新小児科医のつぶやき

2007-03-06 異動と契約

衝撃の春人事が表面化するまでカウントダウン状態ですし、今となってはややピント外れになるかもしれないお話です。医師の労働条件の劣悪さはもう書かなくても良いとは思いますし、ひどい所からは未練なく「逃散」という言葉も周知のものになっています。ただ逃散と言っても出来たらしたくない医師もたくさんいるでしょうし、出来ない事情がある医師もいるかと思います。とは言え、逃げられないから激務を受容するのも堪忍してくれの本音もあるかと思います。

居残ると言う前提で労働環境を少しでもマシなものにするために、異動に伴う契約をきっちり交わすと言うのは、やれる医師は考えても良い方策だと思います。今は変わっている部分もあるかと思いますが、医師が異動で病院に赴任しても契約内容一つロクに確認していないのはありふれたものだと思います。ある程度事前の情報があるにせよ、給料がこれぐらいで、当直回数がこれぐらいで、救急担当が何回ぐらい回ってきて、オンコールや時間外手当が幾らなんて、働いてみてはじめて分かる様な職場は幾らでもあるかと思います。

医局人事であっても病院勤務は医師個人と病院が契約を結んで雇用関係が生じるものです。いくら契約を結んでもなし崩しで意味が無いという意見ももちろんありますが、角を立てるところは立てておいても悪くないんじゃないでしょうか。私は社労士ではないので事細かに指摘できませんが、訴訟地雷が横行している医療界ですから、いくつか思いつくことがあります。

まず医師の精力を奪っていく諸悪の根源と呼ばれる宿日直業務ですが、これはありがたくも平成14年3月19日付け基発第0319007号「医療機関における 休日及び夜間勤務の適正化について」で細かく明示してくれています。厚生労働省HPで見つからなかったので、リンク先は私のエントリーですが、おそらく原文通りだと思います。これをしっかり遵守してくれる事をまず確認しておくべしでしょう。もちろん口先だけではなく、契約書に明記してもらい、できれば正副2通作成し、一通は所持しておく事は言うまでもありません。三六協定なるものがあるそうなので、そことの整合性はゴメンナサイ誰か解説よろしくお願いします。この通達を遵守してくれれば宿日直業務の負担はかなり軽減されるかと思います。

次にこれもまた医師生命に関わる事が常に起こりうる救急当番です。もちろん厚生労働省通達で当直医が兼務する事は不可なのは確実ですので、その前提の上でのお話です。これも奈良救急事件を盾にするかしないか態度を明確にする事をお勧めします。この事件は大阪高裁で確定した判決で、その骨子は有名ですが、

  • 救急医療について相当の知識及び経験を有する医師が常時診療に従事していること(救急病院等を定める省令1条1項)
  • 救急蘇生法,呼吸循環管理,意識障害の鑑別,救急手術要否の判断,緊急検査データの評価,救急医療品の使用等についての相当の知識及び経験を有すること(昭和62年1月14日厚生省通知)

これが満たされる事が必要であり、

    担当医の具体的な専門科目によって注意義務の内容,程度が異なると解するのは相当ではなく,本件においては2次救急医療機関の医師として,救急医療に求められる医療水準の注意義務を負うと解すべきである。

この条件を満たすと考える医師は救急当番を受諾されれば良いかと思いますし、そんな技量は無いと判断されるなら判例を盾に拒否されるのが良いかと思います。別に不正な事を主張しているわけではなく、民事とは言え高裁の確定判決ですから、これを無視するような行いは医師の良心として行なってはならない事だからです。

他にも時間外手当の支給基準を明確にする事や、オンコール手当の待機料の必要性を認めさせることも重要ですが、お金の事をあまり執拗に拘ると印象が悪くなるとお考えなら、宿日直業務と救急当番医の資格の2点だけでも厳密に取り決めを行なっておくべきです。この二つが遵守されたら医師の負担は相当軽くなると考えます。また一番言いやすいのは契約時と考えます。働き始めてから文句を言うのは単に不満分子と思われるでしょうし、そう思われるのは潔くないと考える医師も少なくないと考えています。

二つの要求は幸いな事に明確な根拠があり、要求確認することになんら後ろめたい事は無いと考えます。異動される医師全員にそうせよと言う気はサラサラありませんが、勤務先の病院の条件によってはやっておく価値がある事かと思います。春の大嵐はどれほどの被害をもたらすか現時点でさえ全貌をつかみきれないものがありますが、勤務医として居残るならば確保しておく条件だと思っています。誰かやってみませんか。

おわび 09:33

恒例のコメント欄パンク状態になっているようです。申し訳ありませんが、他日にコメントよろしくお願いします

motomoto 2007/03/06 10:52 労働基準監督署への申告
http://www.mori-office.net/new_page_11.htm
はどうでしょうか?匿名でも可なようです。
なぜ、労働基準局が介入してこないかというと、これまで申告する医者がいなかったからじゃないでしょうか?例えは悪いですが、強姦みたいなもので、やられた側が告発しなければ和姦です。

先に、鬱病の診断書を書いてもらっておくことの、責任能力に関する自己防衛ワザの話を書きましたが、労働基準監督署へ申告したという記録を残しておくことは、それだけでもいざというときの自己防衛材料になりそうな気がしますがいかがでしょうか?

暇人28号暇人28号 2007/03/06 10:55
個人てきコメントとなりますが....

