新小児科医のつぶやき

2007-03-03 効果はあってほしい

どこかのサイトで医療崩壊の「主犯は誰だ」の人気投票をやっていたかと思います。今朝確認しようと思ったら行方不明でしたが、たしかマスコミと医療訴訟は上位に来ていたかと思います。この二つだけが原因ではありませんが、目に見えて影響力が強いのだけは肯定できます。うちだけではなく、何か事あるごとに槍玉に上がり、辛辣な非難が溢れています。

「なんとかならんか」の声はそのたび繰り返されましたが、一方は圧倒的な情報発信力を誇り、もう一方は国権の最高機関のひとつですから、ネットでどれだけ憤慨しても蟷螂の斧にも及ばないと詠嘆してきた現実があります。ネットは力をつけてきていますが、まだまだ遠く及ばないと言うのが冷静な現状分析でした。

今でも力の差は歴然ですが、少し流れが変わりつつあるように思います。目にされた方も多いと思いますが、今年に入りネット世論をほんの片隅ですがマスコミが取り上げ始めたのです。あの程度の取り上げ方で何が変わると言われそうですが、これまで完全無視で、ネットなぞ井戸端会議程度と見下してきたマスコミの姿勢の大きな変化では無いかと考えています。ネットサイドが思っているよりマスコミサイドは深刻に受け止めている可能性があります。

マスコミの中でもとくに新聞社はネットの力の進展を脅威と受け止めていると考えています。ネットの発展は新聞と言うメディアを衰退、崩壊させる威力を持っています。それだけにネットに関しては信用できない与太話が飛び交う危険なところであるとのキャンペインを続けています。もちろんネットがどういう話題で盛り上がろうと完全無視の態度を貫いていたと言えます。存在を認めること自体が衰退につながるとの認識かと考えています。

それでも無視が出来なくなってきたのが現状かと思います。現場は知りませんが、新聞社とて情報源のそれなりの部分をネットに頼りはじめている可能性が強いと考えます。情報源だけではなく書かれた記事の反応をネットで密かに探っているとも考えています。表には殆んど出てきませんが、それぐらいはこの御時世やっていない方が不思議です。新聞社の公式レベルではどれほどかはわかりませんが、新聞記者個人レベルではありうることです。

新聞記者も物書きの一人です。書いた物の反響を知りたいのが人情です。ネット以前ではそれを知る方法としては、投書、電話が関の山です。批判の多い記事もあったかもしれませんが、批判の内容を知るのは新聞社のみで握りつぶせば終わりです。社内的に反省点ぐらいの広がりはなく、日々流れる新しいニュースの中にやがて忘れられます。優れた批判の投書があったとしても新聞社内から外に二次的に広がることはありえなかったと言うことです。

ただしネットは違います。批判は不特定多数の匿名者から縦横無尽に発せられます。もちろん玉石混交ですが、非常に厳しいところをえぐった批評も少なからず出て来ます。投書と違ってそれを読み共感する人間が増幅します。うちのような貧弱なサイトでは多寡がしれていますが、有力サイトなら万を軽く越えるアクセスが寄せられます。巨大掲示板となると数十万とかの単位に簡単になります。そうやって出来上がったネット世論はマスコミが無視しききれるものでなくなってきたと感じています。

こういうリアルタイムの批評の場にさらされるのは新聞と言うマスコミが誕生して初めてのことでは無いかと思っています。ネット前は少々雑な内容の記事を垂れ流しても問題となる事はなく、批評も握りつぶせば終わりで、情報の操作は思いのままであったかと考えています。それが記事の内容の端々にまで、その道の専門家がチェックを入れ、矛盾点、理解が粗雑な点に辛辣な批評が加えられ、その批評を不特定多数の目に常にさらされる状況に脅威を感じても不思議ではありません。

医療に限って考えてもそうなるだけの下地が出来上がりつつあります。医療系ブロガーがどれほどおり、その中で医療危機をもっぱらにして扱っているサイトがどれほどあるかを正確に把握している人間はいません。有力サイトには本物の医師が集っており、あらゆる診療科の専門家が各種事例に専門的な解説や議論を繰り広げています。さらにそこには医師のみではなく、訴訟問題ならプロの法曹家が意見を寄せますし、その他の問題でもその道のプロが現場の実感を持って意見を述べます。

ここで肝心なのは新聞報道へのネットサイトの批評と記事内容を比較して、ネットの方が信用できると考える人間が確実に増えつつあると言う事です。もちろん酷いまでの医師批判はまだまだ大勢力ですが、そうでないと考える勢力がマスコミをもってしても完全無視を続けられなくなってきたと考えています。

「なにをお花畑な」との批判はあるでしょうが、それぐらいは希望をもって書きたいという願望とお笑いください。そうでも思わないと日々のエントリーに張りが出ないじゃありませんか。人間、夢と希望があって初めて継続が出来るものです。来年には今日の願望がもっと実感できるようになっていますように。

physicianphysician 2007/03/03 09:00 とある雑誌の連載(がネットにも掲載されていた)に対してツッコミをいれていたら、その会社からクレームを受け、記事の一部を削除しました。よほど痛いところをついていたのかな、と思います。

drop-3ttypdrop-3ttyp 2007/03/03 09:11 http://www.touhyoubako.com/box/244/
これのことでしょうか?

774氏774氏 2007/03/03 09:17
 インターネットが、アメリカ軍と技術者の専用であったのが、商用利用が可能になって、すぐにこの重大性に気づいた人が何人もいます。それは誰もが情報発信現になる事ができ、マスコミが独占してきた情報の取捨選択権を誰もがもつことができるようになったことです。日本は出遅れましたが、今では特定分野(笑、突っ込まないで下さい)では他国の追随を許さないまでになりました。

 しかし全体的に見て、国民の情報に対する信用度がマスコミに及ばないのが無念です。嘘を嘘と見抜けないとネットはできない状況というのも理由の一つです。しかし、ネットで真実に気づいた人が多いのは救いで、今まで余り一般人に関心をもたれなかった政治家や大臣について、議論が盛り上がったりするのは、とてもよい傾向です。医療崩壊も、ネットで真実に気づいた一般の方が多いのが現状ではないでしょうか。

youriyouri 2007/03/03 09:19  循センICU崩壊と、カイザー決定から胎児娩出まで1時間16分でも遅いという判決に超ブルーになっていました。(このまま行くと、産科集約化施設=強産収容所ですね)
 手術件数の激増により過労で倒れる者が出てきており、当院麻酔科は明るい?未来までもたないように思います。

