新小児科医のつぶやき

2008-04-22 東大教授の医療費削減理論

skyteam様のところで取り上げられている記事が興味を引きました。元は週刊ダイヤモンドに掲載されていたものですがまず引用します。

医師の数や病院設備の抑制も医療費削減の一法となりうる

東京大学大学院経済学研究科教授 井堀利宏

 わが国では最近医師不足が問題になっている。救急患者が多くの病院をたらい回しにされた揚げ句、必要とされる医療を十分に受けられなかった事例が 時々報道される。このような不幸な事例は医師の不足による場合が多い。

 医師の総数は増加しているが、 医療需要の増加に追いついていない。しかし、医療サービスを無限に拡大することはできない。そうすれば膨大な財政負担が生じる。

  受益者負担の原則が適用される民間の私的財・サービスの場合であれば、必要度や購買力のあるなしで、供給対象を選別することが できるし、それに対し、特に不満はないだろう。しかし、医療のように半ば公的サービスの場合、誰でも割安な料金あるいは無料で享受可能であるから、供給対象を選別するのは困難である。

 望ましいルールを設定して供給対象を選別する方法を想定しよう。たとえば、急病人から先に診察する、重い病気の患者を優先的に入院させるなどのルールだ。本来、緊急度に応じて医療サービスを供給するのは、合理的である。しかし、こうしたルールを設定しても、実際に供給能力があれば、軽度の患者に対する医療サービスを後回しにすることは困難だ。

  たとえば、微熱、軽度の頭痛や腹痛など、 診察の必要度が低いと思われる患者が夜間の救急病院に来た場合、 診察しないで追い返すわけにはいかない。病状の程度で序列をつけるというルールを厳格に適用するのは実際上困難である。また、救急車がタクシー代わりに利用される事態も生じている。その結果、医療サービスの総消費は増加する。

 一方、(医師などの人手も含めて)医療・福祉サービスの生産能力を抑制すると、医療サービスを望んでいる人すべてを区別することなく、一定以上の医療サービスを抑制できる。

 病状に応じて優先度をつけるという合理的ルールで患者を選別するのではなくて、医師や病院設備自体を抑制するという間接的な方法で供給を抑制するのは、 最善の策ではないが、供給制限としてより効果的である。高齢化社会で急増する医療サービス需要に対処するには、供給抑制政策のデメリットだけでなく、メリットにも留意すべきである。

読んでため息が出ました。まず現在の医療の問題はちゃんと見えています。

不幸な事例は医師の不足による場合が多い

だから医師を増やそうというのが常識的な反応なのですが、この東大教授は視点の据え方がまったく違います。東大教授が基本に据えている視点はあくまでも、

    医療費削減

これを不変の真理として実現させる事が絶対善として信じて疑わないようです。医師不足による現在の医療問題についてこれを応需能力拡大によって対応することは、

膨大な財政負担が生じる。

間違ってはいません。国民が望む24時間営業高級レストラン医療なんて実現させたら天文学的な予算が必要になります。医者の数だけで現在の3倍は必要になります。そんな事はさすがに不可能です。それでもある程度拡大しなければならないでしょうし、拡大規模と要求の折り合いをどこでつけるかは難しい問題です。

医療需要の抑制の難しさの観察も間違っていません。受診制限については、

誰でも割安な料金あるいは無料で享受可能であるから、供給対象を選別するのは困難である

重症優先についても、

実際に供給能力があれば、軽度の患者に対する医療サービスを後回しにすることは困難だ。

結論として、

診察しないで追い返すわけにはいかない。病状の程度で序列をつけるというルールを厳格に適用するのは実際上困難である。

なんと言ってもこの東大教授の大命題は「医療費削減」ですから、ここに診察料を上げての受診抑制論が出てこないのは、とりあえず笑っておきましょう。現状の安価な医療体制を前提にしている限り、「供給<<需要」の関係はどうしようもないとしています。前提がそれならそういう結論になるかと思います。需要抑制が出来ないのならどうすれば良いかですが、

(医師などの人手も含めて)医療・福祉サービスの生産能力を抑制すると、医療サービスを望んでいる人すべてを区別することなく、一定以上の医療サービスを抑制できる。

どひゃひゃひゃ!ビックリさせられます。医師も病院も減らせば医療費が抑制できるの御託宣です。実に素晴らしい結論です。この医療機関削減論のメリットは、

    物理的に受診できない患者の分だけ確実に医療費が減る

そりゃそうです。一つの医療機関が応需出来る上限は決まっています。勤務している医師が血相変えて頑張っても限界があります。またこの削減論は医療機関だけではなく医師も含めた医療スタッフも削減しますから、減少した医療機関が机上の空論である超巨大戦艦病院になるわけでもありません。単純な算数を考えてみればよいのですが、現在の医療機関数、医師数でも医療需要を賄いきれません。それをさらに減らせば完全な受診難民が発生します。受診難民になる分が、

一定以上の医療サービスを抑制できる

東大教授の机上の計算では受診が物理的にできない患者が自動的に発生するから、医療費削減に寄与すると主張しているわけです。そこで得られるメリットとして、

病状に応じて優先度をつけるという合理的ルールで患者を選別するのではなくて、医師や病院設備自体を抑制するという間接的な方法で供給を抑制するのは、最善の策ではないが、供給制限としてより効果的である

この教授が力説する医療を少し具体的に書いてみたいと思います。

「症状に応じて優先度をつける」事はしないとしていますから、応需能力すなわち1日の診察数が限られた医療機関への受診は早い者順になります。順番が取れたものは診療を受けられますが、外れればその日の受診は無理となります。交通事故で死にそうであっても、その前に不眠相談があればシャットアウトです。交通事故と不眠相談では診療科が違いますから、例えが悪いですが、どんなに重症であっても順番が取れなかったらアウトになります。アウトとは命に関わるか否かは関係ないと言う意味です。なんと言っても「症状による優先度」は考慮しないのですから。

