新小児科医のつぶやき

2008-10-25 朝日の論説委員が「知恵を絞る」

社説とはなんぞやですが大辞泉によれば、

新聞・雑誌などで、その社の責任ある意見および主張として載せる論説。

「責任ある意見および主張」ですから辞書通りの意味合いで取れば大変な責任、朝日の社説ならば朝日新聞社の看板を背負って論説委員が書かれたものになります。ところが実際はそこまで意識して書かれているかどうかに疑問を呈する社説は数多く見られます。当ブログでもいくつか紹介したこともありますが、とても「責任ある意見および主張」とは受け取れないものが「しばしば」あります。

もちろん社説もほぼ毎日掲載されていますから、時に失敗作があっても不思議無いと言えばそれまでですが、個人ブログが趣味で書いているのとは異なり、相当な高給取りである論説委員様が複数以上で書かれているかと思いますので、失敗作が「しばしば」出るのは好ましくないと思います。プロの仕事であるだけでなく広い影響力をもつものであるからです。新聞の残存する影響力は現在でも強大で、記事一つで1人の人間、1つの企業を社会的に抹殺するのは今でも容易であるからです。

この論説委員が書く社説ですが、内部の人間、朝日なら朝日新聞の社員ならどう見ているかになります。正真正銘の朝日新聞社記者である団藤保晴氏のブログに医療崩壊と医師ブログ林立、勢いと隘路というエントリーがあります。そこのコメント欄に団藤保晴氏自身の論説委員の評価が有ります。

さらに言えば、論説は密室で議論して勝手に書いていらっしゃるので、一線記者からすると不思議な社説がしばしば現れます。

朝日の記者が自社の社説に「しばしば」不思議なものが現れると評しています。なかなか意味深な表現です。もう一つ内部評価に近いものですが、中間管理職様の最低の朝日新聞社説 「妊婦死亡―救急医療にもっと連携を」 …ここまで来ると何と形容していいかわかりません(笑)のコメント欄にHINAKA様が朝日新聞の広報に電話された時の様子が寄せられています。内容からしてネタではなく実話に限りなく近いと判断しております。少し引用してみます。

    Q.今回の社説は、どれほどの裏付けを採ったのか?
    A.裏付けの件は不明、本来社説とは〈朝日新聞社としての意見であり、感想であり、思い付きであるから、裏付けの必要はない〉記事では、無いのだから。

    Q.社説は、世論を《医者不足という社会問題と切り離し、個人医と大病院との連絡ミスという点に、誘導していないか?》最初に診察した個人医を救急車に乗せて、治療しながら搬送するという点の医療専門的可否に関して、裏付けを取ったのか?
    A.世論をそちらに誘導していると言われるのであれば、〈そう受け取られても仕方が無いのが、社説というものであり、社説には一切の裏付けは必要ない(有るか無いか分からないけど、無くても構わないと言う口調)〉搬送する救急車に個人医が同乗し、治療しながら救急病院に同行し、そのまま不足医の補充に回ると言うのは、朝日新聞社の、何の裏付けも無い、単なる思い付き!感情論だと言われても、仕方が無い。←社説とは、そういうモノだ!そうです。

    Q.この問題根幹には、深刻な医師不足、産科医不足があるがその点に関する取材はしているのか?
    A.医療問題を扱う部署があるので、調査や取材はしていると思われる。

    Q.この社説を掲載するに当たって、それらの専門的部署からの数字・データー的裏付けは取ったのか?例えば、10年前と、現在との東京都における産科医の数とか構成とか、取り扱い病院の数とか?
    A.社説に、そんなものは必要ないので、たぶん用意していないだろう。

ツッコミ出したらキリが無いのですが、

    朝日新聞社の、何の裏付けも無い、単なる思い付き!感情論だと言われても、仕方が無い。←社説とは、そういうモノだ!そうです。

こういう感じが朝日新聞広報の正式回答のようで、広報もどうも団藤保晴氏と同じような意見を持っている事が窺われます。そういう朝日新聞社の社内合意の上で掲載されている10/23付社説です。この日の社説はタイトルである「妊婦死亡―救急医療にもっと連携を」を見てもわかるように、東京の妊婦脳出血死亡に関連して書かれています。前半部の出来事の解説部は省略して論説委員がこの問題への対策を提示した部分を引用します。

 総合周産期母子医療センターは最後のとりでだ。そこが役割を果たせないようでは心もとない。産科医不足という事情があるにしても、東京都には急患に備える態勢づくりにさらに努力してもらいたい。

 いくつもの病院で受け入れを断られた背景には、都市圏ならではの要因もある。地方と違って医療機関が多いため、ほかで受け入れてくれると考えがちなのだ。

 そうした考えが、危険な出産に備える医療機関のネットワークが必ずしも十分には機能しないことにつながる。医療機関同士でもっと緊密に連絡を取り合うことに加え、ネットワークの中で引受先を探す司令塔のような存在をつくることも考えたい。

 もう一つ大切なことは、全く別々に運用されている産科の救急と一般の救急の連携を強めることだ。産科の救急で受け入れ先が見つからないときは、とりあえず一般の救急部門で受け入れる。そうした柔軟な発想が必要だ。

 医師不足を解消する努力はむろん大切だが、病院や医師の間で連携に知恵を絞ることはすぐにでもできる。

社説の最後にあるように

    知恵を絞ることはすぐにでもできる

こう書かれているように論説委員も知恵を絞られての対策かと考えます。具体的には3つの対策があり、

  1. 総合周産期センターであるはずの墨東病院の体制の建て直し
  2. 危険な出産へのネットワーク作り、とくに司令塔の設置の提案
  3. 産科救急を一般の救急部門でも受け入れる体制作り

1.の墨東病院が総合周産期センターの役割を果たす産科戦力が失われている事は昨日今日の話ではありません。病院のHPにも2年前から戦力不足であることを掲示し今に至っています。「建て直し」をする事に異存はありませんが、2年前から関係者が努力を続けながらも効果が現れない戦力の回復方法を提示してもらいたいところです。機能低下しているから「態勢づくりにさらに努力」との対策は「知恵を絞った」対策ではなく単なる現状の説明です。東京ですらの産科医不足に対する知恵の絞り具合を問われるところかと思います。

2.の司令塔作りですが、これに関しては東京の周産期ネットワークがどういう風に運用されているかの知識に欠きますから控えさせて頂きます。十分な知識が無いことには論評できませんし、提案が的を射ている可能性ももちろんあります。

3.はかなりのご意見です。今回の朝日の論説委員の対策は文脈上、今回の妊婦脳出血死亡にも当てはめられるものと判断できます。論説委員が「知恵を絞って」出した対策に従って、一般の救急部門で受け入れるとしましょう。その次に医療関係者でなくとも出てくる素朴な疑問があります。

    一般の救急部門で受け入れて、次はどうするんだ

今回の事例では二つの既知の大きな条件があります。

  1. 出産間近の妊婦である
  2. 脳出血がある

情報として35週であるらしいはありますが、とりあえず妊婦の生死を決めるのは脳出血です。現実でも脳血腫除去術が行なわれているのですが、脳手術を行なうにあたり重大な判断を行なわなければなりません。つまり、

  1. 妊娠継続のまま脳血腫除去術を行なう
  2. 胎児を緊急帝王切開で分娩した後、脳血腫除去術を行なう

これらは胎児の週数、脳出血の部位・程度により微妙な判断が必要とされますが、現実は緊急帝王切開 → 脳血腫除去術が選択されています。こういう治療が結果として行なわれたことを知った上で、

    とりあえず一般の救急部門で受け入れる

裏付け調査は必要としない記事ではないのが社説だそうですから、論説委員の頭の中では「一般の救急部門」にはよほどのスーパードクターがそろっていると妄想されているようです。正直なところ医療ドラマの見すぎではないかと思われます。医療ドラマであればこういうシチュエーションであれば、主人公の医師が見せ場の奇跡の腕を揮います。医師のほぼ全てはそういう設定を冷笑していますが、医療ドラマの中では1時間以内に見事成功させて母子ともに健康で退院となります。