暇人28号暇人28号 2007/03/03 09:32
どこかのマスコミ関係の方のブログに出ていましたが、最近では結構マスコミもネットの反響を気にしているとの事。
「そんなこと言い切ってしまうとブログや2chで反撃されるよ」
というのが抑止力になってきているとの事です。

昨年の大淀病院事件でも、大手メディアは2日間(木・金)だけ報道して、あとは全く報道しなかったのは皆さんご存知でしょうが、あれもどうやらネットで散々反撃されたのが原因みたいですし。

ここで正論を吐いているのは決して無駄ではないと言うことです。


それにしても、これだけ医療崩壊はホットで新鮮なネタなんですが、大手マスコミが全く騒がないのは何でなんでしょうか。4月以降話が大きくなってから報道するつもりなのか、あるいは政府からかん口令が敷かれているのか、マスコミ自体が医療崩壊の根源からなのか。

aqua2020aqua2020 2007/03/03 09:55 産経新聞の大御所、前『正論』編集長、産経新聞編集委員の大島信三氏のブログに投稿したところ(2007/02/13 に『メディアのほんとうの危機』と言う題で取り上げて頂きました。さすがに大編集長の見識はすごいと感じました。
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/day/20070213/

774氏774氏 2007/03/03 10:55
 産経新聞はNiftyServeのCUGの時から、記事全文検索サービスがあり、今でもZAKZAKやIzaなど、新聞にかけないことをネットで流すなど、積極的なイメージがあります。しかし「日本の医療は世界の3流」記事でぶちきれて解約し、フジテレビの心無い放送で見限りました。ちなみに、某掲示板のマスコミ工作員の暗躍は凄まじいです。潰れる前に全レスのIP、リモホを晒して欲しいです。パニック必死ですが。ブログにも、マスコミからの闇の接触は数知れずあります。マスコミ情報が正しいか、ネットで調べるという以前と逆の事を行う知識人が増えたのは、笑うしかありません。

 3月は医療系ブログへのマスコミの闇の接近・圧力は強くなりそうです。政治部・経済部記者はまだ危機に気づいていませんが、病院に出入りしている医療部記者や、一部の社会部記者は、さすがに急速に深刻な事態を迎えつつあることを理解していますよ(おかしいなあ、裁判所どころか、何で新聞社の中まで知っているんだろう)

それにしても、アングラサイトみたいな認証方式はどうにかならないかなあ。慣れてるからいいけど(木亥火暴)

BugsyBugsy 2007/03/03 11:07
符丁あるいは隠語といいます。
仲間うちで使い、連帯感が増すのかも知れません。第三者にはさっぱりです。
某巨大掲示板を見て溜め息が出るのは 私にはちっともわからない言葉がちりばめてあるからです。「orz」「禿げ同」いったい何のことやら。
こういった掲示板の信用度credibilityを維持するのであれば 平易な日本語で是非やってもらいたいものです。時として排他的に見えます。
オタクっぽいとは あんた何をおっしゃてるのか、仲間内だけで理解できるんでしょうと言う気持ちが込められてます。

hamastahamasta 2007/03/03 11:36 医師の言葉こそ第三者には隠語のデパートでわ。
orz←ガックリとうなだれている様子の顔文字ですね ○| ̄|_←これが原型
禿げ同←「激しく同意」の変形ですね
と、空気を読まずに解説。。

YosyanYosyan 2007/03/03 12:03 hamasta様

それを言い出すとIT用語も負けず劣らずで、少々の知識では完全に置いていかれます。医学用語の場合は日本語訳が長くて難解と言うのが主因でしょうし、IT用語の場合は日本語訳すら完全に整備されていないと言うのもあるとは思っています。

最初のうちは解説しようとした時期もありますが、それをやりだすと初心者医学講座をやる羽目になりますし、ただでも長いエントリーがさらに解説文のヤマに埋ります。わからなければ素直に聞くぐらいで良いかと思っています。私だって専門が変われば時に???の略語はありますからね。

774氏774氏 2007/03/03 13:33
 院内の医師で唯一IT用語で会話できる、鬱っぽいけど真面目と判断された私は、今週は病院医師代表 IT技師長として、最近は昼からは医者してないような気が・・・「お前は低レベルの会話が多いな」と言われたら、普通の人なら殴りかかるでしょ。IT用語では、低レベル=ハードウェアに密着した、という意味なので、電子回路と入出力プログラミングの両方に精通しているという、かなりの褒め言葉です。MS-DOS以前の世界なら、in/out命令やmemory mapped I/Oで済んでいたのが、Win95以降の仮想マシンになると、理屈しか分かりません。

 何とか会話についていって、電子カルテシステムを整備しています。SEからは翻訳せずに話ができると、重宝されているようです。一応、医師なんですが・・・会議でもSE側に立ったりしていますしね。某Linux信者のように医師自らシステムを作れという無茶な意見もありますが、昔は内視鏡やCTにしても医師と技術者の共同研究は多かったそうですね。

 しかし、なぜCobol言語なのかは分からない。ひとつのことをやるにも手続きが厳密で多すぎます。昔はCobolをやると落ちコボルと揶揄されていたのですが、事務処理計算をするには最適なんだそうです。

 ちょっと前、技師から「サーバが落ちました」という連絡があって、「再起動しても駄目?」てきいたら、本当に机から床に落とてたという事件があって、「こういうときは、物理的に机から落ちたといってくれないと」と苦言をいった私・・・

暇人28号暇人28号 2007/03/03 14:32
774氏様:
私も情報処理試験を受けようと必死こいて勉強していた時期もありますし、一時機械語でのプログラミングをしていた時期もありますが、Windowsが出てきたあたりから医学部の勉強も本格化し怠けていたところ、今では全く分からなくなってしまいました。その方面の勉強もする気にならない状況です。

そうそう、某巨大掲示板を見ていると、これは明らかに工作員だよなあ、て書き込みがありますね。特にここ最近は工作員の活動状況がすさまじい。ただ、書き込み内容を見ていると、医者じゃないでしょ?って分かることも多いですが。なんていうかなあ、論理の展開方法が明らかに違うんですよ。これは医者になって数年立つと簡単に見破れるんですけど。

