新小児科医のつぶやき

2007-04-19 勤務医の負担軽減策

あえて2007年4月17日付毎日新聞より引用します。

厚労省:開業医は休日・夜間診療を…勤務医の負担軽減策

 厚生労働省は、勤務医の負担軽減策として開業医に休日・夜間診療を行うよう求める報告書「医療政策の現状と課題」をまとめ、17日の都道府県担当者を集めた会議で説明した。▽開業医は時間外でも携帯電話で連絡がつくことが「期待される役割」である▽開業医が交代で地域の救急センターに勤務するように在宅当番医制度を強化する▽自宅で死に至る患者を開業医がみとる24時間態勢の在宅医療を推進する−−などを提言している。

 社会問題化している勤務医の人数不足・過重労働について、厚労省は、時間外診療を常時行っている開業医が少ないため、夜間・休日の患者が大病院に集中しているのが主な原因とみている。

 そこで、「時間外も含めた一次的な医療の窓口」は開業医が担い、大病院の機能は「入院と専門的な外来診療」と位置づけ、双方の役割分担を改めてはっきりさせた。

 そのため、開業医は地域住民の「かかりつけ医」となって幅広い疾病に対応できるように総合診療医として養成し、臓器別の専門医が開業する時は、総合診療の研修を義務づけることも議論すべきだとしている。

 このほか地域に医師を確保する方策として、▽開業前のへき地勤務を義務づける▽各大学医学部の地元出身者枠を拡充する▽複数の開業医にチームを組ませる−−といった案も列挙している。

 これらの提言は、今後都道府県が医療計画を作成する際の参考材料として示された。実現への第一歩として、厚労省は08年度の診療報酬改定で、開業医が時間外診療をすれば加算を厚くする方針だ。【吉田啓志】

本当は「医療政策の現状と課題」の報告書を読みたいのですが、手に入らないものはしかたが無いので、この記事を参照にします。報告書の内容を推測すると、

  • 開業医は時間外でも携帯電話で連絡がつくことが「期待される役割」である
  • 開業医が交代で地域の救急センターに勤務するように在宅当番医制度を強化する
  • 自宅で死に至る患者を開業医がみとる24時間態勢の在宅医療を推進する

とりあえずこの3項目が強調されているだろうと考えられます。おそらくこの3項目を具体化させる案として、

  • 「時間外も含めた一次的な医療の窓口」は開業医が担い、大病院の機能は「入院と専門的な外来診療」の機能分担
  • 開業医は総合医であるべきとして、臓器別の専門医が開業する時は、総合診療の研修を義務づけることも議論すべきだ

これとは別枠のお話として、地域での医師「確保」対策として、

  • 開業前のへき地勤務を義務づける
  • 各大学医学部の地元出身者枠を拡充する
  • 複数の開業医にチームを組ませる

他にも書かれている事があるでしょうし、各項目がどういう表現になっているかはわかりませんが、この記事からはこれぐらいしか情報を拾えません。もう少し補足するために2007年4月17日付の読売新聞からエッセンスを拾ってみます。

  • 2008年度から都道府県単位でスタートする医療費適正化計画(5か年計画)などを通じ、具体化を目指す方針
  • 開業医のチーム医療について、「車で30分以内」の圏内で作ることを想定
  • 24時間の在宅医療が機能すれば、大病院にかかる患者が減り、勤務の負担軽減にもつながると期待されている。また、入院などに比べ費用の安い在宅医療が普及すれば、医療費の増加を抑制する効果もある

どうにも列挙ばかりで話が散漫になるのですが、大元の話として現在38万床の療養病床を15万床に削減する事の受け皿作りが根本かと考えます。厚生労働省の基本方針は、療養病床削減および高齢者人口の急増による医療需要を在宅医療にて吸収するとしています。理由は本音を今や隠しもせずに、「在宅の方が安上がりだから」と公言しています。

この在宅需要が負担する分は膨大で、

  • 療養病床を25万床削減(現在進行中)
  • 老健、特養の建設抑制
  • 一般病床90万床の半減、病院数を9000から3000に削減する

20年後には高齢者人口が現在の1.7倍になるのは統計上明らかですが、収容医療機関を削減し、高齢者人口が急増する分をすべて在宅医療にて吸収させるのが狙いです。これだけの分を吸収させるのですから、在宅医療の整備充実は焦眉の急と言えます。これだけ減らすのですから、どうやって在宅でカバーするのかが問題になりますが、今回の報告書で方針が見えてきます。

  • 在宅の主役は開業医である
  • 開業医は総合医として患者のすべてを診療する
  • 開業医はかかりつけ医として24時間待機生活を送る
  • 開業医は訪問診療を主力に行い、時間外もすべて対応する

負担が大きすぎて脱落者が多い在宅支援診療所制度を全開業医に強いる計画と読めます。厚生労働省が推進する在宅医療の需要を考えると、これぐらい開業医を動員しないととても追いつかないのは理解できます。一般病床削減前の、現在進行中の療養病床削減分を吸収するだけでもこれぐらいは必要かとも考えます。厚生労働省の机上の計画では「可能」かもしれませんが、現実はとなると疑問符をつけざるを得なくなります。感情的な反発はできるだけ抑えたいと思いますが、まず外来の機能分担が可能かどうかです。この報告書のプランではもう一度書きますが、

