新小児科医のつぶやき

2007-03-23 15人のユダ書・医師繁忙理由編

今日こそホノボノ系を久しぶりに書くのだと心に決めていたのですが、いざ書こうと思ったらあんまり書いてなかったのでギコチなくて筆が滑らず、仕方がないのでユダ書でお茶を濁します。

何日か空いたので15人のユダ書(医師の需給に関する検討会報告書)の位置付けと基本構図をまとめておきます。

  • 厚生労働省の医師の充足数についての聖典である。
  • 医師は足りており過剰に向かって驀進中の状態である。
  • 三大絶滅危惧種と呼ばれる産婦人科、小児科、麻酔科でも医師は足りている。
  • 医師の仕事は決して長時間労働ではない。

おおよそ上記のような見解がまとめられており、この見解は聖典として厚生労働省の医療危機対策のすべてを縛り付けています。それがどれほどの影響力を示すかの一つの例が新医師確保総合対策に現れています。なんと言っても医師は過剰に向かいつつあるのですから、医療の更なる充実と、地方僻地の医師不足は調整機関を作りさえすれば速やかに解消する結論となります。

  • 都道府県が地域医療対策協議会を設置さえすれば、医師が過剰な病院から足りない病院に配置転換して医師不足は解消。
  • 医師は余りつつあるから24時間コンビニ小児科救急を実現できて当たり前。

各項目についての論評は重複するので簡単に言えば、医師は余剰に向かいつつあるのに医師不足が問題化したり、24時間の小児救急ごときが出来ないのが不思議であるから論理展開が為され、すべての厚生労働省見解の聖典となっているということです。

それでも現実に医師の繁忙感が強くなっているの実情には完全に目を瞑れなかった様で、その事について一部だけ触れています。病院での状況について書かれている部分を見ていきます。

病院に従事する医師数を、平成14年及び平成16年医師・歯科医師・薬剤師調査で比較すると、平成14年159,131 人、平成16年163,683 人と2年間に約4,600 人が増加している。

この書のお約束ですが、まず「増えている」と強調する部分から始まります。これは各種分析の筆頭に必ず書かれる枕詞のようなものです。それでも繁忙感が強くなった理由として、

このように病院における医師数が増加しているにもかかわらず、一方、病院における勤務の繁忙感が経年的に強まっていることが医療現場から強く指摘されている。医師の勤務状況調査の結果によれば、3年以上同一の施設に常勤で勤務している医師に3年前と比較した勤務負担を尋ねたところ、67.7%が「勤務負担が増えている」と回答している。その理由(複数回答)としては、

  1. 病院内の診療外業務(院内委員会活動・会議など)(62.3%)
  2. 教育・指導(49.4%)
  3. 外来患者数の増加(または減少)(32.7%)
  4. 外来患者1人に費やす時間(28.9%)

が挙げられている。

ここでも微妙な味付けが為されており、理由の3番目の括弧のなかの「または減少」がどういう意図で書き込まれているかに悪意を感じます。次は少数意見として書かかれているものです。

その他、以下のような理由があることも指摘されている。

  1. 患者の入院期間の短縮及び患者の高齢化による診療密度の上昇
  2. インフォームドコンセント、医療安全に対する配慮の強化
  3. 医療技術の向上と複雑化、多様化
  4. 1年365日24時間どんな時間でも専門医に診てもらいたい等、患者側の要望の拡大
  5. 医師が作成する文書量の増大
  6. 医師の専門性の細分化による医師相互での診療依頼(コンサルテーション)の増加等

おそらくアンケート調査の項目設定に問題があると思うのですが、項目だけはある程度実相を映していますが、比重の置き方にかなり操作的な側面があると感じざるを得ません。

ところで上記項目で肝心なものが抜けているのに気がつかれた方も多いかと思います。言うまでもなく医療訴訟の重圧です。これもさすがに黙殺する事は出来なかったようですが、触れ方に周到な工夫を凝らしています。繁忙感の理由の主なもの、少数意見と列挙し、その後はこんな項目が唐突に書かれています。

入院患者に占める65 歳以上の割合は平成2年には32.5%であったが、平成14 年には45.2%となるなど、入院医療における高齢者の割合が増加している。

その後に医療訴訟についても触れる「まとめ」的な項目に入ります。

また、上記のような病院における繁忙感に加え、勤務に見合う処遇が与えられていないこと、さらに訴訟のリスクにさらされていることも含めて社会からの評価も低下しつつあるという感覚が病院診療の中核を担う中堅層に広がり、病院での勤務に燃え尽きるような形で、病院を退職する医師が増加しているとの指摘がある。