2ch僻地すれで私か?と仰った方。

残念ながら私ではありません。

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報告終了。


医局人事で今月末に移動する人も多いと思います。
皆さんほとんどがそうだと思いますが、次の赴任先の正確な給与体制すら知らないことが多いですよね。私も、給与明細をみて初めて「この病院の給料はこのくらいなのか」と知ることがほとんどでした。考えてみたら異常なシステムですね。

そうそう、大学にいるとき、研究室の人間に心電図読みのバイトが来ました。恐らく健診でしょう。しかし、そのお金は呼んだ人間本人には入りませんでした。研究費に当てるために研究室が吸い上げていました。ちなみに本当に研究室が本当に研究費に当てていたかは不明でしたが、まあ、信じましょう。

大学の当直でもどうやら当直料が出ているようでしたが、その当直料は医局員に渡ることはありませんでした。

お弟子お弟子 2007/03/06 11:04 なんかコメント書けということですんで(笑)、帰宅したら書き込みます。

IkegamiIkegami 2007/03/06 11:15 労働条件は、
(1)民間病院、国立大学法人附属病院の場合は就業規則で(労働基準法第89条)
(2)自治体病院の場合は条例で(地方公務員法第24条第6項)
(3)特定独立行政法人国立病院機構の場合は独自に(独立行政法人通則法第58条)
定めることになるはずです。また、(1)の場合、労働基準監督署から宿直の許可を得ているはずですが、許可申請書には、一定期間における宿直の回数、勤務の態様が記載されています。
個別に契約することは無理と思いますが、条件について確認することは可能でしょう。

YosyanYosyan 2007/03/06 11:46 このエントリーはいつかの遵法闘争の焼き直しなんですが、とくにIkegami様が指摘して頂いた規則や条例で本来決まっている条件を、入職を期に表に出してしまうという効果を考えています。おそらくですが、定められている事は各種通達とか、労働基準法に抵触しないようには書いてあると考えますが、運用はかけ離れている可能性が高いと考えています。

規則や条例さえ守られていない所は労働基準局に申告するもよし、そこまでの度胸が無いならネットに暴露してしまうのも一法かと思います。また書いてある事と実態がまったく別であるなら、今度は規則や条例を盾に本来の運用を強く求めるのがよろしいかと思います。

病院によって気風や雰囲気が違うので一律ではありませんが、本来の業務が暴露されたら変わりつつある医師の意識からして、他の医師は反発するというより、同調する可能性の方が高そうな気がしています。

ケースバイケースは幾らでもありますが、やれるところはやってみる価値はあるとは考えています。

暇人28号暇人28号 2007/03/06 12:03
話をぶった切ることになりますが、ご容赦ください。

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遺族が賠償求め提訴 奈良尾病院で「除細動遅れ死亡」 /長崎
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070306/12.shtml

 2005年2月、新上五島町の県離島医療圏組合奈良尾病院に入院していた女性=当時(70)=が心室細動で死亡したのは
除細動の遅れなど病院側の過失が原因として、遺族ら9人が5日までに、同組合に損害賠償約4200万円の支払いを求める
訴訟を長崎地裁に起こした。第1回口頭弁論は4月17日。
 訴えによると、女性は同年2月12日、体調を崩し血圧が高いことから同病院に入院。14日午前6時半ころ、
病院内のトイレで倒れているのを入院患者が発見した。駆け付けた看護師の呼び掛けに「はい」と答えたが、
同34分に心室細動の波形が確認された。
 医師らは心臓マッサージをした後、同43分に電気的除細動器でショックを与え、除細動に1回成功。しかし、
心臓の収縮力が次第に衰え、同7時50分に死亡した。死因は慢性心不全による心室細動だった。
 原告側は「除細動が早期に行われていれば生存の可能性があった」と主張。病院側は「適正に処置したと認識している」としている。
 心室細動は心臓が不規則に細かく収縮と緩みを繰り返す状態。心臓のポンプ作用が失われて心肺停止につながる。
この心室細動を除去することが除細動。除細動による救命率は、心停止から1分以内なら90%と高いが、6分で約50%、10分で約10%、
12分を超えると数%に低下するという。
 04年7月の厚労省通知で、従来は医師や救急救命士だけが使えた自動体外式除細動器(AED)の一般使用を解禁。
県によると、昨年8月現在、県内計117の公共施設に設置されている。
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恐らくこの状況から生還させるにはICUに入室して心電図モニターを装着していることが絶対的必要条件ではないでしょうか。

普通高血圧だけで明らかな心疾患の兆候が無いにもかかわらず、そんな大それた管理はしません。

もう、病院で死亡したらなんでも病院に損害賠償する世の中なのですね。

僻地外科医僻地外科医 2007/03/06 12:18  まあ、一般の方々は除細動器が病院の中に何十個もあって、持ってきてと言えば10秒で持ってくることが可能で、起動〜装着から除細動開始まで3秒かからないと思ってますから・・・orz

 ちなみにうちの病院では、どんなに頑張っても5分近くかかります。救外にしかありませんから。病床数60のこの病院も設置台数もおそらく1台で救外にあるだけでしょう。9分で除細動なら立派なものです。

座位座位 2007/03/06 12:22
移動直前に、病院の勤務規定(評価機能認定病院の場合は当直医マニュアルなど)の不当な部分を整理しておいて、motoさんの紹介した(労働基準監督署への申告書を匿名で送る)方法をいっせいにするとよいのでしょうね。実態不明な新しい職場と交渉するより、勤務体験済みの病院の不当な勤務規定を証拠を添えて、労働基準法違反申告書の提出というかたちで行動したほうが、やりやすいでしょう。
組合の活動家や社労士の知恵が欲しいところです。

774氏774氏 2007/03/06 12:32
 この状況下で、まだマイナー一人当直をさせてる病院があるからなあ。いくら内科の宅直を呼んでも間に合わないのに。宅直が来るまで3分ルールというのが通達化されれば別ですが。契約の時にしっかりとそのあたりを確認しないと、「ああ播磨だな」の某病院みたいになりますよ、マイナーの先生方。

