新小児科医のつぶやき

2008-02-21 危機認識落差

昨日のお話の蒸し返しなんですが、まず近所のヤブに困るから、話がヤブ排除自浄機能論に進んだところで、産科医サイドから衝撃的な発言があり、

    ヤブを排除したら周囲の産科は共倒れになる

複数産科医、それも日本屈指の大都市のバリバリの現役産科医(ソースは明かせませんが身許は保証します)からの発言に絶句しました。さらに昨日頂いたコメントにも、

子持ちししゃも様

ヤブを排除したら周囲の産科は共倒れになる 。

まさにその通りです。

あの先生から、依頼の電話があれば断るな!

といわれる診療所はあります。

スタッフは、一斉にオペ室や小児科連絡や検査室連絡に走り回り、救急車をまっすぐにオペ室に運ぶ準備をしなければいけない大先輩がいらっしゃいます。

それでも、年に400件の正常のお産を取ってくれるだけで、もう十分という気分です。(月に1件搬送されるくらいなら、許容するしかない!状況です)

政令指定市の当地区でも、ここ5年で40%の分娩施設が消え去りました。すでに1500を超えるお産難民をぎゅうぎゅうに診ています。

まだ、分娩している10数件の診療所の先生は、2件を除いて60歳以上、70歳以上も片手あります。

やぶもいますが、すでに現在の治療指針と隔絶しているかたも多いのです。

昔は、『はやく引退してほしいよねぇ。』といっていましたが、

正常だけでもお願いします!!という事態です。

僻地の産科医様

カルトでも、あとでちゃんと納得させられるのであれば、許します。。。。

でも宣伝はやめてほしいけど。日本全国からカルトな人を集めないでください(;;)。

あと、もうちょっと早く送ってきてください。お願いします。お願いはそれくらいです。

山口(産婦人科)様

ヤブだろうがカルトだろうが、最後の最後まで(転送されても)文句を言わないようにしつけてくださるのなら、許容いたします!

ハーフドロッポ様

僻地で「何でも屋」という名の「何も出来ない医師」をやっていますので、ヤブの立場からも一言。

自分の領分はわきまえているつもりでも、当自治体では唯一の医師なので多少無理することがあります。慢性疾患のコントロールが不良で照会先の先生にご迷惑をかけることも多々あります。最新の知見を有しているわけではないので専門医から見れば「無謀な治療方針を強行、暴走して患者に被害をもたらし、その尻拭いを周囲の医療機関に押し付ける常習犯」と思われているかもしれません。

しかしながら、自分が廃業して後任が来る当てはありません。外来患者は1日僅か30名ほどですが、他院にも肩代わりしていただける余力は既にありませんし、住民も往復1時間以上かけての通院が難しい方も多々おられます。特養もありますし乳幼児健診や学校医など外来以外にも仕事はありますし「ヤブでもいないよりはまし」というのは過疎地においては産科医だけではないと思います。

ヤブ医を排除するよりは「正しい治療方法の啓蒙」を積極的に行っていただければありがたく存じます。うまくおだててご利用ください。

「ヤブでも戦力」は既に現実です。

内科医様

総合病院内科勤務医です。一般再来があふれかえり、落ち着いている患者さんをどんどん開業医に紹介しています。爺医も多いのですが、院外処方ですし、処方を変えないでくれと祈りながら診療情報提供書を書いている毎日です。医療崩壊していると言われる当地では内科ヤブ医も「お薬外来」として大事な戦力です。

産科はもちろんの事、内科だって実情は「ヤブでも不可欠な戦力」はもう確実に到来しているという事です。私も一生懸命アンテナを伸ばしているつもりですが、やはり町医者、勤務医の本当の実態には届いていなかったと深く反省した次第です。

「ヤブでも不可欠な戦力」時代になれば、ヤブで無い普通の医師の貴重さはさらに高まると考えるのが常識です。そこで気になったのがssd様のところで取り上げられていた記事です。ssd様の分析もいつものようにシュールですから是非御一読ください。

医師確保へ2億9200万 待遇改善に向け奈良県

2008年2月20日 11時02分

 奈良県橿原市で昨年8月、妊婦の搬送先が決まらず死産した問題を受け、同県は20日、県立病院の医師の待遇改善に向け2008年度当初予算案に2億9200万円を計上した。。