この項目を「まとめ」と取るか、ユダ書作成議論での異論への妥協、配慮のための追加項目と取るかは微妙ですが、あくまでもこの最後の項目に挙げられた

  • 繁忙感の増加
  • 勤務に見合う処遇の不足
  • 訴訟リスク

この3つの理由で退職する医師が増えていると聞いているの「伝聞形」である事に注目してもらいたいと考えます。

もう一度構成を見直すと

  1. 勤務医は医師需給計画に従って計算通り増加中である。
  2. それでも医師は繁忙感が増えたと文句を言っている。
  3. 繁忙感、処遇不足、訴訟リスクを理由に逃散する医師があると聞いている。

この書がどんな代物かは付き合ってきてわかってきたつもりですが、これを聖典として医療問題の解決を考える限り、何も解決しない事だけは良くわかります。解説するのも虚しくなってきていますし、この程度の書にもさほど驚かなくなった自分が少し怖くなっています。事態は来年度に向けてなんの救いもなく驀進していくという事です。

ブログ読者ブログ読者 2007/03/23 12:01 すみません、タミフルの問題がマスコミで賑わっておりますが、それについてエントリーの予定はありますか?

暇人28号暇人28号 2007/03/23 12:59
タミフルに関しては以前少し議論に上りましたが、大方の医師の意見は
「あれってインフルエンザ脳症や熱せん妄の症状じゃないの?」
だと思います。

ちなみに、今朝の記事には、
「タミフル使用しなくてもインフルエンザで飛び降り発生」
といったニュースが流れていました。

YosyanYosyan 2007/03/23 13:02 タミフルのエントリー予定はありません。

ブログ読者ブログ読者 2007/03/23 13:26 >>暇人28号さま
一般人の私でもタミフル悪者説には大いに疑問を持っています。
ここでそういう議論も読んでみたかったものですから、ただ現場の先生方の
生の声も(ここはそういうのが一番反映されると思い)お聞きしたかったです。
>>Yosyan様
エントリーしたらクラシッドの時以上の騒ぎになるかもしれませんね。
どうも失礼いたしました。

motomoto 2007/03/23 13:50
一般向けの、実にわかりやすい政府の見解をしめしたお話を見つけましたよ。
[副大臣がお答えします]
● 小児科医、産婦人科医が不足している
 (回答者 厚生労働副大臣 石田祝稔)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2006/1116.html
『我が国の医師は、毎年約3,500〜4,000人ずつ増えていますが、
生まれてくる赤ちゃんの数が少子化により減っていることから、産科の医師
の総数は減っています。また、小児科の医師の総数は増えていますが、夜間
や休日に診療を求められるケースが増えるなど、小児医療に対するニーズが
増えているものと考えています。
 私も、地域に産婦人科のお医者さんがいなくなったという声を最近よく聞
くようになりました。また、思い起こせば、私の子供も、夜中に突然足が痛
いと言って泣き出し、小児科を探して深夜車を運転し、やっとの思いで病院
に連れて行き、治療をしてもらったこともありました。子育て中の皆様の不
安なお気持ちは、私もよくわかります。


そういえば、「医療版事故調査委員会」はどうなったんでしょうね?
http://www.asahi.com/health/news/TKY200702250266.html
「3月中に素案ができる」はずなんですが、厚労省、法務省とも、検索してもそれらしい動きは出てこないようです。

「よきサマリア人法案」ですが、「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書」といのが、平成16年7月に出ていて、
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0701-3.html
『救命の現場に居合わせた一般市民が自動体外式除細動器を用いることは一般的に反復継続性が認められず、医師法違反にはならないものと考えられる。医師法違反の問題に限らず、刑事・民事の責任についても、人命救助の観点からやむを得ず行った場合には、関係法令の規定に照らし、免責されるべきであろう。』となってます。
『当検討会が示す条件は「法違反に問われない」、「損害賠償責任を問われない」という、言わば消極的な安心感を与えるものにとどまらず、医学的知識を含め救命についての理解に立って、自信を持って救命に積極的に取り組むことを促すものであるべきである。』
医者に対しても、こういう、意欲を促すような報告をまとめてもらいたいものですね。