現実を言えば今回のような患者が運び込まれたらそれだけで「一般の救急部門」はお手上げです。かなりの熟練医師がおられても、せいぜい頭部CTで脳出血を確認し、後は脳外科医と産科医の判断を仰ぎます。「一般の救急部門」がある病院に必ずしも産科医はいません。また生まれた後の子供を見る新生児科医もまた必ずしもいません。もっと言えば脳外科医がいない事もあります。麻酔科医もそうです。どうするかと言えば、今回のようにそれが可能な医療機関を探し、再搬送を行なわなければなりません。

「知恵を絞るべきだ」は一般論として間違っていませんが、知恵を絞って提示した対策が思いつき程度に過ぎないものであれば冷笑・嘲笑の対象にしかなりません。もっとも社外の私のような人間だけではなく、社内の人間にも扱いが非常に軽い論説委員の知恵ですから、批判したり、冷笑・嘲笑するのは「大人気ない」とかえって非難されることなのかもしれません。

しかしそうなると論説委員は何のために存在しているんだろうかと首を捻りたくなります。新聞社と言うところは本当に贅沢に人を雇っているとつくづく思います。失業対策みたいなものでしょうか、それとも柔軟な思想が出来なくなった記者の隔離部屋なんでしょうか。

Seagul-XSeagul-X 2008/10/25 07:48 前にも紹介したことがありますが、朝日だけでなく日経の元論説委員も
こういうふうですから。

http://facta.co.jp/blog/archives/20061217000294.html

10年ドロッポ10年ドロッポ 2008/10/25 10:05 >失業対策みたいなものでしょうか、それとも柔軟な思想が出来なくなった記者の隔離部屋なんでしょうか。

先生らしからぬ、ストレートな物言いですなあw。

暴利医暴利医 2008/10/25 10:11 おはようございます。
要するに、彼らマスコミは自分たちが望む結果が得られない限り、どんな状況や理由が背後にあろうとも関係なく当事者をヒステリックに叩くということですよね。まるで過保護に育てられた子供がだだをこねているようなもん。
(医療問題に限らず)今はこういうマスコミの情緒的な幼児性が前面に出てきてしまって、歯止めが利かなくなっている状態じゃないでしょうか。おかげで国民全体にそういう風潮が蔓延してしまっているような気がします。叩かれる側はマスコミの持つ「大声」のような武器を持っていませんので、叩かれないような行動を取るしか方法がありません。結果的に誰が損をするかを考えると哀しいものがありますが、現状ではどうにもならないでしょう。

想像するに、きっと先の戦争に突入したときもこんな感じだったんじゃないでしょうか。満州の利権を防衛せよ!鬼畜米英を駆逐せよ!ってな感じで。でもって言い出しちゃうと引けないから、戦況が悪化しても最後まで煽りまくって軍部の判断まで狂わせて、敗戦後は「自分たちは被害者です」みたいな顔して戦争批判する、と。

という過去から未来を想像すると、医療がさらに崩壊して国民の多くが医師叩きをしても意味がないと気付いたら、マスコミは自分たちも被害者づらして医師の肩を持つんだろうなあと思います。その時は完全に手遅れなんですが。というか、既にその段階に入りつつありますか。

りさ子りさ子 2008/10/25 10:47 初めまして、いつもこちらにお邪魔して拝見し勉強させていただいている、どこにでも居る一般の主婦です。

私もこの社説を読みました。

>医師不足を解消する努力はむろん大切だが、病院や医師の間で連携に知恵を絞ることはすぐにでもできる。

この言葉は最後の締めくくりの3行でした。
もう情けないと言うか、馬鹿で大して勉強も出来ない私が言葉にならない気持ちになりました。
こうなるとまだ私の拙い作文の方がましでは無いかと・・・。
三流の週刊誌でもよんだ感想を書いているんですか?と言いたくなる様な気分でした。
もちろん朝日新聞の購読をやめようと思いましたが継続契約してしまったので、今は馬鹿なことをしたなと思ってます。
全てが悪い記事とは言いませんが社の顔である「社説」ぐらいはもうちょっと真面目に書いて欲しい」です。
今では新聞記者って誰でもなれるものだと感じて居ります。
色んな事件・事故の被害者を「悲劇の主人公」に仕立て上げるだけの記事は無くして欲しいです。
もっと取材して色んな視点からの状況も書いて欲しいものです。

BugsyBugsy 2008/10/25 11:10 >とりあえず一般の救急部門で受け入れる

オイラには この救急医療或いはERに対する希望に空恐ろしさを感じます。

救急専門医は何でも診療できるわけではありません。複数の医師が一度に一人の患者の救急処置を行う部分に強みがあるわけで 一人の医師が多臓器不全から脳出血まですべてカバーはできないのです。医療にスーパーマンはいません。そう思い込んでる医師は見かけますがね。

テレビ番組の見すぎですよ。

この救急センターに搬送すれば治療は万全という希望がいつのまにか「死んだら許さない」となってしまってるように感じます。

主婦A主婦A 2008/10/25 11:15 民主党の議員が「医者がいないとか、ベッドが無いと言う理由で簡単に断らないで
欲しい」と発言したそうですから、医師の皆様が逃散されるのも当然だと思います。
事ここに至って国会議員がこの認識では医療崩壊は加速度的に進んでいくのでしょうね。
被医療者としては残念ですが受け容れざるを得ないでしょう。

tadano-rytadano-ry 2008/10/25 11:19  機能していないネットワークを機能させるのはまず「ヒト、モノ、カネ」ですよ。
経営でも基本は同じ事です。以上。

なんちゃって救急医なんちゃって救急医 2008/10/25 11:27 隔離部屋とは、これまた言いえて妙ですねえ。どの業界にもそれに類したものはあろうかと思いますが、こと報道業界は、メディアリテラシーのまだ十分でない方には影響力がありますでしょうから、厄介なことです。そのあおりをくって迷惑を蒙るのは私たち医療者でありまして・・・。 朝日論説委員に対して、私は、一言 「軽蔑」という日本語を、謹んで進呈したいと思います。

もにょもにょ 2008/10/25 11:33 主婦A様
> 「医者がいないとか、ベッドが無いと言う理由で簡単に断らないで欲しい」
これ以上切羽詰まった理由って、ちょっと思いつきませんよねえ

an-doan-do 2008/10/25 11:37 福島や奈良のときは現場の医者叩きに終始していましたが、今回は知事や厚労大臣の露出が目立ちますね。
以前からこのブログで言われている「医師が再び自分の能力を還元できる社会を作るためには、まずは世論の批判の矛先を、現場の医師からシステム管理者に変えなければならない」という意見に則れば、少しずつ正しい方向に向かっているのかな、という気がします。

マスコミに踊らされた責任があるとはいえ、失ったものを取り戻すためにあと何人の罪もない市民が犠牲になるのかと考えると心が痛みますが。

zappyzappy 2008/10/25 12:20 今回の事件に際して、医師不足のために「助産師の活用を!」と叫んでいる議員もいてびっくりです。今回、助産師がいて何ができるのでしょう・・・。
必要だったのは、脳外科、産婦人科、麻酔科、新生児小児科の医師ですよね・・・。
一般救急で見るというのも、アホとしかいいようがありません。再搬送でさらに時間がかかるだけですし。
これから出産する女としては、刑事ではない手続きの確立、出産時にかけられる保険制度が欲しいです。
毎年60人くらい死亡する不幸な目に合われた妊婦遺族により、訴訟が乱立されることで、次の妊婦は生む場所、見てもらう医者がいなくなるという悪循環です。
その悪循環を防ぐのは、立法しかないだろうと思っています。