 奈良県の医師の給与月額は05年度、全国ワースト3位の約107万円(40歳平均)。

妊婦死産問題の再発防止を目指す検討委員会は、医師不足が根本的な原因と指摘、待遇改善を求めていた。

 県によると、特に確保が難しい産科、小児科、麻酔科の医師に、給与に上乗せする「初任給調整手当」を今後10年間、2万円アップする。

 地域手当はすべての医師について現在の給与の12%から国の基準の15%に上げ、初任給も約1万円増やす

奈良の県立病院の医師の給与が全国ワースト3位なので、待遇改善のために引き上げるという内容です。狙いは、

    給与を引き上げ、離職を防ぎ医師希望者を増やすのが狙い

ssd様は引き上げ額を「奈良県の県立病院の給料を全国平均」と書かれていますが、記事中にはそこまで書かれていないようです。ただ感触としてはその程度じゃないかと思わせる内容ではあります。

医師がその地で働く理由、モチベーションは様々で、必ずしも給与が決め手になっているわけではありません。もちろん給料を上げてくれるなら素直に嬉しいですが、とんでもなく高額になるのならともかく、最低レベルが並レベルになったぐらいではさして意識が変わるわけではありません。

変わるとは「並レベル」になったから奈良県に骨を埋めて医療に尽くそうとか、奈良県の医療のために出向こうとする気がどれだけアップするかです。もともと奈良のために医師人生を捧げようと決意している者には朗報かもしれませんが、それ以外の医師にとっては「低かったのがマシになっただけ」以上の受け取り方をするかどうか大いに疑問です。

ましてやこの給与アップで

    給料を上げてやったのだから、感謝して「もっと働け!」

こういう態度に出られたら、給与を上げた分の倍ぐらいモチベーションは下がるんじゃ無いかと思います。疲弊した医師心理は最早そういうレベルです。そうなれば今度はどうなるか、「ヤブでも不可欠な戦力」時代に突入しつつありますから、ヤブでない医師の招聘と言うか強奪に動く医療機関が出てきてもおかしくありません。

奈良県は給与の改善も当然の事ですが、その前に大きな宿題を背負っています。ssd様も御指摘の通り

    いやまあ、まじめな話、産科医の時間外を払ってからやれよと(www。

この件で奈良県は裁判を起されても徹底抗戦している事は日本中のネット医師が知っています。「絶対払わん!!」と頑張る姿勢を皆様熟知しています。もっともマトモに払えば、

    2億9200万

こんな金額じゃ到底おさまりません。たしか産科医たった二人分で8000万ぐらいの請求だったと記憶しています。そちらを頬かむりして待遇改善と言われても「ヤブでも不可欠な戦力」時代への有効策とはならず、最悪奈良県が医師の草刈り場になる可能性さえ出てきます。医療危機の進行とはそういうレベルですし、情報は速やかに広がり、なおかつ医師は商売柄ですが執念深く過去の事を忘れません。

事態の推移を見守りたいと思います。

Med_LawMed_Law 2008/02/21 09:10
泉佐野の麻酔科医が3500万円で募集というNewsもありました。
当の病院の平均年収が1300万円という話ですし、麻酔科4人が退職するまで、同じ平均給与で酷使していたことも事実でしょう

さっさと崩壊させて、医師の労働市場を資本主義のルールに従って再分配するというのもありかな?と思います。

素人さんは全くの勘違いをしているのだけれど、医療崩壊で困っているのは善良な医師
医療崩壊で大喜びするのは崩壊後の待遇改善が期待できる圧倒的多数の医師。
困るのは、これまでロクに医療に金を掛けてこなかった国・国民。感謝を忘れてしまった一部不心得モノ。

ホワイトカラー・エグゼンプション、年俸制などという一方的労働搾取制度になる前に、さっさと病院に辞表をちらつかせて、改善が見られなければさっさと辞めるべし。

。。。と昨日も事務方を突き上げてました。笑

4月リミットで改善がなければ、転職です。

全国公募しますので、皆様よろしくお願いします。

AnybodyAnybody 2008/02/21 10:04 尾鷲市5,500万円、泉佐野市3,500万円...ちょっとびっくりするような金額ですよね。でも一人雇用して酷使するなら使いつぶしになっちゃうだけだろうなと思います。2,500万くらいにして二人雇用すればまだいいでしょうが。