  • 開業医は「時間外も含めた一次的な医療の窓口」
  • 大病院の機能は「入院と専門的な外来診療」

こう定義した上で、開業医の診療モデルとして、

  • 午前は一般診療
  • 午後は訪問診療
  • 夜間は時間外待機
  • 休日は急病診療所出務

そうなると開業医が従来担ってきた午後診療は空白となります。この部分は決して無視できるものではありません。「一次的な医療の窓口」となれば午後の診療も必須かと思うのですがその点は不明です。午後の診療も維持するとなれば、開業医の診療モデルはこうなります。

  • 午前は一般診療
  • 午後は訪問診療
  • 夕方は一般診療
  • 夜間は時間外待機
  • 休日は急病診療所出務

また何でも出来る「総合医」にするために「臓器別の専門医が開業する時は、総合診療の研修を義務づける」としていますが、この臓器別とはどの程度の範疇の医師を想定しているかが気になります。医師の感覚としては、たとえば循環器で開業しようとする医師に消化器、呼吸器、内分泌、腎臓、神経内科程度の技量を求めているかとは考えます。いわゆる内科医に内科診療一般すべての技量を求める考えです。これがたとえば眼科や耳鼻科のような医師に内科全般を求めるのなら相当な要求です。

さらに話は連動しますが、この24時間拘束医の範疇も気になります。全診療科に求めているのかどうかです。開業医しようとする医師のすべてに総合研修を行う事により、無理やり「総合医」として認定し、なんでも診れる医師として総動員するのかどうかです。例外無しとなれば産科医や小児科医、麻酔科医も動員されます。おそらくですが、総合医としての研修のために開業前の僻地診療義務化を連動させ、その義務を果たしたから「総合医」として認定動員の計画と推測します。

厚生労働省は医師の勤務可能年齢を無限としていますから、70歳でも80歳でも「この程度」の労働は屁でもないと考えているのかもしれませんが、開業医の平均年齢は約60歳です。体力的に耐えられるかどうかは素直に疑問です。強行すればとくに地方で最後の拠点として高齢でも踏ん張っている先生方が一斉に引退する懸念があります。

24時間オンコール状態で拘束される苦痛は体験したもので無いとわかりません。現在でもそうやって頑張ってられる先生方もおられますが、そういう先生方は医師の使命感から自発的に行なっているのです。自発的ですからオンコールに出れない時があっても無問題ですが、制度となれば全く話が違います。オンコールに答えないだけで大問題となります。連絡がつかなくて病状が悪化すれば最悪訴訟です。自発的なボランティアと制度による強制の差はそこにあります。

私は開業医ですから実感を持って言いますが、診療モデル通りの医療を行なえるのは、体力的にせいぜい60歳までが限界かと考えます。厚生労働省がいくら「医師は死ぬまで現役」と定義しても、医師も生身の人間ですから年齢とともに体力は確実に低下します。高齢の開業の先生方が頑張れるのも診察時間外は十分な休養が取れるからです。休養を奪えば医師でもバタバタ倒れます。

最後に厚生労働省の本音は医療費削減のために在宅医療を推進し、在宅医療を賄うための開業医動員策に過ぎないのに、勤務医の負担軽減を抱き合わせにしているのが作為的で笑えます。勤務医の負担が大きいのは言うまでもないことです。これの負担軽減は至上の課題です。勤務医の負担を軽減するのにしなければならない事は、病院の勤務医数を増やす事ですが、そのためには、

  • 勤務医を増やすために医師を増やす
  • 勤務医を数多く雇えるように診療報酬を増やす

そのどちらもノータッチで、

    開業医はラクしているから勤務医並みに働かす

は解決策でも何でもありません。勤務医の負担を減らすとは

    勤務医の負担が大きすぎるから、開業医並みの負担に減らす

開業医の勤務状態のほうが「正常」で、勤務医の勤務状態が「異常」であると言う事です。そんなことが果たして出来るかどうかですが、少なくとも医師の数だけは補充できるはずです。なんと言っても厚生労働省の公式の検討会が「足りている」と証明しているわけですから、十分可能な事はお墨付があります。大臣もはっきり「そうだ」と国会答弁で明言しております。

もっともこの報告書と大臣答弁に基づけば、勤務医の労働実態自体が「さして過酷でない」としていたとも思うのですが・・・

なっくなっく 2007/04/19 11:11 うちの親父、近くに開業してる友人の先生は携帯電話持ってもいないんですが。
うちの同期、ビル診まで1時間半かけて通勤してるんですが。
どうすんですかね?

