、医療・介護など福祉分野の削減、生活保護の制限強化、税制の変更、雇用保険の縮小などに着手し、これからいっそう促進の予定です。これはセーフティーネットの脆弱化を意味しますが、民意であるので仕方ありません。実際に自民党は選挙で大勝しました。
  ↓
医療崩壊、介護難民、所得減少による非婚数の増大 (ここが現在地です)
  ↓
ホワイトカラーイグゼンプション導入 → 正社員を薄給・定額で無限残業することが可能となり、正社員をこき使いますから派遣社員を雇う数が少なくなり、派遣の賃金が激減します。正社員が過労で死のうが、健康管理も正社員側の責任となっていますので、労災認定はされません。
  ↓
退職に関する法変更 → 今まで正社員を解雇するのは大変でしたが、これが通るといくら会社側が悪くても、正社員を簡単に解雇できます(基本給の24ヶ月分で可能といわれています)。つまり、会社に逆らえる正社員はいなくなります。医師では「忙しいんだから7日連続当直しなさい。いやなら首ね。当直料?なんだそれは」といった状態です。
  ↓
派遣の正社員化見送り法→今まで同じ職場で3年間派遣で働くと正社員としないといけなかったのですが、その必要はなくなり、いつまでも派遣のままでいるしかなくなります。非正規社員から正社員への道が閉ざされることを意味します
  ↓
その結果、日本は、少数の正社員と大多数の派遣社員から構成される社会となります。
  ↓
派遣社員の給与は、先ほど述べたように激減しますので、今日のエントリーの諮問会議の結論が法制化されると、正社員は、激安となった派遣社員の給与に合わせられます。
  ↓
その結果、給与・待遇が同じなら、責任がはるかに軽い派遣に低賃金の正社員が移行します。正社員はごく一部の高給取りのみとなります。
  ↓
日本のGDPのうち個人消費が占める割合は60-70%に達します。これが激減します。つまり大不況となります。また課税最低額が引き上げられていますので、食べていけなくても税金は持っていかれます。生活保護に入るのはまず無理です。
  ↓
日本政府・地方都市は財政破綻しかけ、それを防ぐためインフレを人工的に起こし、円安が進行し石油・食料の輸入が滞ります。個人は低所得のため、人口は増えませんし、医療・介護も崩壊しており、自由診療となっているため、まともな医療を受けられません。つまり、セーフティーネットが今よりかなり貧弱です。
  ↓
外国人単純労働者大量受け入れで(1000万人ぐらい?)、企業だけは儲かります
  ↓
日 本 崩 壊

774774 2006/12/20 15:48
 なぜこんなシナリオをさも分かっているかのように書いているんだとお叱りを受けるかもしれませんが、これは、実際に1990年代のアメリカで起こったことなのです。クリントン政権下でアメリカは空前の大好景気を迎えましたが、労働者の賃金は下がる一方で、お金は一部の正社員、企業の内部保留金、M&Aなどの株式市場にごそっと持っていかれました。で、中流層はほとんどバカにしていた貧困層に落ちてしまいました(アメリカには日本にはほとんどない超貧困層もいます)。で、個人破産の原因の1位が医療保険代を払えないこととなりました。

 それでも好景気だったのは、外国、特に日本がアメリカに何百兆円というお金を貢いだからです。つまりアメリカ国債の大量買い(多い時は1ヶ月で20兆円以上とか)です。なぜ買ったかというと、アメリカを好景気にして、円安に誘導して、輸出産業を儲けさせるためです。アメリカの労働者からの反発は、中国からの迂回輸出という形で、批判を中国に向けさせるのに成功しています。

 その後を日本が追いかけているわけです。しかもアメリカのあまりいいとは思えない制度を更に改悪して導入するという形です。

774774 2006/12/20 16:02
 こんなデータがあります。ホワイトカラーイグゼンプション(WE)が導入される場合の、国民一人当たりの購買力を計算した表です。いくら収入が多くても物価が高ければあまり買えないため、購買力平価という方法で修正されています(所得÷物価)。ただし、購買力平価には反論が非常に多い事も事実ですが(日本の野菜と外国の野菜が同じ品質のわけがないだろう、など)。

      時給 物価指数 時給/物価
日本    1654    126   13.1
米     2130    110   19.4
英     2278    101   22.6
ドイツ   2571    100   25.7
フランス  2500     94   26.6
オランダ  2815    96   29.3
スウェーデン 2545    106   24.0
カナダ   2053     86   23.9
デンマーク  2176    118   18.4
スイス   2432    128   19.0
オーストリー  2258    95   23.8
オーストラリア 1778    80   22.2
韓国    1111    69   16.1
トルコ   300    44    6.81
日本WE後  1091   126(?)   8.66

物価指数100=OECDの平均値

 物価を考えると日本は現状でも購買力は高くはなく、フランス人は日本人と同じ労働をした場合、日本人の約2倍の買い物が出来るわけです。WEによって残業代120万円が消失し、月の残業が20時間増えた場合を想定すると、生活水準はトルコ並みになり、海外に出稼ぎに行かないと生きていけないレベルにおちます。で、残業が月20時間増えるだけというのはかなり甘い予測ですので、実際はもっと薄給となる可能性が高いといわれています。

774774 2006/12/20 16:21
 現状でも労働者は労働基準法でかなり(といっても他の先進国よりかなり落ちますが)守られていますが、医師にはほとんど適応されていないようです、というよりも医師が権利を主張しないですし、権利を主張すると医師どうしで足の引っ張り合いをしてしまうのです(年齢に関係なく、精神論を唱える主戦派医師が)。以下は、いつか忘れましたが、某巨大掲示板のどこかに書き込んだ文です。


 労働基準法というのがあって、労働者の権利ってこんなにあるんだと感動するほどなんだけど、経営側は分かっていてその権利を妨害してくる。立場が雇用者>被雇用者だからね。

 労働者の権利を守るため普通の会社では、組合というものが作られる。組合というとウザイ物に聞こえるが、本来は労基法で認められた権利を守るためのもので、それ以上でも以下でもない。ところが医師には組合が無い。当然、経営側の言いなりにならざるを得ない、というか勉強しないと権利にすら気がつかない(当直医は時間外患者を診る義務はないなど)。そして、その権利も、2年たつと自ら放棄したものとみなされる。

 法律は知っているものの味方というのは、経営や組合などに携わったことがあれば常識。また、罰則の無い法律(応召義務など)は無いのと同じというのも、常識。

 ただ近年、医療系サイトや、ブログ、某巨大掲示板の僻地スレや急患スレで、医師の労働者としての権利を分かりやすく説明し、勤務医の啓蒙に勤めている人たちが増えてきた。別名、「委員会」とも言うけど。

774774 2006/12/20 16:29
 書き込んでばかりで申し訳ないのですが、今日は今から忙しいので、これで最後です。混合診療や自由診療について、以下の文を、いつか忘れましたが、某巨大掲示板のどこかに書いていました。

 ところで、上の表が崩れています。テキストエディタでは揃っていたのですが、ここのフォントはプロポーショナルだったんですね。という事は、ここはAAも・・・怒られますので壁以外ではやめときます。


これから、混合診療解禁→自由診療化となし崩しで制度が変わりますので、とりあえず保険で認められる範囲は現状で凍結し、それ以上の治療を受けたかったら自費、最終的には、全医療が自費と言うグローバルスタンダードと同じとなります。戦前の日本もそうでしたし、米国の強い圧力があるので業界筋では確実と言われています。

アメリカでまともな医療を受けられる最低基準が年収600万円程度(物価を考えると日本だと800万〜1000万円ぐらいか)と言われていますから、未来はほぼ予想がつきます。安倍政権で、どれだけアメリカの圧力をかわし、若者からの健康保険料率の引き上げと消費税引き上げ、全世代の医療費の自己負担率の更なる引き上げが出来るか否かが、国民皆保険制度維持の焦点ですが、一方で安倍政権は終末期医療の見直しなどを提言しており、助かる見込みのない人には厳しいかもしれません。感情論を抜きにした、医療経済学からのレポートでした。