それはともかく、地方自治体の負担がここまで高額になると、さすがにまずい気がします。一層のことへき地勤務義務化を導入して一挙解決を図る陰謀が頭をもたげてきそうです。マスコミも泉佐野市のケースをセンセーショナルに取り上げています。世論の後押しが自然発生するまで厚労省は時期を待っているだけなのではないでしょうか。

ssd666ssd666 2008/02/21 10:21 高額給与の提示は無能の証です。
いや、払うことがではなくて、それを提示してしまうことです。
同じ額を払うにせよ、もう少し智恵を使うことが必要なのです。
官僚の天下りシステムのようにね。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2008/02/21 11:20 >。。。と昨日も事務方を突き上げてました。笑
ヘイルMed_Law!Med_Law 様まんせー!!!

…みんながもっと早く、これをやっとけば医療は崩壊せずにすんだかもなあ…。

暴利医暴利医 2008/02/21 11:25 > 高額給与の提示は無能の証です。
いや、払うことがではなくて、それを提示してしまうことです。

同感。いかにもお役所仕事ですね。
ですが、額をマスコミを通じて大々的に提示することによって、医師に対する敵意を増幅させる狙いがあるとしたら、一概にそうとも言えないかもしれません。多くのサラリーマンにとっては法外と受け取れる金額をあえて公表し、不満くすぶる市民の潜在的ジェラシーをかき立てることによって敵意を煽り、来るべき僻地勤務義務化の際の医師側の反対を封じ込める、これを意図してやっているのであれば見事な情報操作でしょう。

ハーフドロッポハーフドロッポ 2008/02/21 11:53
私も暴利医先生の御意見に一票です。

こんな金額を公表されたら心の僻地民の僻みと他科医との軋轢を恐れてまともな医師の就職は望めなくなります。それがわからないほどお馬鹿な役人だとは思いません。

事務サイドとしては「これだけの条件で募集したけど成果が上がりませんでした。悪いのは僕らじゃありません」というアリバイ作りのための情報操作でしかないと思います。もはや病院の再建よりも責任回避と保身に舵を切ったということでしょう。

YosyanYosyan 2008/02/21 12:07 泉佐野の末路としては、

1.結局応募が無い

 現実には引き合いがあるそうですが、ちょっとでも今の麻酔科医の立場、現状、仕事場で要求されるであろう無理難題を考えれば、結局ゼロもありえます。もっとも吶喊する者が出る可能性は残ります。

 以下は応募があった時になりますが、

2.勤務したが尻尾を巻いて逃げる

 「3500万」に釣られて勤めたものの、要求の過酷さに悲鳴を上げて半年ほどで離脱。一人に負わせられる仕事量は医師なら想像できますし、「3500万」は市民から、市から、市議会から、住民から、病院上層部から、同僚医師から「何を要求しても良い」免罪符になる可能性がありますから、これも有力な末路です。

3.2年目でもめる

 完璧な尾鷲パターンですが、死ぬ気で1年耐え抜いても2年目には「増員」の要求は人間である限りでます。2人で「7000万」ないし3人で「1億500万」ましてや4人で「1億4000万」なんて出るとは思えません。

 増員は麻酔科を維持するために必要でしょうが、増員するためには麻酔科医の「3500万」をなんとかする必要、つまり並の給与に近づける交渉が必要です。そこでもめなかったら嘘でしょう。


 それにしても、やっぱり応募した麻酔科医の契約は「常駐」で、手術室横に生活スペースが設けられ、買い物も職員が代行して、敷地どころか病院内から一歩も出られない生活を強いられるのでしょうか。泉州と言う土地柄からして、その方が身の安全と言う意味では安全かもしれませんが・・・。

suzansuzan 2008/02/21 12:29 お産もとらない婦人科クリニックも大歓迎です。がん検診、ホルモン異常、まだ手術するほどじゃない子宮筋腫や卵巣腫瘍、こういうものを診察していただくだけでも、当院の外来受診者を減らすことができます。
産婦人科に関わる方々、どうかやめないでください。他の専門科に鞍替えしないでください。
お願いします。

bb 2008/02/21 12:37 > 高額給与の提示は無能の証です。
> いや、払うことがではなくて、それを提示してしまうことです。

一般企業では、経理に関わる人間が他人の給料のことを口に出してはいけないという義務(暗黙の了解でもある)があります。給料のことを口外すると企業として立ち行かなくなるからです。お役人はちょっと考えれば分かりそうなことすら考えもつかないんでしょうねw

暴利医暴利医 2008/02/21 13:01 Yosyan さま
> 泉州と言う土地柄からして、その方が身の安全と言う意味では安全かもしれませんが・・・

私にはピンと来ないんですが、実はそんなにヤバいとこなんですか?

