新小児科医のつぶやき

2007-11-15 大阪患者公園置き去り事件

昨日は鉄腕の偉業に敬意を表しましたが、また医療の話に戻ります。少し躊躇はありますが、大阪の事件を取り上げてみます。とりあえず患者情報が欲しいので、記事の内容はともかく事実関係が豊富な11/13付毎日新聞より、

(前略)

患者は治療費を滞納していたほか、トラブルも多かったといい、職員らは「退院可能なため知人に引き取らせようとしたが、断られたので放置した」と説明。

(中略)

 同病院や堺市保健所によると、男性は約2年前から入院費用など治療費を滞納。約3年前から退院可能な病状だった上、自宅が判明したため、職員4人が9月21日午後1時ごろ、男性を車に乗せて大阪市住吉区内にある男性の自宅を訪れた。しかし、同居する前妻が本人の持病を理由に引き取りを拒否した

(中略)

 男性は約7年前に入院。生活保護が打ち切られて治療費が滞納状況となり、備品を壊したり看護師に暴言を吐くなどトラブルもあったという。

(中略)

 病院側の説明によると、放置することを判断したのは4人のうちの年長者の渉外係の職員(47)。男性の病状は安定し退院は可能だったが、家族など受け入れ態勢がなく退院できない「社会的入院」で長期の病院暮らしを送っていた。目の不自由な人向けの施設などへの入所を勧めても拒否。他の患者とトラブルを起こして6人部屋を独占し、暴言を恐れて辞めた看護師もいたという。

(後略)

ここでは引用し切れませんでしたが患者は「糖尿病で全盲の63歳の男性患者」です。患者像としてまとめると、

  • 63歳の男性患者は7年前の56歳の時から糖尿病で入院
  • 3年前に退院可能な状態であった
  • 2年前から治療費を滞納、生活保護の打ち切りが原因らしい。
  • 目の不自由な人向けの施設などへの入所を勧めても拒否
  • 備品を壊したり看護師に暴言を吐くなどトラブルがあり、他の患者とトラブルを起こして6人部屋を独占し、暴言を恐れて辞めた看護師がいる
  • 受け入れ家族がないので退院できない「社会的入院」であった
  • 前妻に受け入れを頼んだが拒否された

もう少し情報が欲しいのですが、最近毎日を猛追する勢いで、この事件ではある意味リードしている11/13付産経新聞です。これも患者情報部分を引用します。

(前略)

 関係者によると、男性は糖尿病の治療などで豊川総合病院に約7年前から入院。全盲で大阪市の生活保護や障害者年金を受けており、毎月2万〜3万円の現金を内妻から受け取り、入院生活を続けていた。しかし、入院費の支払いが約2年半前から滞り、院内で看護師や別の入院患者とトラブルになることも多かったという。

 これまでの調べに男性は「入院費は内妻が生活保護費の中から支払ってくれていると思っていた。職員に置き去りにされ、行き場がなくて辛かった」などと話しているという。

(後略)

毎日記事と事実情報がやや異なっています。


毎日
産経
2年前から治療費を滞納入院費の支払いが約2年半前から滞り
前妻内妻

毎日記事では患者の引取りを「前妻が拒否」となっており、前妻なら断っても別に不思議はありませんが、内縁の妻なら話は変わってきます。内妻の方が真実らしい記事として、

    毎月2万〜3万円の現金を内妻から受け取り

そうなると内妻は生活保護や障害者年金を受け取っていながら、2年半前から治療費を病院に支払っていないことになります。この内妻がいつから存在していたかは記事からははっきりしませんが、患者が入院後のロマンスとは少し考え難い面があるので、入院前からそういう状態であったと考えるのが妥当に思えます。そうなると毎日記事の記述がおかしくなります。