BugsyBugsy 2007/03/03 17:03
マスコミの医療報道を目にするようになって 一番感じることは彼らは結局現場を知らない 上っ面しか見ない批評家に過ぎないんだなということです。そう思った途端聞く耳を持たなくなりました。医療以外の色んな業界の方も同様な印象を持たれているかも知れません。テレビに出演し、高説をのたまう元医師やら医療評論家も何とかなりませんかね。報道の落としどころは 激務だけど「今日もこんな若い医師が懸命に命を守ろうとして健気にも頑張ってる。」で終わりだもんなあ。
本ブログでは 明らかに医療の現場からの生の声が聞けて共感を感じています。自分だけが苦しんでるんじゃないなと。
だからこういった現場からのコメントがあればこそ非医療行に届く説得力、訴求力を持ちえると思います。

hamastahamasta 2007/03/03 17:36 >IT用語の場合は日本語訳すら完全に整備されていないと
何しろ、ひらがなカタカナ漢字の存在する特殊な言語ですから、元来日本語に存在しない概念の英単語をとりあえずカタカナに・・・と安直な事ができてしまいます。
「はてな」はかなり初心者にやさしいwebサービスだと思いますが、それでもPCに慣れていない人から見たら、ヘルプを読むのも一苦労、blogに機能を増やそうとしてまた一苦労、なのかも。

>低レベル=ハードウェアに密着した、という意味なので
ITな世界では、デバイスドライバなりアセンブラなり、低レベルの実装が出来る人は尊敬の対象ですね。しかしながら、どうにもこうにも待遇が悪い。もっと賞賛され厚遇されてもいいと思うのですが。
先日、どこぞのICUが崩壊というタイムリーなニュースがありましたが、真の実力者が冷遇されているのは医療業界でも同じなのかもしれないな、と部外者ながらに思いました。

>某巨大掲示板を見ていると
いつも思うのですが、某巨大BBSの受験板の医学部受験系スレッドって、現役医師らしき書き込みで「悪い事言わないからこの業界は止めておけ」って忠告があっては、その後に工作員扱いで叩かれるってのを繰り返していますよね。あれは何なのでしょうか。。
いや、傍目には面白いからいいのですが、受験生にとっては「医学部=かっこよくて尊敬されて人助けができてお金持ち」っていうステレオタイプな像が相変わらずあるようで、、、


>一番感じることは彼らは結局現場を知らない 
イギリスのBBCまでもがYouTubeと提携する時代だそうです。日本のマスコミは全く当てにならない風見鶏なのは周知でしょうから、医療業界の心ある人たちも、医療の現状を自らネットで動画配信しては?
過度にシリアスにならずに、ニコニコ動画でツッコミを貰えるようなシュールな映像とか良いかもしれません。いや、案外本気で効果あるかも。
何しろ「ロックマン2の映像に歌詞を入れただけ」「ドラクエ3勇者一人旅」が、連載映像コンテンツとして多数のアクセスを貰い成立している凄い世界ですから。
「飛び出せ!新人医師のスーパーローテーション体験記」とかどうですかね。
むしろ洒落にならないですか?

starpointstarpoint 2007/03/03 18:24 今外来が終わったところ。来た患者さんは断れないし薄利多売だから辛いです。

>シュールな映像
動画とは言い難いし楽屋落ちネタですが、こんなのもありましたね。
昨年2-18(大野病院不当逮捕事件)の直前じゃなかったでしょうか。このFLASH。
http://doropon.smithpatch.net/yametai.html
最初見たとき泣きました。

774氏774氏 2007/03/03 19:44 hamasta 様

 VISTAで機器や資源への接触方法が変わって入出力関係の低レベルプログラマが既にいなくて苦労している会社が多いですね。でも対応しないと今後は顧客が離れますし。ってやっぱりデバイスやらリソースって英語をカタカナに直しただけの言葉の方がしっくり来ます。Object=物、Method=操作方法、って言い換えるより、英語のまま概念を理解したほうが早かったです。Object間の関係はFriendではなく「友達」と言われたら、笑ってしまいます。けど「派生」や「継承」は日本語の方がしっくり来るなあ。医師どおしの会話も日本語・英語・略語まじりで、科が違うと理解できない場合も多いです。

ただの一般人ただの一般人 2007/03/03 20:52 こんにちは。質問があります。今売っている週刊新潮の中原英臣氏の連載に「医者が減った、絶対数が少ないからと報道していたが、どう考えても納得いかない。今は27万人以上で、1970年ごろは11万人だったが小児科・産婦人科が不足している話など無かった」と書いてあったのですが、これらは事実なのでしょうか?事実とすれば倍以上増えたお医者さんはどこにいらっしゃって、また、1970年ごろと比べて小児科・産婦人科のお医者さんは出生数の減少割合以上に激減しているのでしょうか?さらに1970年ごろは今よりも医療訴訟の件数が少なく、医師の労働条件が恵まれていたから医療崩壊していなかったということでしょうか?質問ばかりで申し訳ありません。

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/03 21:12 今日のペタ1
>>ただの一般人さん
この某巨大便所の壁のレスをどうぞ(「>>487」とはその中原氏の文章を指しています)
===================
504 名前: 卵の名無しさん Mail: sage 投稿日: 2007/03/03(土) 07:20:19 ID: lmusMQ3g0
>>487
うわ、ネタのような文章ですね。 

>医者が減った、絶対数が少ないからと報道していたが、どう考えても納得いかない
>今は27万人以上で、1970年ごろは11万人だったが小児科・産婦人科が不足している話など無かった

なんか、トンデモ本系のロジック、、、

【 この夏、電力が不足していると報道していたが、どう考えても納得いかない
今は1兆キロワット時以上で、安永5年ごろは数mWhだったが、平賀源内のエレキテルが不足している話など無かった。】

みたいなw
===================
僻地医療の自爆燃料を語る53
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1172626804/

774氏774氏 2007/03/03 21:28 ただの一般人 様

 患者一人当たりの医師・看護師の仕事量と責任が昔とは比較にならないぐらい増えていますので、人手不足なのです。日本で人手が足りている科などありません。

 身近な例でいいますと、20年前はゲームソフトは8-32キロバイトに収まる小さなサイズですが、今はDVD-ROM(4.7ギガバイト)で供給される大規模なものになっているのと同じです。しかも昔はプログラムミスは笑って済まされましたが、今はそんな事はありません。おまけに青少年の残虐犯罪はあのゲームが原因と名指しされる事もあるように、責任も重くなっています。それと同じです。

暇人28号暇人28号 2007/03/03 21:38
ただの一般人様:

医師不足については色々言われています。が、私もいまいちよく分かっていません。ただ、私が医師になったとき(10云年前と今では格段に仕事の量は増えたと思います。

1 専門分野ごとに分かれてしまった。
   以前は一人の医師が内科も診れば外科もして、お産もして、なんてざらでした。(うち(循環器)のボスも田舎の病院にいったときにお産を扱っていたといっていました。)それが今では血圧なら循環器、糖尿なら専門医、お産は産婦人科、脳梗塞は脳外科とお客様のご要望が厳しくなりました(笑)。大きな病院にいけば診療科は30に迫るんじゃないでしょうか(内科と言っても、その実は循環器・呼吸器・消化器などに分かれます。)。最近では他科の疾病に対して手を出しにくくなってきました。