YosyanYosyan 2007/03/06 12:45 暇人28号様

ひぇ〜ですね。とくに記事の後半に書いてある、

>除細動による救命率は、心停止から1分以内なら90%と高いが、6分で約50%、10分で約10%、12分を超えると数%に低下するという。

なんて医療関係者以外が読むと、「普通は1分以内で出来るのに、この病院は13分もかかっている」との印象を強く持たれると思います。巧みな誘導記事ですね。

motomoto 2007/03/06 13:06 AHAアメリカ心臓協会のキャンペーンの日本的歪みとしか思えませんね。
かの地、アメリカでは、訴訟はどうなっているんでしょうか。
ACLSの次回改定textに、「何分以内に除細動しないと、訴訟で負ける」とか注意書き付して欲しいものです。

座位座位 2007/03/06 13:08 午前六時半ころ 病院内のトイレで倒れているのを入院患者が発見
駆け付けた看護師の呼び掛けに「はい」と答えたが、
同三十四分に 心室細動の波形が確認された。 医師らは心臓マッサージ
同四十三分に  電気的除細動器でショックを与え、除細動に一回成功
同七時五十分 心臓の収縮力が次第に衰え、死亡した

原告側は「除細動が早期に行われていれば生存の可能性があった」と主張。
損害賠償約四千二百万円の支払いを求める訴訟を長崎地裁に起こした

これは、就業前の時間帯ですから、当直医が対応させられたわけですけど、
そもそも当直医の当然の業務とはいいがたいでしょう。
『原則として、通常の労働の継続は認められないが、救急医療等を行うことが稀にあっても、一般的にみて睡眠が充分とりうるものであれば差し支えないこと。 』
6:30に起こされて、睡眠が十分とはいえませんからね。

このような院内急変にこれまで我々は、当然のように救急医療行為として対応していましたが、急変への対応は、初期対応、その後の経過観察、追加指示などが必要で睡眠など取れるはずもない。

当直医体制では、業務時間外の院内急変への対応に限界があることを、病院管理者と患者さんに理解してもらう必要があります

774氏774氏 2007/03/06 13:26
 そういや、「ああ播磨だな」スレに、北播磨の僻地公立病院の幹部とたった一人で渡り合って、このエントリーにあるような労働法規・通達を突きつけたり、啓蒙のため医局に貼りまくったり説明しても極一部の医師しか理解してくれず、奈良事件を皮肉った貼り紙(救急を断ったら逮捕かも)の貼り紙だけが何故か本気にされてしまい、よけい当直条件が厳しくなって、数ヶ月かかってやっとマイナー当直免除の権利を勝ち取ったものの、鬱打氏脳に陥った悲惨な北播磨某病院の科長先生の話があったような気がする。治ってたらいいのだけどと思ったら、先日そこに勤めている同僚に聞くとマイナー一人当直を復活させる案が急浮上したそうで、しかもその科長先生が役職(救急委員長ww)を押し付けられそうになって、病院の医師全員の前で、自分は鬱だから引き受けられない、と言わざるをえず(これはかなりの勇気がいるなあ)、激怒して帰ったそうな。仕事に来てるか聞いてみないとね。時々オペ手伝いに行くから一度合ってみたいな。信じられないことに、北播磨の病院間では、診療の手伝いにいっても「報酬は病院のもの」になるんですよ、そりゃ荒廃します。

 大学医局も給与や当直に関しては、基本的に個人の自由意志に基づく契約だからとノータッチですしね。「ああ播磨だな」スレによると、派遣会社でないので違法となるそうな。医師の派遣に関しても厚労省の指導が入った医局もあると「勤務医開業つれづれ日記」に書かれていました。最近の記事なので、読むとかなり笑えます。

 今年は3月に入ってからひっそりと医師退職や科の閉鎖を告知する病院が大多数ですね。去年、産科・小児科の集約で署名運動や、市民への説明会まで開かざるをえなくなった病院が多いから、その対策なんでしょう。中間管理職様が産科・小児科の閉鎖予定を必死で集めておられるけど、分かりにくい所に告知されていたりして、地中の宝箱を探すようなものですね。探せば探すほど、出るわ出るわ。

YosyanYosyan 2007/03/06 13:42 774氏様

どこも診療科の閉鎖予定の発表時期は横にらみで様子窺いではないでしょうか。出すにしても出来るだけ紛れ込んで出しておいて「医師確保に鋭意努力中」ぐらいでお茶を濁しておいて、大どころがワッとニュースになる頃にソッとだして騒ぎを小さくしたい意向かと思います。

病院関係者にすれば患者が困るよりも、住民や議会に吊るし上げにされる方が問題で、そこの回避に汲々としていると見ています。時期的にもう出てきても何の不思議もないのですが、まだ表面化していないのはひたすらタイミング待ちかと考えています。だから出始めたら百花撩乱かなと思っています。

暇人28号暇人28号 2007/03/06 14:39
自治体の首長なんて本当にその土地を考えているか怪しいものです。おそらく住民・議会からつるし上げられるのが嫌だから「頑張ってます」ポーズをとっているに過ぎない。

そういえば、近隣の自治体で辞めた途端に札幌に引っ越していった僻地の市長がいたなあ。

某病院某科長某病院某科長 2007/03/06 16:37 774氏先生御侍史
僕は、暇人28号先生が挙げられているような事態も考えられるから、いくら宅直医やオンコール医がいるといっても、到着までに時間がかかり、その間に死亡すれば責任は誰になるのですかと、院長に詰め寄ったのですよ。当然、当直医の責任との回答。その時は想定でしたが、現実になってしまったので、また交渉になるようなら、この症例を使います。ちなみに、僕は仕事にはちゃんと出ているのでご心配なく。整形のオペ日は僕は外来中なので、お会いするのは無理でしょう。ただし、僕が貼った医師の権利のポスターに最も反発したのが、外科部長先生(救急部長)と整形外科副部長先生であったことは知っておいた方がいいですよ。話題に出すと激怒されます。その先生と、僕の数少ない理解者の麻酔科先生が、救急をめぐって取っ組み合いの大喧嘩をした事があるのです。