    自宅が判明したため、職員4人が9月21日午後1時ごろ、男性を車に乗せて大阪市住吉区内にある男性の自宅を訪れた

7年間入院しており、内妻が生活保護や障害者年金を管理し、少なくとも2年半前までは治療費を支払っていたのに、住所が判明していなかった事になります。もっともありえない事ではなく、内妻が治療費を支払わなくなった2年半前から通帳を抱えて愛想尽かしをされていた状態とも考えられます。生活保護が打ち切られたのが、毎日記事は2年前となっており、これは愛想を尽かした内妻が手続きを怠ったためとも考える事は可能です。

それでも謎が残ります。生活保護の打ち切りは病院もすぐに分かりますし、打ち切られれば治療費の支払いに支障を来たしますから、打ち切られたことを患者に話し、再開申請の手続きを何故行なわなかったかです。真相はこの記事からは不明ですが、手がかりになるものはあります。

    入院費は内妻が生活保護費の中から支払ってくれていると思っていた。

ここで患者の普段の言動を重ね合わせると推測できる事があります。病院側が生活保護が打ち切られた話を持ち出せば「そんなはずがない」と大暴れした可能性で、話を持ち出しても取り付く島も無かったのではないかと言う事です。

そんな状態の患者の扱いは極度に難しくなります。おそらくですが治療費の請求を行なっても「内妻が払っているはずだ」で、それ以上の請求を行なえば手がつけられない状態になった事は想像に難くありません。また他施設への移転話もどの時期に行なわれたか分かりませんが、生活保護が打ち切られ、障害者年金も内妻が持ち逃げしている状態なら事実上不可能です。問題行動の多い患者を引き取る事さえ難色を示すでしょうし、自己負担分も出て来そうにないのならどこでもお断りでしょう。

病院が法的手段を摸索したかが一つの問題ですが、11/13付産経イザに

3年前も何とか帰らせようとして弁護士とも相談した

この相談は一度だけお座なりにしたとも思えず、何度も協議検討を行ったと考えますが、弁護士をもってしても適切な法的手段を見出せなかったと考えます。3年前という時期がこの事件では微妙なのですが、

  • 病状は退院できる状態であった
  • 生活保護はまだ続いていた
  • 内妻はまだ治療費を支払っていた

これは憶測ですが、どうも患者の退院話が出た後に、内妻に愛想を尽かされた流れになると考えた方が良さそうです。ただ内妻の態度も微妙で産経記事にある、

    毎月2万〜3万円の現金を内妻から受け取り

これは事件が起こるまで続いていたのでしょうか。悪意で取れば、障害者年金をネコババする事実が患者にばれないように、小遣いだけは患者に渡し「治療費もちゃんと支払っている」と耳元で囁き続けていたとも考えられます。それを信じた患者は病院側の言い分に一切耳を貸さなかった可能性は十分あります。

結局、3年前に弁護士と相談してまでの退院話が潰え、その後は生活保護が打ち切られ、治療費も支払われなくなり、障害者年金も内妻に横取り状態の患者を病院は面倒見続けていたことになります。

最後の最後に内妻の家を見つけ、退院引取りを懇願したが断られ、その挙句に患者を公園に置き去りにした行為は責められるは間違いありません。では一体どうすれば良かったかを記事は一切触れていません。死ぬまでその状態で病院で面倒を見るのが当然だったのでしょうか。そうすれば美談でしょうが、病院経営は慈善行為ではありません。

記事情報だけなので、確たることは言えませんが、病院側の大きな手落ちとして、やはり生活保護が打ち切られた時の病院側の対応がこの事件の遠因であるとも考えます。一方で内妻の囁きを盲信し、病院側の助言に一切耳を貸さなかった患者にも責任の一端は確実にあると考えます。

そして最大の謎が助言を求められた弁護士です。この辺の法の詳細、運用について知識は乏しいですが、何か有効な手段が取れなかったか不思議でなりません。もっとも法的措置の実行も難しいだろうぐらいは推測されます。患者の条件は、