当地のような準僻地でも皆さんは専門家の診療をご希望されています。


2 女医の増加。
   以前は女医さんの割合は各学年1割でも多かったと思います。ところが最近は半分に迫る勢いです。単純な女性差別をするつもりはありませんが、女性と言うのはどうしても結婚・出産・子育てがつき物です。少なくとも数年間は臨床の場から離れることになります。その後簡単に臨床に戻れるかと言えば難しいです。医者の激務は若いときから洗脳され続けていれば継続できますが、一度離れてしまえば戻りたくなくなります。マラソンと同じですね。

よく「女性が戻れるような環境整備を」と言います。それは取りも直さず「当直などの夜間勤務を男性に押し付ける」事に他なりません。


今簡単に思いつくのはこのくらいかな。他にも色々あるのですが、子供が書き込みを妨害するので熟考できません(笑)。

暇人28号暇人28号 2007/03/03 22:28
続きです。
3 医療の高度化
   例えば急性心筋梗塞(AMI)。昔だったら絶食・点滴・安静だけでしたので心電図さえ読めれば後は寝かせておくだけなので誰にでも治療が出来ました。ところが最近では来院と同時にすぐに高度で手のかかる検査・治療をしなければなりません。手術と同レベルの人員が必要になります。しかも、夜10時から夜中の2時頃に救急車で来院する方が多い。下手したら一週間毎日。毎日夜中に治療したあとでも朝から通常の外来・病棟・検査が待っています。


4 夜間診療
   昔は熱が出ても朝まで待ってから病院に来たものですが、ここ15年ほどは夜間に受診する人が多くなりました。やはりコンビニの出現は影響しているんじゃないでしょうか。24時間の診療を支えるのは実は非常に困難です。外からは分からないみたいですけど。

ただの一般人ただの一般人 2007/03/03 23:17 ex_inakaDr様、774氏様、暇人28号様
仕事量が増え、責任が重くなっていることは感覚的にしか理解していなかったので具体的に教えていただきありがとうございました。

海外逃亡医海外逃亡医 2007/03/03 23:20 補足

5 事務作業の増加(→医師でなくても出来る仕事)
  入院診療計画書に始まり、各種処置に関する同意書の数々、退院までに何枚の書式にサインしてもらいようになったでしょうか。本来はコーディネーターたるべき職種がするべき仕事を、全て医師がかぶることになった。おのずと医師一人当たりの患者さんを見れる人数は制限されてくる。

6 医療補助業務の増加(→医師でなくても出来る仕事)
  抗がん剤などの混入ミス訴訟などがあって以来、本来は看護サイドがやっていた薬剤のミキシングなどが、医師の日課となってしまった。夜中に救急患者の車椅子での移動を、医師がしているのも、よくある光景である。夜中の手術の機械出しを、医師がするのもよくある光景。大学などでは顕著。

7 新研修制度
  これまでは縁の下の力持ちであった兵隊がいっぱいいたのだが、17時に帰ってしまうようになってしまった。

774氏774氏 2007/03/03 23:54
 これ以上の分析は、もうやめてー(横山弁護士風)、気が滅入るというか涙が出てくる(笑)。しかし私がSEと進めている電子カルテ科は、最終アタックとなりそう。今の出来だと1時間あたりの診れる患者数が半減するから、待ち時間は2倍以上に。何のための電子化か分からない。ヲタの、目的と手段(趣味)を見誤った典型例といわれそうです。

 暇人28号様、受診結果はどうでした? 休み取れました? 経験者だけに心配しています。書き込みを見ていると、年齢もかなり近そうですし、とても他人事とは思えず、思わず身内みたいに本気になってしまいました。今日は、暇人28号様が受診を決められたと見て安心し、私も久しぶりに私用(酒購入以外)での外出ができました。

座位座位 2007/03/04 00:25 流れぶったぎってすみません。性懲りもなく、駄文を載させて下さい。僕の認識です。反論キボン。

医療変容・パラダイムシフトを迎えて
日本に於ける医療変容は、現場医師達からは医療崩壊と言うキーワードで捉えられている。
国民皆保険の展開の中で、多くの医師は、大学医学部教室−医学会というアカデミアのコントロールと、開業医ー日本医師会というギルド系列を受け入れていた。医療費抑制政策と、医療市場への資本導入圧力によって、この秩序は大きく変わろうとしている。
政権から見限られた大学教育は、独立行政法人化の波の中で、文科省に忠実な限られたパイを争う大学当局を生む方向で再編されつつある。大学自治の名の下に権威づけられていた医学部ないし医局講座は、年次削減や学校教育法改正の下で、アカデミアとしての権威を失いつつある。
経済諮問会議に代表される資本の論理は、厚労省による度重なる診療報酬改定や朝令暮改の各種通達を通じて、各種医療機関に経営的打撃を与え、一方で国民の政権への不安不満をそらす愚民化政策として、検察やマスコミによる医師バッシングを誘導している。

現場の医師達は、過大な医療労働をダンピング価格で維持することを要求されるなかで、高リスク領域医療からの逃散がはじまった。

新臨床研修制度がもたらした医療労働市場の自由化や教育研究期間への予算年次削減は、これまで医局ジッツが担ってきた医師教育、地域医療派遣という社会的機能の破綻を呼び起こしている。
アカデミアとしての医学部教授会も、IF優先の教授選や外部資金導入礼賛の中で、その存在基盤を自ら危うくしている。
また各種の厚労省通達や評価認定機構等の天下り評価ビジネスによって、各地の病院経営戦略が歪められている。
本来医療労働者である医師達は、労働基準法によって守られるべき存在であるにも拘わらず、労働基準局への提訴や労働組合活動といった形をとれずに、逃散と一方で居残った勇士たちのバーンアウトが起こったいる。

この医療変容パラダイムシフトの中で、医師達は医療環境をどう予測し対応すべきか、困惑している。新たな勤労医の連帯方法が問われる所以である。

座位座位 2007/03/04 00:44
ちょっと、緩慢かつステレオタイプな文章でスミマセンでした。要約すると
ーーーーーーーキサン、フザクンナヨーーー(傍地方方言)ということです。
もっといろいろ言いたいことがあるのですが、隣で美女が邪魔しますので、、、

暇人28号暇人28号 2007/03/04 00:51
診察結果ですね。まあ、ドグマチール飲んで様子を見ましょうとなりました。休暇の具体的な期間の話はありませんでした。職場が1週間休みをくれると言っているのだから素直に休みましょう、って感じです。