ドロッポ小児科ドロッポ小児科 2007/04/19 11:27 私が前の職場にいたときは、「本気で心底」開業医を憎んでいました。
開業医との地域懇談会の会場で、開業医の方が海外旅行の話をしているとき、笑顔で受け答えをしながら、心中で殺意すら覚えました。
考えるにこの感情は、燃えつき寸前のものであったと思います。
仕事を休み、病院を変わって、適正に働いている現在、憎しみは綺麗に消えています。
 こういう負の感情を、厚生労働省は、分断統治としてうまく利用しようと考えているのでしょう。勤務医から絞れなくなったから、開業医にと。
 医師会も恐くないし、開業医ならいじめて安心と。
 しかしながら、それは開業しない逃散や、立ち去らないサボタージュ、海外や非臨床への逃散を生むだけだろうことは明白です。
 厚生労働省が等閑視しているのは、医師の逃散及びサボタージュのロールモデルを多様化してしまうことです。
 今までは、主婦と開業がメインだった逃散を、さらに非臨床、海外、救急中止、自由診療と、いままで少なかった逃散形式を本気で考えて逃散にかかる医師がさらに増えるだろうことです。
 そしてインターネットで海外や自由診療、非臨床、サボタージュへの逃散モデルが例示されれば、それを参考にさらに逃散していくことです。
 結果イギリス型の崩壊を加速していく事になるでしょう。
 役人の最大の欠点は、人の知恵の集合をあまりにも軽く考えていることです。上に政策あれば下に対策ありは、何も中国の専売特許ではありませんから。

HekichinHekichin 2007/04/19 11:47 >>「医師は死ぬまで現役」
「医師は死んでも現役」の間違いでは?
役に立たたないレスで済みません(^^;
うちの勤務地なんて周囲に連携できる開業医なんて全くいないんですけど...あっ歯医者さんがいるけど、過剰歯科医師を再教育して、医科医師に変える政策なんて提案できないんですかね。医科講習2年、研修3年(重なっても可?)でOKにして。

774氏774氏 2007/04/19 12:23
 僻地は病院がどんどん消えつつあり、更に開業医まで引退、都会への逃散が進むなので、医療崩壊どころか人が住めない地域になりますね。

 みんなSFと馬鹿にしてたけど、やっぱり私のいうように、日本の将来は都市に人口が集中して都市以外は無人の食糧・木材生産地、に向かって進んでいるじゃないですか。新自由主義や、金融機関による医療支配も、ここでは散々馬鹿にされてたけど、全部私の思った方向に進んでるじゃないですか。 一応、無い知恵絞って書いてるんですよ。

 という事で、全国的に有名な北播も終焉を迎えることになりました。皆様、長らくお楽しみいただき、有難うございました。とは行かないだろうな。また煙が上がってるし。

暇人28号暇人28号 2007/04/19 12:47
僻地は開業医が支えている側面もあります。根室も、市立病院亡き後、10箇所程度の開業医が支えることになるはず。開業医いじめをすると本当に僻地医療は崩壊しますよ。

>>774様:
本当におっしゃるようになりそうですね。最近私も確信して来ました。それから、昨日より播磨スレではまた煙が立ち込めてきて面白そうですね。(人の不幸を楽しく眺めるなんてなんて不謹慎な(笑))

YUNYUNYUNYUN 2007/04/19 12:48 > 開業医はラクしているから勤務医並みに働かす
国の発想法には、もはや驚きません。
「正規雇用労働者とパート・派遣との格差は、正規雇用の待遇をパート並みに<引き下げ>することにより解消する」と主張しているのと、同工異曲です。

YosyanYosyan 2007/04/19 12:54 YUNYUN様

やっぱり驚いた方が良いかと思います。驚いて声を上げないと「国民の皆様の御理解は頂けている」にすぐになります。それが美しい国の政府です。

774氏774氏 2007/04/19 13:02 暇人28号様
 たった今、播磨だなスレを見て絶句しました。もう笑うしかありませんし、どんどん笑って下さい。戦艦播磨の改装を急がせます。

YUNYUN様、Yosyan様
 きちんとした法でなく、ここまで朝令暮改の通達を出しまくる省庁も珍しいそうで、しかも直前にならないと分からないという最悪の出し方で(法律だときちんと何年間かの周知期間がありますよね)、官僚の間で3流省庁と揶揄されるのは当たり前ですね。

OJYOOJYO 2007/04/19 13:04 774氏様
以前から不思議だったのですが、「都市以外は無人の食糧・木材生産地」にするはいいとして、それがどうして企業活動の採算に合うと思われるのか教えていただけないでしょうか。第一次産業は一番効率化が難しいと言われる産業です。米1粒作るにも1年待たなきゃいけないわけですからね。
そんなんだったら山がちな日本など土地ごと捨てたほうがいい、ということにならないでしょうか。
また、もしその企業の経営が立ち行かなくなったらどうするのでしょうか。企業はどっかに移れば終わりですが、都市の住民は自らの生存資源を失い、飢え死にするしかなくなるのですよ? またそんなものに人間の生命を預けてしまっていいものなのでしょうか。

岡山の内科医岡山の内科医 2007/04/19 13:04 厚労省の官僚の頭には、独の救急システムがあるように思えます。
下記のサイトを見て、今回の提言の写しかと思っちゃいました。
http://www.hi-ho.ne.jp/okajimamic/m412/m419.htm

以下は、ドイツの救急システムの部分です。

ドイツの救急について述べよう。誰が見ても緊急入院が必要と思われる大ケガや病気は、救急車(必要があれば医師同乗)によって搬送される。そうでない救急患者は、救急業務規則によって、24時間365日診療所での診療と往診が受けられる。1956年に医師会で作られた医師職業規則によって、各地で救急当番制が行われるようになったが、1972年に行政裁判所は、救急業務を各州の州法で義務づけなければならないという判決を下した。そこで各州の医師会と保険医協会は、連邦医師会と連邦保険医協会が作成した指針に準拠して、救急業務規則を制定することになった。