YosyanYosyan 2006/12/20 17:05 混合診療について付け加えるならば、某所で兵庫県の医師会長の挨拶があり、そこで中央情勢のレポートとして「混合診療の導入は必至の情勢」と語られていました。そうとう思いつめた感じの口調でしたので、日医は既に混合診療導入やむなしとした上での条件闘争に入っているかと感じました。この問題についても世間の関心は低いですから、なんとなくドタバタで部分的導入が行われ、なし崩しに拡大するシナリオがいつ始まっても不思議無さそうです。

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/20 17:30 昨日から774様が怒涛の書き込みしてはるから全部読んで、分からんところはWikiでしらべたら、ニュース板の議論にもついていけるようになったわ。俺が高校の時は現代社会ちゅう共通一次にも2次試験にも出ん科目が必修やったから、ある程度は知っとったんや。今やったら未脩でかたづくんやろなあ。ま、これで経済の勉強も終わったから今週も飲酒一揆するで!そやけど774様もこんなに書いたらガングリオンできるんちゃうか。書き込みに怒りがこもっとるし。

中間管理職中間管理職 2006/12/20 18:39 いつも大変お世話になっております。すごく勉強になります。落ち込みますが(苦笑)。「勤務医 開業つれづれ日記」で記事とコメント取り上げてもいいでしょうか?これからもよろしくお願いいたします。

774774 2006/12/20 19:17
 忙しい日と言いながら、空き時間ができたら、やっぱり出てきてしまいました。一応、被雇用者側に有利な話ですが、経済財政諮問会議は橋本行革の時に作られて、小渕・森・小泉総理時代に絶大な影響力を持っていましたが、今は官邸、特に安部総理に嫌われている部署でもあります。経済最優先で、日本人の心の問題(安部総理にとっても、拉致や靖国問題)を軽視した事が原因のようです。ただし油断は禁物です。

774774 2006/12/20 21:29
 WCスレ、八代スレのコピペですが、以下のような意見が大変多く見られます。世論の動向を見るうえで重要かと思われます。ただWCですら7割の生産年齢人口が知らないとの世論調査があり、国民の関心の低さは目を覆わんばかりの事態だと思われます。もちろん福島事件を知らない医師も大勢いるので、決して他人事ではないのですが。


各国のWE制度についておさらい
■フランス:同時に制度対象者の労働時間や日数を制限する法律がある。
■イギリス:制度適用者であっても、法定労働時間に対する規制は適用さる。
■アメリカ:年収要件のほかに、部下が存在すること、高度な専門職であること、自由裁量権限が大きいことなどの要件が存在する。
 経団連がモデルにしていると言うアメリカ方式でさえ、   ←ここ重要★
 年収以外の要件が存在する。               ←ここ重要★
 適用要件が年収だけであとはやりたい放題なのは、日本だけ。←ここ重要★


ホワイトカラーエグゼプション、ICU八代、自民擁護の自民工作員対策 テンプレート
1. 起業せよ。 
 答え:起業家への投資と教育が遥かに進んだアメリカでも設立後8割から9割潰れます。能力以上に運が必要です。
2. 格差是正になる
 答え:正社員全てを対象とする大規模な賃金抑制は経営者以外皆低賃金となり格差がアメリカ以上に進みます。格差は拡大します。
3. 非正規雇用の待遇改善につながる
 答え:まったくなりません。既に企業採用担当者は、非正規雇用は正規では雇わないと7割が回答しています。非正規以外職歴のない人やフリータは高卒中卒と同じで欠陥があると思っているのです。御手洗氏も、労働ビッグバンで非正規を雇うつもりなど最初からないのです。その証拠に派遣の正社員化義務化規定削除を自民とタッグで行っています。非正規は一生非正規。これが八代クオリティ。
4. 国際競争のために必要
 答え:日本にある10万社を超える株式会社のなかで国際競争をしているのは1割以下。一部のために全労働者の賃下げは内需崩壊を招きます。国際競争してる会社も現在国内で維持している市場占有率を失えば、倒産します。またグローバル経済といいますが、世界の市場はアメリカです。アメリカ経済減速であっという間に輸出企業は死ねます。

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/20 23:32 この前デフォルトってパソコンやと初期設定のことやけど、経済学では債務不履行って言うとったやんか。アメリカ国債って日本と中国がよーさん持っとるらしいけど、大丈夫なん?石油代金をアメリカ国債で払ろたらあかんの?

774774 2006/12/20 23:59 あまり書くと「風説の流布」という罪になります、まあそのへんお察し下さい。なお、石油取引に関してはニクソンショック(金本位制の崩壊)以降は石油ドル本位制といわれるようになっているぐらいで、ドル決算が常識ですが、石油をアメリカ国債で払ってくれたら嬉しい国はいくつかあります。しかし、B-2爆撃機のかなり激しい攻撃に会います(1機3200億円!、イージス巡洋艦はたったの1500億円、ニミッツ級原子力空母でも箱物だけなら5000億円です)。アメリカ国債を理由なく第3国に渡すことは、アメリカ「国内法」で禁じられています。やはりアメリカはジャイアンですね。

774774 2006/12/21 00:26
 なお、ドルがあんな状態ですので、各国ともリスク分散のため、ユーロ建て・円建て決済は微々足るものですが増えてきています。今のところ円はハードカレンシー(国際取引の決済として使われる主要通貨)としてある程度の信用はありますが、このエントリーの法案が通る状態では、その地位を失いかねません。

 実はお隣の韓国は通貨危機で破産しかけ、それをきっかけにアジア経済の危機が迫っていました。それを救ったのが現厚労大臣の柳沢氏ですが(そのため世界的に有名です)、韓国経済をIMF統制下に置くこと、日韓スワップ協定(韓国が再び通貨危機に陥った場合10ウォン=1円で、円に兌換できる事を保証)により迅速に解決しました。

 しかし、IMFは出資比率に応じて発言力がありますので日米の影響力が強すぎ、スワップ協定も感謝されるどころか、常任理事国入りを邪魔されたりと、現在の日韓関係に至っています(韓国の国連加入を推薦したのは日本なのですが・・・)。なお、韓国はGDPの貿易依存度が30%以上と日本の3倍も高く、日本から中間資材を買って最終組み立をして売るという中国と同じ経済モデルなので、韓国が貿易黒字を出せば出すほど対日赤字が増えるというジレンマも、あまりよい対日感情を抱かない原因の一つとされているそうです。

 その柳沢氏が厚労大臣になると聞いた時に、ずいぶん警戒した覚えがありますが、所詮、厚労省や文部科学省などは左遷ポストらしく、内閣からはあまり重要視されていないようで、官僚の天下だそうです。安部総理自身は、副幹事長時代に、医療問題プロジェクトを立ち上げ、少しは期待したのですが・・・

774774 2006/12/21 00:45
 で、日本も私が書いたシナリオ通りいくと債務国に転落ですので、何とか手を打とうとしているのですが、長期展望がないため全然うまくいっていません。以前書いたように(12/9)、全人口を都市に集約して生産年齢人口が減っても主要産業(特に輸出関連)を維持できるようにするか、人工的に大インフレを起こして借金の実質額を減らして思い切った大投資を行うか、アメリカのように各国から金を貢いでもらうことしか選択肢がありません。

 最後の項目は、アメリカにも都合が良く、実現しそうです。もちろん今の日本に大金を貢ごうなんて国はありませんが(一時期だぶついたオイルマネーが東証に入り株価の急上昇はありました)、来年か再来年あたりから国境を超えたM&Aが可能になりますので、企業の時価総額の関係で、日本企業のほとんどが欧米系企業に太刀打ちできずに吸収合併される可能性が高いです。そうなると、日本人の賃金が激減していて、首切りが簡単な方が欧米企業には有利なわけで、ああいった対日要求が出されているわけです。全て水面下ではつながっていて、情報を小出しにしてきているわけです。なにか、陰謀論に近くなりましたが。