そうそう。電子カルテですね。私も田舎の病院にいるときに導入しました。オーだリングシステムだけで十分って印象でした。なんであんなもんを有難がって導入するのか気が知れない(笑)。

ちなみに、うちもオーだリングを入れようかどうか迷っています。(まだそのレベルかよ、って突っ込みはナシね)。長期展望は不透明だし、今は最小限の支出に抑えたほうがよさそうですね。

暇人28号暇人28号 2007/03/04 01:01
まあ、カルテは手書きのほうが圧倒的にいいですね。電子カルテになるとどうしても「定型文」以外のものを書き込もうとすると時間がめっちゃかかる。特にページを開けたり閉じたりするだけでね。最初は軽いんですけど、蓄積データが増えてくると徐々に重くなってきます。診察時に次のページを開くのに5−10秒も待つのはうんざりでしたね。しかもそれを一人の診察で何回かしなければならないと大変です。

americaさまamericaさま 2007/03/04 01:10 在日米大使館のページの資料より。
http://tokyo.usembassy.gov/pdfs/wwwfj-20061205-regref.pdf
「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書」
>米国は、日本に対して、(略)、日本の患者が革新的な医療機器・医薬品への迅速なアクセスを享受するよう保証するこ とを求める。高度な医療機器および医薬品の開発に報償を与える償還価格算定政策と、このような製品の開発を円滑化する薬事規制政策は、日本が世界的水準の医療を高齢化社会に提供するという挑戦に対応するのを助けるであろう。
>医薬品の償還価格算定制度の透明性と、それに関して業界が意見を述べる能
力を向上させる。高度な医療技術の価値を反映する医療機器の償還価値算定制度を実施する。
>血液製剤:規制・物流システムを含む血液製剤産業の特性に基づく価格算定制度を設定する。
>栄養補助食品:情報提供および教育目的の表示を認める。使用可能な添加物、溶剤のリストを拡大する。科学的原理に基づいて量的制限を設定する。

an-doan-do 2007/03/04 02:02 >americaさま
何とか米国人医師に日本で働いて貰える方法はありませんかねぇ。
「米国は、日本に対して、高度な医療技術を持った医師に報償を与えることを求める。」
とさえ言って貰えれば…

暇人28号暇人28号 2007/03/04 02:07
そうそう、そういえば、テレビや雑誌などのメディアでご高説を説かれている先生方。「赤ひげ」とか「医師の志」なんて発言はやめてくださいね。あなたたち自身が「ドロッポ医」の起源ですよ。

そんなことおっしゃるならご自分が奴隷医に戻って産科・小児科をしてください。何十年前に臨床をちょこっとやっただけなのに偉そうなことを言わないでほしいものです。私が医師になった10云年前と比べても医師にかかる負担は激増していますよ。ましてや30年前なんてチャンチャラ笑っちゃいますね。

まだ、「われわれの頃と比べて今の勤務医の置かれている立場は大変なんです。辞めていくのも無理はありません」ぐらい発言すればいいのにね。

774氏774氏 2007/03/04 07:02 暇人28号様

 まだ薬が効いてないようですね(笑)。効いてくれば怒らなくなりますよ。ドグマチールは定番ですね。少量で食欲増進剤、多量で抗鬱作用、まるでお酒のようなお薬・・・私は抑鬱は治りましたが、代わりにアルコール依存が・・・止めないと駄目ですね。たぶん食欲が旺盛になりますので、この一週間、食っちゃ寝食っちゃ寝、時々ネットでいいのでは。今まで食事も即席で済ます事も多かったでしょうから、おいしい店に行きまくるのもいいかもしれません。

 まず1週間、ドグマチールと休暇で改善するかみて、鬱病なのか反応性抑鬱なのか、見極めようというところでしょう。私は休んでいる間に心療内科を触りだけ勉強しましたが、今になって診療に役立っています。昔「不定愁訴」今は「自律神経失調症」「慢性疼痛・神経痛」は、「そんなの大した事ないから気にしないで」ではなく、薬物療法を行う事ができ、効かなければ別の薬剤を試みるなど、診療の幅が広がました。転んでもただでは起きない、親の性格を受けついたのでしょう。

 と言っても、うちで出す薬剤は、やっぱり断トツで「デパス」となります。もともとは抗不安薬ではなく、筋緊張性頭痛・腰痛の薬でしたから。効かなければ3環系抗鬱薬を極少量と言ったところです。ただしデパス以外の処方の幅が広がり、眠気や筋弛緩作用の有無をみたり、長期型・短期型・それらを組み合わせたりと、いろんな治療ができるようになりました。おかげで不定愁訴は全部こっちにまわってきたりします。

BugsyBugsy 2007/03/04 07:31
>ただの一般人様

東京23区では少子化対策と銘打って、自分の町に子供を持つ世帯に残って欲しい、来て欲しいとの目論見でしょうね。中学3年生までは医療費を免除とする区が昨年から増えてあっという間に19区にまでに(もう少し多かったですかね)なりました。
マスコミは大絶賛、年寄りで元医者のタレント様も「子供の健康を守るのは国や行政の責任。」としたり顔で申されていました。現実にどうなったかとは一切ご存じない。知ろうともしない。取材もしない。

ただし。只ほど怖いものはないですぞ。
クラブが終わった夕方に汗かいて来るか 夜間親に連れられて御来臨されるようになりました。明らかに昨年から加速しました。小児科だけじゃないっすよ。耳鼻科だって、整形外科だって。内科だって。髭が生え始めた中学生もおますからね。ついでに婦人科も同様。先日は深夜来られて「この子成績が悪くなって 頭の中に腫瘍かなんか出来たと思う。」と深夜MRIを撮れと吠えられましたよ。「何かあったら どうするんだ。」と来たもんだ。
いくら人手があっても足りやしない。あそこの病院には医者が夜間もいて 診察してくれるらしいと噂が立った日にゃ、編隊でやってきました。

おいら達は焼夷弾 もとい小児弾と呼んでます。
しかも夜間バラバラ降ってくるというね。
只だから悪い しからば夜間だけでも1割負担くらいならとしたら 「医者が金儲けのために」と深夜に虎のような雄叫びが飛び交うの目に見えてます。

「保険の自己負担が3割に増えた」とおいらを睨まれても困るんですが、専門外の風邪薬や湿布を処方して差し上げると にっこり笑って「薬局で買うより7割引。」と喜ばれます。だからやっぱり医者に掛かるわなと。