これにより、開業医は全員、救急業務に参加することが義務づけられるようになった。現在、眼科と耳鼻咽喉科は独自に救急業務体制を作っているが、それ以外の医師は地域ごとに組織される救急業務のグループに参加する。この場合、内科以外の専門医が救急患者を扱えるかという問題があるが、何科の専門医であっても日常の救急業務に参加できる能力を持っていることが開業許可の条件となっている。救急医にとっては診断が重要で、入院の必要があるかどうかが判断できればよい。ドイツでは医学部の3年という早い時期に、生命に危険のある症状の捉え方、対処の仕方というGPの基本になる教育を受けていることも、これを可能にしているのであろう。

ドイツは全国的に土日と祭日、水曜日の午後が休診日となっている。そして義務づけられている生涯研修は、水曜日の午後と土曜日に組まれている。医師は自分の患者に対しては、必要があれば診療時間外でも診療する義務があるが、救急当番の時間帯であれば、救急当番医に依頼することが可能である。

地域によって違いはあるものの、救急診療は自分の診療所、あるいは自治体の設けた救急センターで行い、往診にも必ず対応する。救急センターが連絡を受け取り当番医に紹介するケースが増えているが、当番医には常に連絡が取れることが義務づけられ、時間内は担当地域外に出ることが禁止されている。例えば20人の医師の地域であれば、3週間に1回夜間の救急当番が回ってくる。救急当番医として診療した医師は、患者を主治医に戻して報告をしなければならない。また、診療時間内に長時間不在にするようなときは、必ず同僚医師に連絡し、自分の患者に何かあったときに対応してくれるように依頼しておかなければならない。このように、同じ地区の開業医はお互いに連携する間柄となっている。

木に竹を接ぐように他国の制度を導入しても上手く行き様がないと思うのは、私だけでしょうか。

座位座位 2007/04/19 13:31 >岡山の内科医様
ドイツは人口あたりの医師人口が日本の2.0倍近く、医療費も対GDP比で、1.5倍あるんですよね。

YosyanYosyan 2007/04/19 13:49 岡山の内科医様、座位様

なるほどドイツで出来ているの国際比較のつまみ食いを行い、医師が足りないのは日本独自で「足りている」と強弁し、医療費の不足分は知らんぷりですね。無理がある分のツケは「根性が足りない」の精神論と、「効率化、メットワーク化」の魔法の呪文で一丁アガリとは、毎度の事ながら隙の無い論理構成です。

774氏774氏 2007/04/19 13:50 OJYO様

 採算合うかなんて知らなーい。経営者じゃないし。そんな事を言った事はあるかなあ。

 僻地を放っといたら、工業に必要な木材も水も手に入らなくなるから、不採算なら政府が補助するか、工業を経営する会社が補助したり、提携結んでもいいでしょう。それらが手に入らなくなった会社は潰れるんだから。また、究極の小さな政府を目指すのに官が入っても無駄でしょう。

 日本が超短期間に工業化に成功したのは、とても意外なことですが、ライバル国が近くにいて競争できた事、山がちな国土で水と木材が容易に手に入ったからですよ。韓国や台湾も同様です。逆に水をうまく供給できない東南アジアはまだまだですし、チャイナリスクの一つに水・木材問題もあります。日本より早く工業化した英米独仏伊の工業化はもっと時間がかかっています。農業はもちろん農産物の供給として重要ですが、工業への水の供給能力の一翼を担う存在ですからね。食料は別に国内市場だけでなくても、輸出もしたらいいし。ちなみに私は農業と林業が嫌で都市に逃げましたので、農業と林業なら実戦できますよ。医者辞めてそれで暮らそうかと思った事もありました。

ドロッポ小児科ドロッポ小児科 2007/04/19 14:02 医療アドバイザーが大好きなドクターヘリもドイツがモデルです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%91%E6%80%A5
 そのドイツの大学病院でもストライキが起こっているのですがね。

サルガッソーサルガッソー 2007/04/19 15:01 政府より民間の方が一歩も二歩も進んでいる証拠ですなあ
医師のかたがたの気分を害したらごめんなさい。http://waiwai.map.yahoo.co.jp/map?mid=yrHK7KrEm9L7nZDwgjPC9Ars0dfqLA4He6PDmw--

たまりょたまりょ 2007/04/19 16:04 いつも情報と考察をありがとうございます。
岡山の内科医先生の紹介してくださったページを見ました。
http://www.hi-ho.ne.jp/okajimamic/m401.htm
ドイツの保険医の定年は68歳とのことですので(少なくても1998年7月の時点では)
日本でも68歳以下の保険医に限定して(勿論鬼籍の医師も除けて)比較すれば、
座位先生の上げてくださった、人口あたりの医師人口が日本の2.0倍近く、
どころの差ではないと思います。
そのドイツでも、家庭医は不足していると書いてありました。