救急も事実上なくなります。いくら救急と言っても「症状による重症度」は考慮しないのですから、その日の応需分を超えた分は翌日以降に回されます。もちろんそんな事をすれば病状が悪化したり、診療を受ける前に死亡する事も頻発するでしょうが、そうやって受診できなかった分が東大教授の大義である「医療費削減」になると言う計算です。

ま、医師にとってはそれでも構わないという意見が昨今なら出そうですが、私は許せません。許せない最大の部分は

    間接的な方法で供給を抑制

この東大教授の主張は医師も医療機関も削減すれば受診にあぶれる患者が自然に発生し、その分が医療費削減につながるというものです。政策として行なうのは「医師と医療機関の削減」だけです。減る事により発生した受診難民とのトラブルについてはノータッチと言うわけです。トラブルにより訴訟に巻き込まれる医師や医療機関は激増するでしょうがその事は関知しないからです。あくまでも「間接的」に自らの手を汚さずに、責任は医療現場に押し付けて、統計に出た医療費削減効果のみを成果として発表するというものです。


ただしよく考えれば、東大教授の削減理論は今でも公然と行われています。医師の数の増加抑制政策は延々と行われ、政治的妥協で気持ちだけ医学部定員を増やしましたが、実質的に意味の無い程度のものです。療養病床の大幅削減は東大教授の理論をそのまま実行しているだけですし、次に行なうと計画されている一般病床半減計画もそうです。老健や特養の建設の厳しい制限もまたそうです。後期高齢者医療制度の主治医制による受診制限も理論通りです。つまり東大教授に提案されるまでも無く厚労省は「もうやっている」です。ついでに言えばツケをすべて医師や医療機関に押し付けるのも同じです。

最後に東大教授は

供給抑制政策のデメリットだけでなく、メリットにも留意すべきである。

デメリットは医師だけではなく国民も感じ始めています。しかしメリットってなんでしょうか。削減理論が目指す削減量の目安はどこかになります。少し古いデータなんですが、平成15年度の財源別国民医療費があります。


財源 推計額 構成割合
公費 国庫 8兆639億円 25.6%
地方 2兆6830億円 8.5%
保険料 事業主 6兆5999億円 20.9%
被保険者 9兆2226億円 29.2%
その他 4兆9682億円 15.8%
患者負担 4兆9451億円 15.7%
計(国民医療費) 31兆5375億円 100.0%


この医療費のうち国が減らしたくして仕方が無いのが、公費負担分のうち国庫分8兆639億円と保険料のうち事業主負担分6兆5999億円です。あわせると国民医療費の46.5%になり、ちょうど療養病床削減分とほぼ一致します。そいでもって残りの約50%ぐらいで公的保険を運用したいと考えられます。後の部分はどうなろうと政府が敵視する医療費には関係ないからです。言うまでもありませんが事業主負担分は政府の最有力支持団体の財界のためです。そうなると東大教授の削減理論も厚労省が目指すところも公的保険への医療機関の人数も含めての半減です。

これによって財政負担が軽くなり、財界も事業主負担が懐に残る事になります。もちろんそれだけでありません。公的保険が使える医療機関が半減すれば、あぶれた患者が蔓延します。患者は命に関わることですから「お金を出しても医療を受けたい」と考えます。ここで生まれるのが自由診療市場です。民間保険が創設され単純計算では公費分と事業主負担分の合計額である14兆6638億円の市場が出来上がります。

14兆6638億円はあくまでも単純計算です。ちょっと古いですが2007/12/7付けキャリアブレインに2007/12.6の参議院厚生労働委員会での西島英利議員の発言が紹介されています。

西島議員は、日本医師会の常任理事時代、規制改革・民間開放推進会議の前進である総合規制改革会議にヒアリングに呼ばれ、会議後の記者会見で宮内義彦座長(オリックス社長)が「医療産業というのは100兆円になる。どうして医師会の先生方は反対するのか」と発言したことを紹介

財界試算は14兆6638億円なんてケチな額ではなく100兆円です。国と財界の負担が無くなった公的保険の規模は約17兆円ですから、それ以外に約83兆円の新たな市場を作ると明言されています。もちろん約83兆円を負担するのは国民です。これまでの直接の負担が約14兆円ですから約6倍の負担増です。約6倍も負担してやっと今と同じかそれ以下の医療が受けられます。質的には完全にアメリカ式で、高額の民間保険に加入できる一握りの方は今より良い医療を受けられるかもしれませんが、そうでない大部分の人々は制約だらけの質の低下した医療に甘んじるしかなくなります。

医師サイドから言うとそうなっても医師は困らないのです。約83兆円の新たな市場のかなりの部分が財界に吸い取られるでしょうが、少なくとも現在よりは格段に手取分が増えます。市場が3倍以上に膨れ上がるのですから、医師への報酬を2倍にしても財界の実入りは十分お釣りがきます。

東大教授の削減理論のデメリットは、

  1. 患者は公的保険でカバーされる医療が半分以下になる
  2. 従来の医療を受けるには現在の約6倍の医療費負担が必要になる

メリットは、

  1. 国の財政負担から8兆円が無くなる
  2. 財界負担分の6兆5000億円が利益となる
  3. 財界に83兆円の自由診療市場がプレゼントされる

医師は自分の利益ではなく患者の不利益を憂慮してこの流れに必死で反対しているのですが、肝心の患者に理解共鳴してもらうのに遥かな距離を感じています。あまりの無理解に、皆保険制度を患者のために守る事をバカバカしいと考え始めているものも静かに増え始めています。東大教授の

    留意すべきである

この言葉を良く噛みしめて欲しいと思います。

pierrepierre 2008/04/22 08:31 まさしく御用学者の意見ですね。
東大教授でもこの程度の見識じゃ、日本のレベルはがっかりですね。

SeisanSeisan 2008/04/22 08:44 というより、すべての医師にちゃんと労働基準法を適用すれば、この先生の言うとおりに供給制限による受診抑制>医療費抑制ができちゃいますよ。
ある意味、この先生、医師の過重労働に対してすごく理解が深いのかも(笑)
ただ単に「ちゃんと法律にのっとって仕事させるように」と厚労省が指導すればこれは完成してしまうという、国にとってはなにも懐が痛まない方策だったりして。