774774 2006/12/21 08:23 さすがに、首切り合法化法案は見直しとなりましたか(読売新聞)。ですが「見直し」というお役所用語は、一時的に取り下げのようなイメージが・・・国会だと「見直し」された法案はしつこく毎回提出されますね(人権擁護法案など)

YosyanYosyan 2006/12/21 08:44 WEの労使協議の内容は報道で漏れ聞く程度しか知識はないのですが、まず大前提として厚生労働省はWE導入を既定路線にしている事です。来春の国会成立のタイムスケジュールらしく、年内に協議を取りまとまる必要があるそうです。

厚生省の腹案は、

 WEは使用者の要求どおり導入する。
 ∀働者側には時間外手当の増額でなだめる。

これで丸く収めたい意向であるとされています。ただ普通に読めば圧倒的に使用者側有利の協定です。そのため労働者側も現時点では徹底反対の姿勢を続けています。

労働者側が反対し続ければWE導入が無いかと言えば、どうもそうではないらしく、最悪のシナリオは労働者側の合意無しに強行突破をはかる腹積もりのようです。その場合は労働者側が反対したペナルティとして使用者側の提案を鵜呑みすると言う観測も流れています。

厚生労働省がもっとも恐れているのは労働者側の反対ではなく、法案上程後に政治問題化するほうのようです。来夏に参議院選挙がありますから、世論がWE導入反対の流れになれば与党が腰砕けになります。選挙に直面する参議院が棚上げ方針を出してくるのは政治の必然です。

まあこれもまた私の憶測に過ぎませんが・・・。

774774 2006/12/21 11:44
 やはり、あちこちに書かれているように、WE導入は、世論分断法を行なってくると考えています。強行突破よりもっと最悪な展開は、厚労省は医者を労組側に売り払って、法案を通す事もありうるといわれています(とりあえず「医師などの高給者」(笑)に適応と)。もう一つの、首切り法案はよく考えたら、内部告発促進法など、他の法律と矛盾する点が多すぎますね。しかしこれも油断なりません。「見直し」ですからね・・・

鬼瓦権三鬼瓦権三 2006/12/21 12:24 この議論で最も大切なことは、真の社会的弱者は医師だということを、日本国内はもとより、諸外国にも徹底すべきだということです。

もし医師の中で「俺は賢い」と思っている人がいたら、今日の日本の医師の窮状を外国人記者クラブで会見して欲しいと切に願います。

774774 2006/12/21 12:33 上の方の日本崩壊への矢印の項で、大変初歩的で重大なミスを書いていました。課税最低額は「引き下げ」です。正反対でした。むちゃくちゃ恥ずかしいです orz → all.

774774 2006/12/21 15:46  はじめに厚労省は、年収1000万円以上に襲いかかったが、あいつらは大金持ちだから当然だと、声を上げなかった。むしろ妬みもあって大賛成したぐらいだ。
 次に厚労省は、年収800万円以上に襲いかかったが、独身貴族を楽しむブランド物ばかり買う人たちだからと声を上げず、むしろ賛成し、1000万以上の人は既に無関心だった。
 次に厚労省は、年収600万円以上に襲いかかったが、私にはそんな収入はなかったので、声を上げなかった。年収800万円以上の人は既に無関心だった。
 その次に厚労省は、年収400万以上に襲いかかったが、まだ私は若くてそんな収入はなく、声を上げなかった。年収600万円以上の人は疲弊して、うつろな目をしていた。
 そして厚労省が、全労働者に襲いかかったとき、私のために声を上げてくれる人は、誰もいなかった。


 はじめに御手洗と八代は、ニートに襲いかかったが、ニートは社会不適応の役立たずのクズだから、声を上げなかった。
 次に御手洗と八代は、フリーターに襲いかかったが、フリーターは勝手気ままな人生を好むバカだから、声を上げなかった。
 次に御手洗と八代は、派遣社員と非正規社員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったので、声を上げなかった。
 その次に御手洗と八代は、郵便局員と地方公務員に襲いかかったが、彼らは血税で美味しい汁を吸う寄生虫だから、声を上げなかった。
 そして御手洗と八代が、正社員に襲いかかったとき、正社員のために声を上げてくれる人は、もう誰もいなかった。

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/21 16:02 これとおんなじ様なやつは俺も見たわ。年収別のは見たことあらへん、774様が考えたんかいな。ナチスのやつのパロディーやろけど、笑い事ちゃうわな。これが厚労省の分断作戦って書いてたやつなん?

774774 2006/12/21 16:29 しゃれ頭 様

 まさに言われるとおりで、厚労省だけでなく、権力者が使う基本テクニックが、分断作戦です。多数の相手と戦ったり支配しようとする場合、相手の中にわざと対立軸を作り、相手の中どおしで争わせ、自滅するのを待つのです。よく「分断して統治せよ」といわれる、基本戦略です。誰が言ったんだったかな?

 書き込んだのは、どこかの掲示板で見つけたものを適当に改変しました。もちろんオリジナルは、しゃれ頭様が書かれているようにナチスのものです。後半は「竹中」→「御手洗」以外は改変していないのですが、ニートの項目はオリジナルを書いた人も誤解しているようですね。ニートの年齢分布を見ると20代後半〜30代前半が圧倒的に多く、原因は就職超氷河期と言われたぐらい、就職できなかったからです(大卒の求人率が50%なかったぐらいです)。ベビーブームで熾烈な受験戦争を戦って、その挙句100社もまわって断られたら、自信がなくなって引きこもってしまうのも、当たり前と思います。

オリジナル
 はじめにナチスは共産主義者に襲いかかったが、
 わたしは共産主義者ではなかったから声を上げなかった。
 次にナチスは社会主義者や労働組合員に襲いかかったが、
 わたしはそのどちらでもなかったので声を上げなかった。
 次にナチスはユダヤ人に襲いかかったが、
 わたしはユダヤ人ではなかったから声を上げなかった。
 そして、ナチスがわたしに襲いかかったとき、
 わたしのために声を上げてくれる人は、もう誰もいなかった。

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/21 20:08 今日も、のじぎく県の何個かの科の閉鎖や撤退の話を聞いたけど、もうどうでもええやんゆうぐらい、この話すごすぎやな。テレビ見とったらさらっとしか報道されんけど、もお通るん前提みたいやしな。なんやろ、この気だるさは、これが脱力感ちゅうやつかいな。774様のシナリオが間違がとったらええんやけどなあ。憂鬱になるなよって774様にゆうたけど、これはしゃーないわ、俺も晩飯食う気がせーへん。

YUNYUNYUNYUN 2006/12/21 21:15 774さま
ローマ帝国です。「分割し統治せよ」(Divide et impera)

774774 2006/12/21 21:48
 外国人労働者の大量(1000万人/年)受け入れも難しいようですね。世界人口は増加しますが、今後、高齢化速度1位の日本を遥かに上回る速さで高齢化が進む国が多く、世界的に高齢化が進み、労働者や移民を受けようと思っても、各国の取り合いの様相です。
http://www.nli-research.co.jp/stp/nnet/nn051107.html

 医師不足で、外国人医師を大量輸入したら問題解決という意見があり、よく医師からは、僻地の人は日本人医師に診てもらいたいと思う人が多い、外国の医師の方が日本の医師より本国で遥かに良い生活をしていて社会的地位も高く、労働環境が良いから奴隷扱いされる日本にくる筈がない、行くならアメリカでしょう、という反論がなされるわけです。

 しかし、それ以上に世界の若年人口減少による医師総数の減少、世界人口の高齢化により世界中で医師不足が深刻化するため、今でも開発途上国を中心に医師不足は深刻ですが、今後は国境を超えて医師の取り合いになるというのが、人口動態学からみた解答ではないかと思います。