AnybodyAnybody 2008/02/21 13:08 >2人で「7000万」ないし3人で「1億500万」ましてや4人で「1億4000万」なんて出るとは思えません。

私も始め読み落として先にコメントをしてしまったのですが、中国新聞の記事によると、
「大阪府泉佐野市立泉佐野病院が、公立病院では異例の高額となる最高三千五百万円の年間報酬を条件に麻酔科医三人を募集していることが二十日、分かった。」とあり、
泉佐野市は本気で、麻酔科医三人を1億500万で募集しているんですよ。

医師の三人募集するということは医師の超過勤務や休日に対しいても配慮しているということであり、素晴らしいことです。

暇人28号暇人28号 2008/02/21 13:12 実は去年、北海道でも医師数人が一斉退職して某地方公立病院が閉鎖の危機に会いました。そのときに、そこの病院は年収3000万円以上で募集、結局あっという間に埋まりました。
その後マスコミがすっぱ抜き報道したのですが、そのときの病院の答えは「年収の詳細は公表できない」でした。

斯くも病院の対応は違うのですね。

AnybodyAnybody 2008/02/21 13:17 PS.
もっとも手術件数がべらぼうに多ければ別ですが。
この病院では、3人いれば人間的な生活が遅れるのでしょうか。

YosyanYosyan 2008/02/21 14:04 >Anybody様

私もよく読みなおしてコメントすれば良かったです。泉佐野の記事は2500〜3500万で3人募集となっていました。そうなると3人の年棒総額は7500万〜1億500万の間になります。

 >この病院では、3人いれば人間的な生活が遅れるのでしょうか。

これも記事によれば4人いたのが逃げたそうですから、推して知るべしの様な気がします。

 >超過勤務や休日に対しいても配慮

尾鷲のケースも最初の条件は「お産をしない」でしたけどね。

>暴利医様

 >私にはピンと来ないんですが、実はそんなにヤバいとこなんですか?

関西人、とくに大阪人にはすぐわかるのですが、クルマのナンバーで言えば「泉」ナンバーの本場です。もちろん普通の人が大部分ですが、多少気風の荒い人の比率が高い程度のところです。

reservoirreservoir 2008/02/21 14:11 > これも記事によれば4人いたのが逃げたそうですから、推して知るべしの様な気がします。


http://www.asahi.com/health/news/OSK200802190069.html
「今夏をめどに、産科医療の中核施設「地域周産期母子医療センター」となる予定で、緊急手術に即応できる常勤麻酔科医の確保が急務だった。」これが原因で逃亡したんだったりしませんかね。

imapiimapi 2008/02/21 14:49 そこらの技術系サラリーマンの私だと、3500万とだけ聞くと驚くような高額と思ってしまいますが、記事には決して書かれない労働条件を付帯すると途端に色あせて見えます。
医師が集まらない、で終わらずに何故そうなったのかを分析するのもマスコミの仕事だと思うんですけれど…

僻地外科医僻地外科医 2008/02/21 15:09 >そこらの技術系サラリーマンの私だと、3500万とだけ聞くと驚くような高額と思ってしまいますが、記事には決して書かれない労働条件を付帯すると途端に色あせて見えます。

 医者の私から見ても同じ感想になりますw

産科開業医産科開業医 2008/02/21 15:12 産科に関して言えば、せめて「内診問題」に医師側が真剣に取り組んでいたら少しは違ったかもしれません。おそらく「ヤブ医者」以外の善良な開業医(特に高齢の)がお産を止めた呼び水にはなったと思います。

病院勤務内科医病院勤務内科医 2008/02/21 15:34 ブログの趣旨と離れますが。

Yosyan先生、もうご存知だと思いますが。
毎日新聞2月21日版より。

厚生省の医系役人、臨床経験ほぼゼロで官僚になったくせに、なんでそんなにエラそーにえばりまくるの?って感じ。
まず、臨床の現場や臨床系学会や専門医機構にお伺いを立てて、それから方針考えろよっていいたい。
昔、軍部の暴走で日本敗戦。今度は厚生省医系役人の暴走で、医療崩壊ですか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080221-00000077-mai-pol
「重大なミスなどで患者を死亡させた医療機関に対し、行政が業務改善命令を出す制度の創設を、厚生労働省が検討していることが分かった。医療事故に対する行政処分は、これまで刑事罰を受けた医師個人にしか実質的に行われておらず、厚労省は「医療機関全体の安全体制をチェックすることで、システムエラーの改善につながる」と期待する。今国会で必要な医療法改正を目指す。