774氏774氏 2007/03/04 07:40  そういや、休んでいる間にいろんな飲食店に連れて行かれましたが、「人がカロリーメートゼリーで短い昼食で終わらせてるのに、毎日こんなに美味しい物を食べてたのか。そりゃ太るわ」と嫌味も言っていました。ドグマチールは唯一の欠点は太ることでしょうか、まあ、数ヶ月単位での話ですが。

 以前の上司からは、どんなに忙しくても1時間は昼休みを取るように言われていました。倒れてからその意味が分かりました。昼食とその後の休憩は大事です。看護師も薬剤師も技師も事務も、昼休みはきちんと取っているわけですから、医師だけが昼食を取らなかったり、昼食直後に呼び出される義務はないと、最近はPHSの電源を切っています。急患が来ても「今昼休み中。急ぎなら他に行ってもらって」です。文句言われたら「あんたらだって休憩中って断るでしょうが」で撃沈です。それ以上言いつづけると法律を持ち出してくる事は、十分知れ渡っていますから。

 この前も書いたとおり、我がままし放題に見えますが、これが医師以外の従業員の標準でもあり、法律どおりです(休憩時間や室温、明るさまで定められています。そういえば公衆衛生で学んだような)。病院は医師の真面目さや自己犠牲に甘えるだけではなく、それを利用して搾取しまくっているのでした。法律どおり医師にきちんとした労働環境を与えると病院が潰れてしまう、しかし病院の収入は医師しか生み出せない、だから医師を安い給料で、搾れるだけ搾って使い潰せ、どうせ潰れても辞めても医局から代わりが来る、というひどい病院が多かったのです。もちろんそんな病院は今春で淘汰されます。国循ICUのように・・・

774氏774氏 2007/03/04 07:51  そういえば、電子カルテ化の反対意見で一番笑えたのが「英語の綴りをちゃんと書かなくてはいけなくなるではないか!」でした。確かに私も困ります。今はオーダリングと検査・手術予約申し込みのみにして、電子カルテ機能はいつでも使えるようにしておいて、メニューには出ないようにしています。

暇人28号暇人28号 2007/03/04 08:26
「ある産婦人科医のひとりごと」様のコメント欄から面白いものを見つけました。


ーーーーーーーーーーー
http://cgi.city.yokohama.jp/shimin/kouchou/search/data/18001764.html

<投稿要旨>
横浜市特に中区は出産できる産婦人科が少なすぎます。

日本で少子化が叫ばれている中、あまりにもお粗末な状態にあきれてものも言えません。

本当にマスコミに投稿しようかと思うほどです。

産めない産婦人科は何のためにあるのか。

産める病院を増やすなり何とかしてください。
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>マスコミに投稿しようかと思うほどです。

マスコミに投稿すれば社会問題化して現場は何とか対策せざるを得なくなる、とおっしゃっております。なんだかなあ。

けろちけろち 2007/03/04 10:10  内因性うつ病(現在はあまり使いませんが)で抗うつ薬が著効しそうに感じられない場合はSSRIよりドグマチ−ルと抗不安薬から始めるのが良心的です。よくなる人はこれでそれなりによくなります。

けろちけろち 2007/03/04 10:13 ↑間違えました。「内因性うつ病を疑い抗うつ薬が著効すると予測される場合以外は」でした。

774氏774氏 2007/03/04 10:26
 神奈川はいろいろな事がありすぎました。産科医・小児科医がこれほど虐待されてる県も珍しいですな。脳外科医も書類送検されましたし。行政が医療を縮小したいのでしょう。このブログの1月4日のエントリーが神奈川のお産事情に触れていますね。医師も好き好んで神奈川には行かんでしょう。

 マスコミや署名活動や医局への陳情が何の意味がないことは、のぢぎく県北播磨が証明しました。産科・小児科・泌尿器科の総撤退ですね。某病院の院長が市長・議員も含めた市民1000人に医療の現状を詳しく説明していましたが、住民の反応は「医者は地域に奉仕するのが役目だから地域で一番低い給与水準にすべきだ。具体的には年収で300万もあれば十分だろうって。それくらい給料を減らしたら自分たちの負担もゼロになるんじゃないかって言うやつもいた」ですからねぇ。

 にちゃんねるでは、ネタとして本気にしてる医師はいないようですが、同じ地域で勤務しているので、見に行ってきた私はその手の発言をもろ聞いちゃいました(笑)。後日そこにいる同僚に電話したら「市長は、市民フォーラムでは病院の存続に全力をあげると見栄はってたけど、賃金交渉で「今後、病院職員の給与を上げることはない、もっと働け」しか言わなかったんだって。組合長が法律に弱くて、詳しい某科の医者に助けを求めていたよ。へんなの。」だそうです。

 神戸から車で30-40分、毎日通勤しているけど、まるで別世界。兵庫県は、神戸港を整備する税金を確保する為、無理やり他の旧国をくっ付けたから、方言も考え方も民度もかなり違う、るつぼなのでした。

座位座位 2007/03/04 11:20 10数年前に、SSRIの第二相試験に携わり、かなりの症例をこなしましたが、抗鬱剤の効果判定は主治医の主観によりますし、対照薬を適切にとっていない時代のものは、あてにならない気がします。筋弛緩作用の強い対照薬と比較すれば、筋弛緩作用が少ないという薬効は始めから期待出来ますし、治験のデザインによってかなり左右出来ます。専門の先生は、自分自身の手応えで使う薬剤はかなり絞っているとおもいます。私が治験に参加した薬剤は、通りましたが、今でも使う気がしません。SSRIといってもピンキリでしょうね。

Bugsy Bugsy  2007/03/04 11:22
>774氏様

神奈川県では川崎市や横浜市が住みやすそう、医療事情も良さそうに映るみたいですね。まあ都内の大学病院からはじゃんじゃん引き上げてますよ。マスコミに不思議と取り上げられないだけです。
公示されたので申し上げますが、川崎社保病院の内科もめでたく4月から全員一度に退職し(辞表たたきつけ)、横浜の済生会南病院にそのまま移動。あとは脳卒中センターを設立するそうな。同時に救急医療に邁進されるそうです。え?内科医いないので脳外科医8人必要って?募集に応じた脳外科医がいたかは知りません。(そもそも同病院では麻酔科医もろくすっぽ居ないのにね。)
一方診療科の縮小一方の小田原市民病院も 病院側が救命救急センターの開設事業をぶち上げたものの難航中です。施設整備は3月で完了するが、4〜5人は必要な専任の医師がまだ1人しか招聘ができていないそうです。救急センターを4−5人で回すと聞いてどこの大学も人員送りませんよ。
困ったことに「入れ物が出来るのに 診療を開始しないとは税金の無駄使い」との投書が多く、たった一人で見切り発車するかも知れません。