BugsyBugsy 2007/03/23 14:25 この検討会報告書を拝見すると 医師の絶対数が減少していることは未来永劫を認めないぞという 宣言書にも受け取ります。医学部の定員数削減が誤謬であったと認める事もないでしょう。
まあこんなこと言っていられるのもあと数日。四月になったらどかんと来るのは明らかですが。この爆撃はますまするでしょう。
昨日の皆様のコメントにもあったように 自分としては研究室か別の防空壕かべトンの奥深く隠っておきましょう。私は今まで自分の診療の技量を高めようと必死になってまいりましたが、高めれば高めるほど訴訟のリスクが高まることにつくづく嫌気がさしています。最近は感謝もされません。
確立は極めて低いと思いますが、医師の真の必要定数が充足する遠い未来が仮に来たとしても 患者側の要求が上昇することはあっても下方修正する見込みは私には見えて来ません。
某大学某医局では 僻地はおろか最前線の都心の公的病院に派遣に出されるだけで懲罰人事と受け取られ始めているそうです。気に食わないと第一線で戦えという 先の大戦にやっぱり似ていますね。

COWCOW 2007/03/23 14:55 はじめてコメントします。都内某公立病院で頭の外科をやっている12年目の医師です。3次救急を担当しています。詳しくは書けませんが、うちの病院でも救急が異変を起こしています。本来なら3次は受けるべきではないと思いますが、activityを落とさず強行しています。住民の方は一切知らず、いつ問題になるかと不安でしょうがありませんが、その時直接対応しているのは我々前線の医師です。
私が研修医の時はかなり忙しい3次救急病院での修行でした(時間外労働云々とうレベルではなく、極限に達すると食欲と睡眠欲では睡眠欲が勝ることを初めて知りました)。それでも1日でも早く技術や知識を習得したいという強い気持ちがあり、非常に充実した日々でした。たくさん問題も起こしましたがすべて上司が処理してくれました。上から怒鳴られることは日常茶飯事でしたが患者さんから怒鳴られることはあまりありませんでした。
時が経ち、今は私が後輩を指導する立場となりました。うちの科が忙しいことは承知で入局してきた奴らばかりなので、向上心とか使命感とか衰えるところは全くありません。頼もしいかぎりです。問題は私のモチベーションかと思われます。まだ訴訟にこそ巻き込まれたことはありませんが、様々な理不尽、不条理な経験をしてきました。行政にも患者さん側にもマスコミにも言いたい事はたくさんありますが、本当に疲れました。モチベーションの低下した医師に診察される患者さんや指導される後輩ほど不幸なことはないという思いと、職業病なのか病院に来て患者さんを前にするとそれなりに元気がでてきてなんとかやっています。
まだまだ若い人達は本当に優秀で希望にあふれています。倫理観の著しく低下した国民に「医者は倫理観がない」とか「金儲けに走っている」とか言われる筋合いはまったくありません。安倍総理の「美しい国日本」という言葉を聞く度本当に腹が立つこの頃です。

前に変なコメントを送ってしまいました。削除してください。

BugsyBugsy 2007/03/23 15:12 <COW様

お体気をつけて下さい。
家で休養していても何だか落ち着かず つい病院に顔を出すとほっとするんでしょ?
涅槃の境地と呼ぶそうです。
燃え尽きる前に 休養してください。
かつての私と同じパターンです。今では自分はそういった下級生に無理矢理休みを取らせてます。本人は通常の勤務をしているつもりでも 周りから見ると危なっかしくて。事故や医療過誤のもとです。ほんとに。

YosyanYosyan 2007/03/23 16:00 COW様

いつの時代でもやる気のある奴はいますし、優秀な奴もいます。私も若者だからと言って「今時の若いものは」と一括りにする愚は極力控えるようにしています。私も散々言われたものですから。

医療を学ぼうと積極的な時期には、給与よりも経験に渇望する時期は医師ならある程度誰でもあったかと思っています。無いような医師は物の役に立ちません。またその熱意を正面から受け止められる指導層も確実に存在していました。今だってもちろん残っています。