BugsyBugsy 2007/03/06 17:08
異動時や就職する際 契約書を交わすのは当然です。医局も法人などのきちんとした組織ではないため形式的には医師個人との契約というのは入局して10数年たつまで知りませんでした。口約束ほど恐いものはないからですね。この病院では前任者(多くは先輩)はこうだったと言われれば従い、後になって嘘だったというのも何度も経験しました。
先日派遣病院から事務が来られ、「労働基準法云々」とちらつかせれば 「医者に労働基準法は当てはまらない。」と平然と答えてましたもんね。たしか国立大学の経済学部のご出身と小鼻膨らませてたお方でしたが。
非番日(当直のない普通の夜)でもしょっちゅう病棟から些細なことで問い合わせが来ます。応じて病棟に顔を出せば まあ夜間の就労ですが、電話応答はどうなんでしょう。あれも一晩3−4回電話に呼び出されると体に答えます。
一方 おなじみの患者さんが不安にかられ病院に電話をかけてこられます。また診察した覚えもないのですが、やはり病院に電話をかけて病状を延々と相談される方も多いです。電話って便利なもんですね。
日本人は電話で相談するのはただと思ってる人多すぎです。自宅でも電話に応じるということは何らかの就労時間に相当しないのでしょうか?
とっても不思議です。

しがないサラリーマンしがないサラリーマン 2007/03/06 17:27 >暇人28号様
医療の内容やなくなられた方がどれぐらいすばらしい人であったかについて、私はいっさいわからないのですが、4200万ってどこから出てくるんでしょうかね。私の死亡保障より高額です(苦笑
平均寿命より短いとはいえ70歳。本当にこの先、4200万を生み出せたんでしょうかね。一般庶民からでさえ、この訴訟には首をかしげます。

>Bugsy様
最近はコンピュータの電話相談にも有償が現れています。
カード会社のサービスにドクターコールなんかもありますし。
間違いなく電話相談も就労です。
専用窓口(有料)が必要ですね。

しかし、同じ職場にいる医療関係者間にさえ大きく存在するギャップに、国民が同じ方向性を持っていけるかと問われると無理なのかと考えさせられます。

座位座位 2007/03/06 17:56 『宿日直業務と救急当番医の資格』また繰り返しになりますが
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当直業務の申し合わせ事項
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当直医がいても、安全な就業のため、労働基準法を遵守する立場で論議すれば、夜勤医がいない現状では、時間外において、救急外来は勿論、病棟患者に関しても急変に対応できないことは明らかである(対応が一時的処置ですまない為)。

従って、夜間急変が多く、あるいは夜間の頻回指示を含めた診療作業が予測される職場においては、病院管理者に交代性勤務を保障していただくか、もしくは、患者家族に時間外は看護業務は可能だが、医師の診療体制は取れていないことを明示するべきである。

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主治医という誤解用語について
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基本的に医師は、労働時間を持った労働者であるから、個々の患者に連続した主治医を付けることは不可能である。時間外は、時間外担当医が担当することが道理であるし、対応内容が通常の診療業務に相当する場合は、これは当直医による業務の範疇を超えており、時間外勤務医(夜勤医)が対応すべきである。

このように、時間外の通常診療を可能とする交代性勤務体制をとっていないにもかかわらず、医師に時間外診療を強要する病院管理者は、その程度により可罰的違法性を持っていることを自覚すべきである。

774氏774氏 2007/03/06 18:00 某病院某科長 様

 奈良事件のポスターのカラーコピーは持っていますが、「w」を理解できるのは、ネット人口が増えたといっても、そう多くはないので、本気で信じ込んだのではないでしょうか。「笑」の方が良かったと思いますよ。交渉頑張って下さい。やっと診療やオペ手伝いに行ったら、何割か自分も貰える様になるみたいですね。オペ中にその話を出さないよう気をつけます。これだから北播は・・・

Bugsy 様

 患者からの電話は電話再診料をとっていますが、のぢぎく県も地域により保険で切られるところもあります。また、個人の特定が難しい為、当直中でも医師と患者の会話を禁止している病院もあります。病棟からの電話応答はどういう扱いなのでしょうね。時間外拘束料が出ていない限り応じる必要はないというのが、私が聞いた法曹の人の解釈ですが、緊急事態で非常召集ということもありえますから出ない訳にはいかないですし、何回も起こされると堪えるのは、年をとるにつれ身にしみてきました。ちなみに弁護士に電話相談すると、きっちりと30分5000円の請求書がまいります。

an-doan-do 2007/03/06 18:10 >しがないサラリーマンさま
訴訟社会の発展により、医療訴訟の賠償金は今後も際限なく上がり続けるでしょうね。アメリカでは数十億なんて金額も珍しくないようですし。
精神的苦痛・期待権の侵略など理由は幾らでもつけられます。必ずしもその人が残りの人生で稼ぐはずだった金額が上限になるわけではありません。

昨日の話の続きですが、新自由主義において階層の固定化が進行した社会では、医療訴訟による「死体換金」が、低所得層が一発逆転を狙う最後にして最強の手段になるのではないでしょうか・・・

通行人通行人 2007/03/06 18:23 以前、少し話題になった判決だったように覚えています。

事件番号:平成16(ワ)403
事件名:損害賠償請求事件
裁判年月日:平成19年02月07日
裁判所名・部:奈良地方裁判所民事部
事案の概要:本件は、被告が開設した奈良県立奈良病院(以下「被告病院」という。)眼科において2度(生後約4か月及び約7か月)にわたり診察を受けた原告Aとその両親が、担当医師が眼圧検査等の必要な検査を怠ったために原告Aの先天緑内障の発症を見落とし、両眼失明の後遺障害を負わせた旨主張して、被告に対し、債務不履行又は不法行為に基づき、損害の賠償を求めた事案である。

ttp://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070306132932.pdf

774氏774氏 2007/03/06 18:32 座位 様

 ところが、病院機能評価機構ver.5では、全責任を負う主治医を必ず1名つけることという項目があり、複数主治医制(チーム制)は否定されているのです。チーム制をとる場合でも、主治医(1名)+担当医(数名)という形で、責任者が誰になるか明確にするよう求められています。3交代制主治医(担当時間内に起こった事はその医師が責任を持つ)も駄目なのです。