さらに湘南、鎌倉、藤沢もお産を扱う個人開業医の方も 医師の高齢化ということで婦人科に鞍替えされてます。自分の友人も若いけどそうです。殺されるそうです。横浜市でも 市立脳血管医療センター 小児救急センターといっても状況はひどいというより 惨い!誰か一人でも医者が過労で死んだらそれっきりでしょう。

こういった海側の医療事情はともかく愛甲郡、足柄郡といった山の中はとっくに終わってます。お産はもう近隣では不可能。横浜市になだれ込んでます。
同じ港町のある兵庫と、神奈川って似てますね。

座位座位 2007/03/04 11:33 > マスコミや署名活動や医局への陳情が何の意味がないことは、、
始めから期待できないことが判っていないなら、低能ですね。行政の場合小利口な役人は、期待出来ないことを知っていながらも、市民対策として、『行政側も努力している』というその場限りのポーズをとってるし、そちらの方が悪質です。

774氏774氏 2007/03/04 12:17 Bugsy様

 そういえば、横浜港と神戸港の比較・競争は社会科の定番でした。どちらも港町で発展してきた県。共倒れも運命ですか。横浜は中田市長ですので(トラブルとすぐ閉めちゃいますから)医師の過労死より、逮捕者が出そうな悪寒。そっちの方がインパクトとしては大きいです。

 のぢぎく県の播磨地方って人口150万もいたのか、知らなかった。神戸・阪神間で350万、丹波・但馬合わせて50万人か。昔は播磨はくすのき大と岡山大の奪い合いだったけど、どちらから見ても辺境の地、真っ先に引き上げ対象となる不幸な地域。人口150万人ってかなり多いように感じるけど、医療難民と化すか・・・

 すでに医療崩壊した但馬からは播磨に、丹波からは神戸になだれ込み。但馬から神戸に直通コースもあるし、神戸は西は3方向から押し寄せます。東は、東部戦線医常無し(医(者)常(に)無し)と言われているそうな。

774氏774氏 2007/03/04 12:45 2月中旬の、のぢぎく県くすのき大情勢
豊岡(内科、周産期崩壊中)
 ↓
八鹿(なんとか維持。但馬は上2つに集約)
 ↓                             柏原日赤(産科閉鎖)
 ↓                            県立柏原(事務と副院長の発言で壊滅間近)
 ↓無視                                    ↓
 ↓ ↓                          篠山病院(兵医が撤退)
 ↓××北播(同時多発型崩壊、準聖地)                ↓
 ↓          ↓                 三田市民(小児科・透析崩壊)
 ↓          ↓                 ↓               ↓
 ↓→→→西神医療センター(循環器・小児科崩壊中)  済生会兵庫(小児科以外崩壊中)
 ↓                             ↓               ↓  
 ↓→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→六甲山にいっぱいあるトンネル
 ↓                   ↓                         ↓
姫路←←←←高砂市民→→→→県加古→→西市民(全科崩壊中)→→→くすのき大(退職待ち多数)
(麻酔科崩壊) (循環器崩壊) (始末書多、麻酔科辞表受取拒否)       ↑
                                              神戸大橋 
    ▼                                          ↑
   播磨だな                                中央市民(3次救やめるの?)
                                                 ▼
                                             廃れた市営空港

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/04 13:40
ハコフグマンさんの3/4のエントリ
・中国語を学ぶ人が減ってる?
http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2007/03/post_8d0f.html
微妙にいろんなところにつながってて、面白かったです。
「ロースクール」や「三角合併」という単語も出て来ます。

#個人的には第2言語としてのロシア語はもちっと選ばれるべきだと思います。「くまのプーちん」とその愉快な仲間たちが何を考えているのかリアルタイムに読み取り、やり合う必要性はこれから増えこそすれ、減ることは有り得ないでしょう。参考画像:http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/7/8/7882486c.gif

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/04 14:21
大分大病院で70歳代の循環器疾患の患者さんにプレドパが一気に入ってしまい、お亡くなりになってしまった事件です。

医療事故:患者急死、薬剤過剰投与の疑い 大分大病院
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070304k0000m040131000c.html

「医療に強い」某新聞の別ソース(↓)と比較してみればわかる通り、
点滴投薬ペース速すぎた?70代患者死亡…大分大病院(2007年3月3日23時6分)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070303i315.htm
珍しく毎日なのに医学的な事実関係がよくわかる記事ではあるのですが、事件そのものが...
===================
(前略)
 病院は2日夜、事故調査委を設置。県警大分南署に異常死として届けた。同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べる。
(中略)【金秀蓮】
毎日新聞 2007年3月4日 0時18分
===================
こうして急速静注できない構造のカテコラミン製剤を開発・販売する義務を怠った製薬会社の責任はうやむやにされていくのであった。(つづく)

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/04 14:42 ←3連投失礼
「がんばらない」のお膝元で、もう「がんばれない」と魂の叫びが上がっています。

がんになっても、あわてない
 という本(朝日新聞社)を書いた医者の、雑記帳・日記帳・質問箱。
2007/3/3
「辞めたくなった」
http://air.ap.teacup.com/awatenai/218.html

お疲れさまでした、としか表現しようがないです。

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/04 16:52 ←4連投失礼
たまたま通りすがりました。
明日(3/5月)手術だそうです。

34歳医者のガン漂流!OPERATION!
2007年03月04日(日) 13時11分12秒
ケセラセラオペまであと1日
http://ameblo.jp/kubojya/entry-10027101276.html

成功をお祈りしております。

774氏774氏 2007/03/04 19:00 元田舎医様

 http://air.ap.teacup.com/awatenai/218.htmlの先生は以前NHKスペシャルでもとりあげられていたかと思います。患者の苦痛を最小限に減らすにはどうしたらいいか、常に考えている、時には病院と喧嘩になる事もあると、報道されていた記憶があります。

 あの先生も、ついに心が折れましたか。最近、連鎖反応的に頑張っている先生の心が折れていますね。いつも言っているように、勤務医の命は「やる気と尊厳(感謝される事)」と思っていますので、心が折れると出勤拒否症→リタイア、休職は経験済みですので、痛いほど気持ちはよく分かります。