傾斜45度傾斜45度 2008/10/25 12:45 社説と称して、裏付けのない単なる思い着き、を紙面にして売るとう言うのは、いわゆるクズ肉を〇○牛と偽って売る、商品偽装と同じではないですか。食品偽装につては、新聞報道で散々叩いてきた新聞は、自分自身について反省はないのでしょうか。この程度の’社説’なら、いっそ読者の声欄がふさわしいのではないですか。

SeisanSeisan 2008/10/25 13:10 こういう記事を見るにつけ、「大手マスコミの記者って、まさに特権階級なんだな」と思います。
自我が強く、他人の意見を聞かず、そのくせ他者を傷つけることに無頓着。

まるでゴールデンバウム王朝の貴族階級のごときですな。

HajimaruHajimaru 2008/10/25 13:36 「地方と違って医療機関が多いため、ほかで受け入れてくれると考えがちなのだ。」・・・裏付けのある話しなんでしょうか?
 自分の不注意で起した不始末だったら、患者さん・ご家族にお詫びしますし、それを報道でボロクソに書かれ、どんなに攻められても(責められても)歯をくいしばります(;_;)
でも、この件で、一生懸命やった・・・けれど・・やっぱりムリ;が云えない空気が作られたようですね。

今やらないといけないのは事例の当事者たちへの配慮だと思います。
 やる事はやった。でも、もう少し**できたら(**したら)よかった;そういわれるかもしれませんが、
本当にみなさんご苦労様でした。(注:私の意見であり、感想であり、思い付きであるから、裏付けの必要はないので裏付けをとって書いていません。)

10年ドロッポ10年ドロッポ 2008/10/25 14:11 Hajimaru様、
>今やらないといけないのは事例の当事者たちへの配慮だと思います。
いや配慮なんかしちゃあかんでしょ。むしろ口を極めて罵るべき。さもないと彼らは死ぬまで戦ってしまいます。
…まあ「産科医」でしかも「木刀」なんて、私には「スカトロ趣味」としか思えませんので言うだけヤボか。勝手に糞にまみれて喜んでろ!
それと、とりあえずSeisan先生は、ゴールデンバウム王朝の貴族に謝っておくように。

YosyanYosyan 2008/10/25 14:14 10年ドロッポ様

そういえば私も隔離部屋や失業対策に謝っておかなければなりませんね。

banch1banch1 2008/10/25 14:20 >産科救急を一般の救急部門でも受け入れる体制作り

あらゆる医療過失を免責してくれない限り、検討の余地すらありません。
大義のない負け戦を誰がやるかいなw

HajimaruHajimaru 2008/10/25 16:38 配慮>あんなに頑張ってきたのに・・・見えないパッシングにいたたまれず、孤独になって思い詰めないか心配です。
もし、これを見ていたら「そんな事はないよ、あんたは頑張った。でも、それでも、ムリなものは誰があたってもムリだったんだよ。そう、私もそうやって生きているんだよ。ドリカムじゃないけれど10000回ダメでも10001回目は・・と期待しながら」〜ここがガマン。泣きたかったら洗面器の水の中で苦しくなるまで泣けばいい。

*個人的メッセージでスイマセン。社説をみたら、どうしても泣きが出ちゃいました。あの人たちにも生きていく権利があるように、私にも涙を語る権利があるのだと。

numachinomajonumachinomajo 2008/10/25 16:46 dando さんは医師ブロガーは実名で意見すべきだとのお考えがお有りであったようですが(今はどうか知りませんが)、同時にご本人は「私がどこの新聞社の記者かは知られている事実ですが、会社との間では社外活動を本格化した11年前から自分では名乗らない約束になっています。」とブログにコメントなさっています。
だからdandoさんのダブスタ精神に敬意を払って、あのブログを「朝日新聞社記者である団藤保晴氏」のブログってお書きにならないほうがよろしいのでは?(笑
自分から名のらなきゃいいのかな?

YosyanYosyan 2008/10/25 17:33 numachinomajo様

団藤保晴氏は実名で当ブログにコメントを寄せられ、自らの身分を明かし、自分の考え方の証明にブログを紹介された事があります。もともとは取材協力なのですが、そのことはコメント欄に今でも明記されています。それに基づいたものですから団藤氏を朝日新聞記者とし、かのブログを団藤氏のものであるとするのは差し支え無いかと考えています。

 >ダブスタ精神に敬意

その手もありましたネ。

TOMTOM 2008/10/25 20:58  朝日の大好きな極東裁判でも開いて、この論説委員氏を級戦犯として公開処刑し、どの墓地霊園からも「合祀を許さぬ」として末代まで無縁仏にしてやりたいですね。どの墓地にもおそらく必ずいる、子供の成長を見守れず亡くなってしまった母の御霊に失礼だ。

 あまり詳細を書く事は自粛します。しかし本件ご遺族は我々が普段ここで嘆いているような者達とは異なる態度をとっておられる事は皆様に申し上げたい。それだけに、朝日論説委員がごとき下賤の者が気楽に事に触れるのは許し難い。頸刎ねても飽き足らない。

 私は、朝日がごとき者は全ての国民に見放され、縋るを許さず死して社会から消えていく事を切望します。

通りすがり通りすがり 2008/10/25 21:56 どんな姿であれ、そこそこ儲かって(いい思いをして)現体制を維持しているのであれば、新聞社(経営者なり社員なり)は成功していると言えるのではないでしょうが。
批判するのは自由。うらやましがるのもまた自由。
一歩踏み込んでけしからんから「変えたい」と思うのも自由でしょう。
ただ、変えたいなら変えるべく、変えたい人が「知恵を絞って」ことにあたらなければ、なかなか変わるものじゃないでしょう。たとえそれが「けしからん」ものでも。
当事者(この場合新聞社)は、それなりに知恵を絞って、いい思いをしてるのでしょうから。

shin-naishin-nai 2008/10/26 00:27 >そういえば私も隔離部屋や失業対策に謝っておかなければなりませんね。

さらに、キツイなー
…今回のYosyan先生のお怒りがホンモノだと、よくわかります

お弟子お弟子 2008/10/26 01:04  その社会的な影響に応じた発言の責任を取っているのか、要求に対しての対価が求められるか、この辺りが問題の一つなんでしょうね。
 さて大臣と都知事のやり取りの報道を見ていて、万が一にも全国各地で"救急指定病院"とか"周産期母子医療センター"とかの看板を取り下げるべきではないかという内部からの要求が、形の残らない発言ではなく文字になって請求されたら地方官僚や事務の方はお仕事増えてしまうんじゃないかなぁという杞憂をしてしまいましたよ(棒読み)。

しろふくろうしろふくろう 2008/10/26 08:49 >裏付けの件は不明、本来社説とは〈朝日新聞社としての意見であり、感想であり、思い付きであるから、裏付けの必要はない〉記事では、無いのだから。

朝日新聞社としては社説は単なるアジビラという考えのようですが、論拠が不明で文責の署名がない配布文書は一般的には怪文書として扱われます。社の誰が書いたかも論拠も曖昧な怪文書の部分は再販制度を使って定価に含め販売するべきではなく、その分は値引きすべきです。

YosyanYosyan 2008/10/26 11:03 お弟子様

どうもと言うか実感として、全国各地に様々な名称で存在する指定医療機関制度のマヤカシが今回の件で暴露されていくのかもしれません。様々な指定医療機関は事情は様々とは言え、基本的に国なりが設置要件と医療機関数を決め、各地方が選定し、無事認定されたら幾許かの補助金が出るのが基本です。

ここで大事なのは指定医療機関は数を満たす事に重きが置かれます。内容の充実ではなく、リストに並ぶ数が重視されるように考えています。ですから高下駄どころか竹馬なみに無理をしての指定がしばしば行われるように考えています。これは数さえ充足したら内容の充実にお世辞にも不熱心な歴史がこれを証明しているかと思っています。