  • 全盲の糖尿病で高齢
  • 収入は実質ゼロ
  • 収入はゼロにも関わらずゼロである事を認めない
  • 言動から協調性は極めて低い
  • 面倒を見る身寄りも実質ゼロ

退院させられたら、その場で立ち往生するのは見え見えです。裁判所も表向きの法的には病院からの退去を認めざるを得ないかもしれませんが、「後はどうしてくれるんだ」に安易な答えを出せなくなると考えます。とは言え裁判所が病院に面倒を見ろの命令を下すわけにもいきません。

病院側が行なった公園置き去りは許されざる行為である事はもう一度念を押しておきます。念を押した上であえて好意的に解釈すると、病院側の申し出を悉く拒否した患者に対するショック療法とも考える事ができます。手段が乱暴なのは言うまでもありませんが、この事件は単なる置き去りではなく、置き去ったその場で119番通報を行なっています。批判されるべき方法ですが、他の医療機関に連絡していると見れます。

そこまでの行為をされ、新たな医療機関から第3者として、生活保護が打ち切られている事、治療費も支払われていない事、内妻の行なっている行為を聞かされれば、なんとか患者も聞く耳を持ってくれないかと考えられない事はありません。聞く耳さえ持ってくれれば、生活保護の再申請も、障害者年金を取り戻す事も可能です。協調性の問題は難関ですが、公的扶助を受けられる体制を再構築すればまだ打開の道は開けます。

それでも、これほどの違法な非常手段を取る事を選択させた病院側と患者の関係に、あまりにも深い闇を見る思いです。

tadano-rytadano-ry 2007/11/15 09:00 こんな記事もあります。
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「患者置き去り」の深刻背景 医療費不払い、退院拒否に暴言 07/11/14

大阪府堺市の私立新金岡豊川総合病院の職員らが全盲の入院患者男性(63)を公園に置き去りにした「事件」は、入院費用の不払いなどのトラブルが背景にあった。置き去りについては府警が捜査しているが、全国の病院では最近、治療費の不払いが深刻になっている。回収できなければ病院の負担になる。単純な患者虐待事件ではないのだ。

--3年前には退院できる状態に--
患者男性の公園置き去りがあったのは、2007年9月21日。各紙の報道などによると、豊川総合病院が男性の退院を決めたことを受けて、職員4人が本人の意思に反してこの男性を車に乗せ、大阪市住吉区のマンションの男性宅に連れて行った。が、男性の障害基礎年金などを管理していた前妻(63)がいて、男性の帰宅を断られた。前妻は自らの持病を理由にしたという。そこで、4人は、西成区の公園に連れて行って男性をベンチに座らせ、救急車を呼んだうえで男性を置き去りにした。
不審に思った救急隊員が男性に聞いたところ、置き去りが分かり、連絡を受けた府警西成署が保護責任者遺棄の疑いで捜査している。男性は、その後別の病院に入院しているという。

堺市保健所が病院側から受けた説明などによると、患者の男性は7年前に糖尿病の治療でこの病院に入院したが、3年前には退院できる状態になった。病院側は、退院して自宅から通院するか全盲の入所施設に移るよう促したが、男性は「自分がなぜ動かなければならないのか」と退院を拒否。看護師やヘルパーに対し度々暴言を吐いたり、ベッド近くの備品を壊したりするようになった。あまりに大声を出したり暴れたりするため、病院側が他の患者への迷惑を考えて、6人部屋に移したという。
さらに、男性の前妻が2年前から入院費用を男性の年金で払わなくなった。未収金は、185万円に上っているという。豊川総合病院総務課の鈴木信夫次長は、J-CASTニュースの取材に対し、「前の奥さんとなかなか連絡が取れなかったと聞いています。なぜ払わなくなったか詳しい事情は分かりません。男性本人は、払われていると思っていたようです」と説明する。