 過失による医療死亡事故が起きた場合、現行では行政が医療機関の責任を追及することはなく、医師個人への医業停止処分なども刑事事件化されたケースにほぼ限られている。しかし「個人の処分だけでは、複合的な要因で起きる事故に対応できない」との指摘もあり、厚労省は再発防止を主眼に行政処分の見直しを急いでいた。

 新設する業務改善命令は、10年度にも発足する死因究明の第三者機関「医療安全調査委員会(仮称)」と連動。調査の結果、▽故意や重大な過失▽事故の繰り返し▽カルテの改ざん−−などが判明した場合、国か自治体が安全確保の計画書と再発防止策を出させる制度を想定している。命令に従わない場合は、管理者の変更や施設閉鎖を命じる。

 また、医師個人に対しても、調査委で重大な過失などが認定されれば、刑事処分を待たずに処分する方針だ」

麻酔科医麻酔科医 2008/02/21 15:39 周産期センターで母子が1人でも死亡すれば、最低1億円吹っ飛びますから、常勤麻酔科医を1億円以上かけて確保することは、決して高いとは思えません。これをきっかけに、ほかの科の医師の雇用条件が改善されることを希望します。

physicianphysician 2008/02/21 15:39 私、自分の事を『そこらの技術系サラリーマン』だと認識しています。

今まで4人でやっと回していたのに高給だからといって3人しか募集しないって時点で終了ですね。今までの1.33〜4倍の仕事を強要されるってことでしょう。嘘でも良いから5人(4人でもいいかも)とか言っときゃ良いのに。

海外元小児科医海外元小児科医 2008/02/21 16:40 いつも拝見させていただいており、大変勉強になっています。

> 医師個人に対しても、調査委で重大な過失などが認定されれば、刑事処分を待たずに処分する方針

厚生労働省の政策には驚くばかりですが、、、
よくよく考えてみると、現在の医療危機を招いた最大の責任者は厚生労働省を始めとした国であるということは明らかなのではないかと思います。
これは『重大な過失』には相当しないのでしょうか?

薬害訴訟では製薬会社と国を同時に訴えて、原告側が一定の成果を挙げていたかと思います。この訴訟で薬害に関する国の方針まで大きく変わったものと認識しています。

国の失策のために、十分な医療を受けられず不本意な結果になってしまった患者様のご遺族の方が、『救急隊到着後に速やかに受け入れ医療機関が見つからなかったのは、国が以前から医師不足を認識していたのに、医療費削減を続け医師数を抑制し続けたためである』として、国を訴えてくれても良いように思ってしまいます。
或いは、いっそ医療関係者が集団で、やはり厚生労働省がきめているはずの過労死ラインを超える労働時間を常態的に強制されていることは、国の政策に『重大な過失』があったためであるとして訴えても良いようにも思いました。或いは実際に不幸にも過労死された先生方の御遺族の方が、労災認定訴訟だけでなく、一歩進んで根本的に国に『重大な過失』があると訴えられても良いように思ってしまいます。
話は変わりますが、あまりにもひどい報道をする報道機関を訴えることも可能ではないかと思います。

いままで、訴訟で医療関係者が随分と苦しめられていたかと思いますが、訴訟と言うものもうまく活用することが可能かとも思ったしだいです。

私の勉強不足でもうこういう訴訟はあるものでしょうか?
見当はずれのことでしたら、申し訳ありません。

子持ちししゃも子持ちししゃも 2008/02/21 17:39 suzan先生の意見に同意します。
分娩時と手術必要な方、ハイリスク妊婦さん以外は直接病院に来ないで、分娩しない先生のところで堰き止めててくださいという感じです。

いまどき高度不妊治療する病院や、不妊症患者を診察するような病院やクリニックでは、人工妊娠中絶もお断りしています。

年間113万人余りの分娩数もまかないきれないくらいで大騒ぎしているのに、
届出件数だけでも、年33万人も人工妊娠中絶手術件数があります!