残っていますが、肝心の指導層が激務で疲労困憊し崩れかけようとしている現状が、医療ではもっとも重大な問題の一つであるとこのブログでも何度も主張されています。もちろん私もその中の一人です。技術の伝承が途絶え消滅すれば、これを取り戻すのに長大な時間を要するからです。そういう意味でCOW様の現在の立場、行動は尊敬に値するものです。

ただ悲しい事にその価値は医師以外には評価が非常に低い事です。研修医の教育なんて、プログラムを作れば自動的に一丁上がりと考えている人間が余りにも多すぎます。

Bugsy様も仰られたように、一人ですべて背負い込んで燃え尽きないようにだけ御注意ください。しっかり休む事も重要な業務です。このブログは一時「鬱の動物園」と揶揄されましたが、極限まで耐えて燃え尽きた経験を持たれる医師は少なくないのです。

そうならない事だけを切に願っております。

暇人28号暇人28号 2007/03/23 16:17
私の居住地は結構知られているようなので最近の発言は慎重なのですが、あえて。

先日心カテの必要な患者さんを近隣の3次基幹病院に紹介しましたところ、「もう心カテやっていません。」ってお返事が......

頭ではシミュレートしていましたが、実際に起こると動揺が隠し切れない。循環器医療は崩壊の危機に瀕している。後は他の病院の残存部隊の先生方の意欲が尽きたら一気にアウトでしょうね。どうしよう。ここから隣の医療圏まで120kmなんだけど。

暇人28号暇人28号 2007/03/23 16:46
ちなみに、他院の循環器に余裕があるかといえば全く無く、MRさんが夜7時に行っても先生方が忙しくて全く面会する余裕が無いとのこと。しかもこれは某3次救急病院で心カテしているときの話。

さて、今後どうなることやら。大体想像付くけど。そして、今まで私の想像通りに話が進んでいるけどね。

clottingclotting 2007/03/23 16:50 初めまして。いつも大変興味深く拝見させていただいております。
医療崩壊とはあまり関係ない話なのですが、本日外勤先の外来で
インフルエンザAの女性の患者様に、お話したところやはり
リレンザをご希望にて処方したのですが、院外薬局から近隣薬局も含め在庫ありませんとの返事でした。かといってシンメトレルもねえ。
という感じでご本人は結局タミフルを選択されました。

予想どおりとはいえますます国民の閾値が下がりそうです、、

774氏774氏 2007/03/23 16:50
 うちの地域も、紹介したら「もうその科は閉鎖しました」は悲しい。120Kmは凄いなあ。北播磨が僻地といっても最大20Kmあれば隣の病院に着くから。ただし4/1以後はマジで神戸・阪神間に患者がなだれ込む事になるんですが。のじぎく県の循環器と麻酔と整形は最終局面に入りますから。くすのき大本土決戦ですわ。第2神明明石西・北神戸線・新神戸トンネル未納谷、山陽拘束神戸西、六甲北有料低速道路唐戸、2・65・175・250号線あたりに防衛ラインがいるかもね。学生の頃の戦争ゲームのやりすぎだな。東京vs大阪とか、日本4カ国戦とか、懐かしい。

clottingclotting 2007/03/23 16:57 国民の皆様と書くつもりが抜けてしまいました。失礼千万すいません。
>774氏様なんか昔PCではまった大戦略をやってみたくなりました。
120kmっていうとネットで見たジャスコ○○店まで○○kmの看板を
思い出します。

県北部県北部 2007/03/23 17:27 のじぎく県北部より。
そうですか、県下は循環器・整形は最終局面ですか。
北部は唯一潤っているのが循環器(7人)と整形(7人)なのですが・・・
4月にはそれも滅びるかも知れませんね。

南部までは90kmで暇人28号様の地域よりはマシ?
いや、その南部もえらいことになってるわけですよね。
神戸・大阪までは150km、鳥取がどうなのか知りませんが距離はやはり150km・・・

まあ県は北部20万人よりは南部の100万単位の人たちを優先するはなぁ、普通・・

nacnac 2007/03/23 17:32 >774様
戦争ゲームとはPCではなくやはり紙のボードゲームですよね?私も自作したりしてましたねー。初めはペラペラの紙でユニット作ってましたがそのうちHJのキットみたいの買って立派なユニット、立派なヘックスのある地図作ったりしてました。懐かしいですね。