--未収金が増え、病院によっては経営に影響--
この置き去り問題は、話をまとめると、退院拒否や入院費未納、暴言などのトラブルに困った病院職員らがなんとか自宅に帰そうとして失敗。苦肉の策として、救急車を使って他の病院に移ってもらおうとしたらしい。
全国の病院では最近、暴言など患者のモラル低下のほか、治療費の不払いが問題になっている。特に、未収金の問題は、病院を悩ませているようだ。不払い分を回収できなければ病院が負担することになるだけに、日本医療法人協会などからなる四病院団体協議会が06年12月、保険者である自治体などの肩代わり請求を求めて集団訴訟を起こす動きを見せたほどだ。協議会関係者は、「推計では、ここ3年間で未収金が増える傾向になっています。病院によっては経営に影響が出るほど、かなり深刻と言えます。なんとか対策を考えなければ」と話す。
厚生労働省でも07年6月、こうした動きを受けて、未収金問題に関する検討会をスタートさせ、対策を練り始めている。

豊川総合病院でも、未収金の問題はやはり深刻なのか。総務課の鈴木次長は、患者男性のケースについて、「(前妻との)交渉が甘かった」と反省したうえで、「一般的な話ですが、医療保険の個人負担分が増えたこともあって、未払いのケースが出ているようです。未集金に悩んでいるのはうちだけではありません」と明かした。
ただ、患者男性を置き去りにしたことに対しては、鈴木次長は、「起こしてはならないことで、お詫びしたい。前の奥さんと自宅で十分に話し合いをして、理解されるようにもっと努力すべきだった」と話している。堺市保健所でも10月末、医療法に定められた職員の監督を怠ったとして、文書で病院を行政指導している。

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(J-CAST news) http://www.j-cast.com/2006/07/26002252.html

ssd666ssd666 2007/11/15 09:51 しかし、このニュース内の登場人物で、今一番プギャーなのは、

>その後別の病院に入院

の「別の病院」さんだろうなあ(www。

YosyanYosyan 2007/11/15 10:30 ssd様

「別の病院」もさして事情が分からず引き受けたのでしょうが、患者が心を入れ替えてくれるとは思いにくいところです。選択枝としては障害者系の施設への移動を勧めるか、元の病院へ送り返すでしょうが、どちらも難題です。さらにそうするためには生活保護の再申請や、内妻が握っていると考えられる障害者年金を取り返す手続きが必要です。

生活保護の再申請はMSWの仕事の範疇かもしれませんが、障害者年金を取り戻すには民事手続きが必要となります。意思疎通が難しそうなこの患者を相手に、そこまで漕ぎ着けるのは相当な苦労が必要と考えます。そこまでやって転院の基礎条件がやっと整う事になります。

「別の病院」の苦難の道に同情します。

tadano-rytadano-ry 2007/11/15 13:13
 これもまた偶然ですが、私10年ほど前には新金岡に住んでましたので、新金岡サティの裏にあったこの病院はよく知っています。となりに図書館があったので良く通りました。私はお世話にはならなかったのですが、住民の評判もまあまあだったと思います。

HarrodsHarrods 2007/11/15 13:45 診療報酬アップの方針
今朝自宅で読んだ朝日新聞2面に消費税UPを見送るという記事の後に「診療報酬削減が続けば医療崩壊を進めてしまうことになる、来年の改訂で厚労省としてはアップを考えている」という内容の記事がありました。Web版には載ってないですね。出所はどこなんでしょう?読み間違い?
http://www.asahi.com/politics/update/1114/TKY200711140359.html

HarrodsHarrods 2007/11/15 13:51 見つけました
舛添厚労相ご本人の発言のようです
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071115AT3S1500L15112007.html