とおりすがるとおりすがる 2008/04/22 09:33 東大は役所や政治との距離が最も近い御用学者そのものでしょ。東大教授でもこの見識ではなく、東大だからこそ、この見識だと思います。この人かなりきっちりわかっていて、あえて言ってるんでしょう。辛口なssd先生と似た味付けのように感じちゃうんですが・・・

>ま、医師にとってはそれでも構わないという意見が昨今なら出そうですが

許せない管理人さんには大変申し訳ありませんが、ボクはそれも一つの極めて合理的な方法で、それに従って粛々と政策が進められているんだよなと思っちゃう世代ですね。で、そのなかで、自分はどうやって生きていくかと・・・

とおりすがるとおりすがる 2008/04/22 09:52 連投すみません。

少子高齢化が進むこの国では、現実問題、結局こんな方法しか採れなくなるんじゃないでしょうか。後期高齢者制度をたたく番組で保険料が年額2万円台から3万円台に上がってこれじゃ暮らせないと言っていたお年寄りが出ていましたが、基本的に病院にかからない自分が大学院生の頃からバイト代から毎年50万前後の国民健康保険料を払っていたことを思い出しても、複雑な思いです。弱者救済、再配分が社会の仕組みとはいえ、ものには限度があると思います。

しっかりとした家庭を築くことの大切さ、子供を大事に育てて守っていくこと、そういったことをないがしろにしてきた、ここ数十年のツケがまわってきてこうなっている面があると思います。戦後の経済成長を支えたといわれますが、国の借金として若い世代に押しつけて逃げ切ろうとしている世代に、正直なところあまり同情する気になれないんです・・・。もちろん、こんな感情も健全でないことはわかっていて、本来、年老いたものを大切にするというのも文化なわけで、けっきょく家族を大切にするというような文化面でのこの国の力が非常に弱っているというか敢えて弱められちゃったというか、と思います。

nyamajunyamaju 2008/04/22 10:13 実際、この流れは止まらないでしょう。
後期高齢者制度を見ればわかるように、
国民が気付くのは手遅れになってからです。

いくら医者が頑張ったところで、
国民の支持も得られないのですから、
もはやこの流れに乗った上で最大の利益を確保するよう
方針転換したほうが良いのではないでしょうか?

暴利医暴利医 2008/04/22 10:17 とおるすがる さま
> 弱者救済、再配分が社会の仕組みとはいえ、ものには限度があると思います。
> 戦後の経済成長を支えたといわれますが、国の借金として若い世代に押しつけて逃げ切ろうとしている世代に、正直なところあまり同情する気になれないんです・・・

私は四十代前半で若いとは言えない世代ですが、医師としてというより社会の一構成員としてこれらのご意見に共感しちゃいますねえ。世界的な流れらしいが、これからどんどん世代間闘争が活発化するでしょうね。

> 医師は自分の利益ではなく患者の不利益を憂慮してこの流れに必死で反対しているのですが、肝心の患者に理解共鳴してもらうのに遥かな距離を感じています。あまりの無理解に、皆保険制度を患者のために守る事をバカバカしいと考え始めているものも静かに増え始めています。

まわりの医師達の意見にも、混合診療おおいにけっこう、今の患者負担は少なすぎる、という意見が増えてきたように思います。増えてきたというか、そういう本音を互いに口に出せる雰囲気になってきたというべきか。臨界点近し、という感じ。

YosyanYosyan 2008/04/22 10:20 とおりすがる様

考えよう、見ようは様々にあるわけで私の見解が決定でも何でもありません。もっともそんな事はこのブログでは常識ですけどね。

医療供給能力削減による医療費削減政策は、東大教授の発案と言うより現状分析ないし追認に過ぎないと考えています。言うまでも無く建前は色々に飾ってますが、医療の供給能力は政策的に確実に減らされ、今の医師数に合う様に誘導されつつあるとも見れます。いわゆるアクセス制限による医療費削減政策です。コストを増やさないという命題がある以上、アクセスを減らすしか政策の選択枝は無いわけです。

政策の方向性としては基本的に間違っていませんが、問題はアクセス低下による患者の不満です。不満の鉾先が政府に向かう事をもっとも怖れていると考えます。そこで一生懸命、医師にアクセス低下の責任を押し付けようとプロパガンダしているように見ています。去年段階でも何度か議論に上った医療崩壊の犯人仕立て上げ運動です。

医療崩壊には幾つかの視点があるのですが、一つの考え方は、これまで奇跡のように並立してきたアクセス、コスト、クオリティの維持をコストの面からあきらめるのが一つの根っ子だと考えています。そうなれば方向性はアクセス制限です。アクセス制限が完成するまでの過程が医療崩壊と見る事が出来ます。

 >自分はどうやって生きていくかと・・・

あくまでも私見ですが、責任転嫁を押し付ける国側から、医師個人として、もしくは医師全体としてこれを回避するかを考えていかなければいかない時代と思っています。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2008/04/22 10:38 イギリスでは医者は海外へどんどんと逃げ出して行ったようで、日本の医者も海外逃散を考えておいたほうがよさそうです。国策にのっとっているわけだし、国家としても大歓迎なんではないでしょうか。ニュージーランド当たりがいいんじゃないかと思いますが、まさか日本人の医者を無制限に受け入れることもないでしょうから、きっと早い者勝ちになるんじゃないでしょうか。今から準備しておいたほうがよさそうで・・・

nuttycellistnuttycellist 2008/04/22 10:42 こうやって、国民の医療アクセスを落とすと、結局社会保障のコストが際限なく上昇すること、それに混合診療では医師も国民も搾取され、また利潤追求の医療を監視するコストもかかることを念頭に置くべきなのではないかと思います。混合診療を推進しようとする財界・政治家・官僚は、本当に目先のことだけしか考えていないように思えます。