774774 2006/12/21 21:54 YUNYUN 様

 思い出しました。ありがとうございました。常に最新論文を読まなければならない医師なのに、どうも検索が下手で困っています。そもそも、妄想にふけって勉強をしていないという話もありますが(笑)

774774 2006/12/21 22:19
 自分で書いておきながら、実は私自身がよく分かっていなくて、調べてもなかなか該当するHP・記事が見つからないのですが(さっきも書いたとおり検索下手です)、
>来年か再来年あたりから国境を超えたM&Aが可能になりますので、企業の時価総額の関係で、日本企業のほとんどが欧米系企業に太刀打ちできずに吸収合併される可能性が高いです。

について、分かりやすいHPがありましたら教えて下さい。もしくはご説明をお願いしたいのですが。

bn2islanderbn2islander 2006/12/22 01:05 正社員が解雇しにくいため、会社側としては気軽に雇用出来ないという側面もあるとは思いますが。派遣社員と正社員の格差をなくしたいというのなら、容易に解雇が出来るようにするのも方法の一つかと思います。なお「正社員と非正規社員の格差是正のため正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要」と言う方向は不可避だと思っていましたが、こんなに早く政府から主張されるとは思いませんでした。

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/22 01:09 774さまっ  まあ次から次へといろんな事を考えつく人やなあ。その予想が当たらん事を祈っとくわ。あちこちのブログにあんさんの予想がコピペされとって、まず当たらんでしょうとか書かれとるのが面白いんやけど、それも希望的観測やな。あんさんの書いとる事の方が、余程筋道しっかりしとるわ。話がちゃんと繋がっとるからな。俺もあんまり当たって欲しくないんやけど、管理人様もあんさんの意見をある程度支持してはるみたいやから、 ((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル やで、マジで。
それと外国企業の日本企業買収の話は俺が前に問題提起したんやけど(参考にしてくれて光栄や)、ソースが、あの関東以外でしか見られへん、言いたい放題番組の橋元弁護士やから、ほんまやろかと思ってしまうのが欠点や。一応信じたら、相当深刻な問題やそうで、日本企業はほとんど全部アメリカ企業に買収されてまうらしいな。それでWEとか賃下げや首切りしやすかったら、もうそらアメリカ企業はウハウハやわな。奴隷制度が復活したようなもんやから。ニュース板にソースがあったと思うんやけど、調べてみても見つからへん。法律の問題やから、本職の弁護士様が一番詳しいんとちがうかな。役に立てんですまん。弁護士の先生でここを見てはる先生がおられたら、774様に御教授よろしくお願い申し上げます。
それとあんさんが専門の勉強する暇がのうて、社会情勢の勉強しとるんは、悪い事やとわ思わんよ。やっぱ、立場によって勉強せなあかん部分は違うと思うで。あんさんにぴったりの学問は公衆衛生学やな。そやけど大学の公衆衛生も今は遺伝子ばっかり研究しとるやろ。前の教授のときは疫学が中心やったから、あんさんにぴったりやったんやけど、残念やね。時の運ちゅうやつかもな。

uchitamauchitama 2006/12/22 03:21 経済オンチなのですが、要するに安部政権がめざす「再チャレンジ可能な社会」というのは正規社員と非正規社員の争いを進めることだけで、経営者と政治家と官僚は高みの見物と言うことですか?
キャノンの御手洗さんというのは一族経営の会社で世襲制でなった社長と言うのが小生の認識でしたが、どうしてそんな人が経団連の会長になるのか不思議です(間違っていたらすみません)。
選挙で、民主党かどこかの党がホワイトカラーエグゼンプションに賛成か反対か、地方の切捨てか地域の活性化かを問う選挙などと掲げれば良いのですが、結局自民党も民主党も同じ穴の狢なのでしょうか?

勤務医勤務医 2006/12/22 03:27
夕方のテレビでほんのちらっとWEに関してやってました。これといった異論もないようです。困ったことに。
米国と日本は労働人口の流動性が著しく異なります。東海岸で失敗したから西海岸へ引越しなんてないわけです。日本では解雇されたら別の会社での正社員としての受け皿も極めて少なく、まだまだ社風は閉鎖的です。起業して社会から広く資金を調達し、失敗したらもう一度最初からチャレンジなんて銀行が認めません。一度負けるとそれっきり、社会は冷たいのです。米国では次から次へと会社ができては買収されるか、つぶれます。同じ会社に勤続20年なんて日本で言う大手企業では珍しいのです。その都度新しい会社に移るし、世間でも当たり前だとおもってます。
日本で比較的流動的な職種としては外食産業やコンビ二エントストアが挙げられます。しかし一部の社員を除いては培ったスキルが会社を替わると認められがたくほとんど体育会系ののりで仕事をやってます。前職でのスキルが認められない限り、転職を繰り返すのはある意味損です。同時にフリーターをやり短期雇用を繰り返しても スキルを身につけているとは認められず、何らかの国家資格を取得しない限り、給与は上がりようがないのです。米国では奨学金や学資ローンが多種多様にあるので 30歳を超えてgraduate schoolに入りなおし資格を取る人はざらで より高額な給料を手にする人もおおいのですが、日本にはそういった奨学金も稀で、正規社員として就職しようにも年齢がネックになります。オーバードクターなんて言葉 日本だけですよ。30歳過ぎて再チャレンジなんて掛け声だけのようです。
30過ぎた日本人の会社員や公務員が お子様だな 時には妙に達観してるな、醒めてるなと感じさせる連中が多い中 手前味噌ですが医師だけは人生に前向きで挑戦している人が多いなと感じています。(そうじゃない人 ごめんなさい)

外資系の企業に勤めてるんだぞと ちょっぴり得意そうな顔をしていた高校の同級生は大半がばっさばっさと解雇され、年棒数千万という少数を除いては今は見る影もありません。
精神社会風土 さらには人生観がまったく異なる国の雇用方法を大して吟味せずに取り入れるなんて バッカじゃない?

774774 2006/12/22 08:23 uchitama 様

 民主党はWE賛成です。自民党と中身は少し違いますが。はっきり言い過ぎますと、民主党の中枢部は旧田中派で、横道グループを除くと民主党は自民党の派閥の一つという悪口を言われ続けています。松下政経塾出身も多いですから、自民と議員どうしのつながりも強いです。お遍路さんはよく分かりません。

 御手洗氏はキヤノンの経営改善に大きく寄与し、数年前から大変脚光を浴びていましたから会長就任は不思議な事ではないです。一部には、某社と同じく輸出中心企業であり、奥田氏の影響力が残るからという説もあります。輸出企業が現在の「好景気」を支えているため、発言力が非常に強くなっています。

 非正規社員が増える事自体は、本来は悪い事ではありません。終身雇用と年功序列制度で日本は復興を果たしましたが、バブル崩壊と旧共産圏の崩壊で時代に合わなくなり(もともと人件費は固定費ではなく、バブル時代の大投資で日本企業は損益分岐点が上がってしまいました。世界市場は2倍に広がり、安価な労働力は海外に大量に存在し、世界中から部品を調達できるので、需要に応じて資本と労働力を柔軟・迅速に投入できる制度に変える必要がありました)、国内では労働力の偏在が目立ってきたので、労働力を移動させやすくするために非正規社員化が可能な職種を増やしたのです。たとえば、ある科の医師が増えすぎたので希望者に再教育して別の科の医師になってもらうようなものです。ただし、本来、非正規社員は正社員より給与は高いはずなのですが(つまりバイト医の方が常勤医より良い時給という、今の医療界が本来の姿です)、日本の派遣はピンはねが・・・外国の制度が改悪されて日本に入ってくる見本ですね。技術系の契約社員は正社員より自給が高く、まだ本来の姿のようです。

774774 2006/12/22 08:29 あと、社会規範や風土が外国と違うのに、制度だけ取り入れてもうまくいくはずがないと、勤務医様が繰り返し主張されていますが、私も全く同感です。