元ライダー元ライダー 2007/11/15 14:00 マスゴミ情報がpoorなのでよくわからんのですが、
全盲で無収入の障害者ならば、生活保護でなくても自己負担はゼロではなかったでしょうか?
生活保護は厳しいにしても障害認定なら要件がそろっていれば認定されるはず。「医療費がタダになる手続き」と言えばいくらこのような御仁でも協力すると思いますけど。
それでも医療費滞納となったのは180日を越える入院に適応される選定療養(つまり混合診療)の部分ではないでしょうか?
選定療養を生活保護や障害者に適用してもいいのかどうかは私の知識不足でわかりません。
また選定療養徴収には患者の同意が必要です。この患者が同意したとは思えませんので、そういうものを滞納と言うのかどうかという疑問もあります。

YosyanYosyan 2007/11/15 15:19 元ライダー様

未収金が185万というのが良く分からない金額なのです。滞納は2年説と2年半説がありますが、2年説として1ヶ月に8万弱で、2年半説なら6万強です。入院費用には詳しく無いのですが、そんなものですか。

さらに御指摘のように全盲の障害者なら基本的に医療費負担は無かったと考えます。障害者医療にも詳しく無いのですが、生活保護が切られても障害者なら負担は低いというか無かったような気が私もします。そもそも生活保護がなされていた時にも、治療費なるものが必要だったのでしょうか。障害者年金という収入があったので自己負担が生じたのでしょうか。障害者と生活保護の二つの社会保障が重なっても治療費が発生するかは疑問です。

ただし

>「医療費がタダになる手続き」と言えばいくらこのような御仁でも協力すると思いますけど。

これはなんとも言えません。内妻の動きが微妙なんですが、3年前から動きがおかしくなったのは確かです。あくまでも推測ですが、内妻が手続きを放置して生活保護が打ち切られた後、障害者医療だけになって医療費が生じた可能性を考えています。

それでも内妻を信用し、病院には敵意を向けていた患者は病院側の助言が耳に入らなかったと考えます。「今までタダだったからこれからもタダだ」と。行動も伴う患者だったので、「タダになる手続き」さえ聞くような御仁ではなかっと考えています。

あおむしあおむし 2007/11/15 15:35 Harrods さま
この福田首相の発言を受けての舛添発言ですから、「産科・小児救急を持つ病院には診療報酬を拡充」ってだけでしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000227-jij-pol
>開業医の初・再診料の引き下げや、人手不足が指摘される産科・小児救急を持つ病院には診療報酬を拡充するなどメリハリのある対応を通じ、医療の質の維持と医療費の削減に取り組む

と言う経済財政諮問会議の提言を受けて

>福田康夫首相は「国民の安心のため、必要なところは充実、効率化できるところは大胆に削る明確な姿勢でリーダーシップを発揮してほしい」と舛添要一厚生労働相に指示した。

YUNYUNYUNYUN 2007/11/15 15:51 > 男性の前妻が2年前から入院費用を男性の年金で払わなくなった
高齢者の年金等の収入を周囲の者が取り上げてしまって、病院入院費や老人ホームの入所費用が払われず、施設側は人道上追い出しも出来ずに困っているという「高齢者虐待」(経済的搾取)の事案はときどきあります。
過去に奪われてしまった金額はもう仕方がありませんが、これから先の年金収入を本人の手に確保する方法としては、
最近では年金が銀行振込されているケースが多いので、新たに別の銀行口座を開設して、振込先を変えてしまうことが早道です。

もっとも、これには本人の協力が必要なので、本件では協力を取り付けるのが難しそうですが。
いっそ、精神的に問題があれば、後見申立して管理権限を奪ってしまえるのですが、この人の場合には当てはまりません。
本人としては前妻を信頼して、年金管理を委ねていたのかもしれませんが、
実際は前妻が取り込んでしまって、入院費が払われていない、このままでは強制退院になるという事実を伝えて、年金を取り戻しの手続きをするよう、地道に説得するしかないと思います。

BugsyBugsy 2007/11/15 18:38 医療機関側の弱気、善意につけこまれ、治療費未払いのまま居座られたあげくの事件ですね。とりわけ公立病院の場合、体を張って未払いに乗り出してくれる事務もいなければ家族と腰を据えて交渉してくれることもありません。