 病院機能評価機構の代表が自ら語っているように、この機構自体も変えていかなければ行けないという言葉に、今後を期待したいと思いますが・・・

an-do 様

>医療訴訟による「死体換金」が、低所得層が一発逆転を狙う最後にして最強の手段
 その危険性は十分あります。実際アメリカがそうなっていますね。アメリカでは懲罰的賠償金という事で、個人で200億円の賠償をさせられた産科医がいるそうです。ただ、数年後にはMed_Law様のような臨床経験のある法曹人も増えるわけですから、医療側の味方も増える見込みです。私の大学の後輩もロースクールに行きました。今は患者側弁護士はじゃんじゃん宣伝できますが、医療側弁護士は宣伝に制限がかかっており、目立てないという事情もあります。今の医療紛争は、弁護士と裁判官の言葉の遊びになっていますから(知らないくせに言うなといわれそう・・・確かに実際の法廷を見たことはありません)、臨床知識のある弁護士どおしで喧嘩、失礼、裁判してくれるなら、結果にはまだ納得できます。裁判自体が嫌なものですが、私はその間は診療をストップしますからね。なんといっても動物園の一員ですから。

YosyanYosyan 2007/03/06 18:39 >座位様

鋭い!まず例の通達の宿日直の趣旨に「本来の業務の延長と考えられるような業務を処理することは、宿日直勤務と呼んでいても労働基準法(以下「法」という)上の宿日直勤務として取り扱うことはできません。」となっているので、診療業務が頻繁となれば夜間勤務としなければならないのは明白です。

また勤務の態様に「なお、救急医療等の通常の労働を行った場合、下記3.のとおり、法第37条に基づく割増賃金を支払う必要があること。」から通常業務として働いた瞬間から当直であっても時間外労働に変化するわけです。

この通達は医師の概念とは違い、当直と通常業務を峻別していますから、錦の御旗になりえると考えています。どんな院内規則や慣行を振りかざそうと通達の方が上位である事は堀病院事件で学習しましたからね。

774氏774氏 2007/03/06 18:40 「死体換金」ってよく考えれば恐ろしい言葉だなあ。今後日本には病死、老衰死という概念はなくなり、人間は全て医療ミスで亡くなる事となります。死亡診断書の死因の欄に「医療ミス」と初めから印刷されるようになったりして。

 それと、昨日のエントリーで書き込んだ、羊水塞栓症の死亡事例は、産科医の間で「第2の福島ショック」といわれているぐらい、大事件なのだそうです。

しがないサラリーマンしがないサラリーマン 2007/03/06 20:11 >an-do様、774氏様
今までは、「臓器換金」、「遠洋漁業換金」、「死体→保険換金」ぐらいが893屋さんの言葉として取り上げられていたと思いますが、それに加えて「死体→保険+賠償換金」になるんでしょうか。
いっぱい変な人が増えそうです。いや、増えてるんでしたね・・・・・

an-doan-do 2007/03/06 21:41 >しがないサラリーマンさま
生命保険の保障なんてこれからの医療訴訟の賠償金額に比べれば知れてますからね。しかも「賠償換金」は元手の保険料も必要ありませんから、どちらがより効率的かは火を見るより明らかです。
「保険換金」は「賠償換金」のおまけみたいなものでしょう。

>774氏さま
死体換金ブローカーなんてのができるかもしれませんね。
いよいよ患者が死にそうになったら、夜中に病院に忍び込んで点滴の中身をすり替えたり、挿管チューブの固定を外したり、あらゆる手段をつかって「医療ミス」を作り上げてくれる仕事です。病院なんて誰でも出入り自由の無防備な空間ですから、悪意を持ってやれば簡単でしょう。
で、過失が認められれば家族は晴れて富裕層の仲間入り。その成功報酬として賠償金の一部をブローカー貰うと。
各地に「医療訴訟御殿」がボコボコ建ち、家族が「爺さんが最期に頑張ってくれたおかげで俺達は末代まで遊んでてもこんな暮らしができるよ、ありがとな」といって毎晩フルコースを食べているのを横目で見ながら、医療関係者は賠償金を払う為にあばら家に住んで一生タダ働き、孫の代まで二度と這い上がれないと・・・


あ、医療関係者の専門知識を生かせば優秀な死体換金ブローカーになれるかも・・・

エントリと完全にずれてしまいましたし、書いててあまりにも虚しくなってきましたので、これくらいにしておきますorz

某病院某科長某病院某科長 2007/03/06 22:29 774氏先生御侍史
おそらく先生が入手されたのは2代目と思います。初版は(藁)だったのですが、絶対意味がわからないということで、翌日(w)に変えました。先生が仰るように(笑)の方が良かったですね。
管理課が発行したとは思えないほどカラフルに嫌味っぽく作ったのですが、まさか真に受け止められるとは思ってもみませんでしたので、大誤算です。次の戦いが待っているかもしれませんが、その時はサイバー医師軍団の一員として、ご指導のほど宜しくお願いいたします。当院に来られているとのことで、なにかの機会にご指導いただければ幸いです。僕は法律には多少明るく、労組に労基法を教えたりしていますが、なにぶん孤軍奮闘ですので、いつ折れるか分からず、ひょっとしたら先生が御来院時には、共闘者である麻酔科先生と共にご助言を承りに行かせていただくかもしれませんが、その時は宜しくお願いします。もちろん反QOML派の先生がいない時にさせて頂きますよう配慮いたします。先生の来院はオペ一覧を見ていると載っていますので、次回に早速ご指導いただく事になるかと思いますが、なにぶん、どマイナーなもので、ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

hamastahamasta 2007/03/06 22:39 コレ面白いですね
つ医療崩壊マップhttp://ronspace.cocolog-nifty.com/mbmap/mbmap.html