たぬきたぬき 2006/12/22 14:48 コメント長い コメント欄には要点を10行以内で書いて
細かい内容はトラバで自ブログで書いてほしいものだ

774774 2006/12/22 15:38 たぬき 様

 だってここは、シスオペであられるYosyan様の詳細な解説と、長がーい、多数のコメントが魅力のブログですもの。ただ、たぬき様の仰る事も一理あって、コメントが長すぎて、Hatenaの容量をすぐオーバーしてしまうようです。これには参ってしまいますね。

774774 2006/12/22 19:01  ホワイトカラー・エグゼンプションについて、厚生労働省が対象者の条件を、部長や課長など「管理職の平均的な年収水準」とすることで最終調整していることが19日分かった。
http://www.asahi.com/business/update/1220/082.html

 「経営陣」の平均にして欲しいのですが。今、民間企業では、残業代を少しでも少なくしようと、若手まで中間管理職扱いにしているようですから、平均するとかなり低くなるのではないでしょうか。

 ところで、そもそも医師がWEの適応になるのかは微妙ですね。意見が割れているようです。今でも強制無給夜間診や強制無給自宅待機させられても上級医や病院には逆らえませんから、WE導入でいくら時間外の呼び出し義務が消滅しても、古くからある風習に打ち勝つ事ができるでしょうか。また、裁判所も「被告Aは、患者Bが瀕死の状態であるにもかかわらず、WEを理由に時間外呼び出しを拒否した責任は免れない」と、トンデモ判決が出てもおかしくは無いですし。おまけに今日の新聞で、裁判院制度の模擬裁判で、裁判官と裁判員の下した判決が全く異なったとありました。どうせ医者だけ別なんだろうなあ orz

ex_inakaDrex_inakaDr 2006/12/22 19:47
WE、いいんじゃないんですか?
診療報酬切り下げ、いいんじゃないんですか?
僻地勤務義務化、いいんじゃないんですか?
どんどん、やってもらいましょうよ。
こちらは粛々とそれに対応した勤務内容にするだけです。
「神の見えざる手」に従って。

これから全ての医療ニュース、判決に対しては、今までよりもいっそう↓のスタンスで望んでゆく所存です。
(・∀・)ニヤニヤ

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/22 20:25 そんで、医者どおしは病気になった時は全力で助け合いや。あと普段から医者に親切なパラコメも丁寧に診てあげたらええね。それと仲良しの患者さんもやな。将来は金かコネをもたんとまともな医療は受けられへん社会になるかもって、二チャンネルによう書かれとるけど、こんなにはよ来るとは思わなんだわ。金持ちはやな奴が多いちゅうイメージがあるけど、えー奴も多いで。金持ち喧嘩せず、てゆうやん。

774氏774氏 2006/12/22 22:35 元田舎医 様, しゃれ頭 様

 医師どうしや仲間は助け合いは当然ですが、患者以外は全員顔が真っ赤ですよ。時間外は呼ばれないのが前提ですから。ひょっとしたら患者も顔が真っ赤かもしれません。そして、カルテや手術記録は何を書いてあるか誰も分からない&読めない、取調べでは全員「本当に記憶がございません」となると思います。ですが、場合によっては、しらふの時以上の成果が発揮できるかもしれません(笑)

 連日、日夜を徹しての議論が白熱しているせいか、もうニュース系の掲示板(ほとんどが一般人で中〜高学歴層と推定されます)もついていけなくなりました。専門板ですと、チンプンカンプンです。ノーベル経済学賞クラスの論文の引用もされていますので、お手上げです。日本は経済学は全く駄目なんだ、と書かれていますが、それすら理解不能です。

 以前から思っていましたが、これを機会にいっその事、ホワイトカラーを卒業して、経営者になろうという気も日々強くなって来ました・・・開業する金はあるのですが、マネジメントに自信が無く、躊躇している状態です。人を使うのって難しいらしいですから。もちろん冗談ですよ。北播塹壕戦を維持しますから。でも、よく考えて逆の立場になって考えれば、WCや首切り法が通れば、人を使うのに悩む必要なんか全然なくなるんですよね。従業員は現代の奴隷みたいなものですから・・・そう考えると、とても恐ろしい法案ですね。それを、労働者の健康と安全を守る厚労省が出してくるとは・・・

774氏774氏 2006/12/23 10:42
 来た、来た、ついに来ました。本性むき出しです。WE導入、それ以後のシナリオが現実味を帯びてまいりました orz 。

>キヤノンは22日、年内に自民党の政党本部に対して政治献金する方針を固めた。来週中に取締役会を開き決定する。献金額は年間数千万円規模で調整している。同社の御手洗冨士夫会長が政界への影響力強化と企業の社会的責任の観点から献金を奨励する立場の日本経団連会長職にあるため、会長会社として率先した姿勢を示す。 

時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061222-00000195-jij-pol

 ついでに、少し古い記事で、文末を見るとどの新聞社かすぐ分かる黄金コンビですが、とにかく orz。もう内需拡大=収入増なんてありえません。

>「一律の賃上げ余地なし」 経団連の春闘指針報告案
>2007年春闘に向けた経営側の交渉指針を示す日本経団連の経営労働政策委員会(経労委)報告の最終案全容が8日、明らかになった。「激化する国際競争の中では競争力強化が最重要課題であり、賃金水準を一律に引き上げる余地はない」と、戦後最長の景気拡大や好調な企業業績を背景に、賃上げ攻勢を強める労働組合側を強くけん制している。
 昨年の経労委報告は14年ぶりに賃上げを容認する内容だったが、今年は「日本企業は世界経済の激しい構造変化の真っただ中にある」として、企業の合理化努力の手綱を引き締めるよう求めた。労働側は来年の春闘で、電機連合が代表的な職種で2000円以上の賃上げ要求を統一要求する方針を決めるなど今年を上回る賃金改善を
目指しているが、経団連の賃上げに対する慎重な姿勢は労使の対立を激化させ、景気の行方にも影響を与えそうだ。
ソース:東京新聞-共同 http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006120801000615.html

774氏774氏 2006/12/23 11:58
 またまた、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!  公的教育再生の切り札として、自民党総裁選で、経済に弱いとされる安部氏の政策の目玉の一つでしたが、早くも見送りになりそうです。「美しい国」になるには時間がかかりますね。

>教育バウチャー導入見送りの提言提出 日本教育再生機構
>安倍晋三首相のブレーンの一人、八木秀次・高崎経済大教授が理事長を務める保守系シンクタンク「日本教育再生機構」は22日、政府の教育再生会議に対し、教育バウチャー(利用券)の導入見送りなどを求める提言を提出した。「学校選択制の導入と奨学金制度の充実で目的は達せられる」と説明した。

毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061222-00000091-mai-pol

ex_inakaDrex_inakaDr 2006/12/23 12:54 (・∀・)ニヤニヤ

774氏774氏 2006/12/23 14:17
 つい1〜2ヶ月ほど前、消費者金融が生命保険を担保に金を貸すのは著しく倫理違反、として大バッシングを受けていましたが、住宅を建てるときに名義人が死亡したら以後の住宅ローン免除とか、中小零細企業が社長の生命保険を担保に金を借りて返せなくなったら自殺するとか、同じことですよね。以前開業された先生も、銀行から借りる時に、巨額の生命保険をかけさせられたと言われていました。日本の自殺者が3万人/年を超えたのは、これも多くを占めると言われています。「美しい国」ですね。

774氏774氏 2006/12/23 14:30 文章で書くと難しいですが、とても分かりやすすぎる「美しい」図がありました orz。

 正社員
  |
  |
  |
  |   非正規
  |    |
  |    |
  ↓    ↓
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↑格差是正状態

ex_inakaDrex_inakaDr 2006/12/23 14:52 「銀行」と言えば、数多ある金融業の中で、どうして銀行だけが世間一般から「貸金業者」だと思われていないのか、理解に苦しむところではあります。