けろちけろち 2007/03/23 18:19 >暇人28号さま
 あ〜。3次病院で循環器が減っているといえば、産科も崩壊した?○○○ですか。でも、札幌行きの飛行機はHACもA-netも飛んでいるし・・・。

motomoto 2007/03/23 18:25 こんなのあるの知ってました?
ちょっとびっくりしました。これが母体になって医療版事故調査委員会が出来ていくのかなあ。
「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」
『本事業は平成17年9月1日より事業を開始し、平成19年2月8日現在、モデル事業対象地域より計43の事例を受け付けました。そのうち17の事例の評価を終了し、関係者の同意を得られた11の事例について、その概要を公表いたします。』
http://www.med-model.jp/all.php

暇人28号暇人28号 2007/03/23 18:30
大体分かる人にはわかってしまうんですよね。

120km先の地域でもなにやらキナ臭い話を聞きましたし、当市内の某病院が医師不足で吹っ飛ぶのでは?なんて話も聞きますし、本当にうつになりそう。医療崩壊が起こって半分祭り気分なのと、不安になるのとごっちゃな気分。

774氏774氏 2007/03/23 18:32
 豊岡の循環器は大丈夫だよー。なぜか医局も力を入れまくり。その南、但馬南部から播磨・丹波にかけてが悲惨の一言。おまけに、ここに来て3月末院長の辞職が目立ってきた。高砂に柏原(なんと、あの副院長「病院は一切責任を負わない」が院長に就任とか、ガセじゃないだろうなあ)に、あとどこだったかな。もう多すぎてどこが閉鎖とかどこがどの大学のジッツなのか、何がなんだか分からなくなってきた。

 とにかく今は北播最終戦争の相談相手にさせられて、というか別同部隊にされかけで、疲れきっているから、ガセに引っかかって間違っていたらごめん。こっちもあっという間に全面崩壊の様相を呈してきた。こっちが破綻したら、175号線を医療難民部隊(歩兵+有音装甲車)が南下するから、明石、西神戸、須磨北部は大変ですぞ。

 という事で、軍事の話が一番気休めに。悪いけどボードゲームはルールが複雑なものが多くて挫折しました。電子ゲームだとルール以外のことは出来ないから、嫌でも正しいルールを覚えるから楽です。ただし、ブログの書き込みを見てもらうと分かるように、私は現代戦や現代兵器は素人同然なので、軍ヲタ達にはついていけなかった。と言いながら1940年頃のも、なかなかついていけなかったけどね。私は所詮、軍ヲタ失格の烙印を押された人です。軍事そのものよりも外交や地政学、戦時経済の方が好きだったなあ。ただし陰謀論と、ご都合主義や最後はオカルト話になる小説は嫌い。まあ、軍隊と医療は性格が似ているし、戦略的思考を持つと医療の将来が見えてくるし。

ex_inakaDrex_inakaDr 2007/03/23 18:40 ←不明を恥じ入るばかり
===================
615 名前: 卵の名無しさん Mail: 投稿日: 2007/03/23(金) 11:07:45 ID: 1tDfXvaY0
>>543
東京のどこが崩壊しているんだ
@
勘違いするな! 崩壊ではなく、世界標準化 といってくれ
===================
僻地医療の自爆燃料を語る56
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1174103731/

>>暇人28号さん
ということで医療事情がちょっぴりglobal standardにすり寄って行くだけです。
うつになる必要はありませんよ。

けろちけろち 2007/03/23 18:55  さいはて医大もこれから学長選挙ですけど。病院内にスタ−バックス入れている場合ではないのですが。

ただの通行人ただの通行人 2007/03/23 19:58 タミフルですが,FDAのレポートがあります.目下解析中ですが,結論としては下の一文につきると思います.

...many events such as convulsions, delirium,and depressed level of consciousness are complications of viral encephalitis secondary to influenza making it difficult to distinguish between complications of the virus, potential adverse effects of oseltamivir, or a combination of both.

http://www.fda.gov/ohrms/dockets/ac/06/briefing/2006-4254b_09_01_Tamiflu%20AE%20Review%202006%20Redacted_D060309_092.pdf

774氏774氏 2007/03/23 20:22
 のぢぎく県は麻酔科が(も)非常事態を迎えていますが、麻酔科教授が真っ先に逃散するという前代未聞の状態で、病院長の辞任など比ではありません。某病院某科長 様の病院が大変な事態を迎えていて、直接は関係ない私まで巻き込まれています。詳しくは「ああ播磨だな」スレを参照して下さい。兵庫県の基幹病院計画で認められた西脇病院の崩壊は、北播崩壊を意味しますので無関係というわけにはいかず、断りきれない辛い立場です。日本循環器学会で、主催者である横山教授に、のぢぎく県循環器崩壊を質問した勇者は、結局いなかったそうでね。残念。

暇人28号暇人28号 2007/03/23 21:58
「ああ播磨だな」スレを見てきましたが、すごいですね。のじぎく県や「お茶っ葉」県はなんでこんなにひどいんですか?