ヤブでも超大先輩でも引退せずに頑張っていただかないと、とてもとても需要があるのです。

患者さんに「中絶手術をする病院を紹介してください」と泣きつかれても、保障できないので「タウンページなどで、ご自分でお探しください。」とにっこり担当医様あての紹介状をお渡しします。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/02/21 18:32
お産やめて、高度不妊治療もやらない、街の婦人科クリニックでは、中絶手術がわりと実入りの好い自由診療って前に聞いたんですが、これからも撤退する婦人科増えてるんでしょうか?
たしかに、後方病院確保できてないと、リスクありますもんね・・

Med_LawMed_Law 2008/02/21 19:28
泉佐野の麻酔科医の契約内容を見てみたいです。

ただの雇用者契約であれば、労働基準法を楯に、契約時間以外の常態化した時間外労働は拒否可能かもしれません。

奴隷契約なんて、公序良俗からも認められない

自治体病院の医師待遇改善問題の一つは、きちんと医師の労務管理をしていないこと
社会保険労務士の一人、2人でもきちんと活躍していたら、診療制限は当たりまえでしょう

傾斜45度傾斜45度 2008/02/21 19:57 公務員給与 3500万円

所得税 住民税の違いはあれど、約半分は税金としてもとに吸い上げられます。

通行人通行人 2008/02/21 21:09  テレビのニュースによると、泉佐野市立病院では、年間1500-2000件の手術を4人の麻酔科医でまわしていたそうです。3人集まった場合、これまでどおりの手術件数を要求されるのかどうかは分かりません。

rosso_krosso_k 2008/02/21 21:23 いつも興味深く拝見させて頂いております.

話題に上っている泉佐野病院についてですが,HPの医師募集の部分を確認してみたところ,麻酔科医の労働環境改善の方策として,

1. 給与手当の見直しをしました。

2. 過酷な労働を強いないため年間の担当麻酔症例数を1人当たり300症例程度とするように、 手術稼働ベッド数を調整しました。

3. そして、麻酔科医のモチベーションを高めるための方法として、 病院連携などで各自の能力を充分活用できる場を設けました。
http://www.rgmc.izumisano.osaka.jp/

が挙げられており,給与面以外の改善努力が伺えるのですが,実際,どの程度の効果が期待できるのでしょうか?

素人質問で大変恐縮ですが,ご教授頂けると幸いです.

ちゃらQちゃらQ 2008/02/21 22:05 年収3500万円より「労働基準法を遵守します」の方がはるかに有効だと思うのですが,これを前面に出す病院って,ないですねー.ま,遵守したら,想定されている症例数はまずこなせないでしょうけど.

子持ちししゃも子持ちししゃも 2008/02/21 22:17 中絶手術してくれる病院やクリニックが地域から減少するとどうなるか。

妊娠反応陽性→とりあえず近所のクリニックに受診→うちではやっていません→えーどーしよー。さがすの面倒だなぁ。おろすお金もないしぃ→なんだかおなか痛いなぁ
→急に怖くなり救急車→強産妊婦
→自宅や学校などで自力で分娩

実はベテランの先生方はたくさん手術してくださいますが、誰もが一番やりたくない手術です。ですから忙しい先生に紹介するのも、押し付けるようになるので気が引けて出来ません。
このことも、飛び込み分娩急増とNICU満床の背景の一つと思います。

保健所は、思春期教育の効果で中絶手術が減少したと自画自賛していましたが、実際は10代の分娩数(未受診が半分以上)の急増という結果でした。
使われる医療費と生活保護費は、莫大になります。
そういえば大阪市の予算の1/4が生活保護費と今日のニュースで言っていましたね。

書いていて本当に詰まっているなぁ。と思います。

imapiimapi 2008/02/21 23:29 physician様
> 私、自分の事を『そこらの技術系サラリーマン』だと認識しています。

専門的知識・技術でもってサラリーを貰っているということでは変わりないですね。失礼しました。

> 今まで4人でやっと回していたのに高給だからといって3人しか募集しないって時点で終了ですね。

募集している病院は4人の麻酔医が一斉に辞めた理由を分かっているはずですから、3人の募集では追いつかないことは分かりきっているはずですよね? なぜ、3500万×3人を、2100万×5人や1750万×6人にしないんでしょうか。人が増えると諸経費が増えることは漠然とは分かるのですが…