それに、職業裁判所や、患者の苦情を審査・調停する機関も医師会の中にあり、今の日本の医療がおかれている土壌と違いすぎます。

IkegamiIkegami 2007/04/19 16:39 中信松本病院の第1回口頭弁論が行われたそうです。
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(2007年4月19日=信濃毎日)
松本市寿豊丘の中信松本病院で2005年11月、塩尻市の男性=当時(72)=が肺がん手術の後に死亡したのは、医師の手術方法が不適切だったからだ−として、遺族が、病院を運営する国立病院機構(東京都目黒区)に総額約3500万円の損害賠償を求める訴えを地裁松本支部に起こした。18日、第1回口頭弁論が同支部(峯俊之裁判長)であり、病院側は争う姿勢を示した。
訴状によると、男性は同年10月28日、肺がん治療のため同病院に入院。同年11月2日に左肺を摘出する手術を受けた後、意識が戻らず同8日に脳こうそくで死亡した。
遺族側は心臓部分にあったがんの腫瘍(しゅよう)の一部が手術によってはがれて血液中に流れ出し、脳の血管に詰まったのが原因−と指摘。「脳こうそくを引き起こす可能性を認識しながら、注意義務に反して腫瘍を流出させた」と主張している。
また、放射線治療など別の治療方法について手術前に十分な説明がなく、外科手術の実施自体も疑問だ−としている。
病院側はこの日出廷せず、請求棄却を求める答弁書を提出した。同病院は、取材に対し「過失はなかったと考えている。具体的な主張は今後の法廷で述べたい」(事務部管理課)としている。

774氏774氏 2007/04/19 17:30
 日本は医師不足のうえ、ナースはもちろん何もかも人が足りないわけでしょ(公立の管理課事務は除く)。ドイツは徴兵制で、医療機関へのボランティアを希望すれば兵役免除でしょ。ドイツと日本を比較するのはあまりに前提条件が違うので、ちょっとねえ。それにドイツ連邦軍が徴兵など邪魔だから徴兵制を止めるように動いたら、徴兵制存続に動いたのは医療機関だったという笑えん話まであるし。徴兵逃れのボランティアがいなければ、医療は成り立ちませんって。

 ヘリだって平野がほとんどのドイツと、複雑な地形が多くて乱流が発生しやすい日本じゃ、根本的に運用法や訓練内容まで違うし。日本のパイロットだって勤務医並みの疲労状況だし。陸軍ヘリだって落ちたばっかりじゃん。あれが落ちるんだから、他のヘリには乗れん。全国の医師が高所恐怖症の診断を受けることになったりして。

 おまけに日本とドイツじゃ国民性が違いすぎてドイツのまねをしてもうまくいかない。「自ら決めたルールに従った行動しかしないはずのドイツ人はどこに行ったのかね?」とフランス大統領に貶されてたじゃん、沈黙の艦隊。

ある船に火災が発生した。船長は、乗客をスムーズに海へ飛び込ませるために、
イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
ドイツ人には 「規則では海に飛び込むことになっています」
イタリア人には 「さっき美女が飛び込みました」
アメリカ人には 「海に飛び込んだらヒーローになれますよ」
ロシア人には 「ウオッカのビンが流されてしまいました、今追えば間に合います」
フランス人には 「海に飛び込まないで下さい」
日本人には 「みんなもう飛び込みましたよ」
中国人には 「おいしそうな魚が泳いでますよ」
北朝鮮人には 「今が亡命のチャンスですよ」
大阪人には 「阪神が優勝しましたよ」と伝えた。

しかし、OJYO様は、あの伝説のYahooBB 開通記の人かと頭からずっと離れず、今調べて別人とわかりほっとした。

僻地外科医僻地外科医 2007/04/19 17:40 >Ikegami様

>遺族側は心臓部分にあったがんの腫瘍(しゅよう)の一部が手術によってはがれて血液中に流れ出し、脳の血管に詰まったのが原因−と指摘

 はぁ??なんですか、それ。ASDでもあった?

774氏774氏 2007/04/19 18:15 サルガッソー様
 そのページは急速に有名になりましたね。もう数年後(2011年)には、医療や介護を受けたくて儲けられない人が人口の75%を締める社会になるのだから、文句は言ってられないんですけどね。私はもし悪口を書かれたら、裁判のいい練習だなあと思っています。Yahooと悪口書いた人のどちらが責任をとる体制なんでしょうな。裁判なんて難癖つけて誰でも起こせられる事を知らない人は結構多いみたい。今まで医者は甘く見られていたんでこうなったんでしょうが、これからは反撃する奴増えまくり。「目には目を、歯には歯をだ!」と思っている医師は、今やもっチャンだけではないでしょう。最近の若手はそんな人増えてそう。巨大掲示板では医師の悪口を買いてるブログ主や書き込み者をチェックしてる暇人もいるし。

 2011年以後の書き込みの予言:あの医院、行ったら問診もせずにクレカの確認されてゴールドじゃなかったら、追い払われたよ。別のところじゃ、消費者金融の無人申し込み機を置いてあって親切なのに。いつから前金100万円なかったら受診もできなくなったんだよ・・・後はいつもの有名コピペをご参照ください。

Ikegami様
 肺癌の手術はするなって言うJBMですよ。専門外だけど、聞くところによると、手術しようが何しようが放っておこうが大して差が無いそうで(一部抗がん剤が効くタイプもありますが。学生以下の知識しかないので、間違ってたらすんません、教えて下さい)。