SeisanSeisan 2008/04/22 11:06 http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042139_all.html

医療費は「お年寄りも少しくらい負担してくれたっていいじゃないの、という制度だ」
ガソリン税は「仕方ない。民主党が悪い」

とKY炸裂中の某首相ですが、選挙対策の200億円は気前よく出しているようです。
「自民党候補を当選させたら、地元に200億円出して空港を作ってやる」
おいおい、民主党が勝ったら「空港なんか作ってやるもんか」じゃあ、とんでもなく違憲な話じゃないのですかね。利益誘導選挙って、問題ありすぎ。

民主党の「医療費問題」「ガソリン税上昇阻止」の方が、よっぽどわかりやすい。
特に、年金で生活している老人といういまやマジョリティとなった集団は軒並み自民党にそっぽを向くでしょう。

この井堀利宏という先生も、さすがに現政権の御用学者だけあってKYぶりは際立ってますね。アクセス制限を医療費削減とくっつけるなら、もっと一般人が納得できる理由を練り上げなきゃ。
「医者の疲弊が進んでおり、医療機関の統廃合による集中化が必要。さらに不要不急の受診を控えて、自分たちの医療を守ろう」というスタンスで攻められたら、それが最終的に医療費削減につながっても表立ってだれも文句言えないのにね。

rijinrijin 2008/04/22 11:09  井堀先生は御用学者ではありません。財政学の専門家で、強いて言えば財界の代弁者です。経済学的には国債発行は増税と等値ですから、以前から国債発行による財政拡大に極めて批判的です。

 まあ、医療専門職としては国民のために反対せざるをえないのが立場というものですが、財界幹部に先の見えない御仁ばかりいるのであれば、それはそれで身から出た錆かと。

 民間医療保険負担によって自動車産業が苦境にあるような、アメリカと一緒に沈んで行くしかないですね。

 それにしても、日本という國はprivate-sectorにいるままpublic-sectorに影響力を行使する人が多すぎます。まだ代弁学者を使うのであれば良い方でしょう。

Level 6Level 6 2008/04/22 11:11 後期高齢者医療制度はトリガーの一つと考えております。
この国を動かしている官僚は非常に頭がいい。
数十年前から計画してきて、練りに練ったあげく今年になって着手し始めたと考えます。

国立社会保障・人口問題研究所の手による我が国の人口ピラミッドの推移です。
1930年から2055年の推計に至るグラフが動画で示されています。
これを見る限り、老人が長生きする社会は成立しようがないことが嫌でも思い知らされます。おそらく優秀な官僚たちはこの予想図を早くから解析して、今の社会に干渉していると推測します。
50年後の未来予想図をみてもらったらわかると思いますが、およそ地球の歴史が始まって以来、このような年齢分布を示す生物は存続し得た試しがないと思います。
まずはご覧あれ。画面右のグラフです。
http://www.ipss.go.jp/

尚、人としての倫理や道徳はこれとは別問題でありますが、もはや感情的なことをあれこれ言っておる段階ではないと言わざるを得ません。

暇人28号暇人28号 2008/04/22 12:44 LEVEL 6 様:

>尚、人としての倫理や道徳はこれとは別問題でありますが、もはや感情的なことをあれこれ言っておる段階ではないと言わざるを得ません。


激しく同意です。「そんな事言うのは人として問題だ」と批判するのはたやすいのですが、「それなら今後どうしたらいいのですか?」と言われて、感情的な攻撃以外に帰って来たためしがありません。

官僚の皆さんも含めて誰もこんなことしたくないのではないでしょうか。これをすることによって自分やその家族の将来が暗くなることは容易に想像が付きます。しかし、それでもやらざるを得ない、ということでしょう。今後の社会保障はquality・accessの制限とcostの増額を図り、持続可能なシステムに建て直すしかないでしょう(もちろん、その「持続可能なシステム」も半永久的に、と言うわけではなく、その時々の社会状況で変更する必要がありますが)。

まあ、お役所の「埋蔵金」を当てにする意見もありますが、どうでしょうかねえ(笑)。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 12:52 たまたま見つけたんですが、これはどなたが作られたんでしょうか?
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「新小児科医のつぶやき・記事まとめ総合トップVer1.0」
http://b-r.under.jp/trash/links/files/top.html
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便利そうですから、本ブログの表ページからリンクしては?

YosyanYosyan 2008/04/22 13:06 >たまたま見つけたんですが、これはどなたが作られたんでしょうか?

URLからすると三上藤花様でしょう。労作ですね〜。前にも指摘されたのですが、エントリーのジャンル別整理の必要性はわかっていたのですが、やろうにも大変な労力が必要で放置していたのでありがたいことです。自分でもどこに書いたか分からなくなることがしばしばありますからね。

私には嬉しい事にリンク可となっていますので、謹んでリンクを貼らせて貰うつもりです。

ysys 2008/04/22 14:44 >医療・福祉サービスの生産能力を抑制すると、医療サービスを望んでいる人すべてを区別することなく、一定以上の医療サービスを抑制できる。

とはいえ、実際にはすべてのクライアントのサービスを均等に削るということは実際上不可能です(胃切除までは病院でするが、あとの吻合は自宅でしてもらう)。となると、サービスを受けられる人を選別するしかないわけですが、

>病状の程度で序列をつけるというルールを厳格に適用するのは実際上困難である。

からには、金がある、政治家や役人にコネがある、医者にコネがある等で選別するくらいしかありません。今でも上記のような選別は暗黙のうちに行われているのが実情ですが、これを半ば公然と認めたところがこの記事の画期的な点ではないでしょうか。