ちゃんと経緯を追っていないのですが、麻酔医を4人から3人に減員する計画が先にあって、それで4人とも辞められたのでしょうか?

hirohiro 2008/02/21 23:32 病院勤務内科医氏が出してくださった毎日新聞2月21日版の記事を見る限りにおいては、安全の責任が病院にさらに追求される、ということは勿論労働条件的にきわめて劣悪な病院を厚生労働省は淘汰する、ということでよろしいのでしょうか。
労働基準法に違反した労働時間の勤務において事故があった場合、この委員会は病院を処分してくれるのでしょうか。

一勤務医→一開業医一勤務医→一開業医 2008/02/22 00:03 Yosyan先生 御侍史

先生にひとつお伺いしたいことがございます.

この件では主に産婦人科の件が話題となっておりますが,
先生の小児科ではどうでしょう?例えば小児科の経験がほとんど
(いやまったく)ないに等しいような内科・小児科標榜の開業医
でもいてもらったほうが病院の医師としてはやはりありがたい
ものなのでしょうか?それともハーフドロッポ先生が言われて
おられるように

>「無謀な治療方針を強行、暴走して患者に被害をもたらし、その尻拭いを周囲の医療機関に押し付ける常習犯」

として煙たがられる存在なのでしょうか?今の医療は訴訟社会に
なっていますから無謀と思っているのですが先生の経験などから
どのようにお考えかお聞かせいただければ幸甚です.またこれを
ご覧いただいた小児科の先生方のご意見もお聞かせいただければ
幸甚です.

ぶしつけではございますがよろしくお願い致します.

773773 2008/02/22 01:18 盗撮カメラ仕掛けた警官が、「逮捕」されなかった理由
http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51133506.html
> 逮捕要件である「証拠隠滅や逃走の恐れがない」と判断された結果、任意捜査になったという。

福島県警だったらどうしたんでしょうかね?

僻地外科医僻地外科医 2008/02/22 03:33 >rosso_kさん

 同じHPの診療センターの項目を見ると心臓血管外科だけで年間200例以上(つうか、この程度の数をやらないようなら危なくて心臓血管外科は出来ない)、帝王切開だけで年間200例、脳神経外科だけで年間200例です。一般外科は790例にも及びます(2006年実績)
 仮に応募したのが一人の場合、どうやって麻酔をかけさせるつもりでしょう?
 いや、仮に3人としてもどうやって一人300例にとどめるつもりなんでしょう?

 んで、3人でどうやって休日・夜間の麻酔をカバー出来るんでしょう?
 休日夜間はやらなくて良くて、年収3500万なら応募殺到でしょうね。というか、そんな条件なら他の常勤医が怒るでしょう。

あり得ないって、こんな馬鹿な条件。なし崩しにされるに決まってますよ。

僻地外科医僻地外科医 2008/02/22 03:38 あ、それとも心外手術のヘビーなのとか、脳外のクリッピング(くも膜下出血の手術)とか長時間ものだけで年間300例かな?

それはそれで地獄だわ・・・

AnybodyAnybody 2008/02/22 11:10 rosso_k様
>2. 過酷な労働を強いないため年間の担当麻酔症例数を1人当たり300症例程度とするように、 手術稼働ベッド数を調整しました

いちおう配慮してくれているんですね。4人でも厳しいのが3人ではと思いましたが、何らかの方法で手術数を制限してもらえるなら可能かも知れません。
就職を決められる方はこの条件について念を押し、手術件数の制限も行うことを明記した文書を交わされるべきだと思います。

AnybodyAnybody 2008/02/22 11:11 海外元小児科医様

>『救急隊到着後に速やかに受け入れ医療機関が見つからなかったのは、国が以前から医師不足を認識していたのに、医療費削減を続け医師数を抑制し続けたためである』として、国を訴えてくれても良いように思ってしまいます。

これはできそうな気がしますが、国相手の行政訴訟はしんどいですよ。

>医療関係者が集団で、やはり厚生労働省がきめているはずの過労死ラインを超える労働時間を常態的に強制されていることは、国の政策に『重大な過失』があったためであるとして訴えても良いようにも思いました。或いは実際に不幸にも過労死された先生方の御遺族の方が、労災認定訴訟だけでなく、一歩進んで根本的に国に『重大な過失』があると訴えられても良いように思ってしまいます。