 政府の方針は、イギリス型医療にして医療機関を崩壊させて、金融機関に医療機関をまかせて、国庫や健保から福祉への支出を減らすという財政再建政策ですから(医療だけではないですよ)、締め付けはまだまだ続きます。ただ、医療崩壊を医師の責任にするという目論見は、ネットの影響で失敗しつつあります。一般人はまだどうか知りませんが、インテリ層が見るような新聞やHPでは、厚労省の医療政策が事細かに解説されています。先週銀行マンと話した内容は、一応隠す事としてはいますが、経済・金融界ではもはや常識な事です。

 うちの病院にそういう話を持ってきたという事は、うちにはまだ見込みがあると認めてくれたという事だ(笑)

774氏774氏 2007/03/04 19:25  神戸市東灘区の不発弾処理も無事に終わってよかった。爆弾の種類・威力によって避難範囲が法律で決まっているから、鉄道・阪神高速・43号線もストップでした。3万フィートの上空から落とされ、阪神大震災でも爆発しなかった爆弾で、地雷とは威力が桁違いですから、自衛隊の作業班は並大抵の緊張感ではいられなかったでしょう。ご苦労さまでした。こういう国民からの感謝の気持ちが、医師だけでなく、軍や警察や消防にも必要不可欠な要素なのです。

774氏774氏 2007/03/04 20:36 ちなみに、自衛隊の爆弾処理手当ては、1時間240円です。2003年までは1時間110円でした・・・命張ってるのにね。

774氏774氏 2007/03/04 20:43 NHKラジオ「ビジネス英会話」 2月25日放送テキストから〜
Title: Job Satisfaction

...There’s a crisis arising in the medical profession. It’s no longer true that parents who are doctors lean on their kids to go to medical school. Around 70 percent of them now tell their teenagers to choose some other profession.

Public prestige for doctors has dipped a bit over the past 30 years, so that professions are now in the limelight. People shrug and say ”so what?”. What will they say, though, when the number of doctors has declined by an estimated 100,000 in hospitals and private practice? It’s expected within the next 15 years.

I’m sorry to hear that.

Today it’s not just a matter of job satisfaction and social standing. Some doctors admit that that’s not why they’re discouraging their offspring from medical careers. The deep-seated reason is the surging cost of lawsuits and malpractice insurance fees.

暇人28号暇人28号 2007/03/05 00:28
NHKもこのレベルの認識はあるのですね。なんで英語での放送だけなんでしょうか。愚民には教えてやんない、って事でしょうか。

暇人28号暇人28号 2007/03/05 01:05
>政府の方針は、イギリス型医療にして医療機関を崩壊させて、金融機関に医療機関をまかせて、国庫や健保から福祉への支出を減らすという財政再建政策ですから(医療だけではないですよ)、締め付けはまだまだ続きます。


774氏様:私思うのですけど、政府のその考え方に対しては必ずしも頭ごなしに批判するつもりは無いのです。特に日本の場合租税負担率が50%弱でしたっけ?お金は習わないけど高福祉を求める国民ってなんだか調子よくないですか?

この国の国民はサービスというとタダ、という考え方がはびこっていますが、本来サービスと言う考え方は人が労働を提供してくれる代わりに金銭を払うって概念ですよね。日本人の根本の考え方は間違っていると思います。

前にも話しましたが、「出せるお金」と「提供できるサービス」をもう一度検討しなおすチャンスだと思うんです。今が。それで仕事にあぶれるのなら仕方がない。別の仕事を探すか海外移住を真剣に考えますよ。

国民もお金も出さずにただ「最高のサービスを提供しろ」なんて恥ずかしいことは言わないでほしいものです。

cobonzucobonzu 2007/03/05 01:19 「サービス」って語が、「値引き」とか「無料の景品」って意味で広まったのが不幸の元ですよね。「労務」とか「役務」とすると、すこしはわかるんじゃないでしょうか?

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/05 01:53 >>暇人28号さん その英文は番組の寸劇でのセリフですよ。

hakohugu-manhakohugu-man 2007/03/05 02:15 私も小松先生の「医療崩壊」に衝撃を受けました。全国の医師の声なき声をすくい上げるネットの力は、マスメディアにとって脅威を通り越し、現実的な圧力となっています。これからもがんばってください。

暇人28号暇人28号 2007/03/05 06:56
田舎医様:
大丈夫です。承知しています。
ただ、このような内容の寸劇を作るって事はその事実を理解しているということですよね。


ハコフグマン様:
はじめまして。ブログ拝見しました。私のコメントもご自身のコメントを引用したものです。

医療崩壊にせよ、各種圧力団体の問題にせよ、特亜問題にせよ、ネットによるマスメディアに対する圧力は無視できないですね。こういった「見えない多数」と言うのはメディアに対する強力な武器になっていると思います。

ハコフグマン様もこれからもがんばってください。

南東南東 2007/03/05 07:04 >川崎社保病院の内科も(略)、横浜の済生会南病院にそのまま移動。
南病院という病院はないので(あるのは南部病院)、地理的に言っても時期的に言っても今春オープンの済生会横浜東部病院では?(伊関BLOGの精神科救急云々参照)

774氏774氏 2007/03/05 08:06
 医療崩壊後が政府主導なのか金融機関主導なのか、現時点での予測ですが、医師・医師会が主導権をとる可能性は0%に近いでしょう。それが嫌な点です。現時点で国民に医療は社会インフラであるということを分かってもらうには、病院窓口の支払いは全額自己負担、自分で申請して7割の還付を受ける事でしょうか。しかし現実には高額医療費の還付ですら、医療機関の窓口で済ましてしまうように制度が変わります(今までは申請制)。医療崩壊の原因を医師・病院に押し付けたい、お役人様の気持ちが伝わってきます。

 現在の国民負担率が30%、現代と同程度の衣装水準を保つと2050年には50%以上と、通行人様が書かれていました。北欧は今でも国民負担率は70%こえているようですが、福祉水準は高くても医療水準はちょっと分かりません。食事ができなくなったらNatural courseで、末梢輸液ぐらいはするみたいですが、日本みたいにIVHや胃瘻で無理やり生かすという考えはないようです。

 日本でも尊厳死・安楽死の議論はようやく盛んになってきましたが、問題は現場の医者の責任で行え、とならないかです。読売テレビの報道局長(辛抱アナ)すら、「安楽死なんて法律で決めなくても、今までも闇でされてたんだから、見て見ぬふりでいいんじゃないの」とテレビで発言したぐらい、無責任なのです。法できちんと決めてもらわないと、下手したら、医師は殺人罪、家族は殺人教唆罪に問われます。業務上過失致死罪程度ですみません。しかも昔と違って「遠い親戚」がしゃしゃり出てきますから。

BugsyBugsy 2007/03/05 08:28 >南東さま
済生会横浜東部病院でした。南部地域病院は別の話でした。ごめんなさい。