元ライダー元ライダー 2008/04/22 16:21
>実際にはすべてのクライアントのサービスを均等に削るということは実際上不可能です(胃切除までは病院でするが、あとの吻合は自宅でしてもらう)。
いや、可能じゃないでしょうか。インフォームドコンセント、懇切丁寧な説明、種々の治療計画書、極論すればこんなものいらんでしょう。効果に比べて効率悪過ぎ。材料費はほとんどかかりませんが、費やす労力たるや全国トータルで考えれば莫大、しかも医師のモチベーションを削ぐことにも多大な貢献をしている。ここを大幅削減(もちろん司法免責必要)すれば、ある程度アクセス改善に資源が向けられると思います。

>「新小児科医のつぶやき・記事まとめ総合トップVer1.0」
自分の初コメからまだ1年経っていないんですね。体感的には2年くらい経ったような気がします。それだけ医療を取り巻く空気がものすごいスピードで変化しているってことなんでしょう。「たらいまわし」がマスコミに流行する発端となった大淀事件報道から1年半しか経っていないのにも改めて驚きです。

元ライダー元ライダー 2008/04/22 16:36 「いらんでしょう」は言い過ぎかな。しかし、診療本体から見れば説明行為はアクセサリー。アクセサリーに労力が掛かり過ぎなんです。

YosyanYosyan 2008/04/22 17:39 元ライダー様

 >自分の初コメからまだ1年経っていないんですね。
 >体感的には2年くらい経ったような気がします。

うちのブログ自体がまだ3年経ってないんです。福島事件からで2年2ヶ月、奈良事件報道から御指摘のように1年半です。個人的には5年も10年も医療危機を追いかけているつもりですが、ほんの2年ちょっとの出来事である事に改めて驚きます。だって3年前は医療ネタさえ乏しかった牧歌時代でしたからね。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 17:42 医者が増えることで医療費が増加するなら、海外(アジア)からの患者を自由診療でたくさん受け入れればいいと思うんですけどね。そうすれば海外から日本にお金が入って、国が豊かになって福祉にも回るだろうから。
なんで、経済の先生がそういう発想しないんだろう?
日本国民相手に、民間保険売るってのは、お金が回って税収が伸びるってメリットはあるけど、間接的に外資に利益取られるわけだし、何より、目先の不安を商品にしてるだけで、実体がないんで、うさんくさくて嫌だ。
医者は、医療を行うことが楽しいんであって、患者が自国民だろうと、外国人だろうと、あまり気にならない。だから「国境なき医師団」てのは成立してるわけです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 17:50 都市部のハコモノ行政でサイバーナイフやらPETやら揃った立派な病院は、全部通産省が買い取って、日本発アジア向け一大医療プロジェクトにしていけばいいのにな。
財界にも投資させて、全部自由診療、出来高制で、海外留学帰りで英語にも不自由しない、技術のある先生たちを、高報酬で雇用する。
このまま、日本の医療崩壊が進んで、有用な医者がニュージーランドとか、国外脱出しちゃったら、何もいいことない。
国内で外国人を診てこそ、日本の税収に貢献する話ですからね。

あおむしあおむし 2008/04/22 17:53 >海外(アジア)からの患者を自由診療でたくさん受け入れればいい

この手の患者「様」に喜ばれる医療サービスに関して、ノウハウの蓄積が乏しい点が弱いと思うんですよ。私は自信がない。今は価格が安いから中国の金持ち連中が狙ってきてるようですが、料金が同じだと負けないでしょうかねえ。美容形成分野での海外集客力はどんなもんなんでしょう。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 17:59 今、医者の意気が消沈してるのは、若いとき苦労して修行しても、40台50台になって報われる希望が無くなっちゃってるから。
外国人相手の医療でも、そこに到達すれば、経済的にもQOML的にも報われる、という正しいニンジンが見えれば、大変な科でも頑張ろうという人は増える。
それに、外国人相手の医療が、国内で増えると、何日か前に書いた、無過失保障・共済的な変な民事判決が控えられる傾向になるはず。
だから、医師も保護されるでしょう。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 18:08 >美容形成分野での海外集客力はどんなもんなんでしょう。

むちゃくちゃ高いです。皆さん、アジアにおける日本ブランドの価値をわかってらっしゃらない。
医療崩壊して、アジアに「日本の医療は駄目になった」と言われるようになってからでは遅いです。
わたしも、なんとか、韓国・中国・フィリピンといった国から、ツアー客で患者受け入れたくて、つてを探してるんですが、まだうまくはいってません。
個人客は毎日のように来ます。お金の払いっぷりはいい。国民性がある(大陸の中国人はや集団で来てやたら値切る)のと、言葉の壁はありますが、概して、いいお客さんです。
気に入ってくださって、自国からお母さん呼んで施術に来てくださる方もいます。(一人二人じゃありません)
日本の医療は、平均寿命をこれだけ引上げた実績がありますからね。
すごく大きな「暖簾」ですよ。使わないのはもったいない。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2008/04/22 18:15 なるほどね。民間で日本の医療を受けるための保険を作って、海外に売りまくったらどうですかね。オリックスあたりがやればいいのにな。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2008/04/22 18:20 あそうそう、そういう保険は実際に日本に居住している外国人用にあるわけです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 18:24 連投スミマセン。熱くなってます。

いま、うちのクリニックの売上の2割くらいが、外国人じゃないかしらん。
わたしは、ノウハウはありますよ。どっかの病院が本気で取りかかるなら、コンサルタントになってあげたいくらい。
それから、ばかにならないのが、海外逃亡?組の日本人のお金持ちね。大橋巨泉みたいなの。
ああいう人たちも、日本でいい病院があったら、いくらお金払ってもいいから、日本で治療や手術受けたいはず。
巨泉クラスは来ませんが、うちにも海外在住のかたが、一時帰国の際にちょくちょく寄ってくださいます。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 18:28 >民間で日本の医療を受けるための保険を作って、海外に売りまくったらどうですかね。