国は労働法規を曲がりなりにも整備しています。順守していないのは雇用主の問題です。雇用主を相手に訴訟するしかないのではないでしょうか。

>話は変わりますが、あまりにもひどい報道をする報道機関を訴えることも可能ではないかと思います。

名誉棄損は特定の個人の名誉を棄損したときに認められるものですから、医師全体をいかに誹謗中傷しようと損害賠償請求や刑事告訴は困難だと思われます。

>いままで、訴訟で医療関係者が随分と苦しめられていたかと思いますが、訴訟と言うものもうまく活用することが可能かとも思ったしだいです。

実現可能で、一番有効そうなのは、労働法を盾に時間外勤務について争うことではないかと思います。

都内病院勤務医都内病院勤務医 2008/02/22 19:48 ご無沙汰しています。

問題の病院の手術件数をみてみましたが、

心臓外科 : 年175例
一般外科 : 年790例
脳外科  : 年203例
整形外科 : 年457例
呼吸器外科: 年105例
帝王切開 : 年189例

心臓外科が週3回という感じでしょうか。定時手術だけとしても3人で担当するには
かなりきついと思います。問題は産科が機能しているらしいことで、帝王切開が年
189例ということで、緊急の帝王切開に対する当直かオンコールが確実に回ってき
ます。常勤3人なら3日に1回は当直をしてそのまま翌日の手術も担当、です。

「当直やオンコールは受けない」とか「心臓麻酔は私できません」という人なら
来るかもしれないですが、心臓手術まで一人でばんばんできる力がある麻酔科医
が応募するのかかなり疑問なところです。それだけの力がある人ならバイトでも
相当稼げるでしょうし。

私の近くでは「私は心臓できないけど」という麻酔科医が電話してみようかとか
言っていました (笑

clonidineclonidine 2008/02/22 22:34 フリーランス麻酔科医が増えるにつれて、自然と医者の腕・労働時間・密度によってギャラのランクというものが発生しています。最高時給ランクを狙うならば手段は2つ「心臓麻酔」あるいは「並列麻酔」です。

現在、心臓麻酔(+術中心エコー)の相場は、定時で1症例20万(+延長料金+足代+緊急加算+待機料)です。また「心臓麻酔をかけながら並列麻酔を行う」という、超ハイリスク−ハイリターン技もあります。日給50ぐらいになりますが、これの可能な麻酔科医はかなり限られます。よって、トップクラス心臓麻酔科医だったら、ふつうに週5日働けば、年俸5Kは軽く達成できます。

よって、3.5Kというハシタ金で、「心臓麻酔と並列で帝王切開の麻酔ぐらいはこなせるようなトップクラス心臓麻酔科医を囲い込み、365日オンコール体制で好きなようにこき使おう」なんて、業界の相場を知らないアホな病院だとおもいます。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2008/02/23 10:26 clonidine様、某市立病院で、よくは知りませんが多分1kくらいで、365日オンコール体制で好きなようにこき使われてる自称凄腕心臓麻酔科医の後輩がいるのですが、何か言ってやるべきですかね?

clonidineclonidine 2008/02/23 17:18 10年ドロッポ様、その後輩が卒後10年未満、開心術500例未満、心臓麻酔学会認定医(JB-POT)未取得、だったらそれもありかなあと思います。私も大学講師時代には「0.7k、365日オンコール、開心術年200例」でしたが、そういう生活を3年ぐらい続けると「出張病院でCABG+クリッピングの並列麻酔」程度はさらっとできる臨床能力が身につきます。

麻酔科フリーランス開業の特徴は「開業資金・設備が不要」です。腕と社会人常識があれば、携帯1つで明日にでも開業できます。というわけで、周りがとやかくいわずとも時期が来れば、後輩の方も何らかのアクションをおこすと思います。「おまえ、なんであんなブサイクな年増とつきあってるんだよ。おまえだったら、もっとカワイイ娘が選べるだろう。」的な余計な忠告はやめて、静観するのがよろしいんじゃないでしょうか。

またフリーランス業界では「自称凄腕心臓麻酔科医」と「真性凄腕心臓麻酔科医」の鑑別も簡単です。「1件20万の仕事が途切れない」のが後者です。後輩の方が後者であることを祈念しております。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2008/02/26 09:23 clonidine様、ご教示有難うございました。