さて、4月からが見ものだ。

座位座位 2007/03/23 22:46
奴隷医療崩壊万歳 !!! 医療労働者万歳 !!!

nomnomnomnom 2007/03/23 23:05 774氏
そういえば、来月から横山先生、うちの病院の院長になるとか。

774氏774氏 2007/03/23 23:35
 ナンバー内科の教授は順番に定年をむかえるから、今後もいろいろありそうですな。ガセかわかんないけど、北播磨ハルマゲドンが某病院某科長 様のところが圧勝で終わるという情報をおおはしゃぎで教えてもらい(西脇の循環器が6月撤退とか)、これで私も動かなくて済み、安心して眠れます(「ほう、圧倒的ではないか、我が軍は」と言っていました。タクめ!)。西脇病院はのぢぎく県の中核病院に指定されていますが、残るは外科、脳外科、産科、小児科、整形外科、皮膚科、放射線科、耳鼻科(今年度のみ)だけとなり、麻酔科が無いため、外科系の総撤退は必須でしょうから、他の集約化されたのぢぎく県基幹病院と同じく、役人の机上の空論で人事を動かした結果の崩壊劇でした。

 顧問・院長の責任を問う声も西脇市上層部にあるようですが、それは違っていて、私の聞く範囲内では、役人の介入と、医師の士気をくじくような事務の言動と聞いています。某病院某科長 様から、西脇から今春開業される先生の2年前の手記を見せてもらいましたが、謎の言葉が並んでいて意味不明でしたが、やっと意味が判明しました。つまり、事務が無茶を要求してきてやる気を失ったと。懸命に外来を増やしたら外来を減らせと言われ、入院を取ったら早く退院させろと。そりゃ心の芯が折れます。しかしやつに一週間振り回されたのは疲れた。

 という事で、北播は残り1週間で急速に壊滅に向かいます。姫路市東部・加古川市および神戸市西部方面の先生方は、緊急防衛体制(デフコン2レベル)を敷かれた方がよろしいかと存じます。

暇人28号暇人28号 2007/03/24 06:50
こんな人が居ます。疲れますね。
http://blogs.yahoo.co.jp/h_s_g1019/45616023.html#45616023

暇人28号暇人28号 2007/03/24 07:13
これだけホットな話題の「医療崩壊」なんですが、相変わらず報道が少ないですね。特に全国ネットで。なんでだろう。ご存知の方いませんか?

以前「たかじんの委員会」で宮崎氏が「画のない事は報道されない」と言っていましたので、危機がはっきり出てからでないと報道できないのかなあ。

BugsyBugsy 2007/03/24 07:59 おはようございます。
先日外来で おなじみの患者さんから「噂で聞いたけど 先生たちも田舎の病院にまわされるの義務化されるんでしょ?大変ねえ。」と言われました。
あのねえ 地方の病院へ医師が派遣されると都内の病院からも医師がいなくなり最終的に困るのはお互い様ですよ。もう医者をよそに送る余裕ないよ。と言い掛けて言葉を呑みました。
相変わらず病院上層部は 患者は何時いかなるときでも応需せよと叱咤しています。あんた達の時代は患者なんてろくすっぽ診ずに出世したんだろうに。かといって「今の若い医師は学問に対する真摯な姿勢に欠ける。」と溜め息をつく教授様 学問とやらをする時間を下さい、あれば少し考えよう。少し。
某ブログでひっそりと診療科を閉める病院のリストの中に都内の病院も多数ありますが、確かにニュースにならないのは不思議です。
かといって小刻みなパニックはこの4月から始まるなあ。間違いなく。
始まって欲しい。後になればなるほど 爆発のエネルギーが溜まるでしょうに。4月以降も都内の戦線異常なしとされれば 勤務医にかかる負担は臨界点を超えてドミノ辞めが加速するだけです。