いや、あのひとたちは、保険なんてチャチなもの使わない。キャッシュで払っていく。
その手の保険ビジネスに引っ掛かるのは、日本人くらいですよ。保険が、どれだけ割りに合わないものかを良く知ってるんじゃないかしらん。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2008/04/22 18:36 >moto-tclinic様
確かに保険なんて金がないから入るもんなんでしょうけど、日本の医療を売り出す手段としては有効なんではないでしょうかね。全部キャッシュで払えないような中間層も狙えますし、ある程度保険が売れたら、そこで専用の病院を作ってもいいわけだし。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 18:48 >うらぶれ内科様

保険てのは、かけたひとの大多数が使わないから、ビジネスになるわけですよ。日本に医療を受けにくるひとは、使うひとばかりだろうから、成り立たんと思うです。
「日本国医療券」みたいなのなら、いいかもしれないなあ。額面10万円のを、10%オフくらいで売る。提携先の病院でしか医療は受けられないことにして、病院は、発行元(オリックスとか)に20%オフの代金をもらう。
これなら、日本の医療の宣伝にもなるし、ビジネスにもなります。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 19:00 ああ、そうだ、オリックスが、カード売り出せばいいんだ。
Japan Medical Credit。「このカードでお支払いいただくと、日本での医療サービスが10%オフで受けられます。」
セレブ感出すために、年会費ちょっと割高にして。(ここが肝心)

「日本国医療券」だと、すぐに中国が、巧妙な偽造券作っちゃいそうだからなあ。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2008/04/22 20:15 Fantastic! 構想はまとまったようですね。日本の医療崩壊を救う奇策かもね。

元外科医元外科医 2008/04/22 21:22 >保険てのは、かけたひとの大多数が使わないから、ビジネスになるわけですよ。
>日本に医療を受けにくるひとは、使うひとばかりだろうから、成り立たんと思うです。
保険ってのはばくちの胴元とおなじで客が必ず損する仕組みです。大多数が使うようになれば
保険料が上がります。医療を社会のインフラとしてとらえるのであれば公的保険か公営医療は
避けて通れません。ヨーロッパも公的医療は多いですが混合診療もかなり取り入れています。
いずれにしても経済問題でありどこかに妥協点を見いだせると思うのですが今のような医師の
士気低下は今後の日本医療システムの予後不良を予感させます。

お弟子お弟子 2008/04/22 22:52 >元ライダーセンセ、Yosyanセンセ
 前の職場を退職してもうすぐ2年。私としてはもう2年たったのかという感じです。
 やっぱり現場の最前線で戦う(誰と?)ところからちょっと離れましたので、少しずつ当事者感覚がなくなっていっているんだと思います。コメントもピントがずれてるでしょ(わざとずらしているという事にしておいて下さいませ)

>moto-tclinicセンセ
 私が子供の頃、私の町の市民病院外来受付機は先着順でしたから、朝の5時頃から入院患者さんが並びましてgetしたチケットを売りさばいて小遣い稼いでましたね。
 維持できそうで、かつ実現可能な保険制度案はやっぱりシンガポール方式なんでしょうが、それについてはもう一人のアルファブロガー medtoolzセンセが政治的にどう実現させるかの手法も含めて昔書いてましたよ。http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2006/12/post_424.html

 このあたりの時代の先取りができるのがさすがアルファブロガー。
 自分的にはYosyanセンセの次なる議論ネタとしては、限界のある医療資源(リソース)をどう活用するか、そこから漏れた人や限りある範囲で受けた医療でどう顧客満足度を高めるか、ってのはどうでしょうかと書いたことはありましたが、どうもこれもピントはずれのようで。

お弟子お弟子 2008/04/22 23:04 北陸の某病院が和倉温泉とセットにした人間ドッグツアーを上海だったか香港だったか台湾だったか向けに売り出したときですら厚労省は圧力かけてきた実績がありますが、もう数年時代が進むと(医療崩壊がもっと日本国民の目にさらされるので)もっと圧力かけてくるつもりなんですかねぇ? でもそのころに海外に目が向いている医療経営者だったら人間ドッグなんてケチなこといわず一般診療(そりゃ自由診療だ罠)をやってるだろうし、経済界の一部を巻き込んで集客ノウハウ借りる&政治圧力を逆にかけてるんだろうな。能力的だけでなく決断力的にそういう人材が医療界に残っているかどうか、か。現在戦略コンサルにいった人間が旗振ってもいい気がするんだが(というか自分がそういうことやりたかったけど、お前じゃコンサル能力不足と、そもそも雇用してもらえなかったから)。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/22 23:13 シンガポール方式ってのは、長寿医療制度が、まさに、これを取り入れつつあるのだと思います。
この先、どう変化していくかわかりませんが、わたしだったら、こう制度設計します。
いまは、一律、公平に年金天引きですが、数年後に、病院にかからなかったお年寄りからは少なく、よくかかったお年寄りからは、多く天引きする。
するとお年寄りの受診抑制ができます。
受診抑制したお年寄りは、毎月の年金は多くもらえますが、たぶん早く死にます。そうすると、結果的に、年金交付額も、医療費も、安くあがる。
たぶん、そうするつもりなんじゃないかな?・・

あおむしあおむし 2008/04/22 23:22 4月初頭のssdさまの記事を思い出しました。これですね。
http://ssd.dyndns.info/Diary/2008/04/post_617.html
http://www.sbigroup.co.jp/news/2008/0402_a.html

SBIウェルネスバンクとJTB、東京シティークラブが提携し
中国の富裕層を対象とした日本における健診ツアーを開催

2008年4月2日
SBIホールディングス株式会社

 当社子会社で、人々の健康を「予防」「治療」「アンチエイジング」の観点でトータルにサポートするサービスを目指すSBIウェルネスバンク株式会社(以下「SBIウェルネスバンク」)はこの度、大手旅行会社JTBグループで法人営業を主とする株式会社JTB法人東京(以下「JTB東京」)、日中間の個人向け旅行手配を主とする株式会社JTB中国(以下「JTB中国」)、国内大手社交クラブのひとつ株式会社東京シティークラブ(以下「東京シティークラブ」)と提携し、それぞれが専門分野において有するノウハウを活用して、中国の富裕層を対象に、SBIグループのビジネス・カンファレンスとセットとなった日本での健診を目的とするツアーを2008年7月に開催することになりましたので、お知らせいたします