YUNYUNYUNYUN 2006/12/23 15:05 銀行とサラ金の違いは、サラ金はお金を貸すほうだけをする貸金専業であるのに対して、銀行は預金の受け入れもするところ。ていうか、銀行は庶民にはお金を貸さないから貸金業者と思われていないだけでは。
うちに来る破産申立の依頼者に、「なんでこんな高利貸しから借りたの?銀行で借りようと思わなかったの?」ときくと、皆一様に、「銀行はお金を貸してくれると思わなかった」と言いますもん。

774氏774氏 2006/12/23 15:31 元田舎医 様

 銀行と、その他の消費者金融・信販会社との最大の違いは、銀行はお金の貸し借りだけではなく、決済機能を持つという事です。そのため、利子がつかない決済専用の当座預金口座もあり、ペイオフ制度からも除外されています。

 銀行は経済の心臓といわれ、その他とは別格扱いされています。消費者金融や信販が潰れてもあまり大きな問題になりませんが、銀行が潰れるのは、狭心症・心筋梗塞と同じ事で、資本の灌流が止まってしまい、社会生活に重大な影響が生じます。例えば税金はいったん銀行に預けられていますが、そこが倒産すると、行政サービスが止まってしまいます。

 日本が10年間の大不況に陥ったのは銀行の不良債権問題に尽きる事が宮沢総理時代から分かっていたため、竹中政策で銀行を無税、公的資金導入をしてでも、不良債権問題解決を超最優先政策としたのがその理由です。そして、不良債権問題が解決すると、オイルマネー流入や輸出産業の復興(+賃下げ orz)もあって、現在の「好景気」となりました。

 不良債権を減らすために、借金(国債発行)して政府支出を増やしてインフレを起こして借金減少という手段を行った事も(小渕〜森時代、実質は堺屋-クーマン時代です)、いくら国債を発行しても、ゼロ金利政策や量的緩和政策を打ってもインフレとなりませんでした。

 竹中政策でやっと不良債権問題の解決に成功しました。1990年代のアメリカの政策とほとんど同じと言えばそれまでなのですが、結果まで同じと言うのはorzですが、私個人は銀行優遇政策は間違っていないと思います。銀行員の給与は医者より高いとよくねたみで書き込まれますが、彼らも我々に劣らず激務ですよ。責任も重いですし。自給に直せば泣きたくなるとよく言われ、よく銀行員の患者と一緒に愚痴ってたりします。

YosyanYosyan 2006/12/23 17:04 現政権の規制緩和による競争路線は景気を刺激する効果はありますが、富の偏在をもたらし社会を階層化し固定化してしまう負の面もあります。では規制が良いかといえば、社会は水平化し安定させる効果はありますが、景気についてはこれをしぼませる負の面があります。

規制と規制緩和は諸刃の剣のようなもので、どちらに傾きすぎても本来はよろしくないものだと考えます。規制と規制緩和の間で絶妙に振り子のように動くのが理想化と考えます。ただし一つの政党にこれを担わすのは不可能です。一つの政党なら規制か緩和かで突っ走って行く所まで行ってしまう可能性があります。

規制と緩和の二大政策はやはり二大政党の基本経済政策としてあるのが理想と考えます。規制に重きを置く政権時代は社会の平等化には良いでしょうが、景気がしぼみがちになります。そこで次の政権は緩和を旗印に景気振興を行い、社会に歪が出始めた頃には再び規制派が政権を握るという図式です。

社会の気分としてそろそろ規制緩和による社会の歪が鼻につきかけています。そろそろ軌道修正をした方が良いのではないかという社会的合意です。これ以上の歪は許容すべきで無いという声なき声と言っても良いかもしれません。

ところがこれを受け皿として受け止められる有力政党が日本にはないのです。政権に一番近い野党は言うまでもなく民主党ですが、ここの基本政策が寄り合い所帯でもあるため非常に不鮮明なのです。不鮮明なら内容が分からないだけマシですが、党内の多数派は現与党の政策に同調する風向きで、少なからぬ少数派が反対しているので身動きが取れない構造のように見えて仕方がありません。

これでは現政権に不満があってもこれの受け皿になるのは非常に難しいと言う事です。前の総選挙の敗因を未だに克服できていないのが民主党と言えます。民主党が国民の不満の受け皿になり得ないのなら、国中に溜まりつつある不満がどこに向くか、これも恐ろしいことです。

ex_inakaDrex_inakaDr 2006/12/23 17:13
>>YUNYUNさん
お久しぶりです。
そうなんです。
貸金「専」業じゃないのがミソなんですよね。
銀行が誰かに金を貸して、それを利息とともに回収して初めて、自分の預金の利息も銀行員の給料も出てくるものなのだ、という一般市民の実感がすごーく希薄です。

>>774氏 主計課長
諸悪の根源は全て、(私を含めた)日本人の平均的英語力の貧困さにあるような気がしてきました。
国民全体が、あちらの大国のおバカさ加減をリアルタイムで笑えないから、こういう事態に陥るのでは、ということです。

ちなみに、教育に手を付けないまま国民全体の英語力を高めるのは簡単で、「全ての表記・放送を日英二ヶ国語で行うよう義務づける」だけだと考えます。
切羽詰まってないものは何百年経ったって身に付きませんわな。

774氏774氏 2006/12/23 17:48 元田舎医 様

 少し違います。英語は関係ありません。日本とアメリカの差は、アメリカは外国からどんどん資本が入ってくるのに対し、日本は逃げ出す資金が多い事です。FRB(連邦準備制度理事会:アメリカの日銀)が利上げを行うと、高金利を餌にアメリカ国内にお金が入ってくるのですが、日銀が公定歩合を上げると、景気後退を嫌って資本が海外に流出してしまうのです。それほど、ドルと円の信用の差があるという事です。

 また、各種証券取引市場の信用度も格段に差があります。今でしたら、東証よりシンガポールや香港の方が、格上ではないでしょうか。とにかく実体経済(GDP)の10倍のマネー経済があり、マネー経済の結果が実体経済に反映される時代ということを念頭において下さい。ケインズ時代は実体経済に主軸をおいたわけですが、フリードマン(マネタリズム)時代である現代は、マネー経済こそが主軸と変わっているのです。つまり、財政政策より金融政策の方が遥かに重要なのです。そのあたりは、堺屋氏(大蔵省出身:現在は作家)より、竹中氏を評価します。

 ただ貧富の差が開いてしまったようですが、ニューディール時代の92%の累進課税は勘弁して欲しいです。昔、アメリカで「あいつはニューディーラーだ!」という言葉は、日本の戦前の「あいつは赤だ!」というのと、同じぐらいの意味合いを持っていました。アメリカのケインズ、ドイツのシャハト、日本の高橋是清といった、実体経済重視派は、同じ考えを持ち、当時は絶大な効果を上げました。しかし、今はもう時代に合わなくなっています。

 なお、資本・人材・生産物のいずれか一つでも自由に移動できるなら、2国間どころか多国間での金利や経済力や購買力の総合差はなくなるということが、サムエルソンらにより証明され(比較優位説)、現在のWTO体制の基本理論となっています。

774氏774氏 2006/12/23 18:14 すみません、1段落抜けてしまいました。

 そのため、かつて経済紛争から始まった戦争やブロック経済を無くし、国際分業や自由貿易の促進を促し、地域紛争や大国間の戦争、植民地主義の打破を成し遂げました。最期の植民地をなくす事は、感情論を抜きにして書きますと、サムエルソンらの説では自由貿易さえ行われていれば、本国も植民地も経済状態(金利)が同じになるため、わざわざ膨大な予算を費やして軍備を維持するだけ無駄と言う事が証明されたために生じたわけです。植民地を維持するだけ予算の無駄使いだったのが理論で証明されたた形です。日本にもそれに気がついた学者がいて、マリアナ等の日本の信託委任領を全部独立させて、アメリカと自由貿易した方が、100倍儲かると主張する学者もいました。つまり、戦争の防止に多大な貢献をしたわけです。じゃあ、その理論を説明せよと言われると、私には無理で、結果しか分からないのがもどかしいですが・・・