YosyanYosyan 2007/03/24 08:47 嵐の前の静けさと考えています。医療系ブログや掲示板ではこの1年間、懸命に医療の危機を訴えてきたかと思いますが、それでも気がついた一般人はほんの一握りです。大多数の人間にとって医療は相も変らぬ白い巨塔であり、思う存分叩ける対象以外の何者でもありません。

事ここに至っては某巨大掲示板ですら、ひたすら4月を待っている気配が濃厚です。4月に期待する燃料が高すぎて、少々の燃料では反応がすこぶる鈍くなっていると感じています。

政府や厚生労働省のお花畑的医療対策ですら、揶揄する気分も無くなっているのではないかと感じています。当ブログのコメンターにもそんな気分が横溢しています。

どんな春がどんなスケールで来るか。嫌でもこれから目にし、身をもって体験しなければならないでしょう。医師に取っても、患者に取っても。

774氏774氏 2007/03/24 08:50 COW 様

 遅レスですが、某病院某科長 様(私の大学ちょっと下の後輩)は、医局長にされかけて、院内の全医師の前で「自分は鬱なので、そんな大役をさせられたら、いつ辞職するか分かりません」と言って、病院長も「ご本人が言われているのですが、本当です。外してあげて下さい」と。それで回避したと言ってたよ(まあ、奴は巨大掲示板に書かれているのとは全く逆で、院長の腹心&お庭番だからなあ。羨ましい)。勇気あるなあ、というより中堅医師の鬱やモチベーション低下なんて、昔からの規定路線でみんな知ってるから、気にする事は無いのでは。ただ昔は表に出さないし逃散しなかっただけです。

 一般社会でも思春期と30代と定年退職後は男性は悩んだり抑鬱にかかりやすいのは昔からの常識です。特に企業では、30-40代前半は結婚・子育て・住宅・仕事で悩んで当たり前だから、彼らの扱い方が経営上のポイントだったりします(昔は飲みに連れて行って無礼講で愚痴を言わせることで解決していた。今は酒の席の話で、罰を下す糞経営者も多いです)。ちなみの私の場合は、科長が鬱でIT技師長して、のぢぎく県怪情報ばかり集めているから、下が勝手に育っていたりする。今の若い衆は基本を教えたら、むしろ昔みたいに口出しせず暴走しない様に監視だけしておく方がいいようです。怒られ慣れていないので、罵声・恫喝は萎縮を招くだけで逆効果みたいです。このあたりは受けた教育で変わるのでしょうね。

 仕事は部下にさせて、自分は監視するだけと、のんびり出来れば解決すると思いますよ。部下から依頼されたら指導するぐらいの心構えでいいのではないでしょうか。なお、裁判とかを気にされているのでしたら、病院の顧問弁護士との対談をお勧めします。随分気が楽になりますよ。いつでも助けに来てくれる、これが効くのです。実は前大戦の日本とアメリカ航空隊の差だったりします。日本「撃墜されて死ねば本望、靖国で会おう」アメリカ「撃墜されてもすぐ助けが来るさ」。結果アメリカの大勝でした(戦時量産に入る前でもです。アメリカが物量で圧倒したのは大戦終板の話です)。

774氏774氏 2007/03/24 09:14
 県立柏原は、例の発言の循環器の副院長ではなく、小児科の副院長が院長に就任か。昨日の情報は少し間違っていました。訂正です。

 しかしこちらの方が深刻で、小児科の戦力ダウン→産婦人科が分娩停止→柏原日赤は4月から分娩停止→丹波の妊婦・小児・循環器患者が三田市民に→ここも縮小計画があり→神戸市へ、と巨大掲示板には書かれていますね。4/1以後は凄い事になりそう。防衛ラインに176号線も追加しないとね。あ、これは唐戸と未納谷で防げるか。三田市民と済生会兵庫には、悪いけど死守命令という事で。そういえば意外な回避ルートがあった。六甲山ロープーウェイ(笑)。有馬温泉から灘区の神大本学の真北まで通っていたのでした(医学部は別です)。という事は主戦場は六甲か(笑)? あそこには確か・・・あ、海星病院があった。失礼をば。

 なお、のぢぎく県は神戸港を整備するため、他の地域をくっ付けて県税を取っていた歴史があるのは県民の常識ですが、その付けが今になって回ってきたのは皮肉です。

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