 SBIウェルネスバンクは、2010年春より医療およびアンチエイジングサービスをセットにした会員制サービスを提供する予定ですが、対象顧客として日本だけでなく中国の富裕層も想定しており、今回その視察を兼ねたツアーを企画したものです。
 ツアーの主な内容はSBIウェルネスバンクが企画し、国内最先端の医療機関での「人間ドック」、「PET−CT検査」、「脳ドック」などの健診の実施を予定しています。健診を実施する主な医療機関は、「医療法人社団 榊原厚生会 サピアタワークリニック」、「財団法人 榊原記念病院」、「東京女子医科大学付属青山病院」等を予定しており、いずれも心臓疾患や脳血管疾患において国内最高水準の治療実績を誇っています。
 また、中国における募集活動については、東京シティークラブの親会社で世界有数のクラブ運営組織である「CCAインターナショナル」の中国の北京における提携先「CHANG AN CLUB」が担当し、2008年4月末に説明会を開催して募集を行い、同年7月の日本におけるツアーの催行は、JTB東京とJTB中国が実務を担当します。

 SBIウェルネスバンクは、世界最高水準を誇るスイスのアンチエイジング医療機関である「クリニック・ラ・プレリー」と、日本における独占的ライセンスを受けての提携に既に基本合意し、静岡県熱海市(最寄り駅は湯河原)に上記会員制サービスの中核施設である「クリニック・ラ・プレリー湯河原(仮称)」の建設準備に入り、その完成後は同施設を通じてサービスを提供する予定です。これはスイス以外では初の展開となるもので、日本の富裕層のみならず、中国をはじめとする近隣アジア諸国の富裕層が大きな対象層になると想定しています。

 尚、2008年度は上記ツアーを含め3回のツアーを開催する予定で、延べ30人のツアー参加を目標としております。今後はさらに、急速な経済発展に伴い富裕層が増加し、日本など医療先進国での医療ニーズが高まりつつあるロシアにおいても、同様のツアーを企画してまいります。
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300万円だそうです。
http://sbida.meblog.biz/article/720112.html

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/23 00:08 うーん、SBIが始めてましたか・・
(ていうか、そういう会社を買収して傘下に収めてましたか)
中国側が、どのくらい、顧客獲得能力のあるパートナーか、に大きくかかってくるんでしょうね、こういうのは。
日本側の用意する病院は、変なはなし、日本人が考える一流病院である必要は全然ないんです。この場合。
中国人の観光ツアー客、箱根とか北陸とか、日本人があまり行かなくなったところ行って満足してるでしょ?(してるんですよ)京都とかじゃなくて。
うちとか、ほんとに小さな小さなクリニックですけど、「日本でやった(施術した)」ってだけで自慢になるらしいです。
中国とか、外国のパートナーとのご縁次第で、ブレイクする可能性大だと思うんだけどな・・

お弟子お弟子 2008/04/23 00:22 観光と組み合わせるなら別として、美容外科の韓国ブランドって弱いのかしらん? 興味本位ですがもしご存じであれば教えてください。
そうそう、中国人には桜が大変人気だと先日TVで見かけました。鶴舞公園の桜を売りにしてもいいかもしれませんね >moto-tclinicセンセ

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/23 00:23 もとい、これ(SBIの)は、「CLP細胞活性化療法」ってのが、核になってるみたいで、ちょっとアレだな。
http://www.cliniquelaprairie.jp/main.html
障害を受けているのと同じ、羊の胎児の臓器からの抽出物を云々だから、ちょっと怪しい。
たまたま中国の富裕層も視野に入れて、とはなっていますけどね。
こんなネタわざわざスイスから取り寄せて仕込まなくても、日本の医療ってのは、十分に金の卵だと思うのだけど、日本人には逆にそれが実感わかないんだろうなあ。・・

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/04/23 00:55 >お弟子様

中国じゃ、美容外科は、韓式と日式とあって、韓式のほうが、人気あるそうです。
韓式は、目でも鼻でも、いかにもやりました、って結果出すので、中国人好みらしい。日式は、仕上がりの自然さを重視するので、物足らないみたい。
もっとも、これは、中国国内で施術を受ける場合の話です。

以前、香港に会社持ってたときに、現地のひとに聞いた話では、香港のお金持ちは、皆、日本にやりにいくとのこと。たぶん、タカスとかじゃないかなあ。

だから、結果はともかく、日本信仰は強いみたいですよ。美容外科の玄人患者というか、濃い(笑)患者になってくると、韓国のほうがいいのかもしれないですけど。

韓国人は患者も医者も、日本に一目置いてるみたいです。わたし、前にアメリカ製のヒアルロン酸の注射の、韓国の学会での公開技術指導頼まれたことあります(そこのメーカーのヒアルロン酸、その当時、わたしが日本で一番多く消費してたので)。私なんかでほんとにいいんですか?としつこく聞いたら、メーカーのひと、ちょっと申し訳なさそうに、韓国人医師は日本人医師を尊敬してるから、日本人医師なら実は誰でもいいんだ、って教えてくれましたから(^^;。

お弟子お弟子 2008/04/23 01:23 ありがとうございます。いろいろ勉強になります。
そう言われてみれば中国は派手好きでしたね。美容の分野は人種差だけでなく文化により求められる手技が違いますか。いやはや。
 インドを筆頭に医療立国を目指す国はアジアに目立っていますが、美容大国である韓国は国としてのブランド戦略を云々とはあまり聞きませんねぇ。たしかにかの国も医師不足ではありますが、人口が都市集中していて僻地問題は僻地に住んでいる自己責任とばかり無視されること、保険制度が必要十分な分カバーされていないことを国民が周知していること、医療者のストが多く国民が医療問題を考える機会がそれなりにあること、あたりで日本との違いを説明しちゃっていいのかな(よく知らない)。韓国ブランド戦略は私の耳がそちらに向いていないだけで実はあるのかもしれないけど(w 日本ブランドは……。そういうこと言っているのは麻生くらいか(医療分野じゃないけどね)