今回この話題がエントリーに挙がったのも YUNYUN様の指摘されることがもっとも正鵠をえているわけで 療養型病床も減ってきて自宅も引き取られず、挙句の果ては頼んだ覚えがない治療として治療費の支払いを拒否する例が多くなったせいでしょう。
オイラも実感として感じます。
長期入院もかなわず、治療費が支払われていないにもかかわらず、医療機関側は退院をせまっても治療費の支払いも最終的に強制力は持ちえないのです。

せめて未払いに関しては保険者が患者に支払いを法的根拠をもって差し押さえするか、行政側が居座る患者を強制して排除しなくては解決できないところに来ているようです。
仮に民間保険会社の場合だったら断固差し押さえでしょうね。最初から加入を拒否かもしれません。治療費支払いを拒絶しつつ 部屋は占拠してかつ「無銭飲食」を繰り返しているわけです。当然警察に突き出されてもやむをえないと思います。
或いは自由診療にして こんなトラブルは保険会社にすべて任せる時代が来た方が良いのかもしれません。

お弟子お弟子 2007/11/15 20:53 たまった医療費請求をできれば未払いのままにしておきたい患者やその家族にとって、この事件報道は勇気づけられたかもしれませんね。

元ライダー元ライダー 2007/11/15 22:11 >Yosyan様
いつもレスなしで失礼していましたが、今回レスします。

>「タダになる手続き」さえ聞くような御仁ではなかっと考えています。
ん〜。私も勤務医時代は猛獣使いを自負していましたが、そこまでの相手に遭遇したことはありませんので、想像できません。関西地区に限定して生息しているんでしょうか?なにぶん関西方面には疎い私ですのでお許しを。

>障害者年金という収入があったので自己負担が生じたのでしょうか。
私の居住している地域では全盲で生涯年金程度の収入なら自己負担はゼロです。しかし自治体による制度のようですから、地域により事情は異なるのかもしれません。
もうひとつ気になるのは、生活保護が切れてから国保に移行したと思いますが、その手続きをどうやって行ったのか、国保料はどうやって支払っていたか、国保料免除ならその手続きをどうしたのかです。国保移行ができたなら同時に障害者医療費補助の申請を行えばよいことですが、それでも尚、滞納185万円なんでしょうか。まさか無保険で2年以上も病院は我慢していたってことは無いと思います。それなら未収金185万円では済みませんからね。謎です。

いちおう匿名(笑)いちおう匿名(笑) 2007/11/15 23:35 ここの病院でしばらくバイトしてたこともありますが、結構怪しげな患者さんも多かったですよ。たぶん、この捨て患者もそのときいたでしょう。直接聞いたことはないですが。
でも、以前は「救急を断るな」とか平気で言ってた、生保患者の多い病院でしたね。
ある意味、場所柄仕方ないけど、自業自得かも。

YosyanYosyan 2007/11/16 08:04 元ライダー様

 >生活保護が切れてから国保に移行したと思いますが、その手続きをどうやって行ったのか

言われてみれば重要な点です。記事の情報が正しければ「入院費は内妻が生活保護費の中から支払ってくれていると思っていた」ですから、生活保護が打ち切られたから国保切り替え、障害者医療を受ける手続きが行なわれたかどうかは疑問です。患者は生活保護を受けていると思い込んでいるわけですし、内妻に裏切られているとは夢にも思っていないわけですから、そういう提案にホイホイと乗るとは思いにくいところです。

生活保護なし、国保無しで2年間の滞納がたったの185万円は大きな謎です。あえて考えられるのは、病院側が全盲である事を利用して、勝手に国保を申請し、保険料も負担している場合です。これは病院側が患者を騙した事になりますが、もしそうであったら不正ではありますが、犯罪に当るのでしょうか。長期入院の舞台裏は奇々怪々のようです。