勤務医勤務医 2006/12/24 04:11
眠い目をこすりつつ 皆様の難しいコメントを拝見しているうちについに奈良県大淀病院の産科診療は来年3月から休診となりましたね。
本当にご苦労さまでした。この先生にもう掛ける言葉もありません。
この流れは東京でも加速しそうです。精神的にも肉体的にも限界な産科医は巷にあふれています。
あとは産科医療が崩壊するだけ崩壊させて 助産師様の自然分娩におまかせさせたいのでしょうか。

勤務医勤務医 2006/12/24 04:18
三重県尾鷲市の時のように 医師がいなくなった。大変だ。
だけど数千万の年棒で一人の産科医が見つかった。当然 病院の分娩室の隣で24時間常駐だ、これで問題解決だ、なんてならないことを心からお祈りしています。

勤務医勤務医 2006/12/24 05:17
続けてごめんなさい。大淀病院は来年3月一杯で休止でした。
一方 東京逓信病院の産科診療は年内で診療休診、分娩は12月14日までとなっております。年間1300件以上の分娩数をほこり かつ周産期医療センターもある都立墨東病院産科も先月から新規分娩をやめたそうです。
私決して煽るつもりはないんですけど どうも現実が先行してるんです。

774氏774氏 2006/12/24 06:28 勤務医 様

 大淀病院の産科の先生には、お疲れでしたという言葉以外言いようがありません。辞めるまで時間がかかったのは出産の予約が入っていたからでしょうが、尾鷲の先生も予約されている妊婦さんのために、自主的に何ヶ月も辞職を引き伸ばしていましたね。しかも、大淀病院の産科の先生は、刑事告発されるかもしれないと言われていますね。私はそんな強い精神力を持ち合わせていませんので、何かで報道されたら、翌日から出勤できないでしょう。医療事故・過誤はいつどの医師に同じことが起こりえます。全く正常な経過をたどっても、ミスに祭り上げられたりもします。また福島や奈良の件は、不可抗力で刑事事件にまで発展しそうですし、受け入れられなかっても警察が入るかもしれません。四面楚歌、八方塞とは、こういう状況をさすのでしょう。一体どうすればいいのでしょうね。JBMに基づく医療しかないのでしょうか。

 のぢぎく県中部はお産・小児医療壊滅で全国的に有名になりましたが、北部もこの前ただ2つ残ると発表された病院のうち1つが産科閉鎖となりました。安泰と思われた県南部も神鋼病院が産科閉鎖予定で、残りも来年春の人事まで予断を許さない状況です。のぢぎく県内では大学病院を凌ぐかもとさえ言われている神戸市中央市民病院すら、危機的状況の様ですし。

774氏774氏 2006/12/24 08:48
 エマニュエル-トッド氏(フランス)は、人口学や文化人類学の分析手法を用い、識字率・出産率(合計特殊出生率)・乳幼児死亡率・いとこ婚・人種間通婚・殺人発生率・自殺率などの比較を通じて国民性や地域性を描き出している。

 乳幼児死亡率の上昇から、ソ連崩壊をいち早く提唱した学者です。今・今後に日本は全部当てはまりそうな気が・・・「帝国以後」と言う本が有名ですね。

 日本では、経済・社会学の観点からソ連崩壊をいち早く予測したのは小室直樹氏(「ソビエト帝国の崩壊」「ソビエト帝国の最期」「日米の悲劇」等の著作で有名です)です。今の医療界とソ連末期が、あまりに、不気味なほど、そっくりと言っていいほど、似ているのが異様に不気味です。

774氏774氏 2006/12/24 09:10  野依先生も、「ト」な人だでしたか。噂には聞いていましたが。私も塾・予備校は行きませんでしたが、自由主義社会でこんなのが許されるはずもないです。ローリスク出産群は、病院での出産は禁止と言っているようなものです。「美しい国」への道は遠いですね。

★「塾は禁止」 教育再生会議で野依座長が強調
・政府の教育再生会議の野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が8日に開かれた「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)で、「塾の禁止」を繰り返し主張していることが、同会議のホームページに掲載された議事要旨でわかった。しかし、再生会議が21日にまとめた第1次報告の原案には「塾の禁止」は盛り込まれていない。
 議事要旨によると、野依氏は「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだ。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」と再三にわたって強調。「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」と訴えた。
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200612230248.html

YosyanYosyan 2006/12/24 11:07 野依良治座長の言葉で

「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」

典型的な昔は良かった的な発想ですね。野依座長は昭和13年生まれ、座長が小学校、中学校から高校に通った時代は戦後の混乱がまだ収まりきっていない時代かと思います。学制で言えば新制中学に移行して5〜6年というところでしょうか。

当時はまだ高校に進学するのも立派な時代だったかと思います。記憶に間違いなければ「せめて高校まで」ももう少し後の時代のような気がします。つまり高校はクラスの中でもとくに優秀なもの、または恵まれたものが進学すところだったと言う事です。

当然ですが塾も希少な時代です。当時でもあったかもしれませんが、そこに月謝を払ってまで通わせる事ができるのは、別格的な家の子弟であった時代と考えています。きつい事を言えば学校の授業レベルも牧歌的な時代で、個人的努力で補う事の出来る時代であったと言っても良いかと思います。

それと座長の時代も私の子供時代もそうでしたが、成績の基準は学校の成績でした。私の子供時代でも大都市部はともかく、地方ではやっと補習塾が出来かけている程度でした。進学塾は大都市部まで通う必要がありました。塾では補習塾は当然ですし、進学塾でも学校の成績を相当重視していました。平たく言えば学校の成績上位である事が進学の最低限の基準であったわけです。

そういう前提をすべて吹き飛ばして、昔に戻ろうの発想は笑います。教育改革は無数の課題があるとは思いますが、まず第一歩は学校の成績が評価の物指しに戻すことだと考えています。塾禁止などは本末転倒でしょう。

774氏774氏 2006/12/24 11:27
 戦前は戦闘機「96式、隼」、戦後は固体燃料ロケットで有名な糸川秀夫博士も、晩年は現代物理を無視した無茶な(けど面白い)ネタ発言を多数をされています(「新解釈、”空”の宇宙論」青春出版社、「人類は21世紀に滅亡する!?」徳間出版、「日本の宇宙開発は全部やめよ」マルコポーロ95年1月号)。理系というのはやはり旬の時期があり、それを過ぎると、妄想・自己完結の世界に突入するのでしょうか。あのアインシュタインも40代からは業績がないですし、ニュートンも晩年は錬金術に凝っていたそうです。

YosyanYosyan 2006/12/24 12:14 偉大な功績を残した人間はやはり尋常ではありません。奇想ができる人間でないと偉大な発見、研究が出来るはずもありません。凡人の発想の尺度を越えているから、素晴らしい業績が出来たと思います。

ただ凡人の尺度のを越えた奇想も、業績が上がる方向に向かっているうちは良いかもしれませんが、軌道を外れると止め処もなく暴走します。ノーベル賞級の才能を持った人間でも方向性が外れて一生うだつが上がらなかった人はそれこそ無数にいたと思います。

それとこれは世間の人間の幻想かもしれませんが、ノーベル賞受賞者がすべての分野で優秀ではありません。また聖人君子のような人格者でもありません。むしろ逆で専門にするごく狭い分野では異常な知識と発想力があるかもしれませんが、街を歩けば自動販売機に戸惑う程度で何の不思議もありません。