海外逃亡医海外逃亡医 2007/03/06 22:53 > 暇人29号様、Yosyan先生、

『1時間16分』の次は『9分』ですか、、、。ありえん、、、それもこんな僻地の医療体制で、、、。

そりゃ、アメリカにもとんでも訴訟はありますが、リスクマネジメントがやってくれますので、手を煩わせることはありませんし、それだけ医療費をあげたらしまいです。逆にとことん救命治療しようものなら、患者側の全財産全て無くなります。発症から死亡まで早いですから、Dissection?、広範AMI?、ゼックはあるのか? これが駄目なら全日本地雷だらけ。

BugsyBugsy 2007/03/06 22:54
>座位さま 暇人28号様

結局この原告側の「損害賠償約4200万円の支払いを求める 」という根拠は何でしょう?吹っ掛けたほうが勝ちなんでしょうか?何かの逸失利益でもあるという算定の根拠でも?

おいらは 皆さんもそうでしょうが やさしいお医者さんと呼ばれたいのですが 時にあまりにひどい患者の乱暴狼藉を誣告罪で訴えてやろうかと思うこともあるわけです。
堪忍の緒が切れることもありますよ。
患者側が数千万(根拠なく ただ数千万)というのなら 医師側からの誣告罪もありえるのでしょうか? 

そろそろ はっきりさせる時期でしょうね。

774氏774氏 2007/03/06 23:12 Bugsy 様

 今までの私の書き込みをご覧になればお分かりいただけると思いますが、私なら必ず反訴します。たとえ損保会社の弁護士が認めなくても自費でやり遂げます。医師は今まで舐められまくっていたのです。数年後には新自由主義政策の成果が出て、医療は限られた人だけしか、受けられなくなりますが。「勤務医つれづれ日誌」を見ていますと、いぼの治療1回で1万7千円かかり、保険が下りないとトラブルになっているそうですね。調べてみたら日本では自己負担は600円でした。日本の医師は搾取されまくっていますね。

某病院某科長 様

 私は法律には疎いですが、法曹界に人脈はありますので、なにかのお役に立てるなら、協力させて頂きますので、お気軽に声をかけて下さいませ。一度お目にかかりたいと思います。当直で困っておられるなら、厚労省通達で病院幹部を根こそぎ刑事告発するのが一番簡単と思うのですが(やっぱり気が引けますよね)。やはりJBMを出しまくって、マイナー一人当直は無謀である事を貫き通す事が、現実的な解決策であると思います。また押し付けられても、厚労省通達を盾に全例断り、事務や看護師が勝手に受けたものは業務外であるので責任を持って他院を紹介するよう押し切ればよいと思います。堀病院の件はご存知と思いますが、いかなる院内規定よりも厚労省通達が優先されます。ただし先生が当直医とは別の夜勤医である場合は別で、受けなければなりません。そのあたりの法的問題をクリアにする必要があると思われます。

motomoto 2007/03/06 23:33 賠償金が高額になると、損保会社が医療保険から撤退する現象が起こるそうですね。malpractice crisisといって、アメリカでは過去3回あったそうです。
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2002dir/n2483dir/n2483_04.htm#00
この李先生の連載は5年前のものですが、
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2002dir/n2489dir/n2489_05.htm#00
で紹介されているHarvard Medical Practice Studyの結果は実に興味深い。
未読の方はぜひ御一読ください。なるほど、と納得されること間違いなしです。
ここから得られる結論は・・・重篤な合併症・後遺症が予想される病態・医療行為には関わらないに限る、という、まさに防衛医療にならざるをえないのですが・・・

motomoto 2007/03/06 23:37 また、この、Harvard Medical Practice Studyの結果から考えると、JBMをいくら実践しても、地雷を踏んで訴訟を起こされるリスクは減らない、という恐ろしい仮説がなりたちそうな悪寒するのですが・・・

hamastahamasta 2007/03/07 00:14 いつの間にやら20万PVおめでとうございます
カウンターつけてから1ヶ月半くらいでしょうか?
たぶん日平均ユニークユーザー数は500-1500の間くらいではないかと思います。
医療系blogの中では相当アクセスが多いのでわ。

motomoto 2007/03/07 00:19 ひょっとしたら、医療過誤訴訟が起き、その勝敗および賠償額が決まるプロセスというか要因というのは、われわれ医師が扱っている医学的パラメーターとは、まったく異なる次元にあるのかも。
Harvard Medical Practice Studyは、患者の障害の重篤度という要因をはじき出しましたが、もっと他にも要因はあるはず。
たとえば、患者の属性とか・・
この辺は、たぶん、法学医学の問題ではなく、マーケティングの手法になるのだろうか?

暇人28号暇人28号 2007/03/07 00:47
実は、数日前に私がこのブログのことをとある有名掲示板に張ったのですが、おととい一日で1万PV行きました(笑)。実はじっと見ていたのですが。


今日の私の書き込みでとんでもない方向に議論が進みましたね。なんて書き込んだらよろしいのか分からず戸惑っていたらこんな時間になってしまいました(笑)。

前にも書きましたが、1999年ごろより医療訴訟が激増・悪質化(と敢えて私は書きますが)した頃に、私の赴任していた病院では情報提供会社より全国での医療訴訟に関する情報をFax提供してもらい、それを医局の掲示板に貼り付けていました。まさにJBMをその当時からしていた、比較的先進的な病院でした。(ちなみに、今でも全日本病院ランキングでトップ10に入るような病院です)。