以前は、ある特定の手術ができなかったら「恥」と思っていたけど、今は堂々と「私はしたことないです。他探して下さい」って言ってるし、ビデオを見たいといわれたら「うちの科はビデオを撮っていません。設備はあるので撮る事はできますが、見られていると思うと緊張しますので90%以上の確率で失敗しますよ。それでもよろしいですか?」です。そのうち、よほど信頼する患者しか手術しなくなるだろうな。
 手術なんて売り上げは上がるけど、統制価格のうえ、材料費や裁判所が求める水準だけがインフレしているので、多くの手術は実はやればやるほど赤字です。混合診療化されて、5-10倍(患者負担だと15-30倍)の値付けができるようになったら頑張ろう。

そういや農業も、米を作るより休田した方が儲かるようになってから衰退しちゃった歴史があったなあ。儲けとかそんな問題よりも魅力が無くなって若者が一気に農業をしなくなった事が大きい。産科と小児科はもろにその状態で、続くのが内科・外科。低医療費政策は、現場に及ぼす悪影響も大きいけど、若者に及ぼす精神的影響も計り知れない。

774氏774氏 2007/04/19 19:31
 大体、ドイツ人なんて、第2次世界大戦の責任を全部ヒトラーとその取り巻きに押し付けといて、自分たちは被害者ですといってる連中だし。一部の日本人のドイツびいきは戦前・戦後とも衰えないなあ。独ソ不可侵条約を結んだ段階でドイツなんか蹴ればよかったのに、国際情勢を理解できずにズルズルいっちゃったわけだし(「複雑怪奇」「平沼」でググってちょ)。

 日本は、ポツダム宣言受諾という有条件降伏にもかかわらず、忠実に賠償を行い、権利まで放棄し、はては怪しげな情報に基づく既に解決済みの問題についても賠償を続け、未だに謝り続けている。

 これだけ国民性が違うのに、ドイツと同じにしてうまくいくわけが無い(まあ、ドイツ人のヒトラーに対する感情は理解できんわけではないけどね。興味のある人は「ヒトラー」「国籍」でググってちょ)

 日医がこれに早急に断固たる徹底的な反対の姿勢を見せれば、勤務医だって日医に入りたくなるだろうし、逆なら崩壊は免れないな。まさに試金石、踏み絵、パンドラの箱。

 しかし、北播の怪情報はマジかよ。西脇情報通のT先生(某病院某科長 様)は、某巨大独占企業相手に戦いを始めたし、もう医療崩壊などにかまってられないって。鬱なのにケンカ好きな奴め。頭脳は羨ましすぎだ、私は旧帝大なんて夢だったからなあ。よし、私はもっチャンの味方をすることにしたぞ。西脇が倒れると、こっちもひどい目にあうからね。なんだかんだといっても、北播は西脇で持ってるんだよ。謝りたかったら、電話を入れてくれ。ポスターは2種類あるから・・・

BugsyBugsy 2007/04/19 19:33 結局 勤務医が開業するなというしばりでしょうか。
最近勤務医に疲れ果てて開業を模索する40−50歳代の医局員増えました。
昔は教授と喧嘩したとか 自分の思い通りの診療がしたいと打って出る前向きの開業がほとんどでしたが、今は疲弊してせめて開業でもという医師が大多数のように見受けられます。
40過ぎてまだコンビニ営業、僻地義務ですか。オイラ退路を絶たれたよなあ。

外山恒二外山恒二 2007/04/19 20:21 私は、厚生労働省の、医師に対する迫害にもう我慢ならない!

医師の諸君!役人を説得することなど出来ない!

奴ら役人は、我々現場の医師の声に耳を傾けることはない!

奴ら役人が支配する、こんな下らない医療は、
もはや滅ぼす以外にない!

改革なんかいくらやったって無駄だ!

今進められている様々の改革は、 どうせ全部全て医療費抑制のための改革じゃないか!

我々現場の医師は、そんなものに期待しないし、勿論協力もしない!

我々医師はもうこんな国に何も望まない!

我々医師に残された選択肢はただ一つ!

こんな医療制度はもう滅ぼすことだ!

ぶっちゃけて言えば、もはや医療崩壊しかない!

サルガッソーサルガッソー 2007/04/19 21:41 >>774氏様
私はヤブ医者リストはそれなりに評価しています。
本当に選択できるかどうかは別として選択肢を広げることは良いことだと思いますから。
全く更新されていないリストを垂れ流しにしている公営検索システムよりも、
よほど消費者の利益になるでしょう。

日本人がおかしいのはサービス業を卑下していることで、
もともとサービス業のサービスとは非物質的生産物を取り扱う業務であり、奉仕の意味ではありません。
それを勘違いした賎民が対価に見合わない見返りを無制限に求めているのが問題だと考えています。

そういえば、コンビニ医療とは言いますが、当のコンビニも店によっては24時間営業を取りやめてきています。
明らかに採算が合わないのをチェーンのイメージ戦略のために無理やり契約させられ、仕方なくオーナーが自分でレジを打っている店が多いとか。
オーナーの高齢化に伴い24時間経営の契約を破棄するためにチェーン契約を切る店が出てきているようです。
もしかしたらコンビニ医療が実現する頃にはコンビニ=24時間経営の代名詞ではなくなっているかもしれませんよ。