教師の悲鳴がどこかに書いてありました。

「頼むからほっといてくれ、ほっといてくれさえすれば教育は必ず良くなる」

外野の中途半端な机上の空論を、朝令暮改で振り回される現場の本音かと思っています。

V301SHV301SH 2006/12/24 21:48 >774さま

>自分で書いておきながら、実は私自身がよく分かっていなくて、調べてもなかなか該当するHP・記事が見つからないのですが(さっきも書いたとおり検索下手です)、
>来年か再来年あたりから国境を超えたM&Aが可能になりますので、企業の時価総額の関係で、日本企業のほとんどが欧米系企業に太刀打ちできずに吸収合併される可能性が高いです。

について、分かりやすいHPがありましたら教えて下さい。もしくはご説明をお願いしたいのですが。



初めまして。おそらく今年の5月に施行された会社法の中の三角合併のことかとおもいます。ご存知でしたらすいません(=´Д`)ヽ
http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/CU20060908A/index.htm

通行人通行人 2006/12/24 21:57 三角合併について、ご参考までに。

てっく「三角合併の成功要件?」Let’s Blow! 毒吐き@てっく 2006年12月10日
http://tech.heteml.jp/2006/12/post_886.html

774氏774氏 2006/12/24 22:07 V301SH 様

 ありがとうございます、まさにこの3角合併ことです。2006年5月施行で、これだけ1年猶予という事で、来年は医療界も、経済界も熱い一年となりそうですね(医療界は春までに暴風雨が吹き荒れるのは分かっていますが)。

 外国人持ち株比率が50%を超えているかもといわれるキヤノンが、会長が日本経団連会長職にあり、政治献金開始となると、ホリエモンや楽天のTOBなど問題にならない規模の混乱が起こるかもしれません。分かりやすいHPで助かりました。ありがとうございました。

744氏744氏 2006/12/24 23:55 通行人 様

 読ませていただきました。ちょっと素人の私には内容は高度ですが、最低限の事は理解できたかも知れないかと思います。ありがとうございました。日本崩壊はやはり時間の問題でしょうか。アメリカの圧力に屈さず、バブル前半時に日本金融センターを立ち上げておくべきでしたね(結局アメリカにつぶされましたが)。

 あちこちで、私の愚考した素人意見がコピペされているのを見て、恥ずかしい思いでいっぱいです。これは冗談ですが「合併時に一緒に僻地公立病院を買いとって、100年間充分な労働環境と資金を供給して維持する事を条件に、3角合併を即座に認める」だったら、爆笑ものの面白さですが。

774氏774氏 2006/12/26 09:01
 去年か一昨年、テレビで武村健一氏か木村太郎氏だったか忘れましたが、「これから数年先はGDPより、皆さんお馴染みのGNP方がよほど重要になりますよ」と言っておられました。当時、何%の視聴者が真の意味が分かったかわかりませんが、こんなに早くそんな時代が来るとは当時は思いませんでした。GDPとGNPの違いや、GNPの方が指標として大事になるという意味は下記のHPに詳しいですが、簡単に言えば日本が債務国に転落し、日本人が海外に出稼ぎに行かないと、食べて行けなくなるかもという社会です(外国人労働者の報酬や対外投資をどこに入れるかの差です)。
http://www.nli-research.co.jp/stp/nnet/nn021004.html

しゃれ頭しゃれ頭 2006/12/26 15:51 崇高な話からがくっと落ちるんやけど、バイトに行かんと生活できへん大学の連中みたいな話やな。GDPとGNPの違いの話はマジで勉強になったわ。いつの間にかみんながGDPゆうようになって、ようわからんまま使ことったわ。けど、頼むから俗世に戻ってきてくれー

774氏774氏 2006/12/26 20:01 しゃれ頭 様

 俗世にはいますが、北播戦線が崩壊したら、医療界から完全に離れる予定です。南部の戦況も予断を許さないようですね。むしろそちらのほうが、「複雑怪奇なり」なのですが。

えせ労働弁えせ労働弁 2007/01/08 10:28 Yosyanさま,774さま,興味深く読ませていただきました。
全体的な論旨についてはほぼ賛成ですが、ホワイトカラーイグザンプションについて若干補足します。
【774様の書き込み】
■アメリカ:年収要件のほかに、部下が存在すること、高度な専門職であること、自由裁量権限が大きいことなどの要件が存在する。
 経団連がモデルにしていると言うアメリカ方式でさえ、   ←ここ重要★
 年収以外の要件が存在する。               ←ここ重要★
 適用要件が年収だけであとはやりたい放題なのは、日本だけ。←ここ重要★
【774様の書き込み終わり】
以上の点について,全く異なる指摘もされています。実際の運用の範囲は恐ろしく広汎になっているそうです。
以下、アメリカ版ホワイトカラーイグザンプションについて若干引用します。
ソースは日本労働弁護団の提言です。
http://homepage1.nifty.com/rouben/teigen05/gen050930c.htm
【引用開始】
しかも、我々の調査等(「季刊労働者の権利」260号掲載の各論文、連合「アメリカホワイトカラー・イグゼンプション調査団報告書」)によれば、改正規則の下においては、日本ではおよそ適用除外の対象とは考えられない労働者が広範に適用除外とされている。例えば、ファーストフードの副店長(管理職とされる)、保険会社の損害査定員、プロジェクトのチームリーダー(裁量があるとされる)、自動車教習所の教官、保育士を含む教師、研修医を含む医師、看護士、歯科衛生士、シェフ、葬祭ディレクター、死体防腐処理係、アスレチックトレーナー(専門職であるとされる)などであり、しかも制度を悪用した違法なエグゼンプトのケースも多発して多くの集団訴訟が起きている。
【引用終わり】
「アメリカでこうなっているのだから・・・」という議論をすると,恐ろしいホワイトカラーイグザンプションが出来かねないのではないかと思います。

774氏774氏 2007/01/08 11:50 えせ労働弁 様

 これ初期(といっても今頃騒ぐなと言いたかったですが)の頃の議論で出てきた、チーム世耕(自民党ネット工作班長)対策のテンプレートです。非専門家(サラリーマン)の間でも議論が進むにつれて、いろいろな資料が出てきて、ご指摘の通りアメリカも実はひどいというのも最近書かれ始めました。日本も最終的にはブルーカラーも含めて、全職種が対象となりそうな勢いです。強制労働省の柳沢大臣は(なぜか)この法案を出したくて仕方がないようですが、安部内閣の支持率が下がってきたのか、与党内でも待ったをかける動きが出てきたようです。選挙で勝てば強行する腹積もりなのでしょうけど。

 ほとんどの医師が奴隷根性が染み付いていたので、超低コストで世界最高の医療が維持できていたのが今の日本ですが、助けられて当たり前・結果が悪ければ医師が悪いという風潮が高まるにつれ、今まで騙されていた事にネットを通して医師が気づき始め、医師が労基法を遵守する動きが出始めており、それだけでも今の水準の維持は不可能で医療は確実に崩壊します。さらに医師にWEが適応されると下記のようになり修復不可能です。回避するには自費で数百万〜数千万の負担をして(そのため民間保険が流行るでしょう)、全科十分な数がそろっている病院に入院するしかありません。奴隷根性が染み付いた医師は別でしょうが、患者が殺到して過労死でしょう。過労死しても自己責任で労災もおりません。

 院長が医師に命令する権限はなくなり、何を言われようが自分で時間配分し、診察時間は9時から12時まで、朝早く受付していようが12時を過ぎても順番が来ていない患者も打ち切りで、後日改めて来て下さい。入院患者を診るのは13時から16時までで、それ以外の時間に何があっても自分は対応しません。勤務時間外に病院から呼び出しがあっても一切応じません。救急は16時〜17時までしか受けません。他の医師をあたるか、他の病院をあたってください。なお、救急を受ける時間を作るかどうか、何時〜何時にするかも各医師の自由です。

 要するに、医師にWEを当てはめるのは医療という社会インフラをぶち壊す、とんでもない事です。奴隷根性が染み付いた医者がどれぐらい残るかですが、新制度研修医(権利にはうるさいです。サービス残業なんて絶対しません)が中堅となる頃にはほぼ絶滅しているでしょう。(米+英)÷2の医療に近い状態ですね。