その当時にみんなで話していたのがまさに「結果責任」。こちらの医療行為云々は関係なく、患者側に何らかのトラブルが起きればこちらの過失を勘案することなくすべてこちらの賠償対象になると感じていました(もちろん刑事罰は当時なかったですが)。

その当時より今JBMで騒がれているような事態がありました。

そんな状況を肌で実感し、さらにその1−2年後に言いがかりのような患者からのクレームを受けたのを契機に(循環器救急を含めて)救急医療から足を洗ったのでした。もちろん、今の職場環境でも訴訟や逮捕のリスクはありますが、可能な限りリスクを減らしたかったので今の職場に来ました。

774氏774氏 2007/03/07 07:59
 暇人28号様がアップされた除細動の件と、私がアップした羊水塞栓の件、麻酔科が常駐していないと分娩が扱えない件、とんでも判決という事で大騒動になっていますね。羊水塞栓の件は「第2の福島ショック」といわれていますし、除細動の件は非循環器科が当直の時はどうなるの?循環器科でも無理なのでは?とマイナー系まで巻き込んでの騒動です。麻酔科常駐の件は議論というより、産科医の士気を粉々にしつつあります。日本には病死というのは本当になくなるかもしれませんね。

 moto様が仰る通りです。裁判官には医学的知識は皆無に近く、鑑定書を読むだけの力も持つ人は少なく、結果に応じて大体相場は決まっています。裁判官直属の調停委員や司法委員にたいてい医師はいますが、司法の中立性の問題から、裁判官に医学的知識を説明する事もなく聞くこともできず、仕方ないから相場に基づいて、または(悪徳医師を懲らしめるため?)患者救済を名目に多額の賠償金、という場合もあります。裁判官の医療レベルは、「クーパーって切るためのものでしょ?」「このMRIはどっちが上かな」です。鑑定書を読んでちんぷんかんぷんでも、助かる可能性は0ではないと書いてあると、「じゃあ医師がミスったんだね」となります。

774氏774氏 2007/03/07 08:15 これ載せるの3回目かな? 裁判所も困っちゃってるんです。

 裁判官の本音「悪性リンパ腫ってどんな病気? 俺わからへん、何で俺が担当なんや、誰か代わってーなー、部下に医学に詳しい奴はおらんのか、司法は敵!って逃げてしまったってか、鑑定書見ても内容はチンプンカンプン、なんて読んでいいのかもわからん。判決読むときジンタイって言って恥じ書くのも嫌だし、ああ鬱打。しかたない、こういう理由やったらその場しのぎになるやろ、あとは最高裁に任せた」、「え、上告しないの? これが記録に残るわけ! 被告側の報復やな。もうあかん、出世は無理や。鬱打氏脳」。
 ま、判事も人間、専門外なんてこんなものですよ。だって、司法試験と医師試験って文系と理系の最難関試験・資格ですもん。判事だって法学の勉強だけで手一杯でしょう。判事はどんな判決を出そうと刑罰は受けませんが、法曹の中でアホ扱いされる屈辱に耐えられるかどうかです。解脱できるかどうかですね。医師も医学どころか専門分野の勉強で精一杯です。おまけに、法曹に協力する医師が激減していますからね。もちろんわざと患者有利の鑑定書を書いてあげる鑑定医はいなくなりましたしぃ。患者側で証言してくれる医師もいなくなりましたし、法曹は困っているみたいですよwww

で、例の高額訴訟戦法に続くわけです。
・ミスであろうがミスでなかろうが高額の慰謝料を患者側の弁護士がふっかける。例えば、70歳とかのもう役に立たない年寄りの患者で1億円とか。
→このときとにかく高額にふっかけることが大事。
・次に地方裁判所で裁判官が思いっきり患者寄りの判決を出す。賠償金額も1億円ふっかけて7000万円くらい出す。判決理由は何でもよい。医学的に間違っていても平気。
→これで患者側の家族は大喜び。「さすが弁護士様!見たか腐れ医者!弁護士万歳!」となり、まず患者側の弁護士が弁護士報酬をゲットする。ここで最初に高額の賠償金をふっかけたのが生きてくる。
・そして当然病院側が控訴する。今度は、病院側の弁護士も少し本気になり、裁判所の裁判官も地方裁判所よりは少し本気で考える。医療者側が正しければ、患者側の逆転敗訴になり、賠償金は大きく引き下げられる。
→病院側の弁護士は賠償金を引き下げることができれば、その引き下げた分の一定の割合が報酬になる。これで今度は病院側の弁護士が報酬をゲット。ここでも最初に賠償金を高くふっかけているのが生きている。つまり患者側の弁護士も病院側の弁護士もグルということ。
・これで最高裁判所まで争うなら争えばよし。ここはガチの裁判となる。ただし結果が出るまでに、10年15年かかるので正直弁護士たちに儲けはない。面倒なだけ。名前を売りたい弁護士たちが頑張るだけ。医者の世界でいう大きな学会発表みたいなもの。
・地方裁判所の裁判官は、患者寄りの判決を出し続けていればいずれは裁判官を辞めて弁護士になったときに医療裁判で依頼人への受けがいいという形になる。
・よって、患者側の弁護士・病院側の弁護士・裁判官の法曹グループは裁判でみんな
おいしい思いをしているというのが、司法ビジネス。

motomoto 2007/03/07 09:02
私が顧問弁護士さんと酒飲みながら、本音っぽいところ語ってもらったところによると、民事訴訟っていうのは、本気なのは当事者だけで、あと、両方の弁護士・検事三者とも、「この人たち、どーでもいいけど、適当なとこで和解して訴訟取り下げてくれないかなあ」という非常に白けて醒めた目で見ているんだそうです。弁護士が燃えるのは、人権とか、またはこれまでの判例にない、あるいは覆して、後世に残るような案件のとき。まあ、人というか、弁護士さんにもよるでしょうが。
弁護士さんにも、医者でいう内科・小児科のような専門が実はあって、労働関係得意な人はそればっかりやってる。もっとも能力の高い人は、何を任せても飲み込み早いだろうとは思われます。
医者にも科によって、何となく人間の種類というか、性格があるように、法曹でも性格があって、たとえば検事というのは、性格が実にあっけらかんとして根アカな人が多いらしい。「ブッシュ大統領みたいな人たち」だそうで、イラク爆撃して大量破壊兵器出てこなくても、ケロっとして笑っていられる、まあ、たしかにそういうキャラでないと勤まらないのかもしれませんね。