さらに噂として聞いた話ですが、一旦指定を受けると返上は非常に困難になるとされます。もう一つ言えば、竹馬に乗ってなんとか認定されている医療機関に字義通りの役割を平然と求めます。まさに張子の虎状態です。常勤4人でやっている総合周産期センターなんて常識で考えて24時間カバーなんて不可能です。不可能ですが看板を付ければ「やって当然」とばかりに強要される実態があるとされます。返上は国への面子があるから実質不可能にしておいてです。

無理かもしれませんが、そういうお寒い現状をさらけ出さないと何も変らないと考えています。ただ必死に隠すんでしょうね、きっと。ある程度表面化しても朝日社説のように「態勢づくりにさらに努力」みたいなその場しのぎ弁明で幕引きになるように考えています。

お弟子お弟子 2008/10/26 11:42  いや、だから今回一部報道であったように「実は昔、認定施設返上したいという声が出ていたんですよ」というための証拠残しを"記録に残る形"で行なわれる運動が起こってしまうと、それをもみ消す仕事(目立たなくするのが精一杯?)が増えてしまうから大変だよなぁ、というただの杞憂をしているだけです。えぇ、普段から採用応募が殺到し人気で地域からも大事にされ士気が高い指定医療機関で働く皆々様がそんな内部運動することは万が一にもあり得ないでしょうしね。

YosyanYosyan 2008/10/26 13:21 お弟子様

ヒネリがきついですね。実際のところ医療機関側の意識はどうなんでしょうね。一昔前なら口をそろえて「指定医療機関にふさわしい内容への整備を行なう」だったでしょうが、今なら「この際返上しよう」の本音が出てくるところも少なくないと思います。問題は現場レベルの本音の噴出と、病院幹部レベルの保身のせめぎあいでしょう。これもかつては保身の意思表示は現場スタッフを拘束していましたが、今では保身剥き出しになると容易に逃散を招きますからね。

トコトンまで戦わない逃散戦術はこういう時にも有効です。下手に戦っているとマスコミ包囲網が「義務を果たさない医者ども」とバッシングに襲来しますから、簡単に要求して断られたら、それ以上は戦わずに黙って立ち去るのがスタッフ医師の最高の保身になるかもしれません。そこまで空気を読んで「せめて証拠だけは残す」行動にどれほどの医療機関が動くでしょうか。今後の動向に注目です。

NozomiNozomi 2008/10/26 18:16 はじまめして。いつも大変愉しく拝見させて頂いております。普通の勤め人です。
先般、虫垂炎穿孔→汎用性腹膜炎で1ヶ月ほど入院しました。

それ以来、日本の医療制度の有り難さをしりました。
関係は薄いですが、私の経験から書かせて頂きます。

東京のはじっこの中心的な公立総合病院で手術を受けました。
日曜日の朝9時頃にどうにも我慢できない腹痛で救急受診しました。
救急車って程ではないと思い、家族の自家用車で行きました。
「まじっ!」って程、待合室は混み合っていました。
何時間この腹痛に耐えなければいけないのだろう・・などと考えながら
ソファーに横たわると、ナースが来てくれ「こいつぁ、やばそうだ」と判断
してくれたのでしょうか?順番をすっ跳ばして診察室へいれてくれました。
救急車で運ばれた方がいらっしゃったので、実際が診察が始まるまで1時間位
待ったでしょうか?
当番の研修医らしいお医者様がエコーで見てくれました。
もうろうとする意識の中で「穿孔が恐いから」うんぬんのナースとのやりとりが聞こえます。どれ位時間が経ったがわかりませんが、上級医の先生をコールしてくれたのでしょう。外科の先生が2名程見えられ、CT,レントゲン、血液検査等の結果、腹膜炎(その時は虫垂穿孔が原因とは分からなかった)なので、「手術しなければ良くならないけど、どうします?」って感じで意向を聞かれましたが、とにかく酷い腹痛なので、手術をお願いしました。その後はやたらと承諾書にサインをさせられました。(その時は、「何でこんなに沢山の書類にサインせなあかんのじゃ?」と思っていました。)そうするうちに、麻酔科の女医さんが2名見えられて、「硬膜外麻酔と全身麻酔をします。ごくまれですが、死んでしまう人もいますが、万全の注意を払いますので、頑張って下さいね」と言われ、手術室へ運ばれ手術(2時間半程)をしました。その後は、術後イレウスになりかけ、胃までチューブを入れられ(自己抜去してしまった、超へたれです)たりもしましたが、順調に回復し、今は全く健康です。

後から考えると・・
日曜日に
救急の研修医1名・呼んで下さった上級医1名・執刀医1名
麻酔科の先生が2名・・と手術室のナースも呼び出してくれたのでしょうか?
(手術室にはいるとすぐ、全身麻酔をかけられてしまい、最終的どれだけの
人的資源が投入されたかはわかりませんでした)
これって、滅茶苦茶に素晴らしいというか、感動的な体制ですよね。
執刀して下さった主治医の先生は、日曜日が公休日のようでしたので
貴重な休日を潰してくださったのでしょう。

ここまでが私の体験です。長々とすみませんでした。

私も朝日新聞を購読しており、当該社説は読みました。また、先生が既に言及されておられます、毎日新聞・・そういえば入院中はいつもと違う新聞が読みたいと思ったのですが、売店には一般紙では毎日のみおいてませんでした。不買をくらっているのでしょうか?・・読売新聞の提言も読みましたが、

あいも変わらすの竹槍精神にうんざりします。
医療崩壊の原因をきちんと調べようという姿勢もなく
「突っ込め!」「突っ込め!」の連呼です。

コメントに先の大戦の報道との類似点を指摘されている方もいらっしゃいますが
国も、まぁこんな風に敵の事もよく知らずに、
「戦車に竹槍で突撃!」
「B29の絨毯爆撃にバケツリレーで対処!」
とかがなりたてて、いたのでしょう。

個人的には現在の医療状況をもたらしている原因は

1:絶対的な社会資源(お金)の投入不足
2:医師の刑事免責が認められていない事
3:報道・民事訴訟・DQN患者など、医師に対して正当な感謝を払わなくなった事
  で医師の心が折れてしまう事。

があると考えています。そのうちでも、最大は1のお金の投入不足だと思います。
個人の財布の中身に限度があるの同様に、社会が様々なもの、インフラ構築(道路とか)・教育・防衛・医療含めた社会福祉に投入できる資源(お金・人材)の総量には限界があります。良く、医療で「コスト」「質」「アクセス」の3つは同時達成できないと言われるように、「国中に道路と新幹線を張りめぐらせ」「世界一の軍隊をもち」「いつでも・だれでも・最高の医療をうける」事は不可能です。
 要はどの様な社会を作りたいのかを真剣に議論する必要があると思います。
ゼロから有を生むことは不可能なように、社会資源(お金・人材)のインプットなくして
アウトプットを得る事は不可能です。(その不可能をまがりなりにも達成してきたのが
今までの日本の医療だった訳ですが・・物心両方からの攻撃に壊れかけています。)

「努力せよ!」「知恵を絞れ!」
などと喚きたてるようですので、朝日としては「お金」をきちんと投入する。という
まっとうな考えはない様です。

また、読売の医師の計画的配置って、戦時中の産業動員じゃあるまいし・・

社説なんてきくと、なんか非常に大層なものに聞こえますが
要は、居酒屋で酔っぱらいが適当にわめき立ている話や、床屋と客の政治談義以上の
ものではないと思って、適当にスルーするのが精神衛生上宜しいと思います。

最後にコメントに「マスコミ特権階級」との話がありましたが
岩波書店が出している「世界」という雑誌の11月号にマスコミ記者座談会と称した
非常ーに痛い記事があります。一部だけ抜粋しての批判はフェアではないと思いますが
ご賞味頂ければと思います。

------ここから引用-------
A:40代 全国紙記者 男性
B:30代 全国紙記者 女性
C:30代 通信社記者 男性

C:最近話題になった「新左翼マガジン ロスジェネ」で編集委員の大沢信亮氏が「年収1千万の朝日新聞の記者に貧困層の何がわかる」と不信を表明していたけど、朝日新聞に限らず、高給をもらっているマスメディアの人間はそれを完全に否定出来ないと思う。

B:ロスジェネというテーマで取材を受けた若い演劇作家は、その時の違和感を
「記者は黒塗りのハイヤーで取材に来てきちんときれいなスーツを着て、ブランドのバッグをもっていた。車を乗り降りするときは白い手袋をはめた運転手がドアを開けてくれた」と表現していた。
A:・・神は細部に宿るっていうから続けると(笑)確かに何十万円もする場バッグを持っている女性記者が増えた。彼女達は例えば生活保護を受けている人や、食料品の値上げに四苦八苦している主婦を取材するときにどうしているのだろう?ブランドのロゴが全面にちりばめられたバッグからノートとペンをとりだすのかな?