日の丸日の丸 2008/04/23 02:24 美容外科に限らず、低侵襲医療の分野では、今や日本の二大国技とも言える“早期ガンに対する内視鏡的粘膜下層切開剥離術”と“慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈形成術”があります。どちらも、トップクラスのオペレータの力量は圧倒的で、アジアだけでなく、欧米の医学会にも、日本人術者が招聘され、手技を披露しています。渡航・入退院のコーディネイト、英語・中国語による看護など、後方支援がシステム化されれば、十分に医療ビジネスとして成り立ちませんかね。

忍冬(非医療者)忍冬(非医療者) 2008/04/23 05:07 元ライダー先生、
>いや、可能じゃないでしょうか。インフォームドコンセント、懇切丁寧な説明、種々の治療計画書、極論すればこんなものいらんでしょう。

この手のものに出会ったたとき、あれあれあれ?と思いました。こどものころ、保険診療というのは、なんというか野戦病院みたいなもので、インフォームドコンセントなどの贅沢品は求められない、質問があるなら事前にコンパクトにまとめて準備して先生の貴重な時間を浪費しないように、みたいな感覚があったような気がするのですが。贅沢オプションをやめて、お気軽系の受診を減らせばなんとかなるのでしょうか。

沼地沼地 2008/04/23 06:58 moto -tclinic先生、
「いまは、一律、公平に年金天引きですが、数年後に、病院にかからなかったお年寄りからは少なく、よくかかったお年寄りからは、多く天引きする。
するとお年寄りの受診抑制ができます。
受診抑制したお年寄りは、毎月の年金は多くもらえますが、たぶん早く死にます。そうすると、結果的に、年金交付額も、医療費も、安くあがる。
たぶん、そうするつもりなんじゃないかな?・・」

これは個人単位じゃないですけどすでにそうですよね?
自治体ごとに後期高齢者にかかったお金を分担する形で徴収するんですよね?
病院にかかる後期高齢者が多い場所に住んでれば負担額も多い。
だから今回いくらとられるか見積もりが公表されても、今後はそれより増えていくと言う仕組み。

あかんべいあかんべい 2008/04/23 07:58 ちょっとレスが遅いんですけど。
>海外(アジア)からの患者を自由診療でたくさん受け入れればいいと
タイではうまく機能しているようです。
http://www.bangkokhospital.com/jp/index.aspx
バンコック・ドゥシット・メディカルサービスという企業体があります。タイには14の病院チェーンが上場しているそうで、その中でも3大私立病院ネットワークの一つなんだそうですが、全患者の28%が外国人で、その多くが日本人なんだそうですよ。レジャーでタイにやってきてついでに検診もやっちゃおうという人向けのようです。
(参考:KOSEI式タイ株勝利の法則、情報センター出版局)
タイの一般人向けの保険制度がどうなっているのかとかは全く知らないのですが、少なくとも外国人向けの医療提供サービスとしては、(昨年7月からはちょっと下降トレンドですが)ここ2年くらいはずっと上昇トレンドで業績もいいようです。
日経ビジネス3月17日号にもバンコク病院のことが書いてましたね。2007年は中東から4万1000人もの患者が訪れ前年比37%増で患者の外国人比率は3割を超えているらしいですよ。

元ライダー元ライダー 2008/04/23 09:29 >忍冬さま
>保険診療というのは、なんというか野戦病院みたいなもの

至言ですね。本当の野戦病院でインフォームドコンセントなんかを求めるのはどれだけKYなことなのか、誰でも想像できると思います。予算も人員も野戦病院しか想定していないのに、そこで普遍的に説明行為を求めるとどうなるか。野戦病院としての効率はガタ落ちになります。今の日本医療はそんな状態でしょう。野戦病院がダメなら予算と人員を充実しなければならないし、それがイヤなら野戦病院で我慢するしかない。

個人個人で見れば、高額別料金で説明行為という贅沢オプションを求める人もいれば、野戦病院(といっても物理的医療内容は維持)でも満足という人もいるでしょう(こちらのほうが多数派だと思うのですけど)。保険診療は社会保障であると考えれば、最低保障は野戦病院でいいじゃないですか。贅沢はオプションということで。

>贅沢オプションをやめて、お気軽系の受診を減らせばなんとかなるのでしょうか。
すべて解決とはならないでしょうが、コスト上昇抑制、アクセス改善に貢献するでしょうね。

三上藤花三上藤花 2008/04/23 11:52 かなり前の話題ですけれど。

>新小児科医のつぶやき・記事まとめ総合トップVer1.0
 いたずらを発見されてしまったような気分です。面映い…
 今年1月に作ったときにはうちの数少ない常連にすらスルーされてしまい、あまりの反応のなさにがっくし来ていた代物ですね〜。
 それにしても懐かしいです。紅白と箱根駅伝を見ながら作った記憶があります(本当はブログからリンクを張っているんです)。

 本来は「アルファブロガー・アワード受賞おめでとうございます☆」のつもりで作ったのですが、いざ作ると「こんなの押し付けて迷惑に思われないかな?」と不安になり結局自ブログに貼り付けただけで終わらせた次第です。昨年末までしか張っていないのはそんな理由です。
 せめて色だけは何とかしたかったんですが〜(それはいずれ何とかしたい、です)

 何がともあれ、使っていただけるとのお言葉、ありがたい限りです。

YosyanYosyan 2008/04/24 08:58 三上藤花様

大変な労作で感心しています。少し前から労作の断片らしいアクセスがあり、奈良事件のまとめ集ぐらいと思っていたのですが、これほど俯瞰的なものとは恐れ入りました。おそらくですが、反応は増えているかと思いますので、あくまでも希望ですが時々メインテナンスして頂ければ幸いです。

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