サルガッソーサルガッソー 2007/04/19 21:47 というかフリーターから時給1000円で労働力を搾取してさえ破綻してきている24時間営業を、
医学部卒という高学歴の人間を使って行おうとしているのですから破綻しないわけがないと気づかないのですかねぇ

motomoto 2007/04/19 23:30
エントリーについて調べていて、なぜか会計監査院の迷い込んでいろいろ読んできました。
専門用語多くて分かりにくかったですが、何点か理解できたこと書いときます。

1)医療は、包括化(DPC)されるが、疾患ごとに支払われる額の算定には、徹底した原価計算がなされるらしい。いまは、日医と厚労省の駆け引きだけですが、将来的には、材料費がいくら、人件費がいくら、平均治療日数は何日だから、保険者からの支払いはこれだけ、というようになっていく。

2)保険者(健康保険組合)に対して都道府県が監督的役割をになう。DPC病名に対する原価計算、価格設定なんかは、都道府県単位で行い、都道府県によって価格が違う、ってのもあるかもしれない。
たぶん、健保組合がつぶれてしまわないように、都道府県単位で保険支給額をこまめに調整できる、っていうことじゃないかと思います。「うちの県は健康保険が安いですよ」というと、実質的な減税で、企業の誘致になるかも。

こんなかんじでした。会計監査院からの研究助成もらった大学の先生方の論文の、つまみ食いならぬつまみ読み。

motomoto 2007/04/19 23:30
エントリーについて調べていて、なぜか会計監査院の迷い込んでいろいろ読んできました。
専門用語多くて分かりにくかったですが、何点か理解できたこと書いときます。

1)医療は、包括化(DPC)されるが、疾患ごとに支払われる額の算定には、徹底した原価計算がなされるらしい。いまは、日医と厚労省の駆け引きだけですが、将来的には、材料費がいくら、人件費がいくら、平均治療日数は何日だから、保険者からの支払いはこれだけ、というようになっていく。

2)保険者(健康保険組合)に対して都道府県が監督的役割をになう。DPC病名に対する原価計算、価格設定なんかは、都道府県単位で行い、都道府県によって価格が違う、ってのもあるかもしれない。
たぶん、健保組合がつぶれてしまわないように、都道府県単位で保険支給額をこまめに調整できる、っていうことじゃないかと思います。「うちの県は健康保険が安いですよ」というと、実質的な減税で、企業の誘致になるかも。

こんなかんじでした。会計監査院からの研究助成もらった大学の先生方の論文の、つまみ食いならぬつまみ読み。

uchitamauchitama 2007/04/20 01:51 最近、パートで在宅医療をやっていて気づいたのですが、(介護型)有料老人ホームに附属したクリニック開業の多いこと。在宅医療の保険点数は外来診療の約7倍ですから、老人ホームの入居者が約40-50人いたとして週5日で午後に10人づつ回診すると、1日の来院患者70人のクリニックが誕生するのです。
もちろん全ての入居者に往診が必要なわけではなく、診察しなくて良い人も多いのです。以前、開業の極意とは如何に健康な患者さんを集めるかと言うことを聞いたことがありますが(トホホ)。厚労省のやっていることは抜け穴だらけです。

ssdssd 2007/04/20 10:58 死霊です
http://www.yuki-enishi.com/

医療費と医療の質の部屋

○医療政策の経緯、現状及び今後の課題について−計画策定にあたる都道府県職員向け参考資料/【全てPDFファイルです】本文・資料・統計資料/厚生労働省 2007.4.17

東京都民東京都民 2007/04/20 11:46 上記サイトの資料と
第2回 医療構造改革に係る都道府県会議(平成19年4月17日開催) 資料 【抜粋】
http://www.roken.or.jp/member/mhlw/h190417_iryokaigi.htm
掲載の資料とは、異なる部分があります。

774氏774氏 2007/04/20 13:33
 中間管理職さんのサイトに面白い記事が。やっとニセ形成外科から開放される。ラッキー! だけど、医師・病院看護婦ですら褥瘡の正しい管理をほとんど知らないのに、家族が対応するのか。以前書いたと思うけど、褥瘡は予防もなった後も正しい管理はめちゃ大変で、最後は敗血症でマジで死ぬ。どうせグチャグチャになって病院に来るんだけど「うちには皮膚科がありません」と言って奴に送ろっと。抑鬱も自宅介護か。ダイビングが増えるな。そして川が流れる花園に逝くわけね。確かに「美しい国」だ。

うつ状態なども老健施設へ 療養病床削減で厚労省提示 2007年4月17日 20時18分

 厚生労働省は17日、高齢者の長期入院患者向けの療養病床削減問題で都道府県会議を開き、「うつ状態」や「じょくそう」(床擦れ)など看護師による対応が可能とみられる患者については老人保健施設でみることが可能であるとの方針を示した。
 同省はこれまで療養病床削減に伴い、転換先となる老健施設などへ移す対象として、医療の必要度に応じて3区分した患者のうち、症状が軽く必要度が最も低い区分1は全員、中程度の区分2は30%。一方、必要度が最も高い区分3は全員療養病床に残すとの方針を提示。
 この日開かれた会議では、区分2のうち、うつ状態、じょくそうのほか「皮膚のかいよう」、1日で何回か傷の手当てが必要な「創傷処置」などは看護師を中心としたスタッフで支えることが可能であるとし、これらの患者が区分2の30%を占めるとした。
(共同)http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007041701000629.html