YUNYUNYUNYUN 2007/03/08 04:17 ここは医療系ブログですから、法曹に対する悪口は仲間うちの会話とみて、特定個人に対する誹謗中傷のようなレベルでない限りは、部外者が介入するつもりはありませんが、
774先生は身元を知られないようにされたほうがよいです。
ここを読んで、あなたの事件を引き受けたくなる弁護士はいません。(医療事件を手がけようという弁護士なら、情報収集のために読んでいることが多いと思います。)
元ネタはどこか余所から拾ってきたものかもしれませんが、わざわざ3度もそれを貼るのは、強い賛同の意を示すためですか。自分の弁護士が相手方と通じているとまで疑うなら、弁護士を頼まずに本人訴訟で闘えばよろしいでしょう。

774氏774氏 2007/03/08 06:39  ふーん、強迫ですか? 身元を隠せと。私の家族に何か危害が及ぶわけですか? あー恐ろしい。強く恐怖感を感じた。違うといわれても、私はそう受け取りましたよ。<以下略>

774氏774氏 2007/03/08 06:52
 そういえば応召義務の除外例に、信頼関係を築けない時というのもあったような気がするなあ・・・

 恐ろしくて外出できない。怖いよー。恐怖を感じる。今日から家から出られないや。病院には脅迫されているためしばらく出勤できないと言っておこう。とりあえず身辺警護の要請を警察署にして、あとは親の顧問弁護士に任せよう。今日から全容解明まで、休診決定。まさか弁護士に脅迫されるとは思わなかった。

774氏774氏 2007/03/08 07:17
 とりあえず、頓服のデパスを。抗鬱剤は・・・精神科の先生に電話で聞かないと、自己判断ではね。

 親告罪で相手を告発しようと思うのに、相手方弁護士に脅迫されてできなかったという話をよく聞くけど、弁護士の脅迫ってこうやるわけですね。よーく分かりました。たしかに、とても恐ろしさを感じました。恐怖で、家からでられませんし、ここにも書き込めないですね。恐怖から逃れるために、先に死のうかな。「直子の代筆」に遺書のテンプレートもあったような。

 では、正体を知られないように、姿を消します。あとは専門家に任せます。私は鬱が入っているので、自分で行動できませんから。ブログの皆さま、さようなら。

knokknok 2007/03/08 07:55 本日の内閣メルマガで、産婦人科医療崩壊がとりあげられていました。以下引用いたします。
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● 産婦人科の現場で
 (独立行政法人国立病院機構弘前病院産婦人科医長 真鍋麻美)

 「戦後すぐのこと、助産師さんに呼ばれて行ってみると、分娩停止で苦し
む妊婦さん。そこで、馬小屋に木箱を並べて妊婦さんを乗せ、蝋燭の灯の下
で緊急帝王切開を行った。」学生時代に聞いた、そんな、教授の話に壮大な
ロマンを感じ、産婦人科医になる決意を固めました。

 いざ勤め始めてみると、女医は一人だけ。「どうせ辞めるだろう。」とい
うことで、女性用当直室はなく、かといって先輩と同じ部屋に寝る訳にもい
かず、学生時代山岳部で愛用したシュラフに入り外来診察室で仮眠しました。
一年後、先輩方の同情で、女性用当直室ができました。新しい布団に入り嬉
しかったのが昨日の様です。それから20年、勤務医を続けてきました。

 産婦人科の魅力は、女性の一生に添える事だと思います。診断から治療ま
でを一貫して行い、内容も産科、手術、思春期更年期診療、終末期医療など
多岐に渡ります。私の勤める病院では、開業医や小さな病院で受け入れられ
ない重症患者全てを引き受け、治療を行わなくてはなりません。

 私たちの一日も、外来診療、婦人科手術、分娩、搬送受け入れと走り回っ
て終わります。当直回数は3日に1度、休憩時間もほとんどない状況で続け
てきたのは、格好つけると使命感。周りにはいつも仲間が居て、大変な時に
は力を貸してくれました。

 ところが、今、産婦人科医療に逆風が吹き荒れ、産婦人科医療崩壊が、マ
スコミにも取り上げられています。きつい労働、裁判に訴えられるケースの
増加、高齢化により廃業する医師が多くなる一方での若手の産婦人科敬遠な
どにより、産婦人科医師は減少。さらに医師の逮捕、看護師の内診問題が拍
車をかけ、ますます厳しい状況になっています。

 後進が希望を持って産婦人科を選択できるように環境を整え、その魅力を
伝えることが私たちの役目であると思います。

 深夜の分娩室に響く赤ちゃんの泣き声。つらい陣痛を越えてなお「えらか
ったね、がんばったね。」と我が子を抱きしめるお母さん。小さなその手を
見ながら、この子たちが見つめる未来の日本が、平和で美しいものであるこ
とを願わずにはいられません。
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医療崩壊について述べられたという点では評価できるのですが、事態は産婦人科に限らないこと、またこの先生は女医さんのなかでも特殊であることという点で、まだいまいちだと思っています。
一応、一納税者としてそれらについての指摘を官邸にフィードバックしてみました。
http://www.mmz.kantei.go.jp/inq/inq_top.pl?INQCD=QA070308yo
私のような一般人にできることは、こういった声をとにかく挙げてみることぐらいです。おそらくこのブログを見ているであろう多くの一般の方も、このフォームで意見を述べてみることをお勧めします。