(中略)

B:私の周りでも志の高い記者ほど辞めていっているんだよね。それが辛くてしょうがない。なんだかんだ批判しているけど、結局私は高給や社会的なステイタスを失うのが恐くて会社に留まっているだけなんじゃないかと自問する時がある。だけど辞めることだけが正解ではないだろうと。新聞社にいるからこそできる事もあるはずだと。与えられた特権を正しく武器をして使い、書くべき事を書いていきたい。それがわたしの答えかな。

---引用ここまで―

一部ですが、全編この調子で綴られております。ご興味のある方は図書館などでお読みになると宜しいかと。

ながながとすみませんでした。

walnutwalnut 2008/10/26 19:59 「知恵を絞ることはすぐにでもできる。」 平成20年

「タラヌタラヌハ、クフウガ、タラヌ」 昭和20年

朝日新聞

walnutwalnut 2008/10/26 20:15 いやいや、恐ろしいほどの類似性が...

「朝日新聞の戦争責任」 http://www.geocities.jp/tamacamat/sonota09.html

その1.全滅したアッツ島戦当時の天声人語-神風賦。 「いやしくも日本人たる以上 、例外なく、玉砕精神がその血管内に脈打っている事実がここに立証せられた」と日本人が死を選ぶのが当然という主張をした。
 こうした報道姿勢が、 多くの人々に降伏を拒否させ、死に向かわせる結果となった。タイアップした生命保険広告がブラックジョークである。このような朝日新聞の文章力が多くの人に自決を選ばせる結果になった。
 軍人に、このような文章の力で人を死に追いやれる能力などありえない。この一点でも、朝日の戦争に対する積極的な関与が証明される。 また、このアッツ島戦で全滅の代用として玉砕という言葉を使う選語能力も遺憾なく発揮した。

その2.「欲しがりません勝つまでは」「撃ちてしやまむ」は戦時標語の代表で、朝日新聞はこの標語の普及に当たり、紙面や催しを通じて大キャンペーンを実施し、 有楽町元日劇壁面には、左の兵士の写真を畳100枚分で展示した。紙面では13回にわたり、撃ちてしやまむのタイトル付記事を掲載。国民の戦意を掻き立てた。

その3.あたかも朝鮮民族が徴兵制実施を待ち望んでいたかのように伝えている。今でこそ従軍慰安婦について 盛んに取り上げるのに、当時の記事には従軍慰安婦報道は全くない。朝日の記者は当時その存在を知らなかったのだろうか? 当時26万人いた朝鮮人兵士は、もしも強制連行で自分の妻や姉妹が慰安婦にさせられていたとしたら、どうしてそんな国のために戦ったのだろうか?

その4.実際には完敗したミッドウェー戦を勝利したように解説。戦果と味方の被害数字はデタラメ。 戦略的に重要でないアリューシャン戦の成功を強調。太平洋戦争覇権の帰趨を決したと論じ、社説ではミッドウェー戦結果で気を緩めてはいけない、などと解説した。

たぬきたぬき 2008/10/26 22:21 本日テレビで(番組名は忘れましたが)、大村康生労働副大臣が今回の墨東病院での件に関しての問題点を指摘していましたが、ほとんど朝日新聞の社説みたいなことを言っていました。曰、ERと参加の連携ができていなかったのが問題だったそうですが・・・。厚生労働副大臣なのに何もわかってないようで・・・脱力でした。

cobonzucobonzu 2008/10/26 22:46 たぬきさま

こちらの大村秀章氏ではないかと思われます。
昭和35(1960)年3月9日生
当選回数:4回
http://www.ohmura.ne.jp/profile/index.html

平成19年 自民党医療委員長
なんですって。あぁあ。

暇人28号暇人28号 2008/10/27 01:32 Nozomi 様:

大変な経験をされましたね。

>これって、滅茶苦茶に素晴らしいというか、感動的な体制ですよね。
執刀して下さった主治医の先生は、日曜日が公休日のようでしたので
貴重な休日を潰してくださったのでしょう。


多少違和感があります。
おそらく賞賛のつもりで書かれているのでしょうが、医師側から見ると、「主治医の先生、ご苦労様でした」という感想です。(多分、Nozomi様も同じように感じてられるものの、あえてコメントされなかったのだと思いますが)

今回のNozomiさまの経験も、先日の墨東病院での話も、ごく稀にそれが発生したなら何とか対処できるのですが、それが毎日のように発生しているのが現在の日本の医療情勢です。外科医も麻酔科医も交代要員がほとんどいません。その土日の緊急手術が毎週の如く発生したらどうなると思いますか?麻酔科医はおちおち家族とディズニーランドに出かけられません。おそらく病院の近くに住み、常に病院に30分以内に駆け付けられる場所にしか行けません。家族と楽しく休日を過ごすことができません。常に病院に呼び出されないかとびくびくしていますので。ファミレスで食事を始めようとしたとたんに呼び出されることもしばしばです。だからファミレスに行くのも憚られます。

だからみんな辞めていくのです。特に家族ができると、テレビで他の人が家族で休日を楽しんでいる光景が流れるたびに虚しさを感じるのです(私もそうでした)。

人と金を増やさないと解決できない問題なのです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/27 02:51 夜分おじゃまします。
>貴重な休日を潰してくださったのでしょう。

わたしもまた、「貴重な休日を潰し」続けた結果、家庭も崩壊し自分の心身もこわした揚句に退職した、今時では珍しくもない医師の一人であるわけなのですが、こういう、賞賛するようなフレーズには、ひ暇人先生同様「違和感」を禁じえません。
ほんとうに馬鹿なことをしていたと思います。
「違和感」がどういうことかというと、このフレーズ、
「お前は馬鹿だ」と嘲笑われているような気分になるわけです。

まえに、料理屋さんで、
「いやー、この料理でこの値段は安いねー」と、私としては誉めたつもりで大将に言ったところ、
「お客さん、美味しいとだけ言って、安いとは言わんといてくれる?気分悪くなるから。」
と諭されたことがあります。それに似てると思います。

一般のかたにおかれましては、「先生、貴重な休日を潰してくださってありがとう」などとは、口が裂けてもおっしゃりませんように。「先生、治してくれてありがとう」とだけ言うようにしてください。

YosyanYosyan 2008/10/27 08:12 暇人28号様、moto-tclinic様

 >先生、貴重な休日を潰してくださってありがとう

難しいですね、でもNozomi様に悪気があってのものではない事は理解しましょう。それと何よりこの言葉が本来の意味の感謝の言葉に聞こえるようにしなければならないところです。問題はこの道は気が狂いそうになるほど遼遠なのがネックなんですけどね。

たごさくたごさく 2008/10/27 10:55 暇人28号様、moto-tclinic様

そんなコメントを浴びせて楽しいですか?
これではDQN患者と変わりません。

>それと何よりこの言葉が本来の意味の感謝の言葉に聞こえるようにしなければならないところです

難しい事ではありません。感謝の言葉は素直に受け止める。
これだけですよ?

上記の料理屋は私なら二度と行きませんね。
そんな言葉を吐く人は心が歪んでいる。そんな人が提供するものはどこかオカシクなってきます。・

信仰告白信仰告白 2008/10/27 11:02 日曜日をのぞく、ここ数日のコメント欄にむなしさを感じてしまいます。

墨東事件を契機にここにたどりついた人も多いでしょうね。このままでは医療は崩壊してしまい、それで困るのは、医者ではなく(不勉強なマス●ミはともかく、崩壊派の人らは、医師と患者にくさびを打ってますので)、患者、明日の患者たるわれわれではないか、とおそらく考えるようになった非医療人に対し、医師への信頼感を損なってしまうご発言が続いているようです。
かつて申し上げたことがありますが、非医療者の周回遅れの意見を高みにあげるブログは、医療ブログでもここも含めてまだまだ少数です(貴重なななさまもお疲れになられましたし)。
休日出勤してでも治すのが当然だ、と思ってここに書きこむ非医療人は少ないことは先生方ご承知のことと思います(たしかにたまにいますけど)。それなのに、新聞がばかだ、政治家がばかだ、と内輪で気勢をあげるだけだと、他の無責任医療ブログとかわりません。上記のことに目覚めつつある(われながら失礼ないいかたですが、ご容赦)非医療人は、そんな無責任ブログでお医者様らといっしょになって気勢をあげるだけで問題は解決しないことも自覚しています。
こうしたことは、Yosyan先生のお人柄とともに、みなさまのこれまでのコメントで培ってきたこのブログの文化だと思います。私は、非医療人ながら、失礼ながら、日本の医療もひょっとすれば内部から、医師と患者・市民の力でかわるかもしれない、とも考えてます。だからこそ感じるむなしさなのかもしれませんけれど。

YosyanYosyan 2008/10/27 12:50 信仰告白様

医師ネット世論全体が荒れ気味でして、どうしても議論が建設的と言うより悲観的に流れる傾向が強くなっています。エントリーを立てながら議論の方向性を予測(これがよく外れる)しているのですが、しばしば思わしくない方にヒートアップする事も少なくありません。エントリーの内容の工夫も求められるところですが、工夫も何も自転車操業の極致みたいな綱渡り状態ですので、なかなかそこまで趣向を凝らしきれなく申し訳なく思っているところです。

先ほど医師ネット世論が荒れ気味と評しましたが、医師だけではなく世論全体が荒れ気味とも感じています。何か起こると原因究明よりも犯人探しに重点が傾き、犯人を血祭りにあげたらオシマイみたいな傾向です。犯人探しも重要ですが、これからを考えると原因究明を行なって予防対策を考えるのも劣らないぐらい重要な事です。ただし時間がかかり、そこまで興味を持続させる事が難しくなっています。これは私も自戒しなければならない点です。

ただあくまでも希望的観測に過ぎませんが、もうちょっと考えてみようという方が増えてきているように感じています。当ブログも長文で硬い代物ですが、それでも読むという人間が少なくないのです。

全体が変るには全員が変る必要は必ずしも必要ではありません。ある程度の数がそういう思考に変れば、ある時点から大きく変ります。臨界点まではまだまだ遠いですし、臨界点に達する事があるのかどうかに不安を感じますが、書いている方の希望はそこにもって考えています。また気が向けばコメントを下さい。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/27 13:01 >たごさく様

わたしは、現場の疲弊しているであろう医者の気持ちを、昔の自分を思い出して記しています。いまは勤務医を辞して5年になり、だいぶ回復しました。

それでも、料理屋さんの大将の一言以来、店で「この料理安いねー」とほめることは二度とないですし、もし自分が患者となって、休日に主治医の先生がかけつけてきてくれたとしても、「休日返上お疲れ様です」などとは、口が裂けても言わないでしょう。感謝は述べますが。

わたしは、わたしが気がつかなかったことを教えてくれた料理屋の大将には感謝しています。
申し訳無さそうに愛想笑いしながら小声でぼそっとつぶやいた大将の声は印象的でありました。

wmwm 2008/10/27 13:15 ときどき患者になる身として、病院の先生方には感謝しておりましたが、暇人28号様の
>テレビで他の人が家族で休日を楽しんでいる光景が流れるたびに虚しさを感じるのです(私もそうでした)。
とのコメントが、特に胸に突き刺さりました。

>難しい事ではありません。感謝の言葉は素直に受け止める。
>これだけですよ?
その意見は、自分の事を「患者様」とか「お客様」と思っているからこそ書けるのではないかと思います。
「感謝してやってるんだから、素直に受け止めろよ!」という感じで。

患者がわがまま言い放題で、お医者様や医療関係者の方にだけ歩み寄りを強制している限り、この医療崩壊は収まらないのではないかと思います。

おるおる 2008/10/27 14:13 信仰告白 様

そのときの記事は医療関係ではありませんでしたが、私もSSD様のところで
同じような事を書いたことがあります。
ためしに、こちらを読んでみるのはいかがでしょう?

http://case-report-by-erp.blog.so-net.ne.jp/20081024

>今回の東京妊婦死亡症例の報道のあり方を観察してみますと、人の心の不安を
>煽る記事がとても多いような印象をもちました。医療者は、医療者なりの
>不安が増幅され、医療を受ける側の方は、受ける側としての不安が増幅されて
>いるばかりのような気がします。そのような報道姿勢は社会にとって有益なの
>でしょうか?報道業界はそのことを果たして真摯に考えているのでしょうか?

増幅された不安に、医療を受ける側のブログでは「医者は死ぬまで働け」とか
「儲けるために見殺しにしたんだ」とか書かれているところもあります。

新聞は、自分たちの権威を維持するために報道機関というよりはプロパガンダ
機関になっているのかもしれません。

wiki - プロパガンダ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80

>J.A.C.Brownによれば、宣伝の第一段階は「注意を引く」ことである。
>具体的には、激しい情緒にとらわれた人間が暗示を受けやすくなることを
>利用し、欲望を喚起した上、その欲望を満足させ得るものは自分だけである
>ことを暗示する方法をとる[5]。またL.Lowenthal,N.Gutermanは、煽動者は
>不快感にひきつけられるとしている.

信仰告白信仰告白 2008/10/27 14:45 Yosyan先生
ご返事ありがとうございます。特に、先生に批判的な感情はもっておりませんので。というか、下記のように、私の中の、医師への尊敬というのは、多分にこのブログでの、先生をはじめとするDrのみなさんのご発言から得られています。

おるさま
ありがとうございます。
なんちゃって救急医先生も、非医療者に対して医療問題を啓発していただける「良いブログ」だと私も思います。別のHNでちょっとだけカキコもしました。例示いただいたエントリでは、完璧なシステムをつくる>>>それでも救えない命がある、とお触れでした(さいきん、なんちゃって救急医先生の主張が、後者の「死生観」が強調されてきて、カキコする機会がなくなってますけど)。たしかにそのことも風潮であることも事実ですが、私が医師を信頼しているのは、「完璧なシステムをつくり、自分の持ち場では最善の努力をしようとすることに医師が日夜努力している」ことを信頼しているからこそ、「救えない生命」の存在は、たとえ自分の肉親であっても受け入れる、つもりでおります。もちろん、そのご努力は、36時間連続勤務という「努力」ではないです。「信仰告白」のHNも、ボールペン作戦での、そうした願いがあるmoto先生の文章に触れ、触発されたものです。
医師も、儲けるための医療をしているとか、ミスしても隠すし、同業者でかばいあう、という先入観を払拭しているのは、ここや良心的な医療ブログのおかげです。だからこそ、患者側のほうも、ばかなやつがいつことは事実ですが、ばかに馬鹿といってみたところで、何も代わりません。
>>希望的観測に過ぎませんが、もうちょっと考えてみようという方が増えてきているように感じています(Yosyan先生)
に200%同意であって、だからこそ、非医療者でも考えているヤツがいるやん、と思っていただけれるように、努力してかきこんでいます。

信仰告白信仰告白 2008/10/27 14:50 連投すみません。
Yosyan先生たちはブログで、あるいは地域医療を考える集会みたいなものでリアルで講演される先生方も多いことに、私は本当に頭が下がる思いです。
マスコミがその役割を果たせないからこそ、医師が直接市民に語るルートができつつあって、また、市民も直接意思に語ることができて、そこで何かが始まっているように思うのです。

暇人28号暇人28号 2008/10/28 13:32 私のコメントを非難されている人がいますが、何でですかねえ。

Nozomi様に対して、「おそらく悪意はないんでしょうが」と前置きしています。自分が善意で言動をすれば、相手がどう捉えようと免責されるわけではないのです。


>難しい事ではありません。感謝の言葉は素直に受け止める。
>これだけですよ?

これは、「感謝してやっているんだから、ありがたく思え」ってことでしょうか?医者は24時間365日仕事をするのが当たり前。人間としての喜びなどもってのほか。家族団らんなんかするべきではない、ということですか?あなたが医師の家に生まれて、このような父親を持って碌に遊んでくれなくて、終いには過労死したり、脳梗塞で麻痺になったりしたらどう思いますか?

私の周りでも、つい先日、働き盛りの医師が過労の挙句脳梗塞になりました。。「あのまま急性期の仕事を続けていたら、次は俺だったかもね...」と背筋が凍りつきました。そういうのを身近で経験すると、医師に過労を強要する世の中のこのような発言はどうしても許せません。

MuranoSumomoMuranoSumomo 2008/10/28 16:10 暇人28号先生、ちょっと落ち着いてください。お願いします。

被医療者の一読者としての感想ですが、
まず発端のNozomiさんの
>貴重な休日を潰してくださったのでしょう。

>「主治医の先生、ご苦労様でした」
に(moto-tclinic先生によれば「お前は馬鹿だ」ですよ)。…何でそうなるの?
またたごさくさんの
>難しい事ではありません。感謝の言葉は素直に受け止める。
>これだけですよ?
に対して
>「感謝してやっているんだから、ありがたく思え」ってことでしょうか?医者は24時間365日(以下略)
…何でそうなるの??
と、平たく言って驚きました。私の読む限りたごさくさんのコメントのどこが「医師に過労を強要する」ものなのか、さっぱり分かりません(読みすぎの癖があるので、あえて解釈は保留)。
ただ一連のやりとりを経て、「ああ、こういう表現でお医者様の側はこう反応することがあるんだな。それにYosyan先生のフォローを見ても、決して珍しいことではなさそうだ。」と、勉強することができたのは貴重だったと思います。
それでもNozomiさんに対しては、失礼ですがYosyan先生も含めて、ちょっと気の毒な展開になってしまいましたね。お医者様から見るとひっかかりは色々あるのでしょうが、文字だけの印象と実際の会話の落差もありますし、ご本人はただ感謝と、おそらく「申し訳ない」気持ち、を表わしたかったんでしょうに、そんな風にレスをしなくても… と思いました。違和感を表明するにしても、もうちょっと違う論じ方があるんじゃないですかってことです。
まあこのギャップがあぶり出されて来るところが面白いんですけどね。皮肉でも揶揄でもなく。

信仰告白信仰告白 2008/10/28 16:24 脊髄反射でレスしようとして、先こされました。でも書いてしまいます。

暇人28号先生は、ぜったいにしないでしょうけれど、休日をつぶして治療をした患者さんに、「せっかくの休みをつぶして、私の命をすくってどこが楽しいの? ほかの先生に死ぬまで働けというプレッシャーかけるじゃないの。先生は、私のことほっといてよかったのに。」と言ってほしいんでしょう。

Yosyan先生ではないですが、このブログにコメントする非医療者の「心を折る」ほど、先生方は何かに追い詰められているんでしょう。非医療人一般が、先生たちの心を折り続けてきましたから、しかたがないのでしょうね。

信仰告白信仰告白 2008/10/28 16:33 >暇人28号先生

たいへんすみませんでした。
先生が、このようにヒューマニズムあふれる10/27のエントリに書き込まれたコメントも読まず、血も涙もないような人間と邪推して失言をしました。本当に失礼なことだと思います。お詫びいたします。お許しください。

(以下、引用)
冷静さを失ってもやむをえないご主人(引用者注=今回の墨東事件の夫さん)が冷静さを保とうと努力され、反対に冷静であるべきマスコミがヒステリックに報道しています。その対比を拝見していたら知らず知らずのうちに眼から熱いものが流れてきました。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/28 17:35 休日に主治医として出てくるということは、一方では、家族に非難されて、一方では、患者に感謝されて、医者としては、非常にデリケートで傷つきやすい心情の中で、働いているわけです。
そこで、折り合いをつけるとしたら、「自身のプライド・誇りのため」という、ひとりよがりな気持ちに「逃げ」て、ただ黙々と働いているわけですね。

ひびの入ったガラス細工のような心を、いかなる形でも刺激されたくないという気持ちです。触れないでほしい、ということです。

暇人28号暇人28号 2008/10/28 21:46 まあ、私なんて所詮血も涙もない人間ですからどうでもいいですよ。

ただね、人に善意を求めるくせに、自分は何もしない人が許せないんですよ。「医者は分かってて医者になったんだから過労死しようと職責を全うしろ」、なんて発言には本当に腹が立ちます。でも、お金は出したくない。もうむちゃくちゃです。

先ほども書きましたが、私の周りでも先日病気になって一人倒れました。直接は存じませんが私の横にいる先生が少し前まで一緒に働いていたそうです。その方いわく、「あの人は非常にいい先生で、自分ひとりで仕事を抱え込んでいた」だそうです。そういういい先生から倒れて行くんですよ。


そういえば、昨年産業医の講習会に1週間行ってきましたが、そこの講義(メンタルヘルス)で講師の方が言っていました。「医師は飛びぬけて自殺率が高い。」とね。

とにかく、自分自身で独りよがりの理由をつけて誤魔化すのは仕方がないけど、それを他人に強要するのは止めていただきたい。それによって自殺に追い込まれたり、過労により病気で倒れたり死亡している人が現にいるのです。

それから、現場に残っている先生方、体を壊す前に早く逃げてください。小さい子供を残してあなたが死亡したり脳梗塞で片麻痺になったらお子さんがかわいそうです。それに、今は社会的にセンセーショナルな行動を起こさないと事態は改善しません。病気でも早く悪くなれば早く立ち直ることができるのです。

暇人28号暇人28号 2008/10/28 21:49 私がここに出入りすると荒らしそうなので、しばらく退散します。それでは。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/28 23:03 わたしはまだ書き足らない気分なのですが。

休日にコールを受けて出てくる医者の私生活の背景を考えたことがありますか?看護師や救命士、消防士なら、交代制で、完全な休日というのがまだあるでしょう。担当医・主治医なら、365日、46時中ですよ、拘束は。
「患者さんの笑顔」は、自分の子供の泣き顔や奥さんの冷ややかな眼との引き換えです。それでも、主治医として、患者を選ぶのは、医者というものはそうあるべきだ、という、考えてみればおかしな使命感・倫理観に基づくものでした。

>「先生、貴重な休日を潰してくださってありがとう。」
たとえ、心からの感謝であったとしても、こんな一言で片付けられたくありません。
わたしたち医者の多くは、取り返しのつかないもの、かけがえのないものを犠牲にして、その引き換えに「休日返上」してるわけです。
言葉では言い尽くせないことってあるでしょう?だったらいっそ、黙っていてほしい。触れないでほしい。

そこまで察して「感謝の言葉」を選んでほしい。いわゆる「ドクハラ」の反対で、感謝を伝えたつもりが、医者の心をグサッと傷つけていることはあるということです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/28 23:58 続)
それでnozomi様のコメントのどこに違和感があるかというと、
-----
これって、滅茶苦茶に素晴らしいというか、感動的な体制ですよね。
執刀して下さった主治医の先生は、日曜日が公休日のようでしたので
貴重な休日を潰してくださったのでしょう。
-----
この文章は、「医者が貴重な休日をつぶして出て来てくれる体制は素晴らしく感動的である」と、述べています。ここに、私や暇人先生は、「そんな体制が模範であるかのような言い方をしてもらっては、(感謝の対象となっている担当医の先生を含め)多くの医者にとって迷惑だ」とクレームをつけている、ということです。

TOMTOM 2008/10/29 01:50  すみません。私の出る幕ではないのですが、ちょっと見てらんなくなってしゃしゃり出てきました。
 医者は患者を治すために、例えば薬を使います。薬(=化学成分)を体に入れれば、丁度小石を投げ入れた水面のように、周囲に波紋が広がります。必ずしも望まない方向に波が立つ事もあり、それを副作用、医者言葉では有害反応と呼びます。これは効果(=意図した方向への波紋)と不可分です。つまり薬には、それがどんないいものであっても、それ自体に望まぬ作用が内包されています。また、人はそれぞれ異なるので、殆どの人にとって有益な薬も相手によって思わぬ有害反応が出て来る事があります。

 言葉も同じではないでしょうか。愛や感謝を伝える言葉も、それ自体にある種の毒を内包しています。例えば「好きで好きでたまらない、結婚してくれ!」と言うのが相手への束縛を内包しているように。感謝を伝えようとして何気なく出た言葉も、時として相手に刺さる事がある。それは事実でしょう。私も医療者の端くれで、しかも逃散組(笑)ですから、仲間の疲弊もすさんだ気持ちもわかります。

 しかし人は、感謝や愛を伝えなくなったらおしまいじゃないでしょうか。それでは袋小路の未来しか待っていません。医者は、もしかしたら人によっては起きるかもしれない有害反応のために、全ての薬を封印したりしません。治療によってよりよい未来を作るためです。感謝の言葉もそうだろうと思うのです。

 例えばNozomi様はここに初めて書込をした非医療者の方との事でした。ここ見に来てる非医療者の方というだけでも、我々を囲んでいる様々な問題についてある種の認識を持っている方だろうと拝察いたします。謂わば我々医者にとっては、肩を組んで一緒に未来を作っていくべき、失礼ながら「よき患者」であろうかと存じます。先のコメントはそのお立場から素朴な感謝を述べられたものであって、決して医者を模範とされる位置に追い詰めようという意図を持たれたものではないように存じます。それ以外にもここ数日、様々な非医療者の方からのコメントがございましたが、いずれもそれ程おかしな事を言われたものであるとは、少なくとも私は思っておりません。

 私自身はこの種の問題を論議するときに、単に実地経験の有無を区別する意味以外で、「医療者」「非医療者」と分ける事を好みません。ましてや互いの距離がますます離れていきそうなここ数日の事態にはある種の危惧を抱いております。私は勝手に仕切るような立場でもなくそれに相応しい識見も持ち合わせておりませんが、皆様、ここらでこの話題、お開きといたしませんか。

お弟子お弟子 2008/10/29 03:52 一度触れたきりとか、発言しないというコメントの仕方もあるんですよ >moto先生
なによりYosyan先生がこの言葉にまとめられているんですけどね。
>それと何よりこの言葉が本来の意味の感謝の言葉に聞こえるようにしなければならないところです。

ひろひろ 2008/10/29 07:46 moto-tclinic様
いい加減にしてくれませんか・・

YosyanYosyan 2008/10/29 08:44 皆様それぞれ思うところがあるかもしれませんが、この辺で終了にしませんか。医師として暇人28号様、moto様の発言は理解できない事はありません。それも本音である事は十分理解しますが、その本音で相手を論駁しようとするのはどうかと感じています。議論自体がやや感情的に傾きすぎているところがありますから、ブログ主としてここは終わりにしたいとします。よろしく御了承の程をお願いします。

NozomiNozomi 2008/10/29 09:23 >Yosyan 先生
終わりとの事ですが、
荒れる原因の発言をした者として(本当にすみませんでした)
どういう意図をもって、今回書き込みをさせて頂いたを
知ってもらいたいので、もう少し、私の経験を話させて下さい。

CT,レントゲン、血液検査のデータを見ながら
外科部長の先生、執刀医の先生、研修医の先生が
「畜生! わかんねぇな。」
「でも、俺はこの数値が気になるんだよ」
というような会話をしているのが聞こえました。
なにか、原因不明の死病に取り付かれたのではと
激痛のなかで不安はつのります。
 手術をお願いすると、執刀医の先生が説明をしてくれました。
汎発性腹膜炎の疑いのため、これから手術をする事。
しかし、検査結果を調べたが原因は分からなかった事。
とにかく、開腹をしてみること。
原因がそれでも解らなければ、直ぐに閉じる事。
又、大腸に穴があいていれば、一時的に人工肛門を作る等々・・。

腹膜炎は聞いた事がありましたが(腹を刺された人が腹膜炎で死んだとか)
でも「はんぱつせい」ってなんだろう?
30代で人工肛門になるのか・・
直ぐにおなかを閉じるなどと聞くと、もしかして手遅れのガンなの?
など、またまた不安がつのります。

そんなことを考えつつ、手術は終わりました。
リカバリールームで意識が戻ると執刀医の先生が
「Nozomiさん! Nozomiさん!手術したの覚えていますか?」
「原因は盲腸でしたよ! だから、そんなに心配する事ないですよ」
(人工肛門と聞かされ、びびりまくっていたので、安心させてくれたのだと思います。)
と手を握ってくれました。

その時の先生の手の温かさ、気配りの嬉しさ、それと手術室に入る前に
「もう少しですから、頑張ってね」とナースに声をかけれらた時に元気を
もらった事は決して忘れる事が出来ません。

その事に対して、ただただ感謝の気持ちを伝えたかった事・
金銭的な心配をしないで療養に専念出来た制度にも感謝をしたくて
書き込みをしました。
医療従事者の方の置かれている状況を知りもせずに
誤解を与えるような表現になってしまった事については
当方の表現力不足です。気分を害された方々
「本当にごめんなさい」

moto-tclinicmoto-tclinic 2008/10/29 09:30 くどいと思われるのもごもっともですが、決して相手を「論駁しよう」という意図ではありません。
わたしのような、過労で勤務医を退職したような人間にとっては、もっとも触れられたくない記憶です。Nozomiさまほか、ここに集う非医療者のかたの多くが「善意」であろうからこそ、その善意に内在する暴力というものをご理解いただきたいと思って書きました。
わたしだって、思い出したくも書きたくもありません。どうか、わたしのしつこい書き込みに反感をいだくのではなく、私の経験した悲しみの深さ故だと、お察しください・・

以上、失礼いたしました。もう書きません。

信仰告白信仰告白 2008/10/29 09:58 私も、不遜かもしれませんが、非医療者ではありますが、暇人28号先生、moto先生のご発言は理解できるつもりです。触れられたくない気持ちもわかりますし、働き方、人生の生き方は、それぞれ個々人の選択ですので、それをどうしろというものではないです。

非医療分野においても、24時間365日の緊張を強いられ(場合によっては生命や財産にかかわることもあります)、正当な仕事をしても取引先や上司から罵倒されることもあること、もっと頑張れ、だましてでももっと客とってこい、もっと安くしろ、などの要求は日常茶飯事です。それで逃散する人、自分のペースを守りながら仕事する人、がんばって過労死しちゃう人、さまざまにいます。

暇人28号先生がいうように、人とカネがなければどうしようもない問題なのですが、私ども非医療者は「カネ」は用意できますが、非医療者が1万人いても「人」とそれに付随する「ウデ」の問題だけは解決しないんです。

わたしも、しばらくコメントを自粛いたします。