BugsyBugsy 2007/04/20 14:50
>「うつ状態」や「じょくそう」(床擦れ)については老人保健施設でみることが可能である。

よくも言いやがったな。
敗血症をおこしてグロブリン製剤なんて老健で投与できましたっけ?
自殺企図に対して向精神薬処方出来ましたっけ?
創傷処置毎日回診するほどの看護スタッフがいる老健ってあるんですか、ふーん(棒読み)。
トイレで腰ぬかして大腿骨頚部骨折で訴えようという御時勢なんです。ならば車椅子に固定していたら人権障害なんてマスコミが騒ぐ昨今です。
誰もそんな患者引き受けませんよーだ。
在宅もそうですが じょくそうや肺炎が悪くなっちゃ入院、少し良くなってまた悪化して入院と、却って医療費上げてんじゃないのかな。
在宅での看護?やりたいというご家族にはお勧めしますが、本当にできんの?

某病院某科長某病院某科長 2007/04/20 15:29 774氏先生が書かれていますとおり、褥瘡は発生させない事が大事なのですが、そのためには看護師資格を取るほどの知識が必要となります。それでも病院・診療所の看護師の褥瘡についての知識は絶望的に少ないという事実があります。

発生した後の治療の知識は看護師レベルを超えていて、医師でも皮膚科・形成外科医を除くと774氏先生やBugsy先生のような褥瘡に熱心な外科系の先生を除くと、専門外という事になります。きちんと治療できるようになるとしたら、最低1年は専門医について研修する必要があると思われます

以前は褥瘡の講演を頼まれた時は、予防ケアは知っているものとして、褥瘡の治し方を講義していたのですが、今は褥瘡そのものについてと予防ケアの話しを中心に行なっています。それほど、医療従事者の間でも正しい知識を持つのはごく一部の人だけです。また、ケアだけでなく栄養学についての知識も必要となります。

褥瘡の放置は徐々に壊死を起こして深くなり感染が生じて敗血症となったり、Crush Syndromeのようになったりもし、全身症状は多彩です。また、一般に発生まで時間がかかると誤解がありますが、2時間同じ姿勢でいると発生します。人により、生じれば1週間で骨に達し、数日で死亡する事もあります。そして、予防にはたいしたコストはかかりませんが、一旦発生すると膨大なコストがかかります。コストよりも処置に要する医師・看護師の労働力の問題の方が大きいかもしれません。重度褥瘡処置が平成18年度から新設されていますが、あの程度では大赤字です。

病院でも褥瘡対策チームがあっても、褥瘡に長けた人材がいない事が多いと聞いていますが、在宅や老健で大丈夫なのか、本当に心配いたします。アメリカでは、褥瘡が発生して場合、裁判となることがあります。日本ではまだ聞いていませんが、いずれアメリカと同じように裁判となる可能性があります。また、患者一人当たりの医師も看護師もアメリカに比べて圧倒的に少ない日本で、発生予防を完璧に行なうのは事実上不可能です。しかし今後は在宅が中心となり、在宅医が責任を負うことになるわけですね。美しい国ですね。

某病院某科長某病院某科長 2007/04/20 15:33 よく読むと”奴に送る”と書かれていますね。骨が融けた症例は御専門の774氏先生にお返しいたします。

774氏774氏 2007/04/20 16:53
 そっちにも整形いるやん。それも科長からして気さくな奴ばかりやろ。たのむわ、皮膚科がないから仕方なく診てるだけで、ほんとは褥瘡診るのは嫌なんや。専門外やから結構ドキドキするんよ。軽いのは診るけど重いのは専門家にお願いします。褥瘡って、一つの科じゃなくて、科や職種をまたがって治療せんと駄目と思うんよ。そしたら専門家が中心になった方がいいやん。また味方するからさあ。そやけど、こんな制度ができたら、皮膚科って老健から引っ張りだこになるんと違う? それでも、北播公立病院にとどまる?

BugsyBugsy 2007/04/20 23:34
>某病院某科長さま
よくぞおっしゃった!
じょくそうの感染とは抗生物質を投与すれば治癒するものじゃござんせん。
>ケアだけでなく栄養学についての知識も必要となります。
そういう事!人間の免疫力も低アルブミン血症をはじめとした低栄養状態も改善しなきゃ改善しません。さらにじょくそう局部の血液循環が低下してりゃ点滴でどうなるもんじゃございません。人口皮膚をチョキチョキ縫いつけたところで局所の循環ですよねえ。在宅で体位変換も一日に一回でもしんどいけどそれだけじゃ予防にはならないですよ。
オイラはじょくそう専門じゃないんだけど 局所感染、敗血症などじょくそうの患者さんから色々勉強させてもらいました。年寄りの患者とじょくそうとは切り離せない問題ですが さあて在宅でじょくそうの管理をやるとなるとため息ばかり出